182 / 249
第一章 隠居編
八話 幼女と青年、言い知れぬ不安に襲われる
しおりを挟む
ルスカが捕らえた泥棒達。大したことは無かったが、それが却って重要なことを見過ごすことになった。
馬渕との決戦後、人手不足もあり働き口は何処にでもある。
今はむしろ、昔に比べて貧困に喘ぐ人が減ったほどだ。
一度疑問に思うと、ルスカには他にも不思議な点が思い浮かぶ。
泥棒といっても、彼らは新興住宅の空き家に入り込んでいただけである。
それを偶々ルスカに見られたものだから、無謀にもルスカに襲いかかり、返り討ちにあったのだ。
二人はナック邸に到着すると、門番をしている警備兵に挨拶もそこそこにして門をくぐり屋敷の中へ。
まずはナックの許可が必要だと二階の執務室へと向かった。
「ナック、入りますよ」
ルスカとアカツキはノックはしたものの返事を待たずに執務室の中へと入ると、丁度来客中だったようで、ナックは大きく項垂れる。
「せめて、返事くらい待てよな。アカツキまで──」
ここでナックはハッとする。ルスカならいざ知らずアカツキがこんな事をするはずはないと。
つまりそれは緊急を要する出来事を示していたことに、ナックは気づいた。
「何かあったのか?」
来客中であった商人らしい中年の男性を差し置いて、ナックはアカツキに問う。アカツキは、商人に対して謝罪の意を込めて頭を一度下げると、アカツキとルスカは泥棒に対する疑問点を話し出した。
ナックにはアカツキ達の言うことに合点がいくことがあった。自分も元は裏家業の傭兵をしていた過去がある。
それは、やはり働き口が少なく貧困が原因であった。
「わかった。俺も一緒に行こう。すいませんゼッペルさん」
ゼッペルと呼ばれた商人らしき中年の男性は「構いませんよ」とニッコリと笑う。
「よし、じゃあ行こう。牢は地下にある」
アカツキとルスカ、そしてナックはゼッペルを執務室に残して、部屋を出て二階から一階へ降りる途中、突然ルスカが足を止めた。
「ルスカ、どうしました?」
「魔力の振動を感じたのじゃ……場所は……地下じゃ!」
アカツキ達は再び動きだし、一階の廊下の端まで走る。見張りに一声かけてアカツキ達は地下の牢屋を見て回り異変に気づく。
「ナック、誰も居ませんよ!」
「バカな! 消えた!?」
捕らえていた牢屋はもぬけの殻となり、そこには鎖の足かせだけが残されていた。
何事かとついてきた見張りも、まさか居なくなっているとは思わず驚いており、見張りを問い詰めようとしたナックをルスカは咄嗟に止めた。
「アカツキ、入るな!」
何か痕跡はないかと調べようとしたアカツキも引き止めたルスカは、ナックにここには誰も立ち入らないように頼み、アカツキ達と共に地下を離れた。
「よいな、ここには誰も入れては駄目じゃ。安心せい、居なくなったのはお主のせいじゃない」
ルスカは見張りを庇うと共に、入らないように念をを押すとナックとアカツキを連れて執務室へと戻ることに。
ゼッペルは既に帰宅したのか、執務室はガランとしており、改めてナックと向き合うようにソファーに腰を降ろす。
「ルスカ、一体なにが……」
口火を切ったのはアカツキであった。ただ、ルスカの表情は暗く沈んでいた。
喋るべきか悩むルスカは、このままだとナックのことだ、自分で地下牢を調べるかもしれないと思い、重い口を開く。
「あの牢の中には歪みが生じておるのじゃ。先ほどの魔力振動は恐らくその時のものだと思う。今は徐々に歪みが小さくなってはおるが、彼処に入れば歪みに吸い込まれるのじゃ。そうなると、塵すら残らんぞ」
「では泥棒達はその歪みに吸い込まれたと?」
「歪みが出来たのが故意か偶然かはわからぬ。しかし、偶然にしてはタイミング良すぎるのじゃ」
