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第一章 最強呪符使い故郷を追われる
花ゴブリンの森(再)②
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その頃、リーメイは、洞窟の中にいた。
「うわー。洞窟の中は暗いね。それにしても、お爺さんはどこに行ったのかな?」
花ゴブリンを連れ、洞窟に入ると道が三つに分かれている。
宙をなぞり亜空間から『探知』の呪符を取り出し、頭に貼り付けてみるも、まったく、洞窟内を探ることができない。
なにかが邪魔をしている?
こんなことは初めてだ。
「しょうがない。それじゃあ、みんな、洞窟内探索と行こうか!」
「「ゴブッ!」」
花ゴブリンがそう声を上げると、突然、頭に咲いた花に火を灯し始めた。
「ええっ、みんな、なにやってんのっ!?」
花ゴブリン突然の凶行に戸惑うばかりだ。
ボクの言葉を気にすることなく、花ゴブリン達は自分の頭に生えた『癒され草』に火の属性魔法で、次々と着火していく。
花ゴブリンが魔法を使えたことも驚きだが、頭に火を灯したことも驚きだ。
なにそれ、『癒され草』って、松明みたいな使い方ができるのっ!?
正直、洞窟ではものすごく便利な機能だ。
『癒され草』の花の部分だけが見事に燃え盛っている。
元からこういう花でしたと言われたら、そのまま信じてしまいそうな位、花ゴブリンの頭の上で、炎が花弁を形どり燃え盛っていた。
「ゴブゴブッ!(さあ、行きましょう!)」
「う、うん。そうだね……」
なんだか花ゴブリンが逞しく感じる。
まあ、花ゴブリンのお陰で洞窟内も明るくなったし、まあいいか……。
ほんの少し、酸欠にならないか心配だけど、洞窟内に風があることからそれも問題なさそうだ。まあ、洞窟内に有害ガスが充満している可能性もあるけれども……。
花ゴブリン先導の下、一本目の洞窟内を探索すると、奥に『癒草』の群生地を発見した。どうやら、この『癒草』。モンスターの頭以外でも育つことができるらしい。
これは新しい発見だ。
でも、なんで洞窟内に『癒草』が生えているんだろ?
地面に手を当てると、ほんのりとした温かさを感じる。
これはもしかして……龍穴?
龍穴とは、大地の下を流れる巨大なエネルギーの河。その終着地点の一つである。
龍穴ある場所は繁栄する。
だからこそ、こんなにも多くの『癒草』が地面に群生していたのだろう。
ここが龍穴であれば納得だ。
とりあえず、この場所は保護しておこう。
洞窟の中に龍穴があるというのは危険だ。
万が一、崩落した時、取り返しのつかないことになりかねない。
宙をなぞり亜空間から『結界』の呪符を取り出すと、周囲の壁にそれを貼り付け、丹念にこの場所を保護していく。
結界は、ボクが許可したもの以外入ることができない区切られた空間領域。
空間を区切っているため、崩落や落盤の心配はない。
「これでよしと……それじゃあ、次の道に行ってみようか」
「ゴブッ!(はいっ!)」
一度、元来た道を戻り、花ゴブリン先導の下、二本目の道を進んでいく。
奥まで歩いていくと、青く輝く琥珀色の結晶や、黄金色に輝く鉱石があちらこちらに散らばる空洞に辿り着いた。
「うわぁー、綺麗だねぇ♪」
青く輝く琥珀色の結晶に触れると、鉱石特有のひんやりとした触感が手を伝った。
「ゴブゴブッ(これは、ミスリルの結晶と金です)」
「へえー、ミスリルの結晶に金かー、花ちゃんは博識だねぇ」
これだけのミスリルと金があれば借金なんて簡単に返すことができそうだ。
「えっと、花ちゃん。この鉱石持って行っても大丈夫かな?」
「ゴブゴブッ(ええ、問題ありません。どうぞ、お持ち下さい)」
「そう? ありがとう!」
流石は花ゴブリン。気前がいい。
それにしても流石は龍穴だ。地脈から溢れ出るエネルギーがただの鉱石をミスリルや金に換えたのだろうと思われる。
それにしても、この地を治める領主様はなんでこの龍穴を保全しないんだろ?
