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第一章 隠居編
四話 幼女と乳児、街を散策する
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カホと流星からの乳母車の贈り物を届けた後、ワズ大公は後ろ髪を惹かれながらも、夕方リンドウの街をあとにする。
乳母車を一時裏庭に置くと、練習と言い張りルスカはフウカを乳母車へ寝かして布団を被せると、後呂から乳母車を押して裏庭を周回していた。
「ルスカが随分と気にいったみたいですね、乳母車」
「そうだね。嬉しいんだよ、きっと。ほら、ルスカちゃんとフウカを連れてお出掛けすると、私かアカツキくんがフウカを背負うじゃない? 乳母車だと面倒見ている気分になるのよ、きっと」
二人は台所に並んで裏庭で懸命に乳母車を押すルスカを暖かい目で見守る。
夕日に照らされて、フウカの乳母車を押すルスカは、結局肌寒くなる夜まで裏庭を走り続けるのであった。
◇◇◇
「いただきますなのじゃ」
ルスカは小さな口を目一杯開けて、フォークで巻いたミートスパゲッティを放り込む。
隣では、弥生が自分の皿には手をつけずフウカに授乳をしていた。
「アカツキ、アカツキ。明日、フウカと二人でお出掛けしたいのじゃ。ダメか?」
「フウカと? ああ、乳母車を使ってですか。うーん、どうしましょうか」
リンドウの街はグルメール王国の入り口でもあり、割りとひっきりなしに馬車が通り抜けていく。
危なくないかとアカツキは、心配するが、意外にも弥生から許可が出る。
「ルスカちゃん、大通りは危険だからこの近辺ならいいわよ」
「ありがとうなのじゃ、ヤヨイー」
ルスカは、弥生に抱きつくと満足して再び食事を続ける。
口の周りがミートソースで赤く染まっていたルスカを、弥生は優しく布で拭いてやると、互いに笑顔を向けるのであった。
その日の夜、一人で寝ていたはずのルスカがアカツキと弥生の寝室にやってくる。薄桃色のワンピースのパジャマのルスカは、両手で自分の枕をギュッと抱えて、はにかんでいた。
持ち物と態度で何がしたいのか、すぐに察するとアカツキは掛け布団をめくり、手招きする。
ルスカは、フウカを起こさないように忍び足でベッドへ近づき登るとアカツキと弥生に挟まれたフウカの隣に枕を並べて横になった。
「どうしました、最近また一人で寝ていたのに」
「なんじゃろう、明日のことを考えると目が冴えて寝れぬのじゃ」
それほど楽しみなのであろうか、ルスカの目は爛々と輝き全く眠りそうになかった。
「ふむ。明日からまた仕事で私は出ますが、帰ってきたらピクニックでもしましょうか?」
「あ、それいいね、アカツキくん」
アカツキの突然の提案にすぐさま賛同する弥生。しかし、ルスカにはなんのことだかわからず、弥生に質問する。
「ピクニックって、なんじゃ?」
「うーん、ちょっとだけ遠いお散歩かな。お弁当を持ってね」
「お弁当! それは楽しそうなのじゃ!」
ますます興奮が冷めやらぬルスカは、結局寝付いたのは朝方で、フウカの授乳もあり弥生とアカツキは寝不足のまま朝を向かえるのであった。
◇◇◇
「いってきますなのじゃ」
「それではいってきますね」
乳母車を押すルスカと、仕事に出かけるアカツキは、一緒に家を出る。弥生は「いってらっしゃい」と笑みを浮かべて二人を見送ると、そそくさと家に戻り寝不足の為に二度寝に入った。
「それでは、ルスカ。私はギルドへ向かいますから、くれぐれも大通りへは出ないように」
「わかったのじゃ」
ガラガラと乳母車の車輪の音を聞きながら、ルスカの背中を見送るとアカツキは、大通りにあるギルドへと向かうのであった。
乳母車自体珍しいのもあってか、ルスカは度々すれ違う街の人に呼び止められては、フウカを見せて再び進むを繰り返していた。
「ふふん、ふふーん」と鼻歌を歌いながらルスカは、なるべく安全な人気の無い方、人気の無い方へと進む。
