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第二章 グルメール王国動乱編
七話 幼女と青年、不覚をとる
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翌朝、ルスカとリュミエールにはベッドで休んでもらい、ハンスとアカツキは一階で椅子にもたれていた。
まだ朝靄がかかり微かな日の光が乱反射する早朝、アカツキは外の騒がしい声に目を覚ました。
「ハンスさん、ハンスさん。起きてください」
「んー、どうしたんですか?」
「何やら外が騒がしいので見てきます。ルスカと王女様をよろしくお願いします」
アカツキは、外へ出て騒がしい大通りへと向かって走る。
大通りには人だかりが出来ており、間を割って前の方に進むと、黒い旗を掲げた兵士が何やら叫んでいるのが目に入る。
アカツキは兵士の叫び声を聞くと驚いた表情に変わり、一瞬固まった。
「国王様! 御逝去!!」
信じられないと叫ぶ者、すすり泣く者、項垂れる者、多くのリンドウの街の住民が悲しみに暮れる中、アカツキはすぐに踵を返して、家へと戻る。
「新国王様は、弟君のワズ大公!!」
兵士の言葉に苦虫を噛み潰した顔をしながら。
◇◇◇
「あ、アカツキ様、一体何──」
「急いで準備してください。ギルドに行きます。ほら、ルスカも着替えて」
家へ戻ってきたアカツキをリュミエールが迎えるが、アカツキの血相が変わっているのに驚き、何があったのか再度尋ねた。
「国王様が……亡くなられました」
アカツキの言葉にリュミエールは、後ろに一、二歩下がり膝をつく。
「ああぁぁぁぁ!! お父ぉぉ様ぁぁ!!」
リュミエールは喉が潰れるかと思われるほど、泣き叫ぶ。
アカツキは、ルスカを着替えさせながらリュミエールの慟哭を背中で聞いていた。
「アカツキ、それで次は誰が国王になるのじゃ?」
「……ワズ大公です」
「ぬぅ……やはり短期的な展望を見据えていたわけじゃないのじゃな」
「とりあえず今後どうするか、急がなければなりません。ハンスさん、私達はアイシャさんに会いに行きますので、王女様を宜しくお願いします」
気落ちして涙にくれるリュミエールを介抱するようにハンスに頼み、アカツキ達は玄関の扉に手をかける。
「待ってください! 私も……私も行きます!」
ヨロヨロとハンスに肩を借りながらも立ち上がるリュミエール。
その目には、新たに決意の光が宿っていた。
「わかりました。参りましょう。時間が惜しいです」
リュミエールにフード付きのローブを渡し、ギルドへと向かった四人。
その足取りは重いが、気力で前へと進めるのだった。
◇◇◇
ギルドへと到着すると、入口でアイシャと出会う。アイシャもアカツキ達の元へ向かう所だったらしい。
平然と笑顔で迎えるナーちゃんに、苛立ちつつ無視をして二階のアイシャの部屋へと向かう。
「アイシャさん、早速ですがやられましたね。相手の動きが思っていたより早いです」
「はい。まさかワズ大公が引き受けるとは思いませんでした」
ワズ大公は、亡くなった国王の弟で、次期国王と強く推されたが自分は弟だからと固辞してきた人物だ。
アカツキ達も、予想外だった。
「恐らく国民の為とかなんとか言って説得したんじゃろ。それより、相手の目的が見えたのじゃ」
アカツキはある程度分かっているようだが、リュミエール達はルスカに注視する。
「第一王妃の目的は、やはり独裁じゃ。ワズ大公に取り入るつもりなのじゃ」
「ルスカ様、失礼ですがワズ大公には正妻がおります。取り入っても第二王妃になるだけでは?」
ルスカの推測にリュミエールが割り込む。先ほどまで号泣していたのが嘘みたいだった。
「そこで麻薬の登場じゃ。国王を麻薬漬けにしたのは、食べ物か飲み物に混ぜたのじゃろ。
恐らく同じ手を使い第一王妃に収まる気なのじゃ。
周りは第一王妃の取り巻きだらけ、調理人や医師なんかも既に取り込んでるじゃろ。次は容易なのじゃ」
