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第三章 迫る因果編
二話 幼女と青年、狙われる
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「また随分と憔悴しきってるな、ジジィ」
モルクが気づかない間に入ってきた人物に声をかけられ、俯いていた顔を上げる。
モルクをジジィ呼ばわりした人物は若い男で、黒髪の短髪、切れ長の目をしており、魔王の側近である自分に哀れみの視線を向けてきていた。
「なんだ、貴様か……戻って来てたのだな」
「ああ、ジジィの企みは失敗したぜ。それで、落ち込んでいたのじゃないのか?」
モルクの部屋の入り口の壁に背を預け、腕組みをしている青年はニヤリと口角を上げて笑みを浮かべ、洩れる様な笑いだす。
「ふん! あんな二番煎じ、失敗するのはわかっておったわ。少し人間共を混乱させればそれでいい」
「まどろっこしいな、魔族っていうのは。まぁ、俺も楽しませて貰ったしな」
含みのある笑いに青年は、目を細める。
「ほう。珍しいな、貴様が楽しそうにするなんて。女か……?」
「ハッ! 女っちゃあ女だが、そんなんじゃねぇよ。昔の知り合いに会っただけさ」
「知り合い? お前と同じ転移者か?」
モルクがそう言うと、青年は今までと違い醜悪な表情で嗤う。
「まぁな。楽しかったぜぇ……人一人が壊れていく様はよぉ。ジジィに貰った麻薬でなぁ」
「ちっ! 転移者ってのは、どいつもこいつも……で、その転移者はどうした? 連れ帰ったのか?」
「あー……そんなもん放置だ、放置。大したスキルも持ってなかったしな、しかも麻薬で壊れちまったし」
この青年といい、アヤメといい、転移者の厄介さに忌々しく思い、モルクは顔を歪める。
「あ? どうした、その面? また、アヤメの奴か?」
モルクが顔を歪めた原因が、自分にもあるとは微塵にも思っていないらしい。
「まぁ……な。まさか貴様、あの女に会いたいとか言い出すんじゃないだろうな?」
「俺が? はっ! ありえねぇよ。一度街に出ていたアヤメを遠目で見たがな、あんな痴女ごめんさ。しかし、あの地味女が、ああも豹変するとはね。女は厄介だなぁ、ジジィ」
モルク自身の経験からか、思わず頷き賛同してしまう。
魔族も人間も変わらねぇと、青年は先ほどと違い普段の笑みを見せた。
「しかし、今回の計画、思っていたより混乱しなかったな」
「あ? 俺がミスしたとでも言いたいのか!? はっ! あの馬鹿王妃が突っ走った結果だぜ。それに大体俺の仕事は、麻薬の栽培の仕方と国王の長子を殺しただけだぜ? 後の事は知らねぇよ」
モルクは、特に青年の言葉に疑いを持たず椅子の背もたれに体を預ける。
報告は聞いたし、今は特に青年に頼む事は無い、ただ行方知れずの魔王様の事など問題は山積している。
モルクが部屋から出ていく様に促そうとした時、青年の口が再び開く。
「ただなぁ……邪魔が入ったのは確かだ」
「何!?」
青年はモルクに近づくと、切れ長の目が鋭く吊り上がり眉間に皺を寄せる。
「嫌な奴さ……孤独を装いながら、いざ人が困っていたら手を差し伸べる。俺が一番嫌いな人種だよ」
「知り合いか……?」
知り合い、そう呼ばれるのも嫌なのだろう。モルクに対して睨み付けた後、大きく口を開き笑って見せる。
「ああ……俺と同じ転移者で、名前はな……」
「田代 暁」
◇◇◇
「ちっ!」
青年は名前を口にするのも嫌なのか、モルクに聞こえるほど強く舌打ちをすると、壁を蹴り始めた。
「おい! 落ち着け!」
モルクが止めるのも聞かず、青年は蹴るのを止めようとしない。
モルクはこの青年がこれほど感情的になるのを見るのは初めてで、思わずフッと笑いを溢してしまった。
その時、爆音が聞こえモルクの鼓膜が震える。
壁を蹴破り、こちらを睨み付けてくる青年がどす黒い殺気をモルクに向けてきた。
「何がおかしい……!」
青年の殺気に触れたモルクの膝が震える。ただ本人は気づいていない。
決して鈍い訳でもなく、ただ自分の置かれている状況が把握出来ておらず、本能からの、意識外からの震えだった。