「誰もいないのじゃ」
気づけば、ルスカの周囲には人はおらず静かな住宅街に。復興を遂げたとはいえ、新しく建てられた家には人が住んでいないところが多々あった。
今後移住してくる人達のためである。
「フウカは大丈夫かの」
乳母車を覗くとスヤスヤと寝息を立てるフウカ。
安心したルスカは、喉の渇きと寝不足による疲れにより少し休むことに。
まだ新築の木の香りが残る家の入り口に腰かけて、持ってきた飲み物を口に含む。
ガタガタ、ガタッと、家の中から音が聴こえた。
「ここはまだ誰も入っておらぬはずじゃが」と不思議そうに首を傾げる。
ルスカは植え込みに足を乗せ窓から家の中を覗き込むと、そこに移ったのは同じように家の中から窓を覗き込む、むさ苦しい男の顔が。
「うわぁあああ! な、なんじゃ、お主は!?」
驚きのあまり植え込みから思わず足を踏み外す。
すると、家の中はドタッドタッドタと騒がしくなり、家の扉が勢いよく開くと中からは五人の男性が。どれも無精髭を蓄えむさ苦しい。
「くっ、まさか顔を見られるとはな!」
「あ? なんじゃ、お主ら」
「あ、兄貴! 取っ捕まえて奴隷商に売っちまいましょうよ!」
男から出た物騒な単語にルスカは眉を顰める。
それだけではない。
さっきまで家の中にいたにも関わらず男達全員が帯刀している。
そして、全員が当然ルスカに向けて帯刀していた剣を抜く。
「くだらぬ冗談じゃ。“グラスバインド”」
呆れた顔をしたルスカは平然としたまま魔法を唱える。
「うわっ、なんだこれ!?」
「か、絡み付くな!」
周囲の草むらから伸びてきた蔦や蔓が男達を次々と、捕らえる。
しかしリーダー格か兄貴と呼ばれた男は、咄嗟に辺りを見回して、置いてあった乳母車に目をつける。
「お、おい! 仲間を放せ! さもないと、このガキを殺すぞ!!」
男は乳母車のフウカに向かって剣先を向ける。すると、ルスカの垂れ下がった目が吊り上げっていき鬼の形相に変わった。
「やれるものなら、やってみるのじゃ! 死にたいのならな!」
ルスカに威圧されて男達は、震え上がる。兄貴と呼ばれた男も足が震えガチガチと歯をならしながらも、中々乳母車から離れようとしない。
そして、男の背後からはルスカのグラスバインドの効果で伸びてきた蔦が迫っていた。
「うわ、うわっ、やめろ、うわあああああっ」
背後からアッサリと絡み付かれた男は、もがき暴れるが腕と足を縛られては何も出来ず、そのまま、すぐそばにある家の屋根の高さまで持ち上げられた。
「放してやるのじゃ」とニヤリと笑うルスカ。
「や、や、やめてぇぇぇぇっ」
二階の屋根辺りから、体勢も取れず落とされた男は地面に大の字の状態で叩きつけられる。
ルスカは、再びその男を縛ると五人揃って空き家の前に置く。
「この辺りは人通りが少ないのじゃ。餓死する前に誰かに見つけて貰えたらいいのぉ」
そう言ってルスカは、フウカを確認すると騒ぎで起きていたようだったが、ぐずりもせず真っ直ぐルスカを翡翠色の瞳で見据えていた。
「じゃあ、そろそろ行こうかの。フウカ」
柔らかな頬をつついてやると、笑顔になるフウカ。
ルスカは乳母車を押し出して、その場を去っていく。背後から男達の泣きわめく声を聞きながら──。
◇◇◇
「次は、ナックの所行くのじゃ」
ルスカは閑静な住宅街を抜けてリンドウの街で一番大きな屋敷を目指して走り出す。
乳母車からは、キャッキャッとフウカの笑い声が。
立派な二階建てで横長のお屋敷と門扉。周囲には領主邸ということもあり人通りは増えていた。
もちろん、門扉の前には厳格な表情をした警備兵が二人。
更には領主らしく訴えごとを述べに集まった人々の列が出来ていた。
ルスカは乳母車を押しながら、二人の警備兵のいる正門へ向かい列の先頭へ。
「ナーック、遊ぼーなのじゃぁー!」
門の外から大声で遊びに誘うルスカ。
ルスカのことを知らない人も列を作る人の中にはいる。
