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イベント予告
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目が覚めた瞬間、まだどこか頭の奥に残る重たい感覚に、リュウはしばらく布団の中で目を閉じていた。
昨日は飲み過ぎた。映画の感想戦は盛り上がったけど、明らかに調子に乗った。
ぬるめのシャワーを浴び、体からアルコールを流し落とすと、ようやく思考がすっきりしてくる。
キッチンでは昨晩のうちに炊いておいた白ごはんに、インスタントの味噌汁を添えて簡単に朝食を整える。湯気が立ち上る湯飲みの味噌汁に、胃の奥がほっと緩んだ。
「ふう……復活、かな」
食後はいつもの儀式だ。
くろたんを両手で抱き上げて、もふもふの額にそっとほおずり。
くろたんは鳴かず、ちょっと迷惑そうにしながらも逃げない。つまり、許されている。
リュウはスマホを手に取り、ふと気になって公式サイトを開いた。
トップページには、昨夜ログアウト前に体験したあの戦いのシーンが、大々的に使われていた。
燃え上がる炎の壁を背に、空中で巨大な魔物を迎え撃つヴォルクの姿。
その隣には、堀の中で魔物に湯をぶっかける猫獣人の少年たちのカット。
下にスクロールすると、掲示板に寄せられた数々のコメントが表示されている。
「あの大剣の使い手誰だよ…かっこよすぎだろ」
「猫ちゃんが熱湯攻撃してて草」
「ひえ、猫ちゃん……」
リュウは画面を見ながら、ぽつりと小さく笑った。
あの時は本気だったけど、外から見たらだいぶシュールだったのかもしれない。
それでも、しろたんと拠点を守ってくれた彼らの姿が、こうして多くの人の目に触れているのは、少し誇らしかった。
朝食を片付けた後、リュウはそのまま公式サイトのお知らせページに目を移した。新着のバナーには、鮮やかなイベント予告の文字が踊っている。
《戦闘系プレイヤー向け:魔域連続討伐イベント》
《クラフター系プレイヤー向け:幻素材採集コンテスト》
「同時開催……?」
イラストには勇ましい装備のキャラと、道具袋を提げたクラフターらしき人物。その背景、画面の隅に控えめながらも妙に存在感を放つ木の怪物――トレントの姿が描かれていた。
「おお……あれ、森のやつじゃん」
つい口に出してしまう。
最近、猫獣人たちの家づくりや薪用の伐採で森がやや寂しくなってきていた。トレントから得られる木材は、丈夫で加工性も良い。もしイベントでまとまった数が出現するなら、素材集めのチャンスだ。
「ヴォルクの武器……いそがないとな」
小さく呟いたリュウは、床でくつろいでいたくろたんの頭をなでながら、カリカリと水を補充する。しっぽをぱたぱた振って食事に向かうくろたんを見届けて、リュウはVR機器を装着した。
「さて、帰りますか。ネスタリアへ」
そして、意識は静かにログインの光に包まれていった。
ログインの光が消えると同時に、リュウの視界には馴染んだ拠点の風景が広がっていた。空は晴れ、風は穏やかで、堀の向こうでは猫獣人たちがのんびりと洗濯物を干している。
「……おかえり、リュウ!」
声の方を振り向くと、ティアが笑顔で手を振りながら走ってきた。今日も軽装のまま、足取りは軽い。
「少し前に戻ってきてたよ。リュウがいない間にね、いろいろあったの」
彼女は隣に立つと、胸を張って指を折りながら報告をはじめた。
「まずね、猫ちゃんたちが故郷に一度戻って、家畜を何匹か連れてきたの。牛とか、羊とか、あと変な顔の鳥とか」
「鳥?」
「にわとりみたいなやつ。鳴き声がヘン。あれは絶対朝に騒ぐよ」
リュウが思わず笑うと、ティアもにこにこしながら続けた。
「それと、畑! 堀の外に畑を作ったんだって。野菜の種も持ってきて、みんなで土耕して、柵も作って……。私は力仕事と、丸太の運搬とか。まあ、簡単だったけど?」
ふふん、と得意げに鼻を鳴らすティア。服には土の痕がちらほら残っていて、本当に手伝っていたのがよくわかる。
「ヴォルクは?」
「現実時間で三日はログインできないって言ってたから、まだしばらくお休みかな」
「なるほど……」
リュウは小さく頷いて、目の前の拠点を眺めた。留守のあいだにいろいろなことが進んでいて、それでもこうして平和が守られていたのが、少しだけ誇らしく思えた。
「よし、じゃあ俺もすぐ追いつかないとな。作業場、確認しに行くか」
再び日常が動き出す気配のなか、リュウはティアと肩を並べて歩き始めた。
