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おまけシリーズ
その3
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それから数日後。
「みゃう!」
「…で、ジェラルドが治ったら今度はリアムが猫になっちゃったのね」
エマはジェラルドの腕の中で気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らす子猫を見ながらこめかみに指を押し当てた。琥珀は愛らしい子猫を見て目を輝かせている。
「可愛いっ!」
「うにゃう♡」
「この猫ちゃんがリアム??えー可愛すぎる!めっちゃ可愛い!!」
大きな目をうるうるさせ、茶色と白色の明るい毛並みの子猫は、琥珀のなでなでにも気持ちよさそうに目を細める。その様子にジェラルドはイラッとする。愛嬌がよく、誰からも好かれるリアムの性格がそのまま子猫に反映されているからだが、誰でもいいのかと気にくわない。
「にゃう♡」
琥珀に撫でられ続けたリアムは、そっとジェラルドの服に爪を立ててよじ登ろうとする。知能まで子猫に引っ張られるらしく、あぶなっかしい。
「にゃう!にゃあん♡」
「……っ」
琥珀に撫でられたあとのリアムがジェラルドにすり寄ってくる。その仕草は可愛らしいが、同時に苛立ちも覚える。
(誰にでも媚びを売って……)
ジェラルドはフンと鼻を鳴らすが、だからといって突き放すことはできない。だって可愛いのだ。
「にゃう、にゃあ♡」
「……」
すりすりと甘えてきたリアムは、そのままジェラルドの頬をぺろりと舐めた。そして小さく首を傾げると再びすり寄ってくる。
(くそ……可愛いな)
ジェラルドは内心毒づきながらもそっと手を伸ばすとその身体を抱き上げる。リアムは小さく鳴いてジェラルドの胸に頭を擦り付けた。その仕草に胸がきゅんとするし、苛立ちは募る。
(誰にでも尻尾を振るんだな…)
ジェラルドはリアムを抱き上げたまま歩き出す。
「あらあら…」
「あーーーー!ジェラルド、ずるいー!!」
琥珀の声を背に、そのまま自分の部屋へと向かったのだった。
***
「にゃう?」
不思議そうに首を傾げるリアムをベッドに下ろすと、ジェラルドはその隣に腰掛ける。リアムはぴょこんと飛び上がりジェラルドの膝の上に座った。そして再びすり寄ってくる。その仕草が可愛くてつい甘やかしたくなってしまうがぐっと堪える。
「……お前は誰にでもこうなのか?」
「みゃう」
「俺以外にも、こうするのか」
「……みゃう?」
首を傾げるリアムにジェラルドはため息をつく。その様子を見たリアムは悲しそうな表情を浮かべて俯いた後、ぺろと小さな舌で指をそっと舐める。ざらついた感触と温かさにジェラルドはドキリとした。
「みゃう、にゃ」
「……」
「みゃあ……にゃあ……」
リアムは切なげに鳴きながらジェラルドの手にすり寄る。その仕草がまるで誘っているかのようでジェラルドはごくりと喉を鳴らした。
「っ……」
「にゃう♡」
リアムは甘えるように鳴くと、ジェラルドの掌をぺろりと舐める。ざらりとした舌の感触にぞくりとすると同時に下半身が熱くなるのを感じた。
(くそ…コイツ、猫になっても俺を惑わすのか…)
上目遣いで青い目に見つめられ、たまらない気持ちになる。認めよう、リアムは猫になっても変わらない。どんな猫より愛らしく、美しい。それに甘え上手だ。こんな可愛い生き物、油断していたら攫われて食べられてしまうのではないかと思う。
ジェラルドはリアムの顎の下を優しく撫でると、気持ちいいのかゴロゴロ喉を鳴らされた。そのまま首元をくすぐるように撫でてやれば、リアムは甘えるようにジェラルドの手にすり寄る。
(「ふふ…くすぐったいよ、ジェラルド…ふふ」)
「っ……」
リアムは猫になってもジェラルドの愛撫を素直に受け入れる。それが嬉しくてたまらない反面、少し複雑な気分にもなるのだ。
(さすがに、猫を抱く趣味はないが…)
愛らしさの次元がおかしいのでは?と思い、頭を抱えたくなる。こんなに可愛い子猫がいていいのだろうか?自分のことを好きでたまらないと言われ、理性を保つのが難しい。
「みゃう……」
すり寄ってきたリアムを抱き上げてベッドに下ろすと、ジェラルドはその小さな身体に覆い被さった。そして首筋にちゅっと音を立ててキスをするとびくりと反応するその様子に愛しさがこみ上げた。
「……本当に可愛いな」
ジェラルドはそう呟くと再びその愛らしい唇に軽くキスをした。すると子猫は嬉しそうに鳴いて、ペロペロとジェラルドの口元を舐めた。あまりにも可愛くて胸がきゅんとする。そっと胸を弄るとリアムは小さく喘いだ。
「みゃ……っ♡にゃう♡」
「……小さくても感じるんだな」
そう言って胸の突起を押し潰すようにしてやればビクビクと身体をしならせる。オス猫なのだからとふたつのにゃんたまをくすぐるように触れてやれば、子猫はぷるぷると頭を振った。
「にゃうん♡」
可愛すぎて頭が爆発しそうだ。早く人間に戻ってくれ。ジェラルドはそう思いながらもリアムの身体を愛撫し続けたのだった……
