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2章 御剣の担い手
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肩甲骨付近まである金色の髪、勝気な笑みを浮かべた口元、顔付きは非常に繊細だ。優男と言ってもいいだろう。それとは裏腹に、太く逞しい筋肉質な体躯。そして何よりも印象的なのは、その瞳である。
オッドアイ。翡翠色の左目に、濃紫色の右目。光の加減によって右目は、赤や青、緑の光沢を帯びる。
さらに、大きい。二メートル近くはあるのではないか。青い刺繍のある魔導官服と体躯のせいで、飲み込まれそうな威圧感があった。
一見するだけで分かる。この男は、只者ではない。全身が粟立つのを感じる。
「しょ、署長!?」
華也が驚愕の声を上げる。
署長、つまりこの人が彼女の本来の上司ということか。
「よお、野田ぁ、なんでもウチの部下が世話になったそうじゃねえか」
署長と呼ばれた大男は、大股で六之介と華也の間を通り、男――野田というらしい――を睨みつける。
「か、掛坂ぁ!」
声を裏返し、叫ぶ。今にも相手を呪い殺せそうな目である。しかし、大男にはまるで通じない。長い脚が鎌首をもたげ、野田の座っていた机に振り下ろされる。衝撃で卓上のものが浮かび上がり、床に転がる。無礼極まれりといった行動である。
「話を聞いてりゃ、随分と偉そうだなあ、おい。格下の相手をいびるのは楽しいもんなあ?」
「ぐ、ぐぐ……」
「民間人を守るのが俺らの仕事だ。守るってのには、敵を叩きのめしてもいいってことも含まれる。だから、今ここでお前をぶちのめしても何ら問題ないわけだ」
それはいくら何でも暴論すぎやしないだろうか、と思うが、口を挟む気はない。むしろぶちのめしてくれとすら思う。
「……だが、まあ、今回は見逃してやろう。あまり魔導官という存在を汚したくないんでな」
脚が下ろされる。机にはしっかりと足跡が残っていた。いったいどんな力で踏み抜いたのだろうか。
「ただし、またこんなことをしてみろ。人間だったかどうかすら分からないようにしてやる。それに」
殺意すら感じる眼光で睨みつけれ、野田は滝のように汗を流す。
「この御剣の担い手がいないからと、調子に乗るんじゃねえぞ」
もはや完全に脅迫である。今にも野田を食いちぎらんばかりの勢いと怒気を孕んでいる。
腰が抜けたのか、野田は背もたれに体重を預け切り、ずるりと落ちる。
「ふん、さて、鏡美とお前、出るぞ。着いてこい」
「あ、は、はい」
「うーっす」
気分は強者の傘下にいる下っ端だったが、存外、気分がいい。
突然の乱入に驚かされたが、結果は良いだろう。ちらりと視線を向けると、傷心といった具合で野田が突っ伏している。
ざまあみろと嗤いながら、魔導官署前に出る。
「署長! いったいいつからあそこに?」
華也が叫ぶ。その疑問はもっともである。
「不浄の危険性は低い、あたりだ」
にやりと笑いながら答える。端正な顔つきだというのに、どことなく野生の獣のような攻撃的なにおいがする。
「だったらすぐに入ってくださいよお……」
「そうしようと思ったんだが、こいつの口上が面白くてな」
指さされる。
「自分ですか」
「おう、そうだ。よく部下をかばってくれたな。俺は掛坂雲雀、鏡美の上司だ」
少なくとも野田よりは礼儀はあるようだ。
「自分は、稲峰六之介と言います」
「りゅうのすけ、か。良い名前だ」
「ちなみに『りゅう』は『六』ですよ」
口伝えするときは、伝えることを心がけている。間違えられた回数は、両手では数え切れない。龍、竜、隆などではない。六である。
「……六、か」
雲雀は感慨深そうに呟く。一瞬、表情が陰ったようにも見えたが、それはすぐに消える。
「ふ、この街も第六級魔導都市、縁がありそうな名前だな」
「第六級魔導都市?」
「ん? なんだ知らないのか。帝都以外の都市は地下に流れる『法脈』の大きさで区切っているんだよ。あとは遺物の量とかでもな」
法脈とは、遺物とは、と気になったが、今は問うべき時間ではあるまい。
「署長は帝都に行っていたはずでは?」
華也が首をかしげながら問いかける。
「さっき帰ってきた。なんでも野田の糞ごみ野郎がふざけた命令をしたと聞いてよ、文句言いに行ったらバッタリって感じだ」
雲雀が歩みだし、二人はそれについていく。目的地は告げられていないが、華也が何も言わないところをみると、おそらくは彼らの魔導官署、つまり第六十六魔導官署だろう。
「ところで、こいつをなんで野田に会わせたんだ?」
「はい、今回の任務で助力してくださいまして」
「ほう、そうなのか?」
六之介に視線が移る。
「んー、まあ、ちょっとだけ」
「そうか。なら、謝礼金出しとかにゃならんな」
