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二度目の帰還
切れた繋がり
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それは、7日目の朝だった。
朝起きて、着替えをして朝食を食べ終わると「それじゃあ、行きましょうか。」とキッカさんに声を掛けられて「はい」と答えると、足元に魔法陣浮かび上がり、キラキラと輝き出した。
召喚された時は、この魔法陣には恐怖しかなかったけど、今回は“ようやくだ”と言う思いで目にする事ができている。眩しくなり目を瞑って──
『ウィステリア、元気そうで何よりだわ』
アイリーン様に声を掛けられて目を開ければ、そこは真っ白な空間だった。
ーあれ?何となく…アイリーン様も、少しお疲れ気味?ー
『確認しておくわね。ウィステリアが持って還りたいモノは……赤いピアスと、短剣と、昨日もらったピアス─で良かったかしら?』
「はい。」
『それらは全て魔力が込められているから、向こうに還った後で、キッカにこちら側との繋がりを切ってもらうわね。その時に、同時に私の“愛し子”からも外れて、ウィステリアの魔力も無くなるわ。』
それで、ようやく私は本当に“日本に還った”と言う事になる。
『ウィステリア──志乃、本当に、色々とごめんなさいね。もう二度と、この様な事が起こらないようにすると…約束するわ。今度こそ、志乃が向こう側で幸せになる事を祈っているわ。』
サッとアイリーン様が手を振ると、また金色の光がキラキラと舞い上がって────
『───志乃、おかえりなさい。』
私を迎え入れてくれたのは、着物を着た黒髪黒目の美女だった。
『千代様、只今戻りました』
『菊花、今度はちゃんと……還って来たのね。良かったわ。』
ーこの人が、キッカ─菊花さんの主で、こちら側の神様だー
ニコリと微笑んでいるけど、何となく……菊花さんには圧が掛かっている…のは……仕方無い。
菊花さんに向けていた視線を外し、今度は本当に優しい目をして私に視線を合わせる千代様。
『志乃、今回の事は本当にごめんなさいね。あのお馬鹿さんには、キツく言い聞かせたから……もう大丈夫だと思うわ。』
“あのお馬鹿さん”とは…ひょっとしてアイリーン様の事だろうか?だとしたら、やっぱり、アイリーン様より千代様の方が格上の神様と言う事なんだろう。
確かに……放たれているオーラ?威圧感?が、アイリーン様とは全く違う─と分かる程の存在感がある。
『菊花、取り敢えず、今直ぐに向こう側と志乃の繋がりを断ちなさい。綺麗サッパリと!』
『承知しました!』
ポンッと、三角のケモミミと三つの尻尾を出した後、菊花さんが私に向かって魔法陣を展開させた。
その魔法陣は足下で展開された後、ゆっくりと上昇していき、頭上迄来ると藤色の光を放った後、その魔法陣も消えて無くなった。
「志乃様、どこか痛みがあったり、気分が悪くなったりはしてませんか?」
「大丈夫です。寧ろ、体が軽くなった感じかな?」
『それは、完全に向こう側との繋がりが切れたと言うと事よ。これでようやく……安心できるわ。』
『はい、そうですね!本っっ当に良かったです!』
ーあぁ、菊花さんも、千代様からお叱りを喰らったのかな?ー
『では、志乃。私から私の“愛し子”として、護りの加護を与えます。』
「───え?」
私の“愛し子”として──?
今度は真っ白な光が私の体を包み込んだ後、私の体に吸収されて行った。
「え?」
『繋がりも完全に切れたから大丈夫でしょうけど、私の愛し子にしておけば、もう二度と、私の許可なく召喚されるなんて事は無いから。念には念を──と言ったところかしら?ふふっ──』
“いまいち信用無いからね”
と言う副声音が聞こえたのは気のせいだろう。
「えっと……ありがとうございます。これで……安心です。」
『それでは、志乃。貴方は、二度目に召喚された時の時間に戻る事になるわ。預っていた志乃の存在もその時に戻るわ。何か、聞いておきたい事やお願い事はないかしら?』
「あの…無理にとは言いませんが……また、菊花さんに会えたり……はできないですか?」
『菊花に?あら、菊花、伝えてなかったの?ソレ、大事な事ではないの?お前も馬鹿なの?』
ー千代様からブリザードが噴き出ていませんか?ー
『志乃様、直ぐに会えます!いつでも会えます!私が千代様の眷属である限り、いつでも会えます!と言うか、私、志乃様と同じ大学に通う事になっています!』
「──はい?」
『──菊花、落ち着きなさい。』
なんと、菊花さんは神様に遣える妖狐ではあるけど、普段は人間として普通の生活を送っているとの事だった。つい最近迄は“キャリ女”だったらしいが、私に合わせて大学生になったそうだ。
ー便利過ぎない?ー
でも、これからも菊花さんとは会えるわけで…
「菊花さん、嬉しいです!これからも、宜しくお願いしますね!」
