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第二章 新しい生活
呪力(龍脈)発電所建設①
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「す、すごい……金貨がこんなに……」
目の前に置かれた金貨一千枚に唖然とした表情を浮かべていると、パンの楽園パンピーナの店主、バンビさんが笑いながら話しかけてくる。
「だから言っただろ? 腹立たしいことに、あのクソピーチに騙され、呪力発電機を購入した奴がこれだけの数いるのさ」
「い、一体どれだけの人が騙されて……」
あんなパチモンを高値で売りつけた挙句、メンテナンス費用で儲けようとしていたとは……。ピーチおじさん、余りにあくど過ぎる。
「……ピーチの野郎にはいつか落とし前を付けさせる。リーメイ君には申し訳ないのだが、どうにかこれで呪力発電所を建ててくれないだろうか? 実は呪力発電機が壊れて困っている奴が大勢いるんだ。領主様からも呪力発電所の建設許可は取ってある」
「えっ? そうなんですか? それじゃあ、早速、作りましょう。建設許可が取れた場所に案内して頂けますか?」
「おう。任せておけ。ああ、それと建設許可が取れた場所についてだが、呪力発電所は町の真ん中。一等地に建ててもらうことになった」
「ええっ! 町の真ん中に建てるんですかっ!?」
それは責任重大だ。
呪力発電所の動力は荒魂達が発する呪力が元となっている。
呪力発電所に一度、問題が発生すれば大変なことになってしまう。
「ああ、町の真ん中に作ってもらう方が、色々とやりやすいからな」
「そ、そうなんですか……」
仕方がない。いつも以上、安全に気を付けて事に当たることにしよう。
「それでは、俺について来てくれ」
「はい。わかりました。それじゃあ、ポメちゃんはここで待っていてね」
「キャンキャン!(うん。待ってる! 帰りに美味しいものを買ってきてね!)」
「うん。わかったよ」
バンビさん案内の下、憩いの宿マッチョンを出てから数十分歩くと、町の真ん中に空き地があった。
備え付けの看板を見てみると、呪力発電所設置場所と書かれている。
準備がいい。どうやら、ここに呪力発電所の建設予定地の様だ。
「それじゃあ、後の事はお願いしていいか? 俺は送電線を買ってくる」
「はい。これで買えるだけ買ってきて下さい」
そう言って、俺は一千枚の金貨を渡すと、ボクは空き地と向かい合う。
「……それじゃあ、やるか!」
ボクは亜空間から呪力発電所建設に必要な物を取り出すと、『ゴーレム創造』の呪札を地面に貼り、呪力発電所建設に必要なゴーレムを創造していく。
「この位でいいかな?」
ゴーレム達に意思はない。まあ、返事はしてくれるけど、基本的にやるべきことをやるか、魔力が切れるまでの間、創造主の思い通りに動いてくれる。そんな存在だ。
ボクは呪符でゴーレムを二十体創造すると、ゴーレム達に呪力発電所建設を命じる。
「それじゃあ、ゴレちゃん。呪力発電所の建設よろしくね?」
「「ゴレッ!(はい。わかりました!)」」
ゴーレム達はそう声を上げると設計図通り呪力発電所を組み立てていく。
呪力発電所は、小型の呪力発電機を超大きくしたもの。
荒魂の呪力で発電機を動かし電力を作るという基本設計は変わらない。
ゴーレム達の半分は、超大型の銅線を巻いたコイルを設置すると、真ん中に磁石を設置し、残り半分は、発電機を格納するための建物を建てていく。
「さてと、問題は動力部なんだけど、どうしようかなぁ……」
町の商人全員が呪力発電所で作られた電気を使うとなると、荒魂のアラミーちゃんだけを動力とするのは問題だ。
小型の呪力発電機なら百年持つかもしれないけど、大型の発電所なら一年持たないかもしれない。