まるで、目隠しされたまま断頭台に置かれたような。
「まぁ、そう怒るな。そいつが鬱陶しいなら消せば良いだろう?」
「そうだ、そうしようと思ったさ。だがな……」
青年は途中まで言いかけるとズボンのポケットを探り、何かを取り出したと思うとモルクへ投げつける。
モルクは、あっさりと受け止め物を確認すると、それは紋様の描かれたメダルだった。
「ソイツは返す。何が魔法反射だ、たった一回で使い物にならなくなったぞ」
いつの間にか殺気を消した青年が、気だるそうにモルクに文句をつける。
「何? 壊れた?」
モルクが蓋になっている裏側をメダルから外すと、内側に描かれた紋様にヒビが入っており思わず立ち上がる。
「馬鹿な!? ヒビだと? これは魔法を弾くのではなく跳ね返すのだぞ! 信じられん!!」
魔法を反らし弾くぐらいなら強度は必要ない。
しかし、受け止め跳ね返すには、かなりの強度が必要になってくる。
故に本来はメダルにまで影響を及ぼさないのだが。
モルクは、まだ信じられないのかメダルを見ながら固まってしまっていた。
「なーにが、どんな魔法も跳ね返すだよ。とんだオモチャを渡しやがって」
青年の言葉は聞こえず、ただただメダルを眺めていた。
「一体、どうやって……」
「あ? どうやってって、魔法だよ、魔法。たった一回のな。田代と一緒にいたガキが使った魔法だよ」
「ガキ? 子供か……男だったか女だったか?」
「あー、暗かったからわからんが、声だけ聞いたら女のガキだな、ありゃ」
ただ文句をつけたかった青年は、顔色がみるみる蒼白くなっていくモルクに対して呆れだす。
「なんだったら、田代共々そのガキも殺してやろうか?」
「それは、駄目だ! あれは一種の…………化け物だ!!」
「日よりやがったか、ジジィ」
「違う! あれは、あれは殺しては駄目なのだ……」
モルクが何を考えているのかわからず、蔑んだ目で見下ろしてくる。
「そんな目をするな。理由は今度教えてやる。それより仕事が出来た、まずはそれからだ」
青年は最早モルクを見限っているのか黙って部屋を出ようとする。
「待て! まだ、話は終わってないぞ、マブチ!!」
「ジジィ、あんたには失望したよ。たかだか小娘一匹にビビりやがって」
「……お前にとって面白い話でもか?」
ニヤリと笑うモルクの目に何やら企みを感じたマブチは、部屋の扉を閉める。
誰にも聞かれないようにする為に。
モルクはマブチを側に寄せ、なるべく小声で仕事の話をした。
「なるほどな、面白い。が、俺は田代を殺りにいく。安心しろ、他言はしねぇよ」
「待てと言ってるだろう! いいか、これが成功すればお前の望む世界になる。その田代という奴は何時でも構わないだろうが」
マブチは穴の空いた壁に寄りかかり、考えるため目を瞑る。
再び目を開けるまで、それほど時間は経っていなかった。
「いいだろう。で、俺はまず何をやればいい?」
引き受けてくれると聞き、モルクは安堵する。厄介な転移者と言えど、モルクはマブチの腕を信じている。
「おお、引き受けてくれるか! それならまずは魔王様の確保だ。魔王様が居なければ話にならんからな。
それに、体は復活されても力は戻っておらん。万一勇者どもに出会ったらと心配でな」
魔王の天敵でもある勇者。グランツ王国が勇者の発表したことは、ここドラクマでも伝わっているのだ。
しかし、モルクの心配を他所に、マブチは目を細め笑いだす。
「勇者? ふっ、それはねぇよ」
「何? どういうことだ?」
何故そう言いきれるのか? 自信満々のマブチに、こいつは何か隠しているとモルクは確信するものの、今は魔王様の確保が優先と、その自信については敢えて追及しないでいた。
「くくく、今の勇者はな……偽物だからな」
自分も知らない情報にモルクは、ただただ驚愕するしかなかった。
◇◇◇
扉を開きマブチが部屋を出ていく。
「転移者ってのはどうしてこうも厄介なのだ……だが、魔王様さえ戻れば……」
モルクはどっと疲れを感じると目を瞑ると、仮眠を取り始めた。
その口元に笑みを浮かべながら。
一方、モルクの屋敷を出たマブチは、高笑いをしながら歩いていく。
今の勇者に怯えるモルクが余りにも滑稽だったから。
「カハハハハ、笑えるな。魔王が本当に怯える相手は、ここに居ると言うのに。カハハハハ!!」
モルクが気づかない間に入ってきた人物に声をかけられ、俯いていた顔を上げる。
モルクをジジィ呼ばわりした人物は若い男で、黒髪の短髪、切れ長の目をしており、魔王の側近である自分に哀れみの視線を向けてきていた。
「なんだ、貴様か……戻って来てたのだな」
「ああ、ジジィの企みは失敗したぜ。それで、落ち込んでいたのじゃないのか?」
モルクの部屋の入り口の壁に背を預け、腕組みをしている青年はニヤリと口角を上げて笑みを浮かべ、洩れる様な笑いだす。
「ふん! あんな二番煎じ、失敗するのはわかっておったわ。少し人間共を混乱させればそれでいい」
「まどろっこしいな、魔族っていうのは。まぁ、俺も楽しませて貰ったしな」
含みのある笑いに青年は、目を細める。
「ほう。珍しいな、貴様が楽しそうにするなんて。女か……?」
「ハッ! 女っちゃあ女だが、そんなんじゃねぇよ。昔の知り合いに会っただけさ」
「知り合い? お前と同じ転移者か?」
モルクがそう言うと、青年は今までと違い醜悪な表情で嗤う。
「まぁな。楽しかったぜぇ……人一人が壊れていく様はよぉ。ジジィに貰った麻薬でなぁ」
「ちっ! 転移者ってのは、どいつもこいつも……で、その転移者はどうした? 連れ帰ったのか?」
「あー……そんなもん放置だ、放置。大したスキルも持ってなかったしな、しかも麻薬で壊れちまったし」
この青年といい、アヤメといい、転移者の厄介さに忌々しく思い、モルクは顔を歪める。
「あ? どうした、その面? また、アヤメの奴か?」
モルクが顔を歪めた原因が、自分にもあるとは微塵にも思っていないらしい。
「まぁ……な。まさか貴様、あの女に会いたいとか言い出すんじゃないだろうな?」
「俺が? はっ! ありえねぇよ。一度街に出ていたアヤメを遠目で見たがな、あんな痴女ごめんさ。しかし、あの地味女が、ああも豹変するとはね。女は厄介だなぁ、ジジィ」
モルク自身の経験からか、思わず頷き賛同してしまう。
魔族も人間も変わらねぇと、青年は先ほどと違い普段の笑みを見せた。
「しかし、今回の計画、思っていたより混乱しなかったな」
「あ? 俺がミスしたとでも言いたいのか!? はっ! あの馬鹿王妃が突っ走った結果だぜ。それに大体俺の仕事は、麻薬の栽培の仕方と国王の長子を殺しただけだぜ? 後の事は知らねぇよ」
モルクは、特に青年の言葉に疑いを持たず椅子の背もたれに体を預ける。
報告は聞いたし、今は特に青年に頼む事は無い、ただ行方知れずの魔王様の事など問題は山積している。
モルクが部屋から出ていく様に促そうとした時、青年の口が再び開く。
「ただなぁ……邪魔が入ったのは確かだ」
「何!?」
青年はモルクに近づくと、切れ長の目が鋭く吊り上がり眉間に皺を寄せる。
「嫌な奴さ……孤独を装いながら、いざ人が困っていたら手を差し伸べる。俺が一番嫌いな人種だよ」
「知り合いか……?」
知り合い、そう呼ばれるのも嫌なのだろう。モルクに対して睨み付けた後、大きく口を開き笑って見せる。
「ああ……俺と同じ転移者で、名前はな……」
「田代 暁」
◇◇◇
「ちっ!」
青年は名前を口にするのも嫌なのか、モルクに聞こえるほど強く舌打ちをすると、壁を蹴り始めた。
「おい! 落ち着け!」
モルクが止めるのも聞かず、青年は蹴るのを止めようとしない。
モルクはこの青年がこれほど感情的になるのを見るのは初めてで、思わずフッと笑いを溢してしまった。
その時、爆音が聞こえモルクの鼓膜が震える。
壁を蹴破り、こちらを睨み付けてくる青年がどす黒い殺気をモルクに向けてきた。
「何がおかしい……!」
青年の殺気に触れたモルクの膝が震える。ただ本人は気づいていない。
決して鈍い訳でもなく、ただ自分の置かれている状況が把握出来ておらず、本能からの、意識外からの震えだった。
まるで、目隠しされたまま断頭台に置かれたような。
「まぁ、そう怒るな。そいつが鬱陶しいなら消せば良いだろう?」
「そうだ、そうしようと思ったさ。だがな……」
青年は途中まで言いかけるとズボンのポケットを探り、何かを取り出したと思うとモルクへ投げつける。