「問題は麻薬でしょう。麻薬の事を王女様やパクのせいにしているはずです。既にワズ大公には、そう伝えている可能性が高いですね」
だからこそワズ大公は、国王になることを引き受けたのかもしれない。
アカツキ達は、アイシャから地図を借りる。
「問題は物的な証拠を一つも持っていない事です。ワズ大公の領地はここですよね」
首都グルメールの遥か西に指を差すとリュミエールは頷く。
距離はかなりある。
「ワズ大公が王女様やアイシャさんの言う通りの方なら、すぐには出発せずに、準備を整えてからのはずです。急げば途中で会えるかもしれません」
「しかし、アカツキ。今は状況証拠、それもリュミエールの証言くらいなのじゃ。厳しいのじゃ」
ルスカの反論に全員頷くしかない。アカツキも勿論その事はわかっていた。
「問題はワズ大公が城に入ればどうしようも無くなるという事です。そこで、アイシャさんは何とか証拠を見つけてください。私達はワズ大公をなるべく足止めします」
アイシャは頷くが、かなり一か八かの賭けだ。
「アカツキ。いざとなったらワシが力ずくで、止めるのじゃ」
ルスカは胸を張ってみせる。リュミエールが言っていたようにワズ大公がルスカのファンならば、もしかして……僅かな希望を抱き全員ギルドの一階に降りていく。
「アカツキさん、ワズ大公は自分が国王になることを、必ず街を通って知らせていくはずです」
アイシャが小声で伝えるが、アカツキは聞こえていないのか外に出ようとせずに、一点を見つめ突っ立っていた。
「アカツキさん、聞いてま──」
「これだ!!」
アカツキは、何かを思い付いたのか突然ギルド内で叫ぶ。
「アイシャさん、予定変更です! アイシャさんも一緒に来てください!」
アカツキは思い付いた事を周りに聞こえないように、アイシャに耳打ちする。
「なるほど……それはいけますよ! 私が行くのはギルドマスターという、身元をハッキリしていて部外者としての立場が必要だから……ですね!」
アカツキとアイシャは、外に先に出ていたルスカやリュミエールに話す。
「それでは、先にアイシャさんは馬の用意をして私の家に来てください。私達は先にゴッツォさんの店に行きます」
アカツキ達はアイシャと別れ、パク達のいるゴッツォの店に向かった。
◇◇◇
ゴッツォの店に着いたアカツキ達は、まずアカツキだけが中に入ると受付にはセリーがいた。
「あーアカツキさん、いらっしゃぁい。あれ? ルスカちゃんはぁ?」
「後で来ますよ。それよりゴッツォさんは厨房ですか?」
「はい、まだ朝早いから準備してますぅ。パクくんとミラさんは、二階に居ますよぉ」
アカツキが食堂に入ると、早朝、そして国王の訃報のせいか、まだ客は居らず好都合だった。
「ゴッツォさん、ちょっといいですか?」
「おお! アカツキじゃねぇか! どうした?」
アカツキは、パクの本当の身分をゴッツォに耳打ちする。
「えっ!!──ふぐっ」
いつもの調子で声を出そうとしたゴッツォの口を咄嗟に塞いだ。
「声を抑えてください。それと、もう一つお願いが」
アカツキはゴッツォにハンスとリュミエールを預かって貰えないか頼む。
「はぁっ!? 次は王──ふぐっ」
「だから、声が大きいですって!」
アカツキはゴッツォ口を再び塞いだ。
リュミエールの事も、ゴッツォは詳しく事は聞かずに、引き受けてくれた。
アカツキは、ゴッツォに礼を言い、外から窓を覗いていたルスカに入って来るように、手で合図を送る。
ルスカは両手で大きく丸を作ると窓から離れると、ハンスの背中の上から飛び降りる。
ハンスは今、ルスカに馬にされていた。
窓に背が届かないという理由から。
ルスカは小さい手足を動かして宿へと入っていく。
それを後ろから見守っていたリュミエールとハンスは、その幼い外見からは、“大賢者”と称された人と同じ人物に見えずにいた。
「王女様、本当にあの方があのルスカ・シャウザードなのでしょうか?」
「ハンスも見たでしょう。私もあの魔法を見ていなければ信じられませんもの」