三分ほど考えていると、天啓が閃いた。
「……そうだ。あれを利用しよう!」
ボクは地面に手を当てると、笑みを浮かべた。
この町の近くにある花ゴブリンの森。そこにある洞窟には龍穴と呼ばれる大地のエネルギーが噴出している場所があった。
龍穴があるということは、大地のエネルギーが流れる龍脈があるということ。
龍穴から出てくるエネルギーも呪力とあまり大差はない。
エネルギーの方向性さえ一定であれば、龍穴から溢れ出るエネルギーで発電機を動かすこともできる。
「と、なれば……」
ボクは亜空間から水晶を四つ取り出し、二つを地中に、もう二つを動力部に置く。
そして、それぞれの水晶玉に呪符を貼り付けると、地中にある水晶から動力部に置かれた水晶に龍脈のエネルギーが流れるよう通り道を作り上げる。
地中に埋めた水晶玉Aを通じて動力部に置かれた水晶玉Bに龍脈のエネルギーが流れ、そのエネルギーは水晶玉Bと水晶玉Cの真ん中に置かれたタービンを回して水晶玉Cに流れていく。
そして、水晶玉Cに流れたエネルギーは、地中に埋められた水晶玉Dに流れ龍脈のエネルギーは元の通り地中の龍脈に戻っていく。
これはあくまでも龍脈がこの町の下を通っていったからできた手法だ。
しかし、この方法であれば、地殻変動など龍脈を構成するエネルギーの流れの方向性が変わらない限り半永久的に発電機を回すことができる。
「ふうっ……こんなもんかな?」
もはや呪力発電でもなんでもなくなってしまったが、呼び名はまあなんでもいいだろう。安定して電気の供給をすることができるなら何でもいいはずだ。
ゴーレム達のお陰で、発電所の建設も順調に進んでいる。
「これなら、今日から発電機を回して電気を供給することができるかな?」
後は、バンビさんが買ってきてくれる送電線があれば、すぐに電気を供給することができそうだ。
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2022年9月3日PM15時10分の更新となります。
目の前に置かれた金貨一千枚に唖然とした表情を浮かべていると、パンの楽園パンピーナの店主、バンビさんが笑いながら話しかけてくる。
「だから言っただろ? 腹立たしいことに、あのクソピーチに騙され、呪力発電機を購入した奴がこれだけの数いるのさ」
「い、一体どれだけの人が騙されて……」
あんなパチモンを高値で売りつけた挙句、メンテナンス費用で儲けようとしていたとは……。ピーチおじさん、余りにあくど過ぎる。
「……ピーチの野郎にはいつか落とし前を付けさせる。リーメイ君には申し訳ないのだが、どうにかこれで呪力発電所を建ててくれないだろうか? 実は呪力発電機が壊れて困っている奴が大勢いるんだ。領主様からも呪力発電所の建設許可は取ってある」
「えっ? そうなんですか? それじゃあ、早速、作りましょう。建設許可が取れた場所に案内して頂けますか?」
「おう。任せておけ。ああ、それと建設許可が取れた場所についてだが、呪力発電所は町の真ん中。一等地に建ててもらうことになった」
「ええっ! 町の真ん中に建てるんですかっ!?」
それは責任重大だ。
呪力発電所の動力は荒魂達が発する呪力が元となっている。
呪力発電所に一度、問題が発生すれば大変なことになってしまう。
「ああ、町の真ん中に作ってもらう方が、色々とやりやすいからな」
「そ、そうなんですか……」
仕方がない。いつも以上、安全に気を付けて事に当たることにしよう。
「それでは、俺について来てくれ」
「はい。わかりました。それじゃあ、ポメちゃんはここで待っていてね」
「キャンキャン!(うん。待ってる! 帰りに美味しいものを買ってきてね!)」
「うん。わかったよ」
バンビさん案内の下、憩いの宿マッチョンを出てから数十分歩くと、町の真ん中に空き地があった。
