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第一章 最強呪符使い故郷を追われる
サバイバル試験終了②
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「ブヒッ?(私は今までなにを……?)」
「おはよう、豚ちゃん! 豚ちゃん達はいままで悪い夢を見ていたんだよ。うなされてていたみたいだけど大丈夫?」
「ブヒッブヒッ(はい。大丈夫です……)」
「そう。それはよかった! それじゃあ、豚ちゃん達も外に出ようか!」
「ブヒッブヒッ(はい。わかりました)」
「ああ、そうだ。忘れてた。『命令』だよ。洞窟を出てログハウスに着いたら、そこから先はボクに囚われることなく自由に生きること。これまでありがとう。それじゃあ、またね!」
そう言うと、オークロード達は冒険者達のことを特に気にした様子もなく洞窟の外に向かって歩いていく。
「よし。それじゃあ、冒険者さん達も起こさないとね。皆さーん。もう朝ですよー。起きて下さーい!」
オークロード達のいなくなった洞窟の中。ボクは冒険者さん達を起こすと、開口一番。ギルドマスターのギルマッスが絶叫を上げる。
「ぎ、ぎゃああああっ! ゴ、ゴブリナが、ゴブリナが裸で襲ってくるぅぅぅぅ!?」
ギルドマスターの声を聞いて、Aランク冒険者の三人も次々と声を上げた。
「ゴ、ゴブリンがっ! ゴブリナがぁぁぁぁ!」
「お、おえっ!? は、吐き気が……吐き気が止まらないぃぃぃぃ!」
「俺はノーマルだ。俺はノーマルだ……俺はノーマルなんだぁぁぁぁ!」
「み、皆さん! 落ち着いて下さい!」
ど、どうやら『記憶改竄』を以ってしても、あの記憶だけは消し去ることができなかったらしい。
トラウマだけが記憶の底にこびり付いてしまっている。
まあ、強烈な光景だったから、仕方がないかな?
冒険者さん達が落ち着くのを待つとしよう。
亜空間から『人をダメにするクッション』を取り出し身体を預けると、冒険者さん達が落ち着きを取り戻すまでの間、軽く横になることにした。
――洞窟内に絶叫が轟くこと数十分。
「はあっ! はあっ! あ、あれっ……ここは……」
「ゴブリンは? ゴブリナが……いない?」
「俺達はなんでここに……」
「はっ!? そ、そういえばっ!」
「あっ、ようやく正気を取り戻してくれましたか……ふわぁ……」
長かった……。とても長かった……。
冒険者さん達が正気を取り戻してくれるまでに、何十分経ったことか……。
亜空間に『人をダメにするクッション』をしまうと、ボクはゆっくり立ち上がる。
『人をダメにするクッション』を以ってしても、絶叫轟く中、眠ることはできなかった。冒険者さん達にトラウマを植え付けるなんて、流石はゴブリナ……まあ、その話は置いておこう。
ボクが立ち上がったのを見て、冒険者の一人が声をかけてくる。
「お、おお、君は……冒険者見習いのリーメイだな。助けにきた。もう安心していいぞ」
「えっ? あっ、はい。ありがとうございます……」
冒険者さんの爽やかな笑顔。
さっきまでの醜態が嘘のようだ。
いや、もしかして、さっきまでの醜態を無かったことにしたいのかもしれない。
冒険者さんの手を取ると、とりあえず、お礼を言う。
「それにしても、ここはどこだ? ダンジョンに入った所までの記憶はあるのだが……おい。お前達はどうだ?」
「いえ、わかりません……」
「一体、ここはどこなんだ? 俺達は一体……」
すると、ギルドマスターのギルマッスが静かに呟く。
「いや、ここは特別な洞窟だ……帰るぞ。私が案内しよう」