からからと笑う。同じ魔導官署署長でもこうも雰囲気が違うのかと、正直驚く。野田という人物の厭味ったらしさが、掻き消えるような快活さだ。
「にしても、お前魔力うっすいなぁ、大丈夫か?」
「あー、そうですかね?」
「おう、無に等しいな、そりゃ」
「体調を崩していたりするのですか?」
華也が心配そうに手を取る。柔らかで暖かな感触が心地よい。
「だいじょぶだいじょぶ、ほら、魔力無い世界から来てるし」
魔力などなくて当たり前の場所にいたのだから、六之介も例に漏れない。だが、この世界で生きた数年の間で、食料や水分、空気を吸って生きている。その過程で、多少は魔力の元となる効子を取り込んでいるのだろう。とはいえ、生まれつきこの世界にいる存在と比べればその差は歴然であるため、必然的に魔力は薄くなる。
「魔力のない世界?」
雲雀が怪訝そうな顔を浮かべる。六之介にとって、ここで二つの不幸が重なる。
まず一つ目。適当に誤魔化せば、何もなく終わったであろう。しかし、その場にいたのは華也である。
嘘などつけない、愚直ともいえる魔導官。
「はい、六之介様は異世界からこちらに来たそうなのです」
はっきりと、言葉を濁すとは対極にある様な物言いである。気持ちいいほどに言い切ってみせる。
「ほう?」
これが二つ目である。
ここにいた人物が、まともな思考を有するのなら、何を馬鹿なことをと一蹴するだろう。または笑いながら受け流す。それで片が付いて終わる。しかし、今いる人物は、『まとも』ではなかった。
それを察した六之介は慌てて口を挟む。
「い、いや、何をいっているのさ? そんなことないから、ないない」
「え? でも、車内で超能力や異世界にいたことを話してくれたではありませんか」
「華也ちゃん、合わせて!」
しかし、時すでに遅し。雲雀はじっと六之介を見ている。疑うようなものではない。いうなれば、子供が新しいおもちゃを見つけたような、または、獅子が弱った獲物を見つけたような目である。
「六之介、どういうことか教えてもらおう」
「え、ええっと……」
「拒否権はない。逃げてもいいが、捕まったらどうなるか考えろ」
先程までの人当たりの良さはなんだったのか。有無を言わさぬ迫力。これがこの男の本質ということであろうか。修羅場を潜った回数は幾重にも及ぶが、それらに匹敵する圧迫感がある。
華也は現状を察したようで、あわあわと六之介と雲雀の顔を交互に見ている。
「…………了解です」
言い逃れは出来ないだろう。
下手に動くより、ここは素直に従った方がよさそうである。
しかし、六之介は心のどこかで気が付いていた。もう逃げられない、強靭な運命の糸に縛り付けられていることに。
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さらに、大きい。二メートル近くはあるのではないか。青い刺繍のある魔導官服と体躯のせいで、飲み込まれそうな威圧感があった。
一見するだけで分かる。この男は、只者ではない。全身が粟立つのを感じる。
「しょ、署長!?」
華也が驚愕の声を上げる。
署長、つまりこの人が彼女の本来の上司ということか。
「よお、野田ぁ、なんでもウチの部下が世話になったそうじゃねえか」
署長と呼ばれた大男は、大股で六之介と華也の間を通り、男――野田というらしい――を睨みつける。
「か、掛坂ぁ!」
声を裏返し、叫ぶ。今にも相手を呪い殺せそうな目である。しかし、大男にはまるで通じない。長い脚が鎌首をもたげ、野田の座っていた机に振り下ろされる。衝撃で卓上のものが浮かび上がり、床に転がる。無礼極まれりといった行動である。
「話を聞いてりゃ、随分と偉そうだなあ、おい。格下の相手をいびるのは楽しいもんなあ?」
「ぐ、ぐぐ……」
「民間人を守るのが俺らの仕事だ。守るってのには、敵を叩きのめしてもいいってことも含まれる。だから、今ここでお前をぶちのめしても何ら問題ないわけだ」
それはいくら何でも暴論すぎやしないだろうか、と思うが、口を挟む気はない。むしろぶちのめしてくれとすら思う。
「……だが、まあ、今回は見逃してやろう。あまり魔導官という存在を汚したくないんでな」
脚が下ろされる。机にはしっかりと足跡が残っていた。いったいどんな力で踏み抜いたのだろうか。
「ただし、またこんなことをしてみろ。人間だったかどうかすら分からないようにしてやる。それに」
殺意すら感じる眼光で睨みつけれ、野田は滝のように汗を流す。
「この御剣の担い手がいないからと、調子に乗るんじゃねえぞ」
もはや完全に脅迫である。今にも野田を食いちぎらんばかりの勢いと怒気を孕んでいる。
腰が抜けたのか、野田は背もたれに体重を預け切り、ずるりと落ちる。
「ふん、さて、鏡美とお前、出るぞ。着いてこい」
「あ、は、はい」