「まさか、この屋敷まで被害が及ぶってのは……」
「それは無いのじゃ。一度歪むとあとは収縮するだけじゃ。いずれは消える」
それを聞いてホッと胸を撫で下ろすナックだが、解決したわけではない。
三人は何かしら手掛かりを得ようと考える。
「ルスカ。もしかして泥棒達は家に侵入したのが問題ではなくて、家にいるのを見られたことが問題だったのではないですかね?」
「それじゃ! アカツキ、ナック、あ奴らのいた家に向かうのじゃ!」
「わかった、急ごう。もし偶然じゃないなら証拠を消されちまう!」
ナックは壁に立て掛けていた剣を掴むとルスカとアカツキを引き連れて屋敷を出る。そして、三人はルスカの案内で、泥棒達と出会った新築の家へと向かった。
すっかり辺りは日が暮れており新興住宅街というのもあってか、人の声どころか物音一つしない。ただ、夜風が木々の葉を揺らす音のみが聞こえてくる。
アカツキはアイテムボックスからランプを取り出して明かりを灯すと、泥棒達のいた家の中に入っていく。
家具付きの新築の一軒家。テーブルの上にランプを乗せるとアカツキ達は、捜索を開始する。
所々、新築なのに使用された痕跡がある。
棚の中には食糧も見つかったことから、長期的にこの家に滞在していたかする予定かだと考えられた。
「何かありますか? 二階に行ってみますか」
「そうじゃの……ん?」
ルスカは何かを足で蹴飛ばすとカラカラと物音がする。何かと思いルスカは、蹴飛ばした物を拾い上げた。
「ルスカ?」
アカツキは呼ぶもルスカは反応しないで、拾った物を確かめているようであった。
ランプの明かりが必要かとアカツキはルスカが手に持った物を照らし出す。
「こ、これって、もしかして! ルスカ!!」
「どうした、二人とも?」
「ああ、間違いないのじゃ……これは“ルメール教”の紋様じゃ!!」
ルスカの手には以前に見たことのあるメダルとそこに描かれた紋様。
ルメール教と聞いてナックも流石に絶句する。
ルメール教。魔王崇拝を謳う集団であったが、実際はそんなことはなく、人身売買や麻薬を取り仕切る犯罪集団。
まだ、グルメール王国が出来る以前に猛威を振るっていた。
しかし、その時はルスカがヨミーの原型となるパペットの集団を率いて壊滅させられた。
ところが近年ルメール教と思われる者達が現れる。
それは、馬渕がルメール教を騙ったに過ぎないが、このグルメール王国崩壊の大元であった元第一王妃アマンダも、これと同じ物を持っていたのをアカツキやルスカは目撃していた。
「馬渕が居なくなって無くなったんじゃ……」
「確かにの。馬渕と思われる男やあの魔族リリスがルメール教を装っていたのじゃが、しかし、他にも仲間はいたのじゃ。そいつらは、まだ見つかっておらぬ」
「では、ルスカは消えた泥棒がその時の仲間だと?」
「考えられるがの。だが、恐らくそいつらは馬渕に利用されていただけのはずじゃ。もし、あの歪みが故意ならば……ちょっと厄介なことになりそうじゃ」
◇◇◇
その後、二階を確認した三人は今日は夜遅くなったと解散する。
メダルはルスカが一時預かることになった。
「そう……そんなことが……」
家に戻ったアカツキとルスカは、「遅い!」と怒る弥生に対して事情を説明する。
弥生は馬渕のことが出る度に、背筋が凍りつき悪寒を感じる。弥生は馬渕が軽いトラウマになっていた。
「で、でも、もう馬渕は居なくなったんだよね? 今回のこと馬渕は関係ないよね? ルスカちゃん!」
弥生は肯定してくれと切に願いながらルスカに問う。ところが、ルスカは難しい顔をして眉間に皺を寄せていた。
「ルスカ、もしかして……?」
「いや、あり得ぬ。あり得ぬのじゃ。馬渕は死んだはずじゃ」
