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第一章ー婚約ー
衝撃的な事実
「あー、会いたかったわ!ハルさん!!」
「母上!」
何がなんだか、さっぱり分からない状況下に置かれて、今は抱き枕状態になっているハルです。
「話には聞いていたけど、本当にリスっぽいのね?抱き付きたくなる大きさ─小ささよね。可愛いわ─。」
「母上、ハル殿を離して下さい。」
「あらやだ。エディ?いくら私の可愛い息子であっても、男の嫉妬は見苦しいわよ?」
「見苦しくても結構です。離して下さい。これ以上邪魔をしないで下さい。」
ー“嫉妬”って…“邪魔”ってー
ハッキリそう言われると、何と言うか…恥ずかしい!恥ずかしくて、思わずルーチェ様の肩に頭をグリグリとしてしまった。
「「……」」
「はっ!すっすみません!!その、つい、恥ずかしくて─と言うか、クセで!!」
ついついミヤさんに甘える時の様にしてしまった。どうしよう!!
「エディ…何、これ?いつもこんなに可愛いの?」
「そうです。いつも可愛いんです。ほら、離して下さい。返して下さい。」
ーい…いつも…かわっ!?ー
エディオル様、自分が何言ってるか分かってますか!?大丈夫ですか!?相手は自分の親ですよ!?
「本当に狭量ねぇ…そんなエディも可愛いけど。」
苦笑しながら、ルーチェ様は私を離し、それと同時に今度はエディオル様に腰に手を回され引き寄せられた。
「──っ!!」
次から次へと、色々と心臓が持ちません!!
「これから、ゆっくり話をするところだったんです。」
「言っておくけど、これは私も想定外の事よ?前以て分かってたら、もっと早くに潰してたわよ?兎に角。私の可愛いエディとハルさんの邪魔をしたのよ。キッチリ締めてもらうわ。イーサンも、喜んで締め上げるでしょう。」
「ハル殿、大丈夫?」
「えっと…ちょっと…疲れました…。」
へにょりと笑いながら、正直に答えると、エディオル様がさっきまで座っていたガゼボまで、ササッと流れるようにエスコートしてくれて、ルーチェ様はお付きの侍女に命じて新しい紅茶とデザートを用意した後
「今度、邸の方にゆっくり遊びに来てね。」
と言って、帰って行った。
「ハル殿、本当にすまない!まさか、こんな事に巻き込まれるとは思わなかった。」
と、向かい合って座っているエディオル様が、頭を下げて謝って来た。
「エディオル様、頭を上げて下さい。エディオル様だって、被害者ですよね?それに…私、自分で言うのもなんですけど…私って、巻き込まれ体質みたいなんですよね。」
肩をすくめながら言うと、エディオル様はキョトンとした後
「確かに。それは…否定できないな─ははっ─」
と、笑って
「でも─」
と、今度は真面目な顔をして、私にしっかりと視線を合わせる。
「ハル殿が、巻き込まれてこの世界に来た事は、俺にとっては良い事だったんだ。」
「良い事?」
「……俺は…一目惚れ…だったんだと思う。」
「……………へ?」
ー一目惚れー
あれ?この世界と地球とでは、一目惚れの意味も変わってくるのかなぁ?地球では、一目見た瞬間に惚れる─好きになっちゃったみたいな感じだけど、この世界では、一目見て嫌悪感を抱く─みたいな?うん。成る程。それなら、あのエディオル様の私に対する態度も納得だ。あれー?じゃあ、何で、私が巻き込まれて来た事が、良かった事になるの?え?何?まさか、ミヤさんが好きとか!?
「いや、それは無いから─」
「はいー!?」
「俺が、ミヤ様が好きとか無いから。」
ー心が読まれ過ぎて辛い!ー
「あー…先ずはそこから、ハル殿に話をしたかったんだ。」
「そこ?」
首を傾げてエディオル様を見る。すると、エディオル様は、少し困ったような、恥ずかしがるような顔で、衝撃的な事実を語りだした。
「………………え?」
「……」
エディオル様から聞かされた、衝撃的な事実。はい。レフコース(ネージュ)が実は美魔女だった─と言う衝撃的な事実と同じ位の、衝撃的な事実でした。そして、聞き終わってから、やっとの思いで口から出た言葉が「………………え?」でした。
私に近付いたら、元の世界に還したくなくなるとか。嫌いになる為に悪態を吐いたとか。
「俺の、ハル殿に対する気持ちを信じてもらう為に…この事はミヤ様にも言ってある。」
「え!?」
「そうしたら、ツンツンとか、拗らせ?とか言われたが…納得はしてもらえた。」
ーツンツン…あぁ!ツンデレ!?ー
「な…なる…ほど?」
「それで、ハル殿が還ったと思っていた1年後に、パルヴァンに視察に行っただろう?その視察が終わって帰城する時に、俺は…ハル殿を見付けたんだ。」
「へっ?」
見付けた?って、ちょっと待って?あの時、確かにお見送りに参加した。参加したけど…すっごく離れた位置に居たよね?しかも、容姿は変わってたし、フードだって被ってたよね?
