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第一章ー最初の1年ー
モブって、難しい
*本日、2本目の投稿です*
「実際、自分が体験すると、本当に不思議よね…。」
フジさんが、ふいに思い出した事。それは…
“召喚されてから日本に還る迄、見た目の容姿が変わらない”事だった。
「ハルちゃんの髪が伸びないから、切ってるのかな?って思ってたけど…このゲームの設定を、昨日思い出してね…」
「ラノベとかだと、主人公の子達はバッチリ覚えてるんだけどね。アレ、本当に凄いよね?攻略対象者のフルネームも生い立ちも完璧に覚えてたりするけど…私、名前なんてファーストネーム位しか分かんないし。そんな設定があった事すら、私は覚えてなかったわ。」
お姉さん達は、このゲームをしてはいたが、うろ覚えな所が多いそうだ。
「実は、私のこの黒色の髪、染めてるんです。」
「「「そーなの!?」」」
「私、おばあちゃんがイギリス人で、その血を濃く引き継いだみたいで。本当は、プラチナブロンドなんです。」
「あぁ、だから、瞳も色素が薄いんだね。」
「そっか、その容姿だったから、苛めにあったのかもね?本当に、子供ってそう言うところは残酷な生き物だよね。」
「はい。容姿の事でトラウマもあって、大学に入ってから黒色に染めてたんです。だから、髪が伸びたらどうしようか~って思ってたんですけど、伸びないし色も落ちないから、良かったって思ってました。」
まぁ、この世界においては、黒色の方が珍しく、プラチナブロンドの方が馴染む感じだけど。
「はぁ…日本に還っても、年をとっても容姿が変わらなかったら良いのに。」
「それで思い出したけど、こっちの世界で恋に落ちたり、日本に還る事ができなくなったりしたら、その瞬間から容姿の時間も進むようになるんだよね?」
「恋愛に進まなくても、日本に還れなくなるってパターンもあるんですか!?」
ショウさんの言う内容に驚いた。
「それがあるのよ。浄化があまりうまくいかなかった場合がそうなのよ。浄化がうまくいかなくて、魔物や魔獣を野放しにしたままでは還れない!って、還らないパターンがあったのよ。」
ショウさんがげんなりした顔で言うと、今度はミヤさんが、
「そんなパターンにならない様に、今必死になって完璧聖女を目指してるのよ!ハル、安心して待っててね!」
「ふふっ…。お姉さん達なら、きっと完璧聖女様になれますよ!私は信じてますから。」
ニッコリ笑いながら、私の気持ちを伝えて、昨日出来上がった魔石で作ったブレスレットを渡した。
「「「ハル(ちゃん)、ありがとーっ!!」」」
「水色?と黒色って事は、私達の色よね?素敵ね!」
「自分達の色のブレスレット!本当にラノベの王道じゃない!凄いわーっ」
「まさかの魔石!?」
「はい、護りの魔力を込めました!」
「えっ!?ハル、そんな事が出来るようになったの!?それ、結構凄い事なんだけど!」
ミヤさんが少し焦ってるという事は…
「ひょっとして…これは、あまり言わない方が良い事なんでしょうか?」
ーどうしようか…結構簡単にできちゃったんだけどなぁ…ー
「その込める魔力の強さとかにもよるんだけど…“護り”って確か…魔導師とかでも、いくらかレベル?が高い人とかじゃないと出来なかったような…」
「う゛ーん゛…」と、唸りながら、ミヤさんが記憶を辿っている。
「私もその辺の記憶、あやふやだわ…」
「その辺怪しいから、“護り”の魔力が込められてる事は、秘密にしときましょう!」
ショウさんも記憶があやふやで、フジさんは思い出す事を諦めたようだ。
「…モブでいる事って、結構大変なんですね。結構簡単に色々できちゃうので、手加減が難しいです…。」
「そ…そーなの?やっぱり、魔法使いってレアだけあって、格が違うのね?」
「えっと…実は、そこそこ質の良いポーションなんかも…出来上がってます。」
「「「「………」」」」
4人で遠い目になった。
「自分の記憶力が恨めしい!!」
ミヤさんがそう吐き捨てた後、4人で話し合って、ポーションの事も秘密にする事にした。
「えっとですね?マジックポケットみたいな?見た目よりいっぱい入るポーチみたいな?物も…作れちゃったんですよね…。それに…ポーションを入れておきます…。」
お姉さん達は、更に遠い目になり
「うん。それも絶対言っちゃ駄目なヤツだよね。」
と、ミヤさんが項垂れた。
ー本当に、モブって難しいですねー
そんなこんなで、今回作った“護り”の魔力を込めたブレスレットは、更に外から魔力が込められている事が分からない魔法を掛ける事にした。
「これなら、お姉さん達は勿論、ベラトリス様にもサエラさんにも渡して大丈夫ですよね!?絶対にバレない自信があります!」
と、お姉さん達のブレスレットに魔法を掛けた後、自慢気にお姉さん達を伺い見ると
「魔法使いって、“チート”の事なのね!!」
「ハルが凄過ぎて辛いわ!」
「ハルちゃんのドヤ顔が可愛い過ぎる!」
ミヤさんとショウさんは分かるけど、フジさんは何かズレてない?
とにかく、これこらは、何かをする時は4人でミーティングをする事になった。
「実際、自分が体験すると、本当に不思議よね…。」
フジさんが、ふいに思い出した事。それは…
“召喚されてから日本に還る迄、見た目の容姿が変わらない”事だった。
「ハルちゃんの髪が伸びないから、切ってるのかな?って思ってたけど…このゲームの設定を、昨日思い出してね…」
「ラノベとかだと、主人公の子達はバッチリ覚えてるんだけどね。アレ、本当に凄いよね?攻略対象者のフルネームも生い立ちも完璧に覚えてたりするけど…私、名前なんてファーストネーム位しか分かんないし。そんな設定があった事すら、私は覚えてなかったわ。」
お姉さん達は、このゲームをしてはいたが、うろ覚えな所が多いそうだ。
「実は、私のこの黒色の髪、染めてるんです。」
「「「そーなの!?」」」
「私、おばあちゃんがイギリス人で、その血を濃く引き継いだみたいで。本当は、プラチナブロンドなんです。」
「あぁ、だから、瞳も色素が薄いんだね。」
「そっか、その容姿だったから、苛めにあったのかもね?本当に、子供ってそう言うところは残酷な生き物だよね。」
「はい。容姿の事でトラウマもあって、大学に入ってから黒色に染めてたんです。だから、髪が伸びたらどうしようか~って思ってたんですけど、伸びないし色も落ちないから、良かったって思ってました。」
まぁ、この世界においては、黒色の方が珍しく、プラチナブロンドの方が馴染む感じだけど。
「はぁ…日本に還っても、年をとっても容姿が変わらなかったら良いのに。」
「それで思い出したけど、こっちの世界で恋に落ちたり、日本に還る事ができなくなったりしたら、その瞬間から容姿の時間も進むようになるんだよね?」
「恋愛に進まなくても、日本に還れなくなるってパターンもあるんですか!?」
ショウさんの言う内容に驚いた。
「それがあるのよ。浄化があまりうまくいかなかった場合がそうなのよ。浄化がうまくいかなくて、魔物や魔獣を野放しにしたままでは還れない!って、還らないパターンがあったのよ。」
ショウさんがげんなりした顔で言うと、今度はミヤさんが、
「そんなパターンにならない様に、今必死になって完璧聖女を目指してるのよ!ハル、安心して待っててね!」
「ふふっ…。お姉さん達なら、きっと完璧聖女様になれますよ!私は信じてますから。」
ニッコリ笑いながら、私の気持ちを伝えて、昨日出来上がった魔石で作ったブレスレットを渡した。
「「「ハル(ちゃん)、ありがとーっ!!」」」
「水色?と黒色って事は、私達の色よね?素敵ね!」
「自分達の色のブレスレット!本当にラノベの王道じゃない!凄いわーっ」
「まさかの魔石!?」
「はい、護りの魔力を込めました!」
「えっ!?ハル、そんな事が出来るようになったの!?それ、結構凄い事なんだけど!」
ミヤさんが少し焦ってるという事は…
「ひょっとして…これは、あまり言わない方が良い事なんでしょうか?」
ーどうしようか…結構簡単にできちゃったんだけどなぁ…ー
「その込める魔力の強さとかにもよるんだけど…“護り”って確か…魔導師とかでも、いくらかレベル?が高い人とかじゃないと出来なかったような…」
「う゛ーん゛…」と、唸りながら、ミヤさんが記憶を辿っている。
「私もその辺の記憶、あやふやだわ…」
「その辺怪しいから、“護り”の魔力が込められてる事は、秘密にしときましょう!」
ショウさんも記憶があやふやで、フジさんは思い出す事を諦めたようだ。
「…モブでいる事って、結構大変なんですね。結構簡単に色々できちゃうので、手加減が難しいです…。」
「そ…そーなの?やっぱり、魔法使いってレアだけあって、格が違うのね?」
「えっと…実は、そこそこ質の良いポーションなんかも…出来上がってます。」
「「「「………」」」」
4人で遠い目になった。
「自分の記憶力が恨めしい!!」
ミヤさんがそう吐き捨てた後、4人で話し合って、ポーションの事も秘密にする事にした。
「えっとですね?マジックポケットみたいな?見た目よりいっぱい入るポーチみたいな?物も…作れちゃったんですよね…。それに…ポーションを入れておきます…。」
お姉さん達は、更に遠い目になり
「うん。それも絶対言っちゃ駄目なヤツだよね。」
と、ミヤさんが項垂れた。
ー本当に、モブって難しいですねー
そんなこんなで、今回作った“護り”の魔力を込めたブレスレットは、更に外から魔力が込められている事が分からない魔法を掛ける事にした。
「これなら、お姉さん達は勿論、ベラトリス様にもサエラさんにも渡して大丈夫ですよね!?絶対にバレない自信があります!」
と、お姉さん達のブレスレットに魔法を掛けた後、自慢気にお姉さん達を伺い見ると
「魔法使いって、“チート”の事なのね!!」
「ハルが凄過ぎて辛いわ!」
「ハルちゃんのドヤ顔が可愛い過ぎる!」
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とにかく、これこらは、何かをする時は4人でミーティングをする事になった。
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