***
「みゃう!」
「…で、ジェラルドが治ったら今度はリアムが猫になっちゃったのね」
エマはジェラルドの腕の中で気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らす子猫を見ながらこめかみに指を押し当てた。琥珀は愛らしい子猫を見て目を輝かせている。
「可愛いっ!」
「うにゃう♡」
「この猫ちゃんがリアム??えー可愛すぎる!めっちゃ可愛い!!」
大きな目をうるうるさせ、茶色と白色の明るい毛並みの子猫は、琥珀のなでなでにも気持ちよさそうに目を細める。その様子にジェラルドはイラッとする。愛嬌がよく、誰からも好かれるリアムの性格がそのまま子猫に反映されているからだが、誰でもいいのかと気にくわない。
「にゃう♡」
琥珀に撫でられ続けたリアムは、そっとジェラルドの服に爪を立ててよじ登ろうとする。知能まで子猫に引っ張られるらしく、あぶなっかしい。
「にゃう!にゃあん♡」
「……っ」
琥珀に撫でられたあとのリアムがジェラルドにすり寄ってくる。その仕草は可愛らしいが、同時に苛立ちも覚える。
(誰にでも媚びを売って……)
ジェラルドはフンと鼻を鳴らすが、だからといって突き放すことはできない。だって可愛いのだ。
「にゃう、にゃあ♡」
「……」
すりすりと甘えてきたリアムは、そのままジェラルドの頬をぺろりと舐めた。そして小さく首を傾げると再びすり寄ってくる。
(くそ……可愛いな)
ジェラルドは内心毒づきながらもそっと手を伸ばすとその身体を抱き上げる。リアムは小さく鳴いてジェラルドの胸に頭を擦り付けた。その仕草に胸がきゅんとするし、苛立ちは募る。
(誰にでも尻尾を振るんだな…)
ジェラルドはリアムを抱き上げたまま歩き出す。
「あらあら…」
「あーーーー!ジェラルド、ずるいー!!」
琥珀の声を背に、そのまま自分の部屋へと向かったのだった。
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「にゃう?」
不思議そうに首を傾げるリアムをベッドに下ろすと、ジェラルドはその隣に腰掛ける。リアムはぴょこんと飛び上がりジェラルドの膝の上に座った。そして再びすり寄ってくる。その仕草が可愛くてつい甘やかしたくなってしまうがぐっと堪える。
「……お前は誰にでもこうなのか?」
「みゃう」
「俺以外にも、こうするのか」
「……みゃう?」
首を傾げるリアムにジェラルドはため息をつく。その様子を見たリアムは悲しそうな表情を浮かべて俯いた後、ぺろと小さな舌で指をそっと舐める。ざらついた感触と温かさにジェラルドはドキリとした。
「みゃう、にゃ」
「……」
「みゃあ……にゃあ……」
リアムは切なげに鳴きながらジェラルドの手にすり寄る。その仕草がまるで誘っているかのようでジェラルドはごくりと喉を鳴らした。
「っ……」
「にゃう♡」
リアムは甘えるように鳴くと、ジェラルドの掌をぺろりと舐める。ざらりとした舌の感触にぞくりとすると同時に下半身が熱くなるのを感じた。
(くそ…コイツ、猫になっても俺を惑わすのか…)
上目遣いで青い目に見つめられ、たまらない気持ちになる。認めよう、リアムは猫になっても変わらない。どんな猫より愛らしく、美しい。それに甘え上手だ。こんな可愛い生き物、油断していたら攫われて食べられてしまうのではないかと思う。
ジェラルドはリアムの顎の下を優しく撫でると、気持ちいいのかゴロゴロ喉を鳴らされた。そのまま首元をくすぐるように撫でてやれば、リアムは甘えるようにジェラルドの手にすり寄る。
(「ふふ…くすぐったいよ、ジェラルド…ふふ」)
「っ……」
リアムは猫になってもジェラルドの愛撫を素直に受け入れる。それが嬉しくてたまらない反面、少し複雑な気分にもなるのだ。
(さすがに、猫を抱く趣味はないが…)
愛らしさの次元がおかしいのでは?と思い、頭を抱えたくなる。こんなに可愛い子猫がいていいのだろうか?自分のことを好きでたまらないと言われ、理性を保つのが難しい。
「みゃう……」
すり寄ってきたリアムを抱き上げてベッドに下ろすと、ジェラルドはその小さな身体に覆い被さった。そして首筋にちゅっと音を立ててキスをするとびくりと反応するその様子に愛しさがこみ上げた。
「……本当に可愛いな」
ジェラルドはそう呟くと再びその愛らしい唇に軽くキスをした。すると子猫は嬉しそうに鳴いて、ペロペロとジェラルドの口元を舐めた。あまりにも可愛くて胸がきゅんとする。そっと胸を弄るとリアムは小さく喘いだ。
「みゃ……っ♡にゃう♡」
「……小さくても感じるんだな」
そう言って胸の突起を押し潰すようにしてやればビクビクと身体をしならせる。オス猫なのだからとふたつのにゃんたまをくすぐるように触れてやれば、子猫はぷるぷると頭を振った。
「にゃうん♡」
可愛すぎて頭が爆発しそうだ。早く人間に戻ってくれ。ジェラルドはそう思いながらもリアムの身体を愛撫し続けたのだった……
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