この龍穴があれば、その地一帯の繁栄は約束されたも同然。
ボクが領主なら真っ先に保全に取り組んでいる所である。
この空間にあるミスリルの鉱石と金すべてを亜空間に格納すると、ホクホク顔で『結界』の呪符を貼り付けていく。
この場所も洞窟の中。突然、崩落されても困る。
それに、良い資金源を発見することができた。
しばらくの間、この場所を利用させてもらうとしよう。
「よーし、ミスリルも金も採取できたし、最後の道に進もうかっ!」
「ゴブッ!(はいっ!)」
一本目の道にも二本目の道にも、お爺さんはいなかった。
三本目の道。おそらく、この道の奥底に、お爺さんが待っているはずだ。
一度、元来た道を戻り、花ゴブリン先導の下、三本目の道を進んでいく。
すると、洞窟の奥底から「ふえっふえっふえっ」と言った不気味な笑い声が聞こえてきた。
もしかしたら、新種のモンスターかもしれない。
「……みんな、注意していくよ」
花ゴブリンにそう呼びかけると、ボク達は警戒しながら前に歩を進めていく。
「ゴブゴブッ(ここが洞窟の奥底です)」
「うん。そうみたいだね」
天井が細く長い一本道を進んでいくと大きな空間に出た。
奥を見てみると、そこには「ふえっふえっふえっ……」と高笑いを浮かべる老人の姿がある。
あれは、間違いない。
ゴールド・レトリバー老。
ゴールド・レトリバー老は、いま、燃え盛る火を見上げて大きな高笑いを浮かべていた。
「えっと、お爺さん。花ゴブリンを捕まえてきました。これで任務終了でしょうか?」
そう尋ねると、ゴールド・レトリバー老がボクに向かって振り返る。
そして、花ゴブリンとボクを見比べると唖然とした表情を浮かべた。
「うわー。洞窟の中は暗いね。それにしても、お爺さんはどこに行ったのかな?」
花ゴブリンを連れ、洞窟に入ると道が三つに分かれている。
宙をなぞり亜空間から『探知』の呪符を取り出し、頭に貼り付けてみるも、まったく、洞窟内を探ることができない。
なにかが邪魔をしている?
こんなことは初めてだ。
「しょうがない。それじゃあ、みんな、洞窟内探索と行こうか!」
「「ゴブッ!」」
花ゴブリンがそう声を上げると、突然、頭に咲いた花に火を灯し始めた。
「ええっ、みんな、なにやってんのっ!?」
花ゴブリン突然の凶行に戸惑うばかりだ。
ボクの言葉を気にすることなく、花ゴブリン達は自分の頭に生えた『癒され草』に火の属性魔法で、次々と着火していく。
花ゴブリンが魔法を使えたことも驚きだが、頭に火を灯したことも驚きだ。
なにそれ、『癒され草』って、松明みたいな使い方ができるのっ!?
正直、洞窟ではものすごく便利な機能だ。
『癒され草』の花の部分だけが見事に燃え盛っている。
元からこういう花でしたと言われたら、そのまま信じてしまいそうな位、花ゴブリンの頭の上で、炎が花弁を形どり燃え盛っていた。
「ゴブゴブッ!(さあ、行きましょう!)」
「う、うん。そうだね……」
なんだか花ゴブリンが逞しく感じる。
まあ、花ゴブリンのお陰で洞窟内も明るくなったし、まあいいか……。
ほんの少し、酸欠にならないか心配だけど、洞窟内に風があることからそれも問題なさそうだ。まあ、洞窟内に有害ガスが充満している可能性もあるけれども……。
花ゴブリン先導の下、一本目の洞窟内を探索すると、奥に『癒草』の群生地を発見した。どうやら、この『癒草』。モンスターの頭以外でも育つことができるらしい。
これは新しい発見だ。
でも、なんで洞窟内に『癒草』が生えているんだろ?