いきなり、この子供は何を言っているのだと怪訝な表情を見せていた。
ところが警備兵は、無表情で門扉を開きルスカを招き入れる。
中にはブーッブーッと言う奴もいるが、他の人や警備兵はわかっていた。
これは仕方がないことであるのだと──。
乳母車を一時裏庭に置くと、練習と言い張りルスカはフウカを乳母車へ寝かして布団を被せると、後呂から乳母車を押して裏庭を周回していた。
「ルスカが随分と気にいったみたいですね、乳母車」
「そうだね。嬉しいんだよ、きっと。ほら、ルスカちゃんとフウカを連れてお出掛けすると、私かアカツキくんがフウカを背負うじゃない? 乳母車だと面倒見ている気分になるのよ、きっと」
二人は台所に並んで裏庭で懸命に乳母車を押すルスカを暖かい目で見守る。
夕日に照らされて、フウカの乳母車を押すルスカは、結局肌寒くなる夜まで裏庭を走り続けるのであった。
◇◇◇
「いただきますなのじゃ」
ルスカは小さな口を目一杯開けて、フォークで巻いたミートスパゲッティを放り込む。
隣では、弥生が自分の皿には手をつけずフウカに授乳をしていた。
「アカツキ、アカツキ。明日、フウカと二人でお出掛けしたいのじゃ。ダメか?」
「フウカと? ああ、乳母車を使ってですか。うーん、どうしましょうか」
リンドウの街はグルメール王国の入り口でもあり、割りとひっきりなしに馬車が通り抜けていく。
危なくないかとアカツキは、心配するが、意外にも弥生から許可が出る。
「ルスカちゃん、大通りは危険だからこの近辺ならいいわよ」
「ありがとうなのじゃ、ヤヨイー」
ルスカは、弥生に抱きつくと満足して再び食事を続ける。
口の周りがミートソースで赤く染まっていたルスカを、弥生は優しく布で拭いてやると、互いに笑顔を向けるのであった。
その日の夜、一人で寝ていたはずのルスカがアカツキと弥生の寝室にやってくる。薄桃色のワンピースのパジャマのルスカは、両手で自分の枕をギュッと抱えて、はにかんでいた。
持ち物と態度で何がしたいのか、すぐに察するとアカツキは掛け布団をめくり、手招きする。
ルスカは、フウカを起こさないように忍び足でベッドへ近づき登るとアカツキと弥生に挟まれたフウカの隣に枕を並べて横になった。
「どうしました、最近また一人で寝ていたのに」
「なんじゃろう、明日のことを考えると目が冴えて寝れぬのじゃ」
それほど楽しみなのであろうか、ルスカの目は爛々と輝き全く眠りそうになかった。
「ふむ。明日からまた仕事で私は出ますが、帰ってきたらピクニックでもしましょうか?」
「あ、それいいね、アカツキくん」
アカツキの突然の提案にすぐさま賛同する弥生。しかし、ルスカにはなんのことだかわからず、弥生に質問する。
「ピクニックって、なんじゃ?」
「うーん、ちょっとだけ遠いお散歩かな。お弁当を持ってね」
「お弁当! それは楽しそうなのじゃ!」
ますます興奮が冷めやらぬルスカは、結局寝付いたのは朝方で、フウカの授乳もあり弥生とアカツキは寝不足のまま朝を向かえるのであった。
◇◇◇
「いってきますなのじゃ」
「それではいってきますね」
乳母車を押すルスカと、仕事に出かけるアカツキは、一緒に家を出る。弥生は「いってらっしゃい」と笑みを浮かべて二人を見送ると、そそくさと家に戻り寝不足の為に二度寝に入った。
「それでは、ルスカ。私はギルドへ向かいますから、くれぐれも大通りへは出ないように」
「わかったのじゃ」
ガラガラと乳母車の車輪の音を聞きながら、ルスカの背中を見送るとアカツキは、大通りにあるギルドへと向かうのであった。
乳母車自体珍しいのもあってか、ルスカは度々すれ違う街の人に呼び止められては、フウカを見せて再び進むを繰り返していた。
「ふふん、ふふーん」と鼻歌を歌いながらルスカは、なるべく安全な人気の無い方、人気の無い方へと進む。
「誰もいないのじゃ」
気づけば、ルスカの周囲には人はおらず静かな住宅街に。復興を遂げたとはいえ、新しく建てられた家には人が住んでいないところが多々あった。
