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第三話 梶谷カズキの話
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齢三十代後半のカズキがこの街に越してきてから、ちょうど半年になる。
十年前、カズキは営業職でガンガン稼ぐセールスマンだった。
しかし不景気とともに業績が悪化してゆくと同時に、上司からの当たりもきつくなるようになった。
誰が悪いと言うことはない、全て景気のせいなのだと我慢していたが、やがてそれが仇となった。
カズキが心身を壊したのは、それから一年してのことだった。
心身が壊れてゆくのは、ゆっくりと目に見えないところでのことなのだ、と担当医が言っていた。
カズキが営業職を辞め、精神疾患者が多く勤める作業所へ通うようになったのは、それから程なくしてのことだった。
稼ぎは決して多いものではなく、副業やダブルワークも制限されている環境は、決して裕福と言えるものではなかった。
作業所では会話も制限されており、同僚たちとは私語を話すことは厳禁とされていた。
なんだか獄中の作業所のようだなぁと思いながら、カズキはそれでも毎日仕事へ通った。
他にすることもない、稼ぐ手立てもこれしかないのである。楽しいと言える日々ではなかったが、営業職の頃のような苦痛も、特段感じていなかった。
次節は盆が近い八月と言うこともあり、里帰りをする様子の者も多かったが、カズキにはもう帰る場所はなかった。
ひとり残されていたカズキの母は、昨年暮れにこの世を去っていた。
一人息子であったカズキは喪主を勤めることになったのだが、親戚付き合いを避けていた母の元へは、弔問に訪れる者は少なく、ほぼ家族葬のような形で葬儀を終えていた。
ひとまず母の新盆供養をせねばなるまいと、カズキは週末に電車で故郷の墓地へと赴いた。
***
高速沿いの山の上にある墓地には、近隣の親戚近所から花が供えられていたが、ろくな手入れをされておらず雑草が生い茂っていた。
花と線香を供えたのちに、杓子で墓跡に水をかけてやると、カズキは久方ぶりの母たちを前に手を合わせた。
その時だった、目の前にどこか懐かしい風貌の黒猫が現れた。
緑と青のオッドアイのその猫は、珍しいことに尻尾が二つあった。
母たちの墓跡に擦り寄った猫は、にゃあと鳴いてカズキの前にちょこんと座った。
「お前、もしかしておタマか?」
おタマはカズキの両親が飼っていた黒猫で、母が亡くなって程なくフラリと居なくなっていた。
カズキも一時引き取ろうかとも考えたのだが、住んでいるアパートがペットを飼えない物件であったため断念していた。
「にゃぁん」
おタマはカズキの一足先に墓地を出ると、ついてこいと言うようにこちらを振り向いてくる。
猫は時々不思議な行動をするんだよ、と母が言っていたのを思い出す。
高速沿いの山を降り、道路向こうにある寺の境内へと踏み入る。
なんだろうと思いながらカズキがついていくと、境内にある大樹のそばに連れて行かれた。
なんのことはない大樹だなぁと思いながら、上から下まで眺めていると、そこに高校時代の友人が現れたのである。
友人コウヤは営業職をやっていた頃までよく連絡を取り合っていた人物で、これにはさすがのカズキも驚いた。
「久しぶりだな、元気にしてたか?最近連絡なかったから心配してたんだぞ」
コウヤはカズキのひと学年下の男だったが、年を気にせず気さくに話せる相手で、高校卒業後まで友人関係が続いていた。
まさかカズキが精神を病んで仕事を変えているとは思わないコウヤは、最近結婚したことや、第一子が生まれたことなどを朗らかな顔で報告してくる。
友人の人生の転機を心から喜ばしく思う反面、自分にはもう望むことの叶わない未来を見たような気がして、カズキは一時心苦しくなった。
「なんか、ごめんな」
「えっ?」
一方的に嫉妬心を抱いているような心地が、とても気持ちが悪かった。
会話をほどほどに切り上げたカズキは、また連絡することを約束してその場を後にした。
***
その日の晩、カズキは不思議な夢を見た。
場所は今はもう売りに出している実家の一室の茶の間である。
茶箪笥のガラス窓越しには、カズキが幼少期に集めていた飛行機の模型が見える。
