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❋新しい未来へ❋
71 トワイアル王国
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*トワイアル王国*
「どうして、ジュリエンヌが立太子していなかったんだ?まぁ、結果としては、立太子していなくて良かったんだが……」
トワイアル国王の執務室。今ここで、俺─メレディス=トルトニア─は、トワイアルの宰相と2人で執務をしている。
元国王と王妃は拘束され王位も剥奪され、今は竜王国の地下牢に家族3人仲良く?入っている。
「今まで表立って言えませんでしたが、ジュリエンヌ様の立太子には、貴族の3分の1が反対したんです。理由は……もともと、国王陛下自体が、国王である事に不満を抱いていた貴族が多かったので…それで、立太子できなかったんです。」
「なるほどな」
そして、新しい国王に選ばれたのは、その元国王の妹であるルチア様。降嫁先で酷い待遇をされていたそうで、保護された時は酷い状態だった。
そのルチア様こそ、兄よりも王に相応しいと言われていたそうだ。
自分より能力も魔力も婚約者も優れていた妹を疎んでいた元国王は、父親と母親の死後、直ぐに妹を辺境伯へと降嫁させた。
「宰相は……誰とも結婚しないのか?」
「…………」
そう。この宰相こそが、ルチア様の婚約者だったサミュエル=ローデン公爵。未だ結婚どころか、婚約者すら居ない。
自分から婚約者を奪った国王の元で宰相として働くのは、一体どんな気持ちだったんだろうか?無能な国王であっても、国内が荒れる事がなかったのは、この宰相のお陰でもある。
「私は……国王両陛下を恨んでいました。私からルチア様を奪った上、そのルチア様を死なせたくなければ、宰相として働けと言われたんです。もし私が裏切れば、ルチア様の命も無いと思え─と言われたんです」
ー無能な上に、クズも甚だしい奴だなー
「ルチア様は、この国を愛していました。王にならずとも、この国を──私と結婚した後、ローデンの領地を発展させて豊かにさせると、いつも言っていたんです」
『サミュエル、誰も恨んでは駄目よ?貴方には…公爵として、この国を…お兄様を支えて欲しい。私は……大丈夫だから……今迄…ありがとう』
「最後にルチア様にお会いした時に言われたんです。だから……私は、ルチア様の願いを叶える為だけに……宰相となったんです。ルチア様以外の女性などは…考えられません」
「そうか……不躾な質問をして、申し訳ない」
素直に謝れば「いえ……」とだけ言い、宰相はまた机の上にある書類に視線を戻した。
竜王国からの報告書を読んで驚いた。
“イーリャの実”の研究結果や資料を、たまたま見付けて盗み取ったのは元国王だった。そして、その根絶した筈のイーリャの実も、乾燥されて保存状態の良いものも一緒に保管されていたそうで、それらを使って国の優秀な薬師達にポーションを作らせていたのだ。全ては、自分が大陸一の王になる為に。
ー無能な阿呆の考えだなー
しかも、唯一の子である王女を竜王陛下に近付かせて、イーリャの実を使用して番擬きとなった後、トワイアルには王妃筋の子を王太子にさせようとしていたとは……何とも馬鹿げた策略ではあるが、もし、イーリャの実を使って馬鹿女が番擬きになっていたとしら……どれだけの者が反対しようとも、アルクシェリア女神の遣い龍である竜王が“是”と言えば、それが可能になっていただろう。
「本当に、竜王陛下に番が居て良かった」
ーあの阿呆の気持ち悪さだけは……少しトラウマになりそうだが……ー
それと、ルチア様の降嫁先の辺境伯は、ルチアに対する不敬罪やら色々な理由で拘束された。
トワイアルでは禁止されている、奴隷の売買にも関わっていた。3人の妾も、隣国から買い入れた奴隷の女達だった。その証拠を手に入れた元国王が、「罪に問われたくなければ、ルチアを受け入れろ。殺さなければ、どんな待遇でも良い」と言って、降嫁させていたのだ。
「反吐が出るな」
唯一の救いと言えば、白い結婚だったと言う事だろうか。
生死を彷徨っていたルチア様は、竜王国の聖女や大神官様のお陰で、今では元気になり、少しなら歩く事もできるようになっているらしい。著しい回復だ。やはり、アルクシェリア女神のお膝元の国と言う事で、聖女の治癒の力が大きかったりするんだろうか?
精神的な面に関しては、これから様子をみていくしかないが……宰相が居るから大丈夫か?
兎に角、1日でも早く元気になり、トワイアルに戻って来れると良いなと思う。
それに、サプライズも用意した。これで、トワイアルも良い方向へと進んでいくだろう。
ートルトニアも、より良い国になるようにしなければなー
その前に、あの阿呆の処遇は……どうなったんだろうか?
それから2ヶ月後─
トワイアル王国に新たな国王─ルチア女王が即位し、同じ竜王国守護国であるトルトニア国王からも祝福され、“アルクシェリア女神からの祝福”とされる七色の虹が青空に輝き、国内中が喜びに沸いたのは言うまでもない。
それと同時に、ルチア女王とサミュエル=ローデンとの結婚も発表された。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
٩(ˊᗜˋ*)و♡⁎∗
「どうして、ジュリエンヌが立太子していなかったんだ?まぁ、結果としては、立太子していなくて良かったんだが……」
トワイアル国王の執務室。今ここで、俺─メレディス=トルトニア─は、トワイアルの宰相と2人で執務をしている。
元国王と王妃は拘束され王位も剥奪され、今は竜王国の地下牢に家族3人仲良く?入っている。
「今まで表立って言えませんでしたが、ジュリエンヌ様の立太子には、貴族の3分の1が反対したんです。理由は……もともと、国王陛下自体が、国王である事に不満を抱いていた貴族が多かったので…それで、立太子できなかったんです。」
「なるほどな」
そして、新しい国王に選ばれたのは、その元国王の妹であるルチア様。降嫁先で酷い待遇をされていたそうで、保護された時は酷い状態だった。
そのルチア様こそ、兄よりも王に相応しいと言われていたそうだ。
自分より能力も魔力も婚約者も優れていた妹を疎んでいた元国王は、父親と母親の死後、直ぐに妹を辺境伯へと降嫁させた。
「宰相は……誰とも結婚しないのか?」
「…………」
そう。この宰相こそが、ルチア様の婚約者だったサミュエル=ローデン公爵。未だ結婚どころか、婚約者すら居ない。
自分から婚約者を奪った国王の元で宰相として働くのは、一体どんな気持ちだったんだろうか?無能な国王であっても、国内が荒れる事がなかったのは、この宰相のお陰でもある。
「私は……国王両陛下を恨んでいました。私からルチア様を奪った上、そのルチア様を死なせたくなければ、宰相として働けと言われたんです。もし私が裏切れば、ルチア様の命も無いと思え─と言われたんです」
ー無能な上に、クズも甚だしい奴だなー
「ルチア様は、この国を愛していました。王にならずとも、この国を──私と結婚した後、ローデンの領地を発展させて豊かにさせると、いつも言っていたんです」
『サミュエル、誰も恨んでは駄目よ?貴方には…公爵として、この国を…お兄様を支えて欲しい。私は……大丈夫だから……今迄…ありがとう』
「最後にルチア様にお会いした時に言われたんです。だから……私は、ルチア様の願いを叶える為だけに……宰相となったんです。ルチア様以外の女性などは…考えられません」
「そうか……不躾な質問をして、申し訳ない」
素直に謝れば「いえ……」とだけ言い、宰相はまた机の上にある書類に視線を戻した。
竜王国からの報告書を読んで驚いた。
“イーリャの実”の研究結果や資料を、たまたま見付けて盗み取ったのは元国王だった。そして、その根絶した筈のイーリャの実も、乾燥されて保存状態の良いものも一緒に保管されていたそうで、それらを使って国の優秀な薬師達にポーションを作らせていたのだ。全ては、自分が大陸一の王になる為に。
ー無能な阿呆の考えだなー
しかも、唯一の子である王女を竜王陛下に近付かせて、イーリャの実を使用して番擬きとなった後、トワイアルには王妃筋の子を王太子にさせようとしていたとは……何とも馬鹿げた策略ではあるが、もし、イーリャの実を使って馬鹿女が番擬きになっていたとしら……どれだけの者が反対しようとも、アルクシェリア女神の遣い龍である竜王が“是”と言えば、それが可能になっていただろう。
「本当に、竜王陛下に番が居て良かった」
ーあの阿呆の気持ち悪さだけは……少しトラウマになりそうだが……ー
それと、ルチア様の降嫁先の辺境伯は、ルチアに対する不敬罪やら色々な理由で拘束された。
トワイアルでは禁止されている、奴隷の売買にも関わっていた。3人の妾も、隣国から買い入れた奴隷の女達だった。その証拠を手に入れた元国王が、「罪に問われたくなければ、ルチアを受け入れろ。殺さなければ、どんな待遇でも良い」と言って、降嫁させていたのだ。
「反吐が出るな」
唯一の救いと言えば、白い結婚だったと言う事だろうか。
生死を彷徨っていたルチア様は、竜王国の聖女や大神官様のお陰で、今では元気になり、少しなら歩く事もできるようになっているらしい。著しい回復だ。やはり、アルクシェリア女神のお膝元の国と言う事で、聖女の治癒の力が大きかったりするんだろうか?
精神的な面に関しては、これから様子をみていくしかないが……宰相が居るから大丈夫か?
兎に角、1日でも早く元気になり、トワイアルに戻って来れると良いなと思う。
それに、サプライズも用意した。これで、トワイアルも良い方向へと進んでいくだろう。
ートルトニアも、より良い国になるようにしなければなー
その前に、あの阿呆の処遇は……どうなったんだろうか?
それから2ヶ月後─
トワイアル王国に新たな国王─ルチア女王が即位し、同じ竜王国守護国であるトルトニア国王からも祝福され、“アルクシェリア女神からの祝福”とされる七色の虹が青空に輝き、国内中が喜びに沸いたのは言うまでもない。
それと同時に、ルチア女王とサミュエル=ローデンとの結婚も発表された。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
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