今後移住してくる人達のためである。
「フウカは大丈夫かの」
乳母車を覗くとスヤスヤと寝息を立てるフウカ。
安心したルスカは、喉の渇きと寝不足による疲れにより少し休むことに。
まだ新築の木の香りが残る家の入り口に腰かけて、持ってきた飲み物を口に含む。
ガタガタ、ガタッと、家の中から音が聴こえた。
「ここはまだ誰も入っておらぬはずじゃが」と不思議そうに首を傾げる。
ルスカは植え込みに足を乗せ窓から家の中を覗き込むと、そこに移ったのは同じように家の中から窓を覗き込む、むさ苦しい男の顔が。
「うわぁあああ! な、なんじゃ、お主は!?」
驚きのあまり植え込みから思わず足を踏み外す。
すると、家の中はドタッドタッドタと騒がしくなり、家の扉が勢いよく開くと中からは五人の男性が。どれも無精髭を蓄えむさ苦しい。
「くっ、まさか顔を見られるとはな!」
「あ? なんじゃ、お主ら」
「あ、兄貴! 取っ捕まえて奴隷商に売っちまいましょうよ!」
男から出た物騒な単語にルスカは眉を顰める。
それだけではない。
さっきまで家の中にいたにも関わらず男達全員が帯刀している。
そして、全員が当然ルスカに向けて帯刀していた剣を抜く。
「くだらぬ冗談じゃ。“グラスバインド”」
呆れた顔をしたルスカは平然としたまま魔法を唱える。
「うわっ、なんだこれ!?」
「か、絡み付くな!」
周囲の草むらから伸びてきた蔦や蔓が男達を次々と、捕らえる。
しかしリーダー格か兄貴と呼ばれた男は、咄嗟に辺りを見回して、置いてあった乳母車に目をつける。
「お、おい! 仲間を放せ! さもないと、このガキを殺すぞ!!」
男は乳母車のフウカに向かって剣先を向ける。すると、ルスカの垂れ下がった目が吊り上げっていき鬼の形相に変わった。
「やれるものなら、やってみるのじゃ! 死にたいのならな!」
ルスカに威圧されて男達は、震え上がる。兄貴と呼ばれた男も足が震えガチガチと歯をならしながらも、中々乳母車から離れようとしない。
そして、男の背後からはルスカのグラスバインドの効果で伸びてきた蔦が迫っていた。
「うわ、うわっ、やめろ、うわあああああっ」
背後からアッサリと絡み付かれた男は、もがき暴れるが腕と足を縛られては何も出来ず、そのまま、すぐそばにある家の屋根の高さまで持ち上げられた。
「放してやるのじゃ」とニヤリと笑うルスカ。
「や、や、やめてぇぇぇぇっ」
二階の屋根辺りから、体勢も取れず落とされた男は地面に大の字の状態で叩きつけられる。
ルスカは、再びその男を縛ると五人揃って空き家の前に置く。
「この辺りは人通りが少ないのじゃ。餓死する前に誰かに見つけて貰えたらいいのぉ」
そう言ってルスカは、フウカを確認すると騒ぎで起きていたようだったが、ぐずりもせず真っ直ぐルスカを翡翠色の瞳で見据えていた。
「じゃあ、そろそろ行こうかの。フウカ」
柔らかな頬をつついてやると、笑顔になるフウカ。
ルスカは乳母車を押し出して、その場を去っていく。背後から男達の泣きわめく声を聞きながら──。
◇◇◇
「次は、ナックの所行くのじゃ」
ルスカは閑静な住宅街を抜けてリンドウの街で一番大きな屋敷を目指して走り出す。
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もちろん、門扉の前には厳格な表情をした警備兵が二人。
更には領主らしく訴えごとを述べに集まった人々の列が出来ていた。
ルスカは乳母車を押しながら、二人の警備兵のいる正門へ向かい列の先頭へ。
「ナーック、遊ぼーなのじゃぁー!」
門の外から大声で遊びに誘うルスカ。
ルスカのことを知らない人も列を作る人の中にはいる。
いきなり、この子供は何を言っているのだと怪訝な表情を見せていた。
ところが警備兵は、無表情で門扉を開きルスカを招き入れる。
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