幼い頃テレビを見ながら両親と食事をしていた、今は懐かしいその一室に、亡き母の姿があった。
「久しぶりだね、カズキ」
母は不思議なことに若い頃の姿をしていた。カズキが五歳頃の姿だろうか。長い黒髪を三つ編みにして横に流すヘアスタイルが印象的だった。
「不自由はしていないかい、何かあったらいつでも戻っておいで。家がなくなろうと、ここはお前の故郷なんだからね」
そう言ってテーブルの上に差し出されたのは、母がよく作ってくれていた寒天ゼリーだった。中に三つほど缶詰のみかんが入っているだけのシンプルなものだったが、砂糖がほんのりきいた優しい甘さが懐かしかった。
カズキは夢の中であることも忘れて、色々なことを母に話して聞かせた。
色々苦労もあったが、今は細々と仕事を頑張っていること。
精神を病んでしまったが、これで終わりたくない、という気持ちも。
カズキの言葉を頷きながら聴いていた母は、そうかい、と微笑んで大ぶりな湯呑みの紅茶をすする。
「あんたの人生は確かに辛いことがあったかもしれない、でもまだ終わっていないんだ。この先はきっといいことがあると信じて、もう一度やってごらん。人間は生きている限り、何度だってやり直せるんだから」
そう言った母の両目が、緑と青の色に煌めいたところで夢は覚めた。
不思議なことにいつものようにある倦怠感のない朝だった。
久しぶりのすっきりとした目覚めに、いつも閉めっぱなしの窓際のカーテンを開けてみる。
昨晩は雨が降っていたようで、窓際の紫陽花に雨粒の雫が降りていた。
夢のことを思い出しながら、カズキは朝食のパンを口にする。
温かいものを飲むと胃腸が元気になるんだよ、と言う母の言葉を思い出し、いつもは飲まないスープを入れてみる。
なんだか胃の中からぽかぽかとしてくるようで、母にレモネードを入れてもらった時のような、不思議な心地だった。
そういえば実家の茶箪笥に飾っていた飛行機の模型を、母の遺品整理の際にひとつ持ってきていたなと思い出す。
出勤の時間までまだ時間があったため、久しぶりに引っ張り出してみることにした。
窓際になんとなく飾ったそれを、そばに置いていたスマホのカメラで撮ってみる。
流線型のボディラインに取り付けた羽が若干曲がっているのが、いかにも幼少期に作った模型という感じで味がある。
“写真、趣味にしてみるのも悪くないかもなぁ“
スマホひとつでできる趣味というところも利点があった。
その日から、カズキは様々な被写体や風景を写真に撮ることにした。
そして、撮影時の構図どりなど慣れ始めてきた十二月の始め、母の命日ということでカズキは再び墓参りに訪れていた。
墓前におタマの姿はなく、カズキはその姿を探すように境内の大樹の元を訪れた。
「よっ、今日はおばさんの命日だから来てるだろうと思ったよ」
聞き覚えのある声に振り向く。またしても大樹の元で再会したコウヤは、妻と赤子を連れていた。
そういえば今日は日曜日だったなと思い出し、散歩か?と問いかける。
「なんだかおばさんに呼ばれたような気がしてね。そういやお前、写真の趣味始めたんだって?」
写真の趣味を始めたことはコウヤにも連絡していたし、撮影した写真も何枚か見てもらっていた。
「せっかくだからさ、俺たちの家族写真を撮ってくれないかな。三人住まいだから、なかなか三人揃ったところを撮る機会がなくてさ」
「ああ、いいけど……」
フレームの向こうに、幸せそうに微笑んだ家族がいる、なんだかむずむずする、初めての感覚だった。
「撮れた。これでいいか」
「ありがと、やっぱりお前写真の才能あるよ。せっかくだから地元の風景でも撮っていけよ、今の仕事なかなか来る暇もないだろ」
コウヤたちと別れたカズキは、その言葉に促され売りに出している実家の前を訪れた。
閉ざされた玄関の向こうには生活の色はなく、色褪せたポストにはもう郵便物も何も入っていない。
物悲しい雰囲気を感じながら、カズキはスマホのシャッターを切った。
それからは散歩がてら、通学路でよく通っていた道路沿いや、山向こうに見える景色などを写真に収めた。
その後、自宅に帰ったカズキは、夕食を口にしながら撮りためた写真を眺めていた。
郷愁というものは、家族やその人が居なくなってもあるものなのだなと感じた。
帰りたくなる場所、帰るとほっとする場所、それが故郷なのだと、カズキはよくよく感じ入っていた。