『こちらこそ、宜しくお願いします!』
そうして、二度目の召喚を終えて、二度目の帰還を果たした。
朝起きて、着替えをして朝食を食べ終わると「それじゃあ、行きましょうか。」とキッカさんに声を掛けられて「はい」と答えると、足元に魔法陣浮かび上がり、キラキラと輝き出した。
召喚された時は、この魔法陣には恐怖しかなかったけど、今回は“ようやくだ”と言う思いで目にする事ができている。眩しくなり目を瞑って──
『ウィステリア、元気そうで何よりだわ』
アイリーン様に声を掛けられて目を開ければ、そこは真っ白な空間だった。
ーあれ?何となく…アイリーン様も、少しお疲れ気味?ー
『確認しておくわね。ウィステリアが持って還りたいモノは……赤いピアスと、短剣と、昨日もらったピアス─で良かったかしら?』
「はい。」
『それらは全て魔力が込められているから、向こうに還った後で、キッカにこちら側との繋がりを切ってもらうわね。その時に、同時に私の“愛し子”からも外れて、ウィステリアの魔力も無くなるわ。』
それで、ようやく私は本当に“日本に還った”と言う事になる。
『ウィステリア──志乃、本当に、色々とごめんなさいね。もう二度と、この様な事が起こらないようにすると…約束するわ。今度こそ、志乃が向こう側で幸せになる事を祈っているわ。』
サッとアイリーン様が手を振ると、また金色の光がキラキラと舞い上がって────
『───志乃、おかえりなさい。』
私を迎え入れてくれたのは、着物を着た黒髪黒目の美女だった。
『千代様、只今戻りました』
『菊花、今度はちゃんと……還って来たのね。良かったわ。』
ーこの人が、キッカ─菊花さんの主で、こちら側の神様だー
ニコリと微笑んでいるけど、何となく……菊花さんには圧が掛かっている…のは……仕方無い。
菊花さんに向けていた視線を外し、今度は本当に優しい目をして私に視線を合わせる千代様。
『志乃、今回の事は本当にごめんなさいね。あのお馬鹿さんには、キツく言い聞かせたから……もう大丈夫だと思うわ。』
“あのお馬鹿さん”とは…ひょっとしてアイリーン様の事だろうか?だとしたら、やっぱり、アイリーン様より千代様の方が格上の神様と言う事なんだろう。
確かに……放たれているオーラ?威圧感?が、アイリーン様とは全く違う─と分かる程の存在感がある。
『菊花、取り敢えず、今直ぐに向こう側と志乃の繋がりを断ちなさい。綺麗サッパリと!』
『承知しました!』
ポンッと、三角のケモミミと三つの尻尾を出した後、菊花さんが私に向かって魔法陣を展開させた。
その魔法陣は足下で展開された後、ゆっくりと上昇していき、頭上迄来ると藤色の光を放った後、その魔法陣も消えて無くなった。
「志乃様、どこか痛みがあったり、気分が悪くなったりはしてませんか?」
「大丈夫です。寧ろ、体が軽くなった感じかな?」
『それは、完全に向こう側との繋がりが切れたと言うと事よ。これでようやく……安心できるわ。』
『はい、そうですね!本っっ当に良かったです!』
ーあぁ、菊花さんも、千代様からお叱りを喰らったのかな?ー
『では、志乃。私から私の“愛し子”として、護りの加護を与えます。』
「───え?」
私の“愛し子”として──?
今度は真っ白な光が私の体を包み込んだ後、私の体に吸収されて行った。
「え?」
『繋がりも完全に切れたから大丈夫でしょうけど、私の愛し子にしておけば、もう二度と、私の許可なく召喚されるなんて事は無いから。念には念を──と言ったところかしら?ふふっ──』
“いまいち信用無いからね”
と言う副声音が聞こえたのは気のせいだろう。
「えっと……ありがとうございます。これで……安心です。」
『それでは、志乃。貴方は、二度目に召喚された時の時間に戻る事になるわ。預っていた志乃の存在もその時に戻るわ。何か、聞いておきたい事やお願い事はないかしら?』
「あの…無理にとは言いませんが……また、菊花さんに会えたり……はできないですか?」
『菊花に?あら、菊花、伝えてなかったの?ソレ、大事な事ではないの?お前も馬鹿なの?』
ー千代様からブリザードが噴き出ていませんか?ー
『志乃様、直ぐに会えます!いつでも会えます!私が千代様の眷属である限り、いつでも会えます!と言うか、私、志乃様と同じ大学に通う事になっています!』
「──はい?」
『──菊花、落ち着きなさい。』
なんと、菊花さんは神様に遣える妖狐ではあるけど、普段は人間として普通の生活を送っているとの事だった。つい最近迄は“キャリ女”だったらしいが、私に合わせて大学生になったそうだ。
ー便利過ぎない?ー
でも、これからも菊花さんとは会えるわけで…
「菊花さん、嬉しいです!これからも、宜しくお願いしますね!」
『こちらこそ、宜しくお願いします!』
そうして、二度目の召喚を終えて、二度目の帰還を果たした。
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