13 / 209
笑い崩れる魔物
しおりを挟む
リディアはギルドで受け取った依頼書に目を通した。
そこに書かれていた薬草の名前を見て、彼女は思わず首をかしげた。
それらは、神殿で育てていた薬草とは全く異なるもので、リディアにとっては未知のものばかりだった。サンシャイングラス、クールリーフ、シルバーリリー――どれも名前すら聞いたことがない。
「これらの薬草が何に使われるのか、ちょっと気になるな…」
リディアは心の中でつぶやきながら、依頼書をしっかりと握りしめた。
もしも、この薬草が手に入れば、今まで作っていたポーションの新しいバリエーションが生まれるかもしれない。
それだけではなく、未知の薬草を使って、オリジナルのポーションを開発できるチャンスでもあるのだ。
「新しいポーションが作れたら、どんな効果が出るんだろう…?」
リディアは目を輝かせながら考えた。治癒や愉快なポーションばかり作ってきたが、もしかしたらもっと面白いものができるのかもしれない。
例えば、今までにはなかった不思議な力を持つポーション――それを作るためには、まずは薬草を手に入れることが重要だ。
「どんなポーションになるか、楽しみだな!」
彼女はひとりでわくわくしながら、依頼書を持ってギルドを後にした。
薬草の採取場所は街から少し離れた場所にあり、そこにたどり着くためには森を越えなければならない。
しかし、リディアにはその程度の距離は問題ではなかった。自由に歩き回れることがうれしくて仕方がない。
道中、リディアはしっかりと依頼書に記載された薬草の特徴を思い出しながら進んだ。
サンシャイングラスは、太陽の光を浴びると光り輝く草で、クールリーフは涼しげな青い葉を持ち、シルバーリリーは白い花が特徴的な薬草だということだ。
これらをしっかりと覚えておけば、森で迷うことはないだろう。
森の中に入ると、木々の間から差し込む光がリディアを照らし、風が爽やかに吹き抜ける。
自然の中で歩くのは、どこか落ち着くような気持ちになり、リディアは歩調を速めた。
「きっと見つかるよね、頑張らなくちゃ!」
リディアは心の中で声をかけ、森の奥へと進んでいった。
リディアは薬草を探して森の中を歩き続けた。
周囲は静かで、時折鳥のさえずりや木々が揺れる音が響くだけ。
しかし、彼女の目は輝いていて、地面に生えている薬草を一つ一つ確認しながら進んでいた。
「サンシャイングラスはあっちかな…」
そう言いながら、リディアは小道を外れて、茂みの中へと足を踏み入れる。
そのとき、突然、背後から小さな物音が聞こえた。
リディアは振り向くと、そこに現れたのは灰色の毛皮をまとった魔物、狼のような姿をしたクリーチャーだった。
「えっ、な、なんでこんなところに…?」
リディアは立ち止まり、思わず後ずさりをした。しかし、魔物は彼女に気づくと、鋭い牙をむき出しにして吠えた。
その姿は迫力があり、リディアの心臓が一瞬跳ね上がった。
「うわ、どうしよう!」
目の前の魔物がさらに近づいてくる。リディアは必死に考えたが、すぐにあることを思い出す。
ポーション! そうだ、今持っているポーションがあれば、この危機を乗り越えられるかもしれない。
リディアは腰にぶら下げていた瓶から、ニコニコポーションを取り出すと、魔物に向かって放り投げた。
その瞬間、瓶は地面に当たって割れ、中からは黄色く輝く液体が弾けた。液体が空中に広がり、その香りが森の中に漂い始める。
ポーションの効果がすぐに現れると、魔物は不思議そうにその香りを嗅ぎ始め、そして、顔にあふれた笑みが抑えきれないほどに広がった。
魔物の大きな牙をむき出しにしたまま、突然笑い出し、次第に足元がおぼつかなくなってフラフラとよろけながら倒れ込んだ。
「えっ…あ、あれ?」
リディアは呆然と見守っていたが、魔物は笑い続けたまま、まるで何も怖がっていないかのように、寝転がってしまった。
リディアは驚きと同時に、思わず息を呑んだ。
「すごい…本当に笑っちゃった!」
彼女は目を大きく見開いて、魔物の動きを観察した。しばらくすると、魔物は完全に動きを止めて、寝てしまった。
リディアは無事に危機を乗り越えたことに安堵し、ポーションの効果に感心しきりだった。
「ニコニコポーション、すごい!こんなふうに使えるなんて思わなかった!」
リディアは笑顔を浮かべながら、再び薬草探しを再開した。
魔物が完全に寝ている間に、薬草をいくつか見つけることができ、リディアは満足そうに袋にそれを収めた。
「これでポーションの材料も集まったし、新しいものが作れるかもしれない!」
彼女は嬉しそうに薬草を確認し、再び森の中を歩きながら、これから作る新しいポーションのアイデアを頭の中で膨らませた。
笑顔でいっぱいのリディアは、次なる冒険に向けて、さらに心を躍らせながら進んでいった。