「特別な洞窟?」
「ああ、これ以上の詮索はしない方がいい。行くぞ」
「わ、わかりました」
ダンジョンコアが安置された洞窟。
確かに、特別な洞窟に間違いない。
ギルドマスター案内の下、洞窟から出て森林を抜けると、平原に冒険者ギルドに繋がる扉が見えてきた。
「ギルドマスター! よくぞご無事でっ!」
扉を潜ってすぐ、受付嬢がギルドマスターに駆け寄ってくる。
「ああ、しかし、まだ冒険者見習い達が――」
ギルドマスターはそこまで呟き、目を見開いた。
「――ぼ、冒険者見習い達が全員いるぅぅぅう? どういうことだ、これはっ!?」
「い、いえ、どういうこともなにも……皆さん自力でここまで帰ってきたようでして……」
これにはAランク冒険者達も唖然とした表情を浮かべる。
「じ、自力でこの場所まで……」
「こ、今年の冒険者見習いはすごいな……」
「有望だな……ということは、この子を除いたすべての見習い冒険者達が我々の助けを必要とせず、ここに辿り着いた訳か……」
Aランク冒険者がそう言った瞬間、全員の視線がボクに集中する。
すると、ギルドマスターがボクの肩に手を当てた。
「――いや、危険度Aのモンスター蔓延るダンジョンの中であの場所に隠れるという判断をしただけでもすごいことだ。今年の冒険者見習いは優秀だな……」
ギルドマスターは顎に手をそえ少しだけ考えた素振りをすると、感心したような表情をボク等に向けてきた。
「……よし。決めたぞ」
受付嬢さんがギルドマスターの言葉に反応する。
「えっと、ギルドマスター。なにを決めたのでしょうか?」
「うん? なに、簡単なことだ――」
ギルドマスターは笑みを浮かべると、言葉を紡いだ。
「――ここにいる冒険者見習い達は皆、戦闘試験において素晴らしい成績を修め、サバイバル試験では卓越した危機察知能力を見せてくれた。よって、ここにいる冒険者見習い達は全員合格。ようこそ、冒険者ギルドへ! 私は君達、優秀な冒険者達を歓迎する!」
その瞬間、冒険者ギルド内に拍手と喝采が巻き起こった。
「おはよう、豚ちゃん! 豚ちゃん達はいままで悪い夢を見ていたんだよ。うなされてていたみたいだけど大丈夫?」
「ブヒッブヒッ(はい。大丈夫です……)」
「そう。それはよかった! それじゃあ、豚ちゃん達も外に出ようか!」
「ブヒッブヒッ(はい。わかりました)」
「ああ、そうだ。忘れてた。『命令』だよ。洞窟を出てログハウスに着いたら、そこから先はボクに囚われることなく自由に生きること。これまでありがとう。それじゃあ、またね!」
そう言うと、オークロード達は冒険者達のことを特に気にした様子もなく洞窟の外に向かって歩いていく。
「よし。それじゃあ、冒険者さん達も起こさないとね。皆さーん。もう朝ですよー。起きて下さーい!」
オークロード達のいなくなった洞窟の中。ボクは冒険者さん達を起こすと、開口一番。ギルドマスターのギルマッスが絶叫を上げる。
「ぎ、ぎゃああああっ! ゴ、ゴブリナが、ゴブリナが裸で襲ってくるぅぅぅぅ!?」
ギルドマスターの声を聞いて、Aランク冒険者の三人も次々と声を上げた。
「ゴ、ゴブリンがっ! ゴブリナがぁぁぁぁ!」
「お、おえっ!? は、吐き気が……吐き気が止まらないぃぃぃぃ!」
「俺はノーマルだ。俺はノーマルだ……俺はノーマルなんだぁぁぁぁ!」
「み、皆さん! 落ち着いて下さい!」
ど、どうやら『記憶改竄』を以ってしても、あの記憶だけは消し去ることができなかったらしい。
トラウマだけが記憶の底にこびり付いてしまっている。
まあ、強烈な光景だったから、仕方がないかな?