「俺は…俺の心は、ハル殿にしか反応しないんだ。」
「え?」
「元の世界に還っていない─この世界にハル殿が居ると分かっても、素直には喜べなかった。ハル殿が…俺達、王族関係者を避けていると言う事も分かったから。」
「母上!」
何がなんだか、さっぱり分からない状況下に置かれて、今は抱き枕状態になっているハルです。
「話には聞いていたけど、本当にリスっぽいのね?抱き付きたくなる大きさ─小ささよね。可愛いわ─。」
「母上、ハル殿を離して下さい。」
「あらやだ。エディ?いくら私の可愛い息子であっても、男の嫉妬は見苦しいわよ?」
「見苦しくても結構です。離して下さい。これ以上邪魔をしないで下さい。」
ー“嫉妬”って…“邪魔”ってー
ハッキリそう言われると、何と言うか…恥ずかしい!恥ずかしくて、思わずルーチェ様の肩に頭をグリグリとしてしまった。
「「……」」
「はっ!すっすみません!!その、つい、恥ずかしくて─と言うか、クセで!!」
ついついミヤさんに甘える時の様にしてしまった。どうしよう!!
「エディ…何、これ?いつもこんなに可愛いの?」
「そうです。いつも可愛いんです。ほら、離して下さい。返して下さい。」
ーい…いつも…かわっ!?ー
エディオル様、自分が何言ってるか分かってますか!?大丈夫ですか!?相手は自分の親ですよ!?
「本当に狭量ねぇ…そんなエディも可愛いけど。」
苦笑しながら、ルーチェ様は私を離し、それと同時に今度はエディオル様に腰に手を回され引き寄せられた。
「──っ!!」
次から次へと、色々と心臓が持ちません!!
「これから、ゆっくり話をするところだったんです。」
「言っておくけど、これは私も想定外の事よ?前以て分かってたら、もっと早くに潰してたわよ?兎に角。私の可愛いエディとハルさんの邪魔をしたのよ。キッチリ締めてもらうわ。イーサンも、喜んで締め上げるでしょう。」
「ハル殿、大丈夫?」
「えっと…ちょっと…疲れました…。」
へにょりと笑いながら、正直に答えると、エディオル様がさっきまで座っていたガゼボまで、ササッと流れるようにエスコートしてくれて、ルーチェ様はお付きの侍女に命じて新しい紅茶とデザートを用意した後
「今度、邸の方にゆっくり遊びに来てね。」
と言って、帰って行った。
「ハル殿、本当にすまない!まさか、こんな事に巻き込まれるとは思わなかった。」
と、向かい合って座っているエディオル様が、頭を下げて謝って来た。
「エディオル様、頭を上げて下さい。エディオル様だって、被害者ですよね?それに…私、自分で言うのもなんですけど…私って、巻き込まれ体質みたいなんですよね。」
肩をすくめながら言うと、エディオル様はキョトンとした後
「確かに。それは…否定できないな─ははっ─」
と、笑って
「でも─」
と、今度は真面目な顔をして、私にしっかりと視線を合わせる。
「ハル殿が、巻き込まれてこの世界に来た事は、俺にとっては良い事だったんだ。」
「良い事?」
「……俺は…一目惚れ…だったんだと思う。」
「……………へ?」
ー一目惚れー
あれ?この世界と地球とでは、一目惚れの意味も変わってくるのかなぁ?地球では、一目見た瞬間に惚れる─好きになっちゃったみたいな感じだけど、この世界では、一目見て嫌悪感を抱く─みたいな?うん。成る程。それなら、あのエディオル様の私に対する態度も納得だ。あれー?じゃあ、何で、私が巻き込まれて来た事が、良かった事になるの?え?何?まさか、ミヤさんが好きとか!?
「いや、それは無いから─」
「はいー!?」
「俺が、ミヤ様が好きとか無いから。」
ー心が読まれ過ぎて辛い!ー
「あー…先ずはそこから、ハル殿に話をしたかったんだ。」
「そこ?」
首を傾げてエディオル様を見る。すると、エディオル様は、少し困ったような、恥ずかしがるような顔で、衝撃的な事実を語りだした。
「………………え?」
「……」
エディオル様から聞かされた、衝撃的な事実。はい。レフコース(ネージュ)が実は美魔女だった─と言う衝撃的な事実と同じ位の、衝撃的な事実でした。そして、聞き終わってから、やっとの思いで口から出た言葉が「………………え?」でした。
私に近付いたら、元の世界に還したくなくなるとか。嫌いになる為に悪態を吐いたとか。
「俺の、ハル殿に対する気持ちを信じてもらう為に…この事はミヤ様にも言ってある。」
「え!?」
「そうしたら、ツンツンとか、拗らせ?とか言われたが…納得はしてもらえた。」
ーツンツン…あぁ!ツンデレ!?ー
「な…なる…ほど?」
「それで、ハル殿が還ったと思っていた1年後に、パルヴァンに視察に行っただろう?その視察が終わって帰城する時に、俺は…ハル殿を見付けたんだ。」
「へっ?」
見付けた?って、ちょっと待って?あの時、確かにお見送りに参加した。参加したけど…すっごく離れた位置に居たよね?しかも、容姿は変わってたし、フードだって被ってたよね?
「俺は…俺の心は、ハル殿にしか反応しないんだ。」
「え?」
「元の世界に還っていない─この世界にハル殿が居ると分かっても、素直には喜べなかった。ハル殿が…俺達、王族関係者を避けていると言う事も分かったから。」
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