地面に手を当てると、ほんのりとした温かさを感じる。
これはもしかして……龍穴?
龍穴とは、大地の下を流れる巨大なエネルギーの河。その終着地点の一つである。
龍穴ある場所は繁栄する。
だからこそ、こんなにも多くの『癒草』が地面に群生していたのだろう。
ここが龍穴であれば納得だ。
とりあえず、この場所は保護しておこう。
洞窟の中に龍穴があるというのは危険だ。
万が一、崩落した時、取り返しのつかないことになりかねない。
宙をなぞり亜空間から『結界』の呪符を取り出すと、周囲の壁にそれを貼り付け、丹念にこの場所を保護していく。
結界は、ボクが許可したもの以外入ることができない区切られた空間領域。
空間を区切っているため、崩落や落盤の心配はない。
「これでよしと……それじゃあ、次の道に行ってみようか」
「ゴブッ!(はいっ!)」
一度、元来た道を戻り、花ゴブリン先導の下、二本目の道を進んでいく。
奥まで歩いていくと、青く輝く琥珀色の結晶や、黄金色に輝く鉱石があちらこちらに散らばる空洞に辿り着いた。
「うわぁー、綺麗だねぇ♪」
青く輝く琥珀色の結晶に触れると、鉱石特有のひんやりとした触感が手を伝った。
「ゴブゴブッ(これは、ミスリルの結晶と金です)」
「へえー、ミスリルの結晶に金かー、花ちゃんは博識だねぇ」
これだけのミスリルと金があれば借金なんて簡単に返すことができそうだ。
「えっと、花ちゃん。この鉱石持って行っても大丈夫かな?」
「ゴブゴブッ(ええ、問題ありません。どうぞ、お持ち下さい)」
「そう? ありがとう!」
流石は花ゴブリン。気前がいい。
それにしても流石は龍穴だ。地脈から溢れ出るエネルギーがただの鉱石をミスリルや金に換えたのだろうと思われる。
それにしても、この地を治める領主様はなんでこの龍穴を保全しないんだろ?
この龍穴があれば、その地一帯の繁栄は約束されたも同然。
ボクが領主なら真っ先に保全に取り組んでいる所である。
この空間にあるミスリルの鉱石と金すべてを亜空間に格納すると、ホクホク顔で『結界』の呪符を貼り付けていく。
この場所も洞窟の中。突然、崩落されても困る。
それに、良い資金源を発見することができた。
しばらくの間、この場所を利用させてもらうとしよう。
「よーし、ミスリルも金も採取できたし、最後の道に進もうかっ!」
「ゴブッ!(はいっ!)」
一本目の道にも二本目の道にも、お爺さんはいなかった。
三本目の道。おそらく、この道の奥底に、お爺さんが待っているはずだ。
一度、元来た道を戻り、花ゴブリン先導の下、三本目の道を進んでいく。
すると、洞窟の奥底から「ふえっふえっふえっ」と言った不気味な笑い声が聞こえてきた。
もしかしたら、新種のモンスターかもしれない。
「……みんな、注意していくよ」
花ゴブリンにそう呼びかけると、ボク達は警戒しながら前に歩を進めていく。
「ゴブゴブッ(ここが洞窟の奥底です)」
「うん。そうみたいだね」
天井が細く長い一本道を進んでいくと大きな空間に出た。
奥を見てみると、そこには「ふえっふえっふえっ……」と高笑いを浮かべる老人の姿がある。
あれは、間違いない。
ゴールド・レトリバー老。
ゴールド・レトリバー老は、いま、燃え盛る火を見上げて大きな高笑いを浮かべていた。
「えっと、お爺さん。花ゴブリンを捕まえてきました。これで任務終了でしょうか?」
そう尋ねると、ゴールド・レトリバー老がボクに向かって振り返る。
そして、花ゴブリンとボクを見比べると唖然とした表情を浮かべた。
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