「すいません。馬車の運転で、前しか見てなかったです」
余所見している状況ではなかったのだ。むしろ後ろを見ていたリュミエールは、どこか恥ずかしくなって俯いてしまった。
まだ朝靄がかかり微かな日の光が乱反射する早朝、アカツキは外の騒がしい声に目を覚ました。
「ハンスさん、ハンスさん。起きてください」
「んー、どうしたんですか?」
「何やら外が騒がしいので見てきます。ルスカと王女様をよろしくお願いします」
アカツキは、外へ出て騒がしい大通りへと向かって走る。
大通りには人だかりが出来ており、間を割って前の方に進むと、黒い旗を掲げた兵士が何やら叫んでいるのが目に入る。
アカツキは兵士の叫び声を聞くと驚いた表情に変わり、一瞬固まった。
「国王様! 御逝去!!」
信じられないと叫ぶ者、すすり泣く者、項垂れる者、多くのリンドウの街の住民が悲しみに暮れる中、アカツキはすぐに踵を返して、家へと戻る。
「新国王様は、弟君のワズ大公!!」
兵士の言葉に苦虫を噛み潰した顔をしながら。
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「あ、アカツキ様、一体何──」
「急いで準備してください。ギルドに行きます。ほら、ルスカも着替えて」
家へ戻ってきたアカツキをリュミエールが迎えるが、アカツキの血相が変わっているのに驚き、何があったのか再度尋ねた。
「国王様が……亡くなられました」
アカツキの言葉にリュミエールは、後ろに一、二歩下がり膝をつく。
「ああぁぁぁぁ!! お父ぉぉ様ぁぁ!!」
リュミエールは喉が潰れるかと思われるほど、泣き叫ぶ。
アカツキは、ルスカを着替えさせながらリュミエールの慟哭を背中で聞いていた。
「アカツキ、それで次は誰が国王になるのじゃ?」
「……ワズ大公です」
「ぬぅ……やはり短期的な展望を見据えていたわけじゃないのじゃな」
「とりあえず今後どうするか、急がなければなりません。ハンスさん、私達はアイシャさんに会いに行きますので、王女様を宜しくお願いします」
気落ちして涙にくれるリュミエールを介抱するようにハンスに頼み、アカツキ達は玄関の扉に手をかける。
「待ってください! 私も……私も行きます!」
ヨロヨロとハンスに肩を借りながらも立ち上がるリュミエール。
その目には、新たに決意の光が宿っていた。
「わかりました。参りましょう。時間が惜しいです」
リュミエールにフード付きのローブを渡し、ギルドへと向かった四人。
その足取りは重いが、気力で前へと進めるのだった。
◇◇◇
ギルドへと到着すると、入口でアイシャと出会う。アイシャもアカツキ達の元へ向かう所だったらしい。
平然と笑顔で迎えるナーちゃんに、苛立ちつつ無視をして二階のアイシャの部屋へと向かう。
「アイシャさん、早速ですがやられましたね。相手の動きが思っていたより早いです」
「はい。まさかワズ大公が引き受けるとは思いませんでした」
ワズ大公は、亡くなった国王の弟で、次期国王と強く推されたが自分は弟だからと固辞してきた人物だ。
アカツキ達も、予想外だった。
「恐らく国民の為とかなんとか言って説得したんじゃろ。それより、相手の目的が見えたのじゃ」
アカツキはある程度分かっているようだが、リュミエール達はルスカに注視する。
「第一王妃の目的は、やはり独裁じゃ。ワズ大公に取り入るつもりなのじゃ」
「ルスカ様、失礼ですがワズ大公には正妻がおります。取り入っても第二王妃になるだけでは?」
ルスカの推測にリュミエールが割り込む。先ほどまで号泣していたのが嘘みたいだった。
「そこで麻薬の登場じゃ。国王を麻薬漬けにしたのは、食べ物か飲み物に混ぜたのじゃろ。
恐らく同じ手を使い第一王妃に収まる気なのじゃ。
周りは第一王妃の取り巻きだらけ、調理人や医師なんかも既に取り込んでるじゃろ。次は容易なのじゃ」
「問題は麻薬でしょう。麻薬の事を王女様やパクのせいにしているはずです。既にワズ大公には、そう伝えている可能性が高いですね」