備え付けの看板を見てみると、呪力発電所設置場所と書かれている。
準備がいい。どうやら、ここに呪力発電所の建設予定地の様だ。
「それじゃあ、後の事はお願いしていいか? 俺は送電線を買ってくる」
「はい。これで買えるだけ買ってきて下さい」
そう言って、俺は一千枚の金貨を渡すと、ボクは空き地と向かい合う。
「……それじゃあ、やるか!」
ボクは亜空間から呪力発電所建設に必要な物を取り出すと、『ゴーレム創造』の呪札を地面に貼り、呪力発電所建設に必要なゴーレムを創造していく。
「この位でいいかな?」
ゴーレム達に意思はない。まあ、返事はしてくれるけど、基本的にやるべきことをやるか、魔力が切れるまでの間、創造主の思い通りに動いてくれる。そんな存在だ。
ボクは呪符でゴーレムを二十体創造すると、ゴーレム達に呪力発電所建設を命じる。
「それじゃあ、ゴレちゃん。呪力発電所の建設よろしくね?」
「「ゴレッ!(はい。わかりました!)」」
ゴーレム達はそう声を上げると設計図通り呪力発電所を組み立てていく。
呪力発電所は、小型の呪力発電機を超大きくしたもの。
荒魂の呪力で発電機を動かし電力を作るという基本設計は変わらない。
ゴーレム達の半分は、超大型の銅線を巻いたコイルを設置すると、真ん中に磁石を設置し、残り半分は、発電機を格納するための建物を建てていく。
「さてと、問題は動力部なんだけど、どうしようかなぁ……」
町の商人全員が呪力発電所で作られた電気を使うとなると、荒魂のアラミーちゃんだけを動力とするのは問題だ。
小型の呪力発電機なら百年持つかもしれないけど、大型の発電所なら一年持たないかもしれない。
三分ほど考えていると、天啓が閃いた。
「……そうだ。あれを利用しよう!」
ボクは地面に手を当てると、笑みを浮かべた。
この町の近くにある花ゴブリンの森。そこにある洞窟には龍穴と呼ばれる大地のエネルギーが噴出している場所があった。
龍穴があるということは、大地のエネルギーが流れる龍脈があるということ。
龍穴から出てくるエネルギーも呪力とあまり大差はない。
エネルギーの方向性さえ一定であれば、龍穴から溢れ出るエネルギーで発電機を動かすこともできる。
「と、なれば……」
ボクは亜空間から水晶を四つ取り出し、二つを地中に、もう二つを動力部に置く。
そして、それぞれの水晶玉に呪符を貼り付けると、地中にある水晶から動力部に置かれた水晶に龍脈のエネルギーが流れるよう通り道を作り上げる。
地中に埋めた水晶玉Aを通じて動力部に置かれた水晶玉Bに龍脈のエネルギーが流れ、そのエネルギーは水晶玉Bと水晶玉Cの真ん中に置かれたタービンを回して水晶玉Cに流れていく。
そして、水晶玉Cに流れたエネルギーは、地中に埋められた水晶玉Dに流れ龍脈のエネルギーは元の通り地中の龍脈に戻っていく。
これはあくまでも龍脈がこの町の下を通っていったからできた手法だ。
しかし、この方法であれば、地殻変動など龍脈を構成するエネルギーの流れの方向性が変わらない限り半永久的に発電機を回すことができる。
「ふうっ……こんなもんかな?」
もはや呪力発電でもなんでもなくなってしまったが、呼び名はまあなんでもいいだろう。安定して電気の供給をすることができるなら何でもいいはずだ。
ゴーレム達のお陰で、発電所の建設も順調に進んでいる。
「これなら、今日から発電機を回して電気を供給することができるかな?」
後は、バンビさんが買ってきてくれる送電線があれば、すぐに電気を供給することができそうだ。
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2022年9月3日PM15時10分の更新となります。
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