そこに書かれていた薬草の名前を見て、彼女は思わず首をかしげた。
それらは、神殿で育てていた薬草とは全く異なるもので、リディアにとっては未知のものばかりだった。サンシャイングラス、クールリーフ、シルバーリリー――どれも名前すら聞いたことがない。
「これらの薬草が何に使われるのか、ちょっと気になるな…」
リディアは心の中でつぶやきながら、依頼書をしっかりと握りしめた。
もしも、この薬草が手に入れば、今まで作っていたポーションの新しいバリエーションが生まれるかもしれない。
それだけではなく、未知の薬草を使って、オリジナルのポーションを開発できるチャンスでもあるのだ。
「新しいポーションが作れたら、どんな効果が出るんだろう…?」
リディアは目を輝かせながら考えた。治癒や愉快なポーションばかり作ってきたが、もしかしたらもっと面白いものができるのかもしれない。
例えば、今までにはなかった不思議な力を持つポーション――それを作るためには、まずは薬草を手に入れることが重要だ。
「どんなポーションになるか、楽しみだな!」
彼女はひとりでわくわくしながら、依頼書を持ってギルドを後にした。
薬草の採取場所は街から少し離れた場所にあり、そこにたどり着くためには森を越えなければならない。
しかし、リディアにはその程度の距離は問題ではなかった。自由に歩き回れることがうれしくて仕方がない。
道中、リディアはしっかりと依頼書に記載された薬草の特徴を思い出しながら進んだ。
サンシャイングラスは、太陽の光を浴びると光り輝く草で、クールリーフは涼しげな青い葉を持ち、シルバーリリーは白い花が特徴的な薬草だということだ。
これらをしっかりと覚えておけば、森で迷うことはないだろう。
森の中に入ると、木々の間から差し込む光がリディアを照らし、風が爽やかに吹き抜ける。
自然の中で歩くのは、どこか落ち着くような気持ちになり、リディアは歩調を速めた。
「きっと見つかるよね、頑張らなくちゃ!」
リディアは心の中で声をかけ、森の奥へと進んでいった。
リディアは薬草を探して森の中を歩き続けた。
周囲は静かで、時折鳥のさえずりや木々が揺れる音が響くだけ。
しかし、彼女の目は輝いていて、地面に生えている薬草を一つ一つ確認しながら進んでいた。
「サンシャイングラスはあっちかな…」
そう言いながら、リディアは小道を外れて、茂みの中へと足を踏み入れる。
そのとき、突然、背後から小さな物音が聞こえた。
リディアは振り向くと、そこに現れたのは灰色の毛皮をまとった魔物、狼のような姿をしたクリーチャーだった。
「えっ、な、なんでこんなところに…?」
リディアは立ち止まり、思わず後ずさりをした。しかし、魔物は彼女に気づくと、鋭い牙をむき出しにして吠えた。
その姿は迫力があり、リディアの心臓が一瞬跳ね上がった。
「うわ、どうしよう!」
目の前の魔物がさらに近づいてくる。リディアは必死に考えたが、すぐにあることを思い出す。
ポーション! そうだ、今持っているポーションがあれば、この危機を乗り越えられるかもしれない。
リディアは腰にぶら下げていた瓶から、ニコニコポーションを取り出すと、魔物に向かって放り投げた。
その瞬間、瓶は地面に当たって割れ、中からは黄色く輝く液体が弾けた。液体が空中に広がり、その香りが森の中に漂い始める。
ポーションの効果がすぐに現れると、魔物は不思議そうにその香りを嗅ぎ始め、そして、顔にあふれた笑みが抑えきれないほどに広がった。
魔物の大きな牙をむき出しにしたまま、突然笑い出し、次第に足元がおぼつかなくなってフラフラとよろけながら倒れ込んだ。
「えっ…あ、あれ?」
リディアは呆然と見守っていたが、魔物は笑い続けたまま、まるで何も怖がっていないかのように、寝転がってしまった。
リディアは驚きと同時に、思わず息を呑んだ。
「すごい…本当に笑っちゃった!」
彼女は目を大きく見開いて、魔物の動きを観察した。しばらくすると、魔物は完全に動きを止めて、寝てしまった。
リディアは無事に危機を乗り越えたことに安堵し、ポーションの効果に感心しきりだった。
「ニコニコポーション、すごい!こんなふうに使えるなんて思わなかった!」
リディアは笑顔を浮かべながら、再び薬草探しを再開した。
魔物が完全に寝ている間に、薬草をいくつか見つけることができ、リディアは満足そうに袋にそれを収めた。
「これでポーションの材料も集まったし、新しいものが作れるかもしれない!」
彼女は嬉しそうに薬草を確認し、再び森の中を歩きながら、これから作る新しいポーションのアイデアを頭の中で膨らませた。
笑顔でいっぱいのリディアは、次なる冒険に向けて、さらに心を躍らせながら進んでいった。
49
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる