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聖女?
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*お披露目会前日*
今日は、王城内の応接広間で、明日のお披露目会の説明を受けるついでに、聖女さん達と顔合わせをする事になった。
この世界の聖女で、巡礼に出ることができるレベルまで上がったのは4人─ケリーさん、セナさん、メルさん、グレーテルさん。レベルで言うと30で、これは結構高いレベルだそうだけど、大森さんはレベルマックスの50なんだとか。
ーあぁ、だから、余計に傲慢さに磨きが掛かったのかー
この世界の聖女さん達は、私のイメージ通りで清廉潔白でおとなしい感じの女性だ。1年位前には、レベルが低過ぎると言われてたのに、この短期間の訓練で、すごく頑張ったんだろうなと思う。そう言う努力を、大森さんは馬鹿にしそうだけど。
兎に角、浄化巡礼は、この4人の聖女さん達と、召喚された4人と、第一騎士団から選ばれた精鋭騎士30名、魔導士の10名、薬師2名、治癒師3名、東西南北の魔女4名の計57名が行く事になる。
私も、大森さんに押し退けられていなかったら、一緒に巡礼に行く事になっていたんだろうか?
私は、聖女でも剣士でも魔導士でもなく、白狼。神々の遣いとされている為、巡礼に出る事はない。魔力に至っても、平々凡々なレベル20を下回っている始末。魔法陣から少し外れただけで、こんなにも違ってくるとは……ある意味面白いよね?
なんて思いながら聖女さん達と話していると、美緒さん達もこの部屋にやって来た。
「あ、杏子さん!」
「美緒さん、樹君、こんにちは」
「杏子さん、こんにちは」
美緒さんと樹君に関しては、もうすっかり友達と言って良い位に仲良くさせてもらっている。そんな私達3人から少し距離を空けた所に、陽真と大森さんが居るが、向こうからこっちに近付いて来る様子はなかった。
それから暫くすると、カミリア王女とリュークレインさんとアシーナさんがやって来て、明日のお披露目会の説明が始まった。
「───以上が、明日の流れになります。何か、質問はありますか?」
と、アシーナさんが尋ねると、大森さんが声をあげた。
「あの、入場する時にエスコートとかは…あるのでしょうか?」
「あります。この世界での聖女4人には同行する魔導士から、ハルマにはサヤカを、イツキにはミオをエスコートしてもらいます」
「あのっ!そのエスコート役を変えてもらうことはできますか?」
「────変えるとは?」
大森さんの発言に答えたのは、カミリア王女だった。
「私達の暮らしていた世界では、パーティーとかエスコートなんて無縁だったんです。そんなお互い慣れていない者同士で組んでも分からないと思うんです。だから、こちらの世界の人にエスコートされた方が、安心できるかなーって。あの…リュークレインさんだと嬉しいんですけど………」
ポッと頬を赤らめて、少し俯き加減で視線だけを、カミリア王女の後ろに控えているリュークレインさんへと向ける。
ーあざといー
大森さんの素を知っているだけに、この場に居る女子は漏れなくそう思っているだろう。皆、私と同じ様な目になっている。
「──と、聖女サヤカが言っているけど、リュークレイン……どうする?」
カミリア王女が自身の近衛であるリュークレインさんに問い掛けた──その顔は、何とも言えない程の満面の笑みだった。
ーあ…これ、私がヤバくなるパターンでは?ー
何て思った時には遅かった。
「それは無理ですね。俺は婚約者であるキョウコをエスコートするので。キョウコ以外をエスコートするつもりはありません。勿論、俺以外にキョウコをエスコートさせたりもしませんから」
「「「「なっ!?」」」」
ーそ……そんなハッキリ言わなくても良いよね!?ー
「杏子さんの婚約者って、リュークレインさんだったの!?やだ!おめでとう!」
「なんとなくそうかな?とは思ってたけど、やっぱりそうだったんだ。リュークレインさんなら安心だな」
美緒さんと樹君には喜んでもらい、聖女さん達からもおめでとうと言ってもらえて、嬉しいやら恥ずかしいやら。
「──な……で………何でアンタなの!?」
そこでキレたのが、大森さんだった。
「何でリュークレイン様の婚約者が、召喚されてボッチで、何の役にも立たないアンタなの!?おかしいでしょう!私は、この世界を救う聖女なのよ!リュークレイン様は私のモノよ!アンタが婚約者だなんて、私は認めない!」
「サヤカが認めなくとも、リュークレインの婚約者はキョウコよ。この婚約は、私の父である国王陛下も認めているわ」
カミリア王女が笑顔のままに答える。
「─っ!なら!私の言う事を聞いてくれないのなら、私は、今回の浄化巡礼には参加しない。この国の浄化なんて、一切しないわ!それでも?」
大森さんがニヤリと嗤う。
「別に、私は良いのよ?自分の周りだけ浄化しておけば、自分は大丈夫なんだろうしね?」
ー本当に、この人は“聖女”なんだろうか?ー
今日は、王城内の応接広間で、明日のお披露目会の説明を受けるついでに、聖女さん達と顔合わせをする事になった。
この世界の聖女で、巡礼に出ることができるレベルまで上がったのは4人─ケリーさん、セナさん、メルさん、グレーテルさん。レベルで言うと30で、これは結構高いレベルだそうだけど、大森さんはレベルマックスの50なんだとか。
ーあぁ、だから、余計に傲慢さに磨きが掛かったのかー
この世界の聖女さん達は、私のイメージ通りで清廉潔白でおとなしい感じの女性だ。1年位前には、レベルが低過ぎると言われてたのに、この短期間の訓練で、すごく頑張ったんだろうなと思う。そう言う努力を、大森さんは馬鹿にしそうだけど。
兎に角、浄化巡礼は、この4人の聖女さん達と、召喚された4人と、第一騎士団から選ばれた精鋭騎士30名、魔導士の10名、薬師2名、治癒師3名、東西南北の魔女4名の計57名が行く事になる。
私も、大森さんに押し退けられていなかったら、一緒に巡礼に行く事になっていたんだろうか?
私は、聖女でも剣士でも魔導士でもなく、白狼。神々の遣いとされている為、巡礼に出る事はない。魔力に至っても、平々凡々なレベル20を下回っている始末。魔法陣から少し外れただけで、こんなにも違ってくるとは……ある意味面白いよね?
なんて思いながら聖女さん達と話していると、美緒さん達もこの部屋にやって来た。
「あ、杏子さん!」
「美緒さん、樹君、こんにちは」
「杏子さん、こんにちは」
美緒さんと樹君に関しては、もうすっかり友達と言って良い位に仲良くさせてもらっている。そんな私達3人から少し距離を空けた所に、陽真と大森さんが居るが、向こうからこっちに近付いて来る様子はなかった。
それから暫くすると、カミリア王女とリュークレインさんとアシーナさんがやって来て、明日のお披露目会の説明が始まった。
「───以上が、明日の流れになります。何か、質問はありますか?」
と、アシーナさんが尋ねると、大森さんが声をあげた。
「あの、入場する時にエスコートとかは…あるのでしょうか?」
「あります。この世界での聖女4人には同行する魔導士から、ハルマにはサヤカを、イツキにはミオをエスコートしてもらいます」
「あのっ!そのエスコート役を変えてもらうことはできますか?」
「────変えるとは?」
大森さんの発言に答えたのは、カミリア王女だった。
「私達の暮らしていた世界では、パーティーとかエスコートなんて無縁だったんです。そんなお互い慣れていない者同士で組んでも分からないと思うんです。だから、こちらの世界の人にエスコートされた方が、安心できるかなーって。あの…リュークレインさんだと嬉しいんですけど………」
ポッと頬を赤らめて、少し俯き加減で視線だけを、カミリア王女の後ろに控えているリュークレインさんへと向ける。
ーあざといー
大森さんの素を知っているだけに、この場に居る女子は漏れなくそう思っているだろう。皆、私と同じ様な目になっている。
「──と、聖女サヤカが言っているけど、リュークレイン……どうする?」
カミリア王女が自身の近衛であるリュークレインさんに問い掛けた──その顔は、何とも言えない程の満面の笑みだった。
ーあ…これ、私がヤバくなるパターンでは?ー
何て思った時には遅かった。
「それは無理ですね。俺は婚約者であるキョウコをエスコートするので。キョウコ以外をエスコートするつもりはありません。勿論、俺以外にキョウコをエスコートさせたりもしませんから」
「「「「なっ!?」」」」
ーそ……そんなハッキリ言わなくても良いよね!?ー
「杏子さんの婚約者って、リュークレインさんだったの!?やだ!おめでとう!」
「なんとなくそうかな?とは思ってたけど、やっぱりそうだったんだ。リュークレインさんなら安心だな」
美緒さんと樹君には喜んでもらい、聖女さん達からもおめでとうと言ってもらえて、嬉しいやら恥ずかしいやら。
「──な……で………何でアンタなの!?」
そこでキレたのが、大森さんだった。
「何でリュークレイン様の婚約者が、召喚されてボッチで、何の役にも立たないアンタなの!?おかしいでしょう!私は、この世界を救う聖女なのよ!リュークレイン様は私のモノよ!アンタが婚約者だなんて、私は認めない!」
「サヤカが認めなくとも、リュークレインの婚約者はキョウコよ。この婚約は、私の父である国王陛下も認めているわ」
カミリア王女が笑顔のままに答える。
「─っ!なら!私の言う事を聞いてくれないのなら、私は、今回の浄化巡礼には参加しない。この国の浄化なんて、一切しないわ!それでも?」
大森さんがニヤリと嗤う。
「別に、私は良いのよ?自分の周りだけ浄化しておけば、自分は大丈夫なんだろうしね?」
ー本当に、この人は“聖女”なんだろうか?ー
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