冒険者さん達が落ち着くのを待つとしよう。
亜空間から『人をダメにするクッション』を取り出し身体を預けると、冒険者さん達が落ち着きを取り戻すまでの間、軽く横になることにした。
――洞窟内に絶叫が轟くこと数十分。
「はあっ! はあっ! あ、あれっ……ここは……」
「ゴブリンは? ゴブリナが……いない?」
「俺達はなんでここに……」
「はっ!? そ、そういえばっ!」
「あっ、ようやく正気を取り戻してくれましたか……ふわぁ……」
長かった……。とても長かった……。
冒険者さん達が正気を取り戻してくれるまでに、何十分経ったことか……。
亜空間に『人をダメにするクッション』をしまうと、ボクはゆっくり立ち上がる。
『人をダメにするクッション』を以ってしても、絶叫轟く中、眠ることはできなかった。冒険者さん達にトラウマを植え付けるなんて、流石はゴブリナ……まあ、その話は置いておこう。
ボクが立ち上がったのを見て、冒険者の一人が声をかけてくる。
「お、おお、君は……冒険者見習いのリーメイだな。助けにきた。もう安心していいぞ」
「えっ? あっ、はい。ありがとうございます……」
冒険者さんの爽やかな笑顔。
さっきまでの醜態が嘘のようだ。
いや、もしかして、さっきまでの醜態を無かったことにしたいのかもしれない。
冒険者さんの手を取ると、とりあえず、お礼を言う。
「それにしても、ここはどこだ? ダンジョンに入った所までの記憶はあるのだが……おい。お前達はどうだ?」
「いえ、わかりません……」
「一体、ここはどこなんだ? 俺達は一体……」
すると、ギルドマスターのギルマッスが静かに呟く。
「いや、ここは特別な洞窟だ……帰るぞ。私が案内しよう」
「特別な洞窟?」
「ああ、これ以上の詮索はしない方がいい。行くぞ」
「わ、わかりました」
ダンジョンコアが安置された洞窟。
確かに、特別な洞窟に間違いない。
ギルドマスター案内の下、洞窟から出て森林を抜けると、平原に冒険者ギルドに繋がる扉が見えてきた。
「ギルドマスター! よくぞご無事でっ!」
扉を潜ってすぐ、受付嬢がギルドマスターに駆け寄ってくる。
「ああ、しかし、まだ冒険者見習い達が――」
ギルドマスターはそこまで呟き、目を見開いた。
「――ぼ、冒険者見習い達が全員いるぅぅぅう? どういうことだ、これはっ!?」
「い、いえ、どういうこともなにも……皆さん自力でここまで帰ってきたようでして……」
これにはAランク冒険者達も唖然とした表情を浮かべる。
「じ、自力でこの場所まで……」
「こ、今年の冒険者見習いはすごいな……」
「有望だな……ということは、この子を除いたすべての見習い冒険者達が我々の助けを必要とせず、ここに辿り着いた訳か……」
Aランク冒険者がそう言った瞬間、全員の視線がボクに集中する。
すると、ギルドマスターがボクの肩に手を当てた。
「――いや、危険度Aのモンスター蔓延るダンジョンの中であの場所に隠れるという判断をしただけでもすごいことだ。今年の冒険者見習いは優秀だな……」
ギルドマスターは顎に手をそえ少しだけ考えた素振りをすると、感心したような表情をボク等に向けてきた。
「……よし。決めたぞ」
受付嬢さんがギルドマスターの言葉に反応する。
「えっと、ギルドマスター。なにを決めたのでしょうか?」
「うん? なに、簡単なことだ――」
ギルドマスターは笑みを浮かべると、言葉を紡いだ。
「――ここにいる冒険者見習い達は皆、戦闘試験において素晴らしい成績を修め、サバイバル試験では卓越した危機察知能力を見せてくれた。よって、ここにいる冒険者見習い達は全員合格。ようこそ、冒険者ギルドへ! 私は君達、優秀な冒険者達を歓迎する!」
その瞬間、冒険者ギルド内に拍手と喝采が巻き起こった。
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