“暇があればまた里帰りしよう“
SNSに投稿した風景写真にいいね通知が来るのを確認して、カズキは眠りについた。
十年前、カズキは営業職でガンガン稼ぐセールスマンだった。
しかし不景気とともに業績が悪化してゆくと同時に、上司からの当たりもきつくなるようになった。
誰が悪いと言うことはない、全て景気のせいなのだと我慢していたが、やがてそれが仇となった。
カズキが心身を壊したのは、それから一年してのことだった。
心身が壊れてゆくのは、ゆっくりと目に見えないところでのことなのだ、と担当医が言っていた。
カズキが営業職を辞め、精神疾患者が多く勤める作業所へ通うようになったのは、それから程なくしてのことだった。
稼ぎは決して多いものではなく、副業やダブルワークも制限されている環境は、決して裕福と言えるものではなかった。
作業所では会話も制限されており、同僚たちとは私語を話すことは厳禁とされていた。
なんだか獄中の作業所のようだなぁと思いながら、カズキはそれでも毎日仕事へ通った。
他にすることもない、稼ぐ手立てもこれしかないのである。楽しいと言える日々ではなかったが、営業職の頃のような苦痛も、特段感じていなかった。
次節は盆が近い八月と言うこともあり、里帰りをする様子の者も多かったが、カズキにはもう帰る場所はなかった。
ひとり残されていたカズキの母は、昨年暮れにこの世を去っていた。
一人息子であったカズキは喪主を勤めることになったのだが、親戚付き合いを避けていた母の元へは、弔問に訪れる者は少なく、ほぼ家族葬のような形で葬儀を終えていた。
ひとまず母の新盆供養をせねばなるまいと、カズキは週末に電車で故郷の墓地へと赴いた。
***
高速沿いの山の上にある墓地には、近隣の親戚近所から花が供えられていたが、ろくな手入れをされておらず雑草が生い茂っていた。
花と線香を供えたのちに、杓子で墓跡に水をかけてやると、カズキは久方ぶりの母たちを前に手を合わせた。
その時だった、目の前にどこか懐かしい風貌の黒猫が現れた。
緑と青のオッドアイのその猫は、珍しいことに尻尾が二つあった。
母たちの墓跡に擦り寄った猫は、にゃあと鳴いてカズキの前にちょこんと座った。
「お前、もしかしておタマか?」
おタマはカズキの両親が飼っていた黒猫で、母が亡くなって程なくフラリと居なくなっていた。
カズキも一時引き取ろうかとも考えたのだが、住んでいるアパートがペットを飼えない物件であったため断念していた。
「にゃぁん」
おタマはカズキの一足先に墓地を出ると、ついてこいと言うようにこちらを振り向いてくる。
猫は時々不思議な行動をするんだよ、と母が言っていたのを思い出す。
高速沿いの山を降り、道路向こうにある寺の境内へと踏み入る。
なんだろうと思いながらカズキがついていくと、境内にある大樹のそばに連れて行かれた。
なんのことはない大樹だなぁと思いながら、上から下まで眺めていると、そこに高校時代の友人が現れたのである。
友人コウヤは営業職をやっていた頃までよく連絡を取り合っていた人物で、これにはさすがのカズキも驚いた。
「久しぶりだな、元気にしてたか?最近連絡なかったから心配してたんだぞ」
コウヤはカズキのひと学年下の男だったが、年を気にせず気さくに話せる相手で、高校卒業後まで友人関係が続いていた。
まさかカズキが精神を病んで仕事を変えているとは思わないコウヤは、最近結婚したことや、第一子が生まれたことなどを朗らかな顔で報告してくる。
友人の人生の転機を心から喜ばしく思う反面、自分にはもう望むことの叶わない未来を見たような気がして、カズキは一時心苦しくなった。
「なんか、ごめんな」
「えっ?」
一方的に嫉妬心を抱いているような心地が、とても気持ちが悪かった。
会話をほどほどに切り上げたカズキは、また連絡することを約束してその場を後にした。
***
その日の晩、カズキは不思議な夢を見た。
場所は今はもう売りに出している実家の一室の茶の間である。
茶箪笥のガラス窓越しには、カズキが幼少期に集めていた飛行機の模型が見える。
幼い頃テレビを見ながら両親と食事をしていた、今は懐かしいその一室に、亡き母の姿があった。
「久しぶりだね、カズキ」