モルクは、あっさりと受け止め物を確認すると、それは紋様の描かれたメダルだった。
「ソイツは返す。何が魔法反射だ、たった一回で使い物にならなくなったぞ」
いつの間にか殺気を消した青年が、気だるそうにモルクに文句をつける。
「何? 壊れた?」
モルクが蓋になっている裏側をメダルから外すと、内側に描かれた紋様にヒビが入っており思わず立ち上がる。
「馬鹿な!? ヒビだと? これは魔法を弾くのではなく跳ね返すのだぞ! 信じられん!!」
魔法を反らし弾くぐらいなら強度は必要ない。
しかし、受け止め跳ね返すには、かなりの強度が必要になってくる。
故に本来はメダルにまで影響を及ぼさないのだが。
モルクは、まだ信じられないのかメダルを見ながら固まってしまっていた。
「なーにが、どんな魔法も跳ね返すだよ。とんだオモチャを渡しやがって」
青年の言葉は聞こえず、ただただメダルを眺めていた。
「一体、どうやって……」
「あ? どうやってって、魔法だよ、魔法。たった一回のな。田代と一緒にいたガキが使った魔法だよ」
「ガキ? 子供か……男だったか女だったか?」
「あー、暗かったからわからんが、声だけ聞いたら女のガキだな、ありゃ」
ただ文句をつけたかった青年は、顔色がみるみる蒼白くなっていくモルクに対して呆れだす。
「なんだったら、田代共々そのガキも殺してやろうか?」
「それは、駄目だ! あれは一種の…………化け物だ!!」
「日よりやがったか、ジジィ」
「違う! あれは、あれは殺しては駄目なのだ……」
モルクが何を考えているのかわからず、蔑んだ目で見下ろしてくる。
「そんな目をするな。理由は今度教えてやる。それより仕事が出来た、まずはそれからだ」
青年は最早モルクを見限っているのか黙って部屋を出ようとする。
「待て! まだ、話は終わってないぞ、マブチ!!」
「ジジィ、あんたには失望したよ。たかだか小娘一匹にビビりやがって」
「……お前にとって面白い話でもか?」
ニヤリと笑うモルクの目に何やら企みを感じたマブチは、部屋の扉を閉める。
誰にも聞かれないようにする為に。
モルクはマブチを側に寄せ、なるべく小声で仕事の話をした。
「なるほどな、面白い。が、俺は田代を殺りにいく。安心しろ、他言はしねぇよ」
「待てと言ってるだろう! いいか、これが成功すればお前の望む世界になる。その田代という奴は何時でも構わないだろうが」
マブチは穴の空いた壁に寄りかかり、考えるため目を瞑る。
再び目を開けるまで、それほど時間は経っていなかった。
「いいだろう。で、俺はまず何をやればいい?」
引き受けてくれると聞き、モルクは安堵する。厄介な転移者と言えど、モルクはマブチの腕を信じている。
「おお、引き受けてくれるか! それならまずは魔王様の確保だ。魔王様が居なければ話にならんからな。
それに、体は復活されても力は戻っておらん。万一勇者どもに出会ったらと心配でな」
魔王の天敵でもある勇者。グランツ王国が勇者の発表したことは、ここドラクマでも伝わっているのだ。
しかし、モルクの心配を他所に、マブチは目を細め笑いだす。
「勇者? ふっ、それはねぇよ」
「何? どういうことだ?」
何故そう言いきれるのか? 自信満々のマブチに、こいつは何か隠しているとモルクは確信するものの、今は魔王様の確保が優先と、その自信については敢えて追及しないでいた。
「くくく、今の勇者はな……偽物だからな」
自分も知らない情報にモルクは、ただただ驚愕するしかなかった。
◇◇◇
扉を開きマブチが部屋を出ていく。
「転移者ってのはどうしてこうも厄介なのだ……だが、魔王様さえ戻れば……」
モルクはどっと疲れを感じると目を瞑ると、仮眠を取り始めた。
その口元に笑みを浮かべながら。
一方、モルクの屋敷を出たマブチは、高笑いをしながら歩いていく。
今の勇者に怯えるモルクが余りにも滑稽だったから。
「カハハハハ、笑えるな。魔王が本当に怯える相手は、ここに居ると言うのに。カハハハハ!!」
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