だからこそワズ大公は、国王になることを引き受けたのかもしれない。
アカツキ達は、アイシャから地図を借りる。
「問題は物的な証拠を一つも持っていない事です。ワズ大公の領地はここですよね」
首都グルメールの遥か西に指を差すとリュミエールは頷く。
距離はかなりある。
「ワズ大公が王女様やアイシャさんの言う通りの方なら、すぐには出発せずに、準備を整えてからのはずです。急げば途中で会えるかもしれません」
「しかし、アカツキ。今は状況証拠、それもリュミエールの証言くらいなのじゃ。厳しいのじゃ」
ルスカの反論に全員頷くしかない。アカツキも勿論その事はわかっていた。
「問題はワズ大公が城に入ればどうしようも無くなるという事です。そこで、アイシャさんは何とか証拠を見つけてください。私達はワズ大公をなるべく足止めします」
アイシャは頷くが、かなり一か八かの賭けだ。
「アカツキ。いざとなったらワシが力ずくで、止めるのじゃ」
ルスカは胸を張ってみせる。リュミエールが言っていたようにワズ大公がルスカのファンならば、もしかして……僅かな希望を抱き全員ギルドの一階に降りていく。
「アカツキさん、ワズ大公は自分が国王になることを、必ず街を通って知らせていくはずです」
アイシャが小声で伝えるが、アカツキは聞こえていないのか外に出ようとせずに、一点を見つめ突っ立っていた。
「アカツキさん、聞いてま──」
「これだ!!」
アカツキは、何かを思い付いたのか突然ギルド内で叫ぶ。
「アイシャさん、予定変更です! アイシャさんも一緒に来てください!」
アカツキは思い付いた事を周りに聞こえないように、アイシャに耳打ちする。
「なるほど……それはいけますよ! 私が行くのはギルドマスターという、身元をハッキリしていて部外者としての立場が必要だから……ですね!」
アカツキとアイシャは、外に先に出ていたルスカやリュミエールに話す。
「それでは、先にアイシャさんは馬の用意をして私の家に来てください。私達は先にゴッツォさんの店に行きます」
アカツキ達はアイシャと別れ、パク達のいるゴッツォの店に向かった。
◇◇◇
ゴッツォの店に着いたアカツキ達は、まずアカツキだけが中に入ると受付にはセリーがいた。
「あーアカツキさん、いらっしゃぁい。あれ? ルスカちゃんはぁ?」
「後で来ますよ。それよりゴッツォさんは厨房ですか?」
「はい、まだ朝早いから準備してますぅ。パクくんとミラさんは、二階に居ますよぉ」
アカツキが食堂に入ると、早朝、そして国王の訃報のせいか、まだ客は居らず好都合だった。
「ゴッツォさん、ちょっといいですか?」
「おお! アカツキじゃねぇか! どうした?」
アカツキは、パクの本当の身分をゴッツォに耳打ちする。
「えっ!!──ふぐっ」
いつもの調子で声を出そうとしたゴッツォの口を咄嗟に塞いだ。
「声を抑えてください。それと、もう一つお願いが」
アカツキはゴッツォにハンスとリュミエールを預かって貰えないか頼む。
「はぁっ!? 次は王──ふぐっ」
「だから、声が大きいですって!」
アカツキはゴッツォ口を再び塞いだ。
リュミエールの事も、ゴッツォは詳しく事は聞かずに、引き受けてくれた。
アカツキは、ゴッツォに礼を言い、外から窓を覗いていたルスカに入って来るように、手で合図を送る。
ルスカは両手で大きく丸を作ると窓から離れると、ハンスの背中の上から飛び降りる。
ハンスは今、ルスカに馬にされていた。
窓に背が届かないという理由から。
ルスカは小さい手足を動かして宿へと入っていく。
それを後ろから見守っていたリュミエールとハンスは、その幼い外見からは、“大賢者”と称された人と同じ人物に見えずにいた。
「王女様、本当にあの方があのルスカ・シャウザードなのでしょうか?」
「ハンスも見たでしょう。私もあの魔法を見ていなければ信じられませんもの」
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