母は不思議なことに若い頃の姿をしていた。カズキが五歳頃の姿だろうか。長い黒髪を三つ編みにして横に流すヘアスタイルが印象的だった。
「不自由はしていないかい、何かあったらいつでも戻っておいで。家がなくなろうと、ここはお前の故郷なんだからね」
そう言ってテーブルの上に差し出されたのは、母がよく作ってくれていた寒天ゼリーだった。中に三つほど缶詰のみかんが入っているだけのシンプルなものだったが、砂糖がほんのりきいた優しい甘さが懐かしかった。
カズキは夢の中であることも忘れて、色々なことを母に話して聞かせた。
色々苦労もあったが、今は細々と仕事を頑張っていること。
精神を病んでしまったが、これで終わりたくない、という気持ちも。
カズキの言葉を頷きながら聴いていた母は、そうかい、と微笑んで大ぶりな湯呑みの紅茶をすする。
「あんたの人生は確かに辛いことがあったかもしれない、でもまだ終わっていないんだ。この先はきっといいことがあると信じて、もう一度やってごらん。人間は生きている限り、何度だってやり直せるんだから」
そう言った母の両目が、緑と青の色に煌めいたところで夢は覚めた。
不思議なことにいつものようにある倦怠感のない朝だった。
久しぶりのすっきりとした目覚めに、いつも閉めっぱなしの窓際のカーテンを開けてみる。
昨晩は雨が降っていたようで、窓際の紫陽花に雨粒の雫が降りていた。
夢のことを思い出しながら、カズキは朝食のパンを口にする。
温かいものを飲むと胃腸が元気になるんだよ、と言う母の言葉を思い出し、いつもは飲まないスープを入れてみる。
なんだか胃の中からぽかぽかとしてくるようで、母にレモネードを入れてもらった時のような、不思議な心地だった。
そういえば実家の茶箪笥に飾っていた飛行機の模型を、母の遺品整理の際にひとつ持ってきていたなと思い出す。
出勤の時間までまだ時間があったため、久しぶりに引っ張り出してみることにした。
窓際になんとなく飾ったそれを、そばに置いていたスマホのカメラで撮ってみる。
流線型のボディラインに取り付けた羽が若干曲がっているのが、いかにも幼少期に作った模型という感じで味がある。
“写真、趣味にしてみるのも悪くないかもなぁ“
スマホひとつでできる趣味というところも利点があった。
その日から、カズキは様々な被写体や風景を写真に撮ることにした。
そして、撮影時の構図どりなど慣れ始めてきた十二月の始め、母の命日ということでカズキは再び墓参りに訪れていた。
墓前におタマの姿はなく、カズキはその姿を探すように境内の大樹の元を訪れた。
「よっ、今日はおばさんの命日だから来てるだろうと思ったよ」
聞き覚えのある声に振り向く。またしても大樹の元で再会したコウヤは、妻と赤子を連れていた。
そういえば今日は日曜日だったなと思い出し、散歩か?と問いかける。
「なんだかおばさんに呼ばれたような気がしてね。そういやお前、写真の趣味始めたんだって?」
写真の趣味を始めたことはコウヤにも連絡していたし、撮影した写真も何枚か見てもらっていた。
「せっかくだからさ、俺たちの家族写真を撮ってくれないかな。三人住まいだから、なかなか三人揃ったところを撮る機会がなくてさ」
「ああ、いいけど……」
フレームの向こうに、幸せそうに微笑んだ家族がいる、なんだかむずむずする、初めての感覚だった。
「撮れた。これでいいか」
「ありがと、やっぱりお前写真の才能あるよ。せっかくだから地元の風景でも撮っていけよ、今の仕事なかなか来る暇もないだろ」
コウヤたちと別れたカズキは、その言葉に促され売りに出している実家の前を訪れた。
閉ざされた玄関の向こうには生活の色はなく、色褪せたポストにはもう郵便物も何も入っていない。
物悲しい雰囲気を感じながら、カズキはスマホのシャッターを切った。
それからは散歩がてら、通学路でよく通っていた道路沿いや、山向こうに見える景色などを写真に収めた。
その後、自宅に帰ったカズキは、夕食を口にしながら撮りためた写真を眺めていた。
郷愁というものは、家族やその人が居なくなってもあるものなのだなと感じた。
帰りたくなる場所、帰るとほっとする場所、それが故郷なのだと、カズキはよくよく感じ入っていた。
“暇があればまた里帰りしよう“
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