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第三章ー学園生活ー
巻き込まれる
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「先ずは確認なんだが、オスニエルがそのペア組みを確認したのはいつ?」
「1週間前です。これが、その時ルシエント様に見せたモノです。」
清書したものはルシエント様に渡したままだけど、清書前に書いていたモノは、念の為においておいたのだ。
「───確かに。これで言うと、ペアはアルビーとエタシエル嬢になっているな。取り敢えず、これは預かって良いか?」
「はい。大丈夫です。清書したモノは、ルシエント様が持っていると思います。」
「分かった。」
それから、ここ最近での学園でのルシエント様や聖女達の事を訊かれたりしたが、このペアの事が起こる迄は、特に目に見えておかしいと感じた事はなかったと、素直に話をした。
でも…。
ーそこにまだオレリアが居たから、安心していただけかもしれないー
オレリアが第三王子から離れていないから、問題が無いと思っていたけど…。
それに、ルシエント様はいつから、あんな瞳をしていたんだろうか?
「あの……ルシエント様は、リゼットとは……」
月に2回程、リゼットとはお茶をしたり買い物に出掛けたりしているけど、リゼットからルシエント様の様子がおかしいなんて話は出ていなかった。それも、2週間前の事だけど。
「その前に…」と、モンテルアーノ様が口を噤むと、キン──と、耳鳴りのような音が鳴り、その場の空気がガラリと変わった。
この場に、結界が張られたのだ。
どうして?─と聞く前に、モンテルアーノ様が「申し訳無いが─」と、説明してくれた内容は─
以前から少しずつ様子がおかしくなって来ていた第三王子。それでも、何かがあった訳でも、何かをする訳でもなかった為、暫く様子を─と言うのが、学園1学期のおわり。
それからも、特に大きな変化はなかったが、ただ一つ。政略的な婚約者ではあったが、オレリア=エタシエルに対しては誠実に対応していたし、週に1度は城でお茶の時間を作って2人の仲を深めていたのに、学園が休みだった2週間以後は、城でお茶をする事がなくなったそうだ。何かあったのか?と訊いても、「時間が合わないだけだ」と言われるだけ。心配はしていたけど、学園が始まると、学園内では普通に話をしたり、ランチも一緒に食べていると言う事で、それ以降は見守るだけにしていた─と。
「この事は王太子も把握していて、私もオスニエルも取り敢えずはアルビーの事を見守ろうと言っていたんだ。その時のオスニエルは普通だったと思う。さっきの質問の事だが…2週間ぐらい前に、ルシエントは“リゼットとデートなんだ!”と、嬉しそうに言っていたから、問題無いとは思うが……。」
2週間
「………この2週間で、何か変わった事や変化した事が…あったんですか?」
「……それが、結界を張った理由なんだが……2週間前から、オスニエルが聖女に光の魔力の特別指導をしているんだ。」
特別指導?知らなかった。そう言えば、暫くは城での執務が忙しくなるから、放課後はすぐに登城しなければならない─とは言っていたけど…その為だったのか。
「学園での授業が終わった後、聖女に登城してもらい、城内にある訓練室で指導してもらっていたんだ。魔力の扱いがスムーズにいくようになっても、“浄化”と“癒やし”の魔法が、あまりうまく発動できないようで……」
“癒やし”と“浄化”─は、光属性が得意とする魔法だ。他にも、風属性や水属性も扱えるが、光属性に関してはその2つの魔法に特化していると言えるのに、それがうまく発動できないとは…国にとっても放っておけない事だ。
でも、それを、わざわざ結界を張ってまで私に言うという事は──
「その聖女が……ルシエント様がおかしくなった事に、何か関係があると?」
「これは、公にはされなかった事なんだか……」
ー“口外禁止”と言う事だよねー
「オスニエルがああなった以上、ナディア嬢を巻き込む事になった。申し訳無い。」
モンテルアーノ様が、座ったままで軽く頭を下げながら謝罪を口にした。
「今の様な事が100年程前にもあったんだ。」
100年前──
ドクドクと、心臓が嫌な音を立てて騒ぎ出す。
「それは、王族─当時の第二王子を含む高位貴族の令息や令嬢も絡んでのものだった。それでも、王族が関わっていたから箝口令が敷かれて、あまり知られる事なく収束させた──つもりだったんだが……」
確かに、あれだけの高位貴族であった私達が関わったのにも関わらず、覚悟していた程の醜聞にはならなかった。暴力を振るった彼さえ、廃嫡にはなったが、婿入り先さえ見付かったのだから。
「収束したかと思ってから1年か2年経ってから……その時の関係者が、2人……亡くなってしまったんだ。」
❋エールを頂き、本当にありがとうございます❋
ε٩(๑˃ ᗜ ˂)۶з
「1週間前です。これが、その時ルシエント様に見せたモノです。」
清書したものはルシエント様に渡したままだけど、清書前に書いていたモノは、念の為においておいたのだ。
「───確かに。これで言うと、ペアはアルビーとエタシエル嬢になっているな。取り敢えず、これは預かって良いか?」
「はい。大丈夫です。清書したモノは、ルシエント様が持っていると思います。」
「分かった。」
それから、ここ最近での学園でのルシエント様や聖女達の事を訊かれたりしたが、このペアの事が起こる迄は、特に目に見えておかしいと感じた事はなかったと、素直に話をした。
でも…。
ーそこにまだオレリアが居たから、安心していただけかもしれないー
オレリアが第三王子から離れていないから、問題が無いと思っていたけど…。
それに、ルシエント様はいつから、あんな瞳をしていたんだろうか?
「あの……ルシエント様は、リゼットとは……」
月に2回程、リゼットとはお茶をしたり買い物に出掛けたりしているけど、リゼットからルシエント様の様子がおかしいなんて話は出ていなかった。それも、2週間前の事だけど。
「その前に…」と、モンテルアーノ様が口を噤むと、キン──と、耳鳴りのような音が鳴り、その場の空気がガラリと変わった。
この場に、結界が張られたのだ。
どうして?─と聞く前に、モンテルアーノ様が「申し訳無いが─」と、説明してくれた内容は─
以前から少しずつ様子がおかしくなって来ていた第三王子。それでも、何かがあった訳でも、何かをする訳でもなかった為、暫く様子を─と言うのが、学園1学期のおわり。
それからも、特に大きな変化はなかったが、ただ一つ。政略的な婚約者ではあったが、オレリア=エタシエルに対しては誠実に対応していたし、週に1度は城でお茶の時間を作って2人の仲を深めていたのに、学園が休みだった2週間以後は、城でお茶をする事がなくなったそうだ。何かあったのか?と訊いても、「時間が合わないだけだ」と言われるだけ。心配はしていたけど、学園が始まると、学園内では普通に話をしたり、ランチも一緒に食べていると言う事で、それ以降は見守るだけにしていた─と。
「この事は王太子も把握していて、私もオスニエルも取り敢えずはアルビーの事を見守ろうと言っていたんだ。その時のオスニエルは普通だったと思う。さっきの質問の事だが…2週間ぐらい前に、ルシエントは“リゼットとデートなんだ!”と、嬉しそうに言っていたから、問題無いとは思うが……。」
2週間
「………この2週間で、何か変わった事や変化した事が…あったんですか?」
「……それが、結界を張った理由なんだが……2週間前から、オスニエルが聖女に光の魔力の特別指導をしているんだ。」
特別指導?知らなかった。そう言えば、暫くは城での執務が忙しくなるから、放課後はすぐに登城しなければならない─とは言っていたけど…その為だったのか。
「学園での授業が終わった後、聖女に登城してもらい、城内にある訓練室で指導してもらっていたんだ。魔力の扱いがスムーズにいくようになっても、“浄化”と“癒やし”の魔法が、あまりうまく発動できないようで……」
“癒やし”と“浄化”─は、光属性が得意とする魔法だ。他にも、風属性や水属性も扱えるが、光属性に関してはその2つの魔法に特化していると言えるのに、それがうまく発動できないとは…国にとっても放っておけない事だ。
でも、それを、わざわざ結界を張ってまで私に言うという事は──
「その聖女が……ルシエント様がおかしくなった事に、何か関係があると?」
「これは、公にはされなかった事なんだか……」
ー“口外禁止”と言う事だよねー
「オスニエルがああなった以上、ナディア嬢を巻き込む事になった。申し訳無い。」
モンテルアーノ様が、座ったままで軽く頭を下げながら謝罪を口にした。
「今の様な事が100年程前にもあったんだ。」
100年前──
ドクドクと、心臓が嫌な音を立てて騒ぎ出す。
「それは、王族─当時の第二王子を含む高位貴族の令息や令嬢も絡んでのものだった。それでも、王族が関わっていたから箝口令が敷かれて、あまり知られる事なく収束させた──つもりだったんだが……」
確かに、あれだけの高位貴族であった私達が関わったのにも関わらず、覚悟していた程の醜聞にはならなかった。暴力を振るった彼さえ、廃嫡にはなったが、婿入り先さえ見付かったのだから。
「収束したかと思ってから1年か2年経ってから……その時の関係者が、2人……亡くなってしまったんだ。」
❋エールを頂き、本当にありがとうございます❋
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