まるで自分に言い聞かすように、ルスカは必死に首を横に振るのであった。
馬渕との決戦後、人手不足もあり働き口は何処にでもある。
今はむしろ、昔に比べて貧困に喘ぐ人が減ったほどだ。
一度疑問に思うと、ルスカには他にも不思議な点が思い浮かぶ。
泥棒といっても、彼らは新興住宅の空き家に入り込んでいただけである。
それを偶々ルスカに見られたものだから、無謀にもルスカに襲いかかり、返り討ちにあったのだ。
二人はナック邸に到着すると、門番をしている警備兵に挨拶もそこそこにして門をくぐり屋敷の中へ。
まずはナックの許可が必要だと二階の執務室へと向かった。
「ナック、入りますよ」
ルスカとアカツキはノックはしたものの返事を待たずに執務室の中へと入ると、丁度来客中だったようで、ナックは大きく項垂れる。
「せめて、返事くらい待てよな。アカツキまで──」
ここでナックはハッとする。ルスカならいざ知らずアカツキがこんな事をするはずはないと。
つまりそれは緊急を要する出来事を示していたことに、ナックは気づいた。
「何かあったのか?」
来客中であった商人らしい中年の男性を差し置いて、ナックはアカツキに問う。アカツキは、商人に対して謝罪の意を込めて頭を一度下げると、アカツキとルスカは泥棒に対する疑問点を話し出した。
ナックにはアカツキ達の言うことに合点がいくことがあった。自分も元は裏家業の傭兵をしていた過去がある。
それは、やはり働き口が少なく貧困が原因であった。
「わかった。俺も一緒に行こう。すいませんゼッペルさん」
ゼッペルと呼ばれた商人らしき中年の男性は「構いませんよ」とニッコリと笑う。
「よし、じゃあ行こう。牢は地下にある」
アカツキとルスカ、そしてナックはゼッペルを執務室に残して、部屋を出て二階から一階へ降りる途中、突然ルスカが足を止めた。
「ルスカ、どうしました?」
「魔力の振動を感じたのじゃ……場所は……地下じゃ!」
アカツキ達は再び動きだし、一階の廊下の端まで走る。見張りに一声かけてアカツキ達は地下の牢屋を見て回り異変に気づく。
「ナック、誰も居ませんよ!」
「バカな! 消えた!?」
捕らえていた牢屋はもぬけの殻となり、そこには鎖の足かせだけが残されていた。
何事かとついてきた見張りも、まさか居なくなっているとは思わず驚いており、見張りを問い詰めようとしたナックをルスカは咄嗟に止めた。
「アカツキ、入るな!」
何か痕跡はないかと調べようとしたアカツキも引き止めたルスカは、ナックにここには誰も立ち入らないように頼み、アカツキ達と共に地下を離れた。
「よいな、ここには誰も入れては駄目じゃ。安心せい、居なくなったのはお主のせいじゃない」
ルスカは見張りを庇うと共に、入らないように念をを押すとナックとアカツキを連れて執務室へと戻ることに。
ゼッペルは既に帰宅したのか、執務室はガランとしており、改めてナックと向き合うようにソファーに腰を降ろす。
「ルスカ、一体なにが……」
口火を切ったのはアカツキであった。ただ、ルスカの表情は暗く沈んでいた。
喋るべきか悩むルスカは、このままだとナックのことだ、自分で地下牢を調べるかもしれないと思い、重い口を開く。
「あの牢の中には歪みが生じておるのじゃ。先ほどの魔力振動は恐らくその時のものだと思う。今は徐々に歪みが小さくなってはおるが、彼処に入れば歪みに吸い込まれるのじゃ。そうなると、塵すら残らんぞ」
「では泥棒達はその歪みに吸い込まれたと?」
「歪みが出来たのが故意か偶然かはわからぬ。しかし、偶然にしてはタイミング良すぎるのじゃ」
「まさか、この屋敷まで被害が及ぶってのは……」
「それは無いのじゃ。一度歪むとあとは収縮するだけじゃ。いずれは消える」
