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閑話
ルスカside 幼女、転移者に会う
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アカツキとルスカが出会うよりずっと前。
グランツ王国が勇者の発表を行い、レイン帝国が転移に失敗し魔王討伐に消極的姿勢に変わってから、三年がたった頃。
シャウザードの森と呼ばれる大森林の一角に草原と言うには小さいが、ポッカリと空いた空間がある。
そこには花畑があり、沢山の香りが漂う中、不自然にある一軒の小屋と壊れた小屋があった。
壊れた小屋は、長年放置されていたのか、蔦が壊れた小屋の壁と思われる部分に絡み付き、床だった場所には雑草が生い茂っている。
一方、もう一つの小屋は綺麗なもので、小屋の中からは寝息が聞こえる。
小屋の中には、真ん中に置かれたベッドが一つと、そのベッドを囲うように壁際に敷き詰められた本棚のみ。
ベッドの上には、先ほどから寝息をたてている幼女がいた。
幼女を起こさないようになのか、小屋の周りでは小鳥は小さく囀り、木々の葉の擦る音も小さい。
が、そんな静寂を破るように地響きかと思われそうな、足音と馬鹿かと言われるくらいに大きな声が、森にポッカリ空いた空間を埋め尽くす。
「ルスカサマー! ルスカサマー!」
「う~ん……チッ、もう帰って来たのじゃ」
ルスカと呼ばれた幼女はベッドから起き上がり、伸びをしながら悪態をつく。
「アイツを喋れる様にしたのは失敗したのじゃ」
ルスカが小屋から出ると影に覆われる。見上げると、そこにはルスカの何倍もある巨体。
全体的に土色で、頭はほとんど正方形、胴も腕も足も角張っている。
目は赤く光り、口元は顎が出ているが、喋る時、何故か口は動かない。
頭と胴と足の長さが均等で、なんとも不恰好なのだが、どこか愛嬌がある。
「で、買い物は終わったのか? 四十三」
「アカンテ、ルスカサマ。ワイノ名前ハ43ッテ、ルスカサマガ付ケテクレタヤンカ。ヨミーヤデ、ヨミー。忘レタラアカン!」
「わかった、わかったのじゃ。はぁ、何でこいつこんな喋り方なんじゃ?」
ヨミーは、ルスカが作ったパペットで四十三番目のパペットだ。
元々喋る事は出来なかったパペットだが、ヨミーはルスカが寂しさの余り、他のパペットを分解して改造して自我を持たせた。
全く予定と違い、訛りのある喋り方な上、とにかく良く喋るのだ。
ルスカは、どこでどう間違えたのかわからなかった。
「それで、慌ててるみたいだが、どうしたのじゃ?」
「ハイ! ルスカサマニプレゼント買ッテキタデ」
ヨミーは持っていた買い物籠から三本しかない指で、潰さないように器用に摘まむとルスカに手渡した。
ヨミーにとっては小さくとも、ルスカには割りと大きく、手を肩幅以上開かなければならない位の箱を受け取った。
「箱? 中には何が入っとるのじゃ?」
「ソレハ開ケテカラノオ楽シミヤ」
片手で開けるには大きく、箱を地面に置いてリボンを外す。
箱の上には矢印と“手前”と書かれており、ルスカは矢印が自分に向く様に箱を動かし、蓋を外した。
「一体、何を……へぶっ!!」
蓋を開けた途端、宙を舞うルスカ。
その高さは、軽くヨミーの背丈を越えるほどだった。
「オット……危ナイワ」
地面に落下してくるルスカのローブに指を引っかけて阻止するとヨミーは、喜びだす。
「ワーイ! ルスカサマ、引ッカカッタ。引ッカカッタデ」
「何が……何が、引っかかったじゃー!」
“バーストブラスト”
顔中に青筋を浮かべたルスカは、ヨミーの足元へ赤く輝く光を放つ。
轟音と、花畑の花と共に吹き飛ぶ、ヨミー。
「ナンデヤネーン」
因みに花畑を作ったのはヨミーで、ルスカにとって吹き飛ばすことに躊躇いなどなかった。
◇◇◇
「転移者?」
ルスカが、赤いグローブが飛び出した箱の入手経路を聞き出し、ヨミーから意外な言葉が飛び出したので驚いた。
「ハイ。イツモノ村デ買イ物シトッタラ、露店ガアッテナ。人ダカリガ出来トッタカラ覗イタンデスワ」
「転移者って自分から話したのか?」
「ソウナンデスワ。ワイガコレナンヤ? ッテ聞イタラ、随分驚イタンスワ」
「お前を見て、驚いたんじゃろ?」
村の人達は、昔から何処からかやってくるこの奇妙な喋り方のパペットに慣れているが、その村の住人以外なら確実に驚くはずである。
「違ウンデスワ。驚イタンハ、ワイノ喋リ方ナンデスワ。『うわっ! 久しぶりやわ、関西弁聞いたん! なぁ、なぁ、何で関西弁なん? うわー、久々に関西弁で喋れるー。もっと話そうや』ッテ向コウカラ」
「関西弁?」
ルスカは頭を捻る。ヨミーの話では、その後意気投合し、お喋りをしたそうだ。
その男の名前はタツロウ。
何でも、地元の有名なボクサーから一字貰ったとの話から始まり、元々ローレライの人間ではなく、自分は転移してきたのだとヨミーに話をした。
タツロウとの別れ際に、腹立つならコレを渡せばいいと、ビックリ箱と言う箱を貰ったそうだ。
ヨミーが腹を立てる理由は、後で問いただすとして、そのタツロウに興味を持ったルスカは、村に久しぶりに行く事を決めた。
実に三年ぶりの外出だった。
◇◇◇
翌日、ヨミーの肩に乗り、タツロウのいる小さな村ヨルムに着く。
「ルスカ様! お久しぶりじゃのぉ」
「爺ぃ、久しぶりじゃ! まだ生きておったのか?」
村に着くなり、ルスカに気づいた年老いた男性が声をかけてくる。
「ひゃひゃ、ルスカ様に比べたらまだまだ若いですからのぉ」
「確かにそうじゃ! あ、そうじゃ。この村に露店商が来ておると聞いてな。何処におるのじゃ?」
「あの若者なら今頃中央の広場にいると思いますのぉ」
ルスカは、ヨミーに命令して広場へと向かう。
広場に向かう間、村人が驚くのはヨミーではなく、ルスカを見てだった。
「まるで見せ物なのじゃ」
頬を膨らまし不満気なルスカだが、それほど村人にとっては珍しい事だった。
ルスカ達が広場に着くと、ある一角にだけ人だかりが出来ていた。
ルスカ達が近づいて行くと、一人の若者が人だかりを抜け出して寄ってくる。
「ヨミーやないか、また来てくれたんか」
「昨日ブリヤナ、タツロウ。ルスカサマ、コノ人ガタツロウヤ」
ヨミーがその場にしゃがむとルスカは肩から飛び降りる。
「え? もしかして、嬢ちゃんがルスカサマか? ええー。ヨミー、話ちゃうやん。可愛らしい嬢ちゃんやんけ」
「ルスカ・シャウザードじゃ、よろしくなタツロウ」
手を出して握手を求めるルスカに、何か申し訳なさそうな顔で応えるタツロウ。
「いやー、酷い主人やってヨミーから聞かされとったから……ビックリ箱開けてへんよな?」
「開けたのじゃ、見事飛んだわ」
ちょっと怒気を含んだルスカの言葉に、額に手をあて天を仰ぐタツロウだった。
それからしばらく、店で商売の対応をしながらタツロウとルスカは話を交わす。
商売の方は、珍しくルスカがいると聞きつけ村中の人々が集まり盛況だった。
「なるほど、関西弁と言うのはタツロウがいた世界の一部の地域の方言か」
「そうなんですわ。いやぁ転移直後はこの言葉のせいで苦労しましたわ。まぁ今は嫁も子供も幸せやけどな」
今までの苦労など、どこ吹く風かのように笑い飛ばす。
「それで、今は帝国内で商売をしておるのじゃな」
「あー、ちゃうちゃう。元々転移したんは、グランツ王国やねん。今回帝国に来たのは偶々や。しかし、今回来て良かったわ。こんなに関西弁話せるとは」
それから店を閉めるまでの間に、ルスカは興味深くタツロウの話を聞く。
特に興味持ったのは、ビックリ箱。
「じゃあ、あの箱は元々驚かす為のものなのか?」
「そうやねん。前にムカつく商売敵がおってな。そいつ驚かそう思て、あの箱作ってん。悪かったなぁ、まさかこんなにいい子やと思わんかったし」
ヨミーは一体タツロウに、どんな風にルスカの事を話をしたのか。
ルスカのこめかみには、一つの青筋が立っていた。
「タツロウ、あの“ビクリバコ”のアイデア貰ってもいいかのぉ?」
「ん、ああ構へんよ」
店じまいを終え、帰宅の準備をするタツロウ。
タツロウは早朝、グランツ王国へ帰国すると言う。
ルスカは、懐から一つの御守りを、帰り際にタツロウに渡した。
「それはな、“ビクリバコ”のお礼じゃ。最近魔王の復活の気配に魔物達が闊歩しておる。それを持っておれば、大概の魔物は寄って来ないはずじゃ」
「おお、おおきに。最近じゃ嫁や子供連れて旅するの不安やってん。助かるわ」
タツロウはそう言うと、荷物を持って手を振りながら夕日の中に消えていく。
「変わったやつなのじゃ」
ルスカもヨミーの肩に乗り、森へと戻っていくのだった。
タツロウ、この時二十歳。彼が転移してきたのは十七歳、高校生の時。
奇しくもアカツキが転移した年齢と同じだった……
グランツ王国が勇者の発表を行い、レイン帝国が転移に失敗し魔王討伐に消極的姿勢に変わってから、三年がたった頃。
シャウザードの森と呼ばれる大森林の一角に草原と言うには小さいが、ポッカリと空いた空間がある。
そこには花畑があり、沢山の香りが漂う中、不自然にある一軒の小屋と壊れた小屋があった。
壊れた小屋は、長年放置されていたのか、蔦が壊れた小屋の壁と思われる部分に絡み付き、床だった場所には雑草が生い茂っている。
一方、もう一つの小屋は綺麗なもので、小屋の中からは寝息が聞こえる。
小屋の中には、真ん中に置かれたベッドが一つと、そのベッドを囲うように壁際に敷き詰められた本棚のみ。
ベッドの上には、先ほどから寝息をたてている幼女がいた。
幼女を起こさないようになのか、小屋の周りでは小鳥は小さく囀り、木々の葉の擦る音も小さい。
が、そんな静寂を破るように地響きかと思われそうな、足音と馬鹿かと言われるくらいに大きな声が、森にポッカリ空いた空間を埋め尽くす。
「ルスカサマー! ルスカサマー!」
「う~ん……チッ、もう帰って来たのじゃ」
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「アイツを喋れる様にしたのは失敗したのじゃ」
ルスカが小屋から出ると影に覆われる。見上げると、そこにはルスカの何倍もある巨体。
全体的に土色で、頭はほとんど正方形、胴も腕も足も角張っている。
目は赤く光り、口元は顎が出ているが、喋る時、何故か口は動かない。
頭と胴と足の長さが均等で、なんとも不恰好なのだが、どこか愛嬌がある。
「で、買い物は終わったのか? 四十三」
「アカンテ、ルスカサマ。ワイノ名前ハ43ッテ、ルスカサマガ付ケテクレタヤンカ。ヨミーヤデ、ヨミー。忘レタラアカン!」
「わかった、わかったのじゃ。はぁ、何でこいつこんな喋り方なんじゃ?」
ヨミーは、ルスカが作ったパペットで四十三番目のパペットだ。
元々喋る事は出来なかったパペットだが、ヨミーはルスカが寂しさの余り、他のパペットを分解して改造して自我を持たせた。
全く予定と違い、訛りのある喋り方な上、とにかく良く喋るのだ。
ルスカは、どこでどう間違えたのかわからなかった。
「それで、慌ててるみたいだが、どうしたのじゃ?」
「ハイ! ルスカサマニプレゼント買ッテキタデ」
ヨミーは持っていた買い物籠から三本しかない指で、潰さないように器用に摘まむとルスカに手渡した。
ヨミーにとっては小さくとも、ルスカには割りと大きく、手を肩幅以上開かなければならない位の箱を受け取った。
「箱? 中には何が入っとるのじゃ?」
「ソレハ開ケテカラノオ楽シミヤ」
片手で開けるには大きく、箱を地面に置いてリボンを外す。
箱の上には矢印と“手前”と書かれており、ルスカは矢印が自分に向く様に箱を動かし、蓋を外した。
「一体、何を……へぶっ!!」
蓋を開けた途端、宙を舞うルスカ。
その高さは、軽くヨミーの背丈を越えるほどだった。
「オット……危ナイワ」
地面に落下してくるルスカのローブに指を引っかけて阻止するとヨミーは、喜びだす。
「ワーイ! ルスカサマ、引ッカカッタ。引ッカカッタデ」
「何が……何が、引っかかったじゃー!」
“バーストブラスト”
顔中に青筋を浮かべたルスカは、ヨミーの足元へ赤く輝く光を放つ。
轟音と、花畑の花と共に吹き飛ぶ、ヨミー。
「ナンデヤネーン」
因みに花畑を作ったのはヨミーで、ルスカにとって吹き飛ばすことに躊躇いなどなかった。
◇◇◇
「転移者?」
ルスカが、赤いグローブが飛び出した箱の入手経路を聞き出し、ヨミーから意外な言葉が飛び出したので驚いた。
「ハイ。イツモノ村デ買イ物シトッタラ、露店ガアッテナ。人ダカリガ出来トッタカラ覗イタンデスワ」
「転移者って自分から話したのか?」
「ソウナンデスワ。ワイガコレナンヤ? ッテ聞イタラ、随分驚イタンスワ」
「お前を見て、驚いたんじゃろ?」
村の人達は、昔から何処からかやってくるこの奇妙な喋り方のパペットに慣れているが、その村の住人以外なら確実に驚くはずである。
「違ウンデスワ。驚イタンハ、ワイノ喋リ方ナンデスワ。『うわっ! 久しぶりやわ、関西弁聞いたん! なぁ、なぁ、何で関西弁なん? うわー、久々に関西弁で喋れるー。もっと話そうや』ッテ向コウカラ」
「関西弁?」
ルスカは頭を捻る。ヨミーの話では、その後意気投合し、お喋りをしたそうだ。
その男の名前はタツロウ。
何でも、地元の有名なボクサーから一字貰ったとの話から始まり、元々ローレライの人間ではなく、自分は転移してきたのだとヨミーに話をした。
タツロウとの別れ際に、腹立つならコレを渡せばいいと、ビックリ箱と言う箱を貰ったそうだ。
ヨミーが腹を立てる理由は、後で問いただすとして、そのタツロウに興味を持ったルスカは、村に久しぶりに行く事を決めた。
実に三年ぶりの外出だった。
◇◇◇
翌日、ヨミーの肩に乗り、タツロウのいる小さな村ヨルムに着く。
「ルスカ様! お久しぶりじゃのぉ」
「爺ぃ、久しぶりじゃ! まだ生きておったのか?」
村に着くなり、ルスカに気づいた年老いた男性が声をかけてくる。
「ひゃひゃ、ルスカ様に比べたらまだまだ若いですからのぉ」
「確かにそうじゃ! あ、そうじゃ。この村に露店商が来ておると聞いてな。何処におるのじゃ?」
「あの若者なら今頃中央の広場にいると思いますのぉ」
ルスカは、ヨミーに命令して広場へと向かう。
広場に向かう間、村人が驚くのはヨミーではなく、ルスカを見てだった。
「まるで見せ物なのじゃ」
頬を膨らまし不満気なルスカだが、それほど村人にとっては珍しい事だった。
ルスカ達が広場に着くと、ある一角にだけ人だかりが出来ていた。
ルスカ達が近づいて行くと、一人の若者が人だかりを抜け出して寄ってくる。
「ヨミーやないか、また来てくれたんか」
「昨日ブリヤナ、タツロウ。ルスカサマ、コノ人ガタツロウヤ」
ヨミーがその場にしゃがむとルスカは肩から飛び降りる。
「え? もしかして、嬢ちゃんがルスカサマか? ええー。ヨミー、話ちゃうやん。可愛らしい嬢ちゃんやんけ」
「ルスカ・シャウザードじゃ、よろしくなタツロウ」
手を出して握手を求めるルスカに、何か申し訳なさそうな顔で応えるタツロウ。
「いやー、酷い主人やってヨミーから聞かされとったから……ビックリ箱開けてへんよな?」
「開けたのじゃ、見事飛んだわ」
ちょっと怒気を含んだルスカの言葉に、額に手をあて天を仰ぐタツロウだった。
それからしばらく、店で商売の対応をしながらタツロウとルスカは話を交わす。
商売の方は、珍しくルスカがいると聞きつけ村中の人々が集まり盛況だった。
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今までの苦労など、どこ吹く風かのように笑い飛ばす。
「それで、今は帝国内で商売をしておるのじゃな」
「あー、ちゃうちゃう。元々転移したんは、グランツ王国やねん。今回帝国に来たのは偶々や。しかし、今回来て良かったわ。こんなに関西弁話せるとは」
それから店を閉めるまでの間に、ルスカは興味深くタツロウの話を聞く。
特に興味持ったのは、ビックリ箱。
「じゃあ、あの箱は元々驚かす為のものなのか?」
「そうやねん。前にムカつく商売敵がおってな。そいつ驚かそう思て、あの箱作ってん。悪かったなぁ、まさかこんなにいい子やと思わんかったし」
ヨミーは一体タツロウに、どんな風にルスカの事を話をしたのか。
ルスカのこめかみには、一つの青筋が立っていた。
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「ん、ああ構へんよ」
店じまいを終え、帰宅の準備をするタツロウ。
タツロウは早朝、グランツ王国へ帰国すると言う。
ルスカは、懐から一つの御守りを、帰り際にタツロウに渡した。
「それはな、“ビクリバコ”のお礼じゃ。最近魔王の復活の気配に魔物達が闊歩しておる。それを持っておれば、大概の魔物は寄って来ないはずじゃ」
「おお、おおきに。最近じゃ嫁や子供連れて旅するの不安やってん。助かるわ」
タツロウはそう言うと、荷物を持って手を振りながら夕日の中に消えていく。
「変わったやつなのじゃ」
ルスカもヨミーの肩に乗り、森へと戻っていくのだった。
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