しろたんの「みゃっ」という可愛らしい鳴き声が、拠点の一角から響いていた。リュウが振り返ると、ふわふわの白猫は、猫獣人の子供たちに囲まれながら追いかけっこをしている。小さな手でそっと撫でられたり、抱っこされたり、転がされたり――されるがままに遊ばれていて、なんとも幸せそうだった。
「うわ、人気者だな……」
リュウが笑いながら見守っていると、ティアが横から声をかけた。
「しろたんはここじゃアイドルだからね。そろそろ行こっか、畑と牧場、見せたいもの」
誘われるまま堀の外へ出ると、整地された広いスペースが広がっていた。畑にはすでに芽を出した作物が並び、小さな囲いのなかには、もふもふの毛並みをした羊や、奇妙な声で鳴く鳥たちがのんびりと草をついばんでいる。
「……ほんとに、進んでるな」
リュウは思わず呟いた。猫獣人たちが器用に手をかけて世話をしているのが見え、土のにおいや生き物の息遣いが、どこか現実にも似たあたたかさを感じさせた。
「拠点、いい場所になってきたな」
「うん。だからこそ、守るのも、ちゃんとしなきゃ」
そう返したティアの言葉に頷き、二人は再び拠点へと戻る。
リュウは自作の作業台に腰を下ろし、インベントリを確認した。洞窟を広げたときに掘り出された鉱石は、鉄や銅、加工しやすい合金鉱まで豊富に揃っていた。
「よし、まずは農具からだな」
小さな鍬に、スコップ、種まきに使う道具。慣れた手つきで金属を加熱し、叩いて、形を整えていく。ティアはその横で、完成した道具を受け取っては次々と収納してくれた。
「柵は木材と組み合わせて…」
鉱石を支柱に加工し、組み上げて強度を持たせた柵を作る。拠点の周りに暮らす小さな命を守るための、確かな壁になるように。
カン、カン、カン――
クラフトの音が、今日も静かに響いていた。
昨日は飲み過ぎた。映画の感想戦は盛り上がったけど、明らかに調子に乗った。
ぬるめのシャワーを浴び、体からアルコールを流し落とすと、ようやく思考がすっきりしてくる。
キッチンでは昨晩のうちに炊いておいた白ごはんに、インスタントの味噌汁を添えて簡単に朝食を整える。湯気が立ち上る湯飲みの味噌汁に、胃の奥がほっと緩んだ。
「ふう……復活、かな」
食後はいつもの儀式だ。
くろたんを両手で抱き上げて、もふもふの額にそっとほおずり。
くろたんは鳴かず、ちょっと迷惑そうにしながらも逃げない。つまり、許されている。
リュウはスマホを手に取り、ふと気になって公式サイトを開いた。
トップページには、昨夜ログアウト前に体験したあの戦いのシーンが、大々的に使われていた。
燃え上がる炎の壁を背に、空中で巨大な魔物を迎え撃つヴォルクの姿。
その隣には、堀の中で魔物に湯をぶっかける猫獣人の少年たちのカット。
下にスクロールすると、掲示板に寄せられた数々のコメントが表示されている。
「あの大剣の使い手誰だよ…かっこよすぎだろ」
「猫ちゃんが熱湯攻撃してて草」
「ひえ、猫ちゃん……」
リュウは画面を見ながら、ぽつりと小さく笑った。
あの時は本気だったけど、外から見たらだいぶシュールだったのかもしれない。
それでも、しろたんと拠点を守ってくれた彼らの姿が、こうして多くの人の目に触れているのは、少し誇らしかった。
朝食を片付けた後、リュウはそのまま公式サイトのお知らせページに目を移した。新着のバナーには、鮮やかなイベント予告の文字が踊っている。
《戦闘系プレイヤー向け:魔域連続討伐イベント》
《クラフター系プレイヤー向け:幻素材採集コンテスト》
「同時開催……?」
イラストには勇ましい装備のキャラと、道具袋を提げたクラフターらしき人物。その背景、画面の隅に控えめながらも妙に存在感を放つ木の怪物――トレントの姿が描かれていた。
「おお……あれ、森のやつじゃん」
つい口に出してしまう。
最近、猫獣人たちの家づくりや薪用の伐採で森がやや寂しくなってきていた。トレントから得られる木材は、丈夫で加工性も良い。もしイベントでまとまった数が出現するなら、素材集めのチャンスだ。
「ヴォルクの武器……いそがないとな」
小さく呟いたリュウは、床でくつろいでいたくろたんの頭をなでながら、カリカリと水を補充する。しっぽをぱたぱた振って食事に向かうくろたんを見届けて、リュウはVR機器を装着した。
「さて、帰りますか。ネスタリアへ」
そして、意識は静かにログインの光に包まれていった。
ログインの光が消えると同時に、リュウの視界には馴染んだ拠点の風景が広がっていた。空は晴れ、風は穏やかで、堀の向こうでは猫獣人たちがのんびりと洗濯物を干している。
「……おかえり、リュウ!」
声の方を振り向くと、ティアが笑顔で手を振りながら