それを聞いてホッと胸を撫で下ろすナックだが、解決したわけではない。
三人は何かしら手掛かりを得ようと考える。
「ルスカ。もしかして泥棒達は家に侵入したのが問題ではなくて、家にいるのを見られたことが問題だったのではないですかね?」
「それじゃ! アカツキ、ナック、あ奴らのいた家に向かうのじゃ!」
「わかった、急ごう。もし偶然じゃないなら証拠を消されちまう!」
ナックは壁に立て掛けていた剣を掴むとルスカとアカツキを引き連れて屋敷を出る。そして、三人はルスカの案内で、泥棒達と出会った新築の家へと向かった。
すっかり辺りは日が暮れており新興住宅街というのもあってか、人の声どころか物音一つしない。ただ、夜風が木々の葉を揺らす音のみが聞こえてくる。
アカツキはアイテムボックスからランプを取り出して明かりを灯すと、泥棒達のいた家の中に入っていく。
家具付きの新築の一軒家。テーブルの上にランプを乗せるとアカツキ達は、捜索を開始する。
所々、新築なのに使用された痕跡がある。
棚の中には食糧も見つかったことから、長期的にこの家に滞在していたかする予定かだと考えられた。
「何かありますか? 二階に行ってみますか」
「そうじゃの……ん?」
ルスカは何かを足で蹴飛ばすとカラカラと物音がする。何かと思いルスカは、蹴飛ばした物を拾い上げた。
「ルスカ?」
アカツキは呼ぶもルスカは反応しないで、拾った物を確かめているようであった。
ランプの明かりが必要かとアカツキはルスカが手に持った物を照らし出す。
「こ、これって、もしかして! ルスカ!!」
「どうした、二人とも?」
「ああ、間違いないのじゃ……これは“ルメール教”の紋様じゃ!!」
ルスカの手には以前に見たことのあるメダルとそこに描かれた紋様。
ルメール教と聞いてナックも流石に絶句する。
ルメール教。魔王崇拝を謳う集団であったが、実際はそんなことはなく、人身売買や麻薬を取り仕切る犯罪集団。
まだ、グルメール王国が出来る以前に猛威を振るっていた。
しかし、その時はルスカがヨミーの原型となるパペットの集団を率いて壊滅させられた。
ところが近年ルメール教と思われる者達が現れる。
それは、馬渕がルメール教を騙ったに過ぎないが、このグルメール王国崩壊の大元であった元第一王妃アマンダも、これと同じ物を持っていたのをアカツキやルスカは目撃していた。
「馬渕が居なくなって無くなったんじゃ……」
「確かにの。馬渕と思われる男やあの魔族リリスがルメール教を装っていたのじゃが、しかし、他にも仲間はいたのじゃ。そいつらは、まだ見つかっておらぬ」
「では、ルスカは消えた泥棒がその時の仲間だと?」
「考えられるがの。だが、恐らくそいつらは馬渕に利用されていただけのはずじゃ。もし、あの歪みが故意ならば……ちょっと厄介なことになりそうじゃ」
◇◇◇
その後、二階を確認した三人は今日は夜遅くなったと解散する。
メダルはルスカが一時預かることになった。
「そう……そんなことが……」
家に戻ったアカツキとルスカは、「遅い!」と怒る弥生に対して事情を説明する。
弥生は馬渕のことが出る度に、背筋が凍りつき悪寒を感じる。弥生は馬渕が軽いトラウマになっていた。
「で、でも、もう馬渕は居なくなったんだよね? 今回のこと馬渕は関係ないよね? ルスカちゃん!」
弥生は肯定してくれと切に願いながらルスカに問う。ところが、ルスカは難しい顔をして眉間に皺を寄せていた。
「ルスカ、もしかして……?」
「いや、あり得ぬ。あり得ぬのじゃ。馬渕は死んだはずじゃ」
まるで自分に言い聞かすように、ルスカは必死に首を横に振るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる