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この馬鹿野郎!
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むかしむかし、ある山奥の村に、一人の青年がいました。
青年はいつものように山に山菜を取りに行きました。
ある程度山菜も取れたので、青年は帰ろうとしたその時です。
なんと、馬を見つけたのです。
馬なんて、城下町に山菜を売りに行った時に、お殿様が乗っているのしか見たことがありません。
山で見つけたその馬は、とてもとても立派でした。
青年は馬を手懐けようとして近寄りましたが、馬は青年に気がついて逃げ出してしまいました。
青年は
「あんな立派な馬をお殿様に献上したら、たいそう喜ばれ、たくさんの食料や衣服を頂けるはずだ。それかお城に招待されたり、お城で働かせてくれるかもしれない!」
と、とてもワクワクしながら思いました。
青年は早速、村に帰って村人達に話をします。
青年「みんな聞いてくれ!さっき山にとても立派な馬を見つけたんだ!すぐにみんなで捕まえに行こう!そしてお殿様へ献上すれば、この村も豊かになるぞ!」
しかし、村人達は信じません。
村人「こんな山奥に馬がいる訳ないじゃないか。お前が見たのは鹿か何かだろう!ハハハハっ」
と笑われてしまいました。
青年「いやいや、僕が見たのは確かに馬だった!馬と鹿ぐらい見分けがつくよ!さぁ早く行こう!」
村人「疲れて見間違えたんだろ?それより早く畑を手伝ってくれ。人手が足りないんだ」
青年「もういいよ!俺が一人で探してくる!」
そう言って、青年は馬のエサとなるニンジンを持って再び山へ行きました。
それからしばらく探しましたが、馬は見つかりません。
その代わりに、鹿はたくさん見つかりました。
更に悪いことに、雨も降ってきたので、馬の足跡も消えていました。
青年は思いました。
「確かに馬を見つけた時は疲れていたし、俺が見たのは鹿だったのか?いやいや、そんなはずは無い。あんな立派な馬が、鹿なはずがない。でも、だんだん自信が無くなってきた・・・」
仕方なく、青年は村へ帰る事にしました。
村人達は青年をあざ笑って言います。
村人「ほらほら!馬はどうした?いるはずないだろう!お前が見たのは鹿なんだよ!さぁ、早く仕事をしろ!お前の仕事は残しておいたからな!」
青年はしぶしぶ、遅くまで畑仕事をさせられたのでした。
それからしばらくして、青年はいつものように山に山菜を取りに行きます。
すると、また、あの立派な馬がいました。
しかし、馬は倒れています。
青年は急いで駆けつけましたが、馬は死んでいました。
どうやら狼か野犬に襲われたようです。
青年は、村人達を呼び、馬の死骸を見せました。
村人達は黙ってうつむいています。
青年は大声で怒鳴りました。
「お前ら全員バカ野郎だ!俺が見たって言ってるのに信じないで、この山に馬がいるはずないと勝手に決めつけて!」
そして青年は思いました。
「俺もバカ野郎だ!みんなが鹿だと言うから自分を信じなくて諦めてしまって!もっと本気で探せば良かった!」
たまたま、その村に来ていた修行僧がその話を歌人に伝え、それから「バカ」には「馬鹿」という漢字が使われたそうです。
以上です。
「馬鹿」の語源の由来は諸説有り、一部を参考にしながら、一部をアレンジしてみました。
普段何気なく使っている漢字も、由来を考えてみるのも楽しいものですね。
青年はいつものように山に山菜を取りに行きました。
ある程度山菜も取れたので、青年は帰ろうとしたその時です。
なんと、馬を見つけたのです。
馬なんて、城下町に山菜を売りに行った時に、お殿様が乗っているのしか見たことがありません。
山で見つけたその馬は、とてもとても立派でした。
青年は馬を手懐けようとして近寄りましたが、馬は青年に気がついて逃げ出してしまいました。
青年は
「あんな立派な馬をお殿様に献上したら、たいそう喜ばれ、たくさんの食料や衣服を頂けるはずだ。それかお城に招待されたり、お城で働かせてくれるかもしれない!」
と、とてもワクワクしながら思いました。
青年は早速、村に帰って村人達に話をします。
青年「みんな聞いてくれ!さっき山にとても立派な馬を見つけたんだ!すぐにみんなで捕まえに行こう!そしてお殿様へ献上すれば、この村も豊かになるぞ!」
しかし、村人達は信じません。
村人「こんな山奥に馬がいる訳ないじゃないか。お前が見たのは鹿か何かだろう!ハハハハっ」
と笑われてしまいました。
青年「いやいや、僕が見たのは確かに馬だった!馬と鹿ぐらい見分けがつくよ!さぁ早く行こう!」
村人「疲れて見間違えたんだろ?それより早く畑を手伝ってくれ。人手が足りないんだ」
青年「もういいよ!俺が一人で探してくる!」
そう言って、青年は馬のエサとなるニンジンを持って再び山へ行きました。
それからしばらく探しましたが、馬は見つかりません。
その代わりに、鹿はたくさん見つかりました。
更に悪いことに、雨も降ってきたので、馬の足跡も消えていました。
青年は思いました。
「確かに馬を見つけた時は疲れていたし、俺が見たのは鹿だったのか?いやいや、そんなはずは無い。あんな立派な馬が、鹿なはずがない。でも、だんだん自信が無くなってきた・・・」
仕方なく、青年は村へ帰る事にしました。
村人達は青年をあざ笑って言います。
村人「ほらほら!馬はどうした?いるはずないだろう!お前が見たのは鹿なんだよ!さぁ、早く仕事をしろ!お前の仕事は残しておいたからな!」
青年はしぶしぶ、遅くまで畑仕事をさせられたのでした。
それからしばらくして、青年はいつものように山に山菜を取りに行きます。
すると、また、あの立派な馬がいました。
しかし、馬は倒れています。
青年は急いで駆けつけましたが、馬は死んでいました。
どうやら狼か野犬に襲われたようです。
青年は、村人達を呼び、馬の死骸を見せました。
村人達は黙ってうつむいています。
青年は大声で怒鳴りました。
「お前ら全員バカ野郎だ!俺が見たって言ってるのに信じないで、この山に馬がいるはずないと勝手に決めつけて!」
そして青年は思いました。
「俺もバカ野郎だ!みんなが鹿だと言うから自分を信じなくて諦めてしまって!もっと本気で探せば良かった!」
たまたま、その村に来ていた修行僧がその話を歌人に伝え、それから「バカ」には「馬鹿」という漢字が使われたそうです。
以上です。
「馬鹿」の語源の由来は諸説有り、一部を参考にしながら、一部をアレンジしてみました。
普段何気なく使っている漢字も、由来を考えてみるのも楽しいものですね。
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