「うーっす」
気分は強者の傘下にいる下っ端だったが、存外、気分がいい。
突然の乱入に驚かされたが、結果は良いだろう。ちらりと視線を向けると、傷心といった具合で野田が突っ伏している。
ざまあみろと嗤いながら、魔導官署前に出る。
「署長! いったいいつからあそこに?」
華也が叫ぶ。その疑問はもっともである。
「不浄の危険性は低い、あたりだ」
にやりと笑いながら答える。端正な顔つきだというのに、どことなく野生の獣のような攻撃的なにおいがする。
「だったらすぐに入ってくださいよお……」
「そうしようと思ったんだが、こいつの口上が面白くてな」
指さされる。
「自分ですか」
「おう、そうだ。よく部下をかばってくれたな。俺は掛坂雲雀、鏡美の上司だ」
少なくとも野田よりは礼儀はあるようだ。
「自分は、稲峰六之介と言います」
「りゅうのすけ、か。良い名前だ」
「ちなみに『りゅう』は『六』ですよ」
口伝えするときは、伝えることを心がけている。間違えられた回数は、両手では数え切れない。龍、竜、隆などではない。六である。
「……六、か」
雲雀は感慨深そうに呟く。一瞬、表情が陰ったようにも見えたが、それはすぐに消える。
「ふ、この街も第六級魔導都市、縁がありそうな名前だな」
「第六級魔導都市?」
「ん? なんだ知らないのか。帝都以外の都市は地下に流れる『法脈』の大きさで区切っているんだよ。あとは遺物の量とかでもな」
法脈とは、遺物とは、と気になったが、今は問うべき時間ではあるまい。
「署長は帝都に行っていたはずでは?」
華也が首をかしげながら問いかける。
「さっき帰ってきた。なんでも野田の糞ごみ野郎がふざけた命令をしたと聞いてよ、文句言いに行ったらバッタリって感じだ」
雲雀が歩みだし、二人はそれについていく。目的地は告げられていないが、華也が何も言わないところをみると、おそらくは彼らの魔導官署、つまり第六十六魔導官署だろう。
「ところで、こいつをなんで野田に会わせたんだ?」
「はい、今回の任務で助力してくださいまして」
「ほう、そうなのか?」
六之介に視線が移る。
「んー、まあ、ちょっとだけ」
「そうか。なら、謝礼金出しとかにゃならんな」
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「にしても、お前魔力うっすいなぁ、大丈夫か?」
「あー、そうですかね?」
「おう、無に等しいな、そりゃ」
「体調を崩していたりするのですか?」
華也が心配そうに手を取る。柔らかで暖かな感触が心地よい。
「だいじょぶだいじょぶ、ほら、魔力無い世界から来てるし」
魔力などなくて当たり前の場所にいたのだから、六之介も例に漏れない。だが、この世界で生きた数年の間で、食料や水分、空気を吸って生きている。その過程で、多少は魔力の元となる効子を取り込んでいるのだろう。とはいえ、生まれつきこの世界にいる存在と比べればその差は歴然であるため、必然的に魔力は薄くなる。
「魔力のない世界?」
雲雀が怪訝そうな顔を浮かべる。六之介にとって、ここで二つの不幸が重なる。
まず一つ目。適当に誤魔化せば、何もなく終わったであろう。しかし、その場にいたのは華也である。
嘘などつけない、愚直ともいえる魔導官。
「はい、六之介様は異世界からこちらに来たそうなのです」
はっきりと、言葉を濁すとは対極にある様な物言いである。気持ちいいほどに言い切ってみせる。
「ほう?」
これが二つ目である。
ここにいた人物が、まともな思考を有するのなら、何を馬鹿なことをと一蹴するだろう。または笑いながら受け流す。それで片が付いて終わる。しかし、今いる人物は、『まとも』ではなかった。
それを察した六之介は慌てて口を挟む。
「い、いや、何をいっているのさ? そんなことないから、ないない」
「え? でも、車内で超能力や異世界にいたことを話してくれたではありませんか」
「華也ちゃん、合わせて!」
しかし、時すでに遅し。雲雀はじっと六之介を見ている。疑うようなものではない。いうなれば、子供が新しいおもちゃを見つけたような、または、獅子が弱った獲物を見つけたような目である。
「六之介、どういうことか教えてもらおう」
「え、ええっと……」
「拒否権はない。逃げてもいいが、捕まったらどうなるか考えろ」
先程までの人当たりの良さはなんだったのか。有無を言わさぬ迫力。これがこの男の本質ということであろうか。修羅場を潜った回数は幾重にも及ぶが、それらに匹敵する圧迫感がある。
華也は現状を察したようで、あわあわと六之介と雲雀の顔を交互に見ている。
「…………了解です」
言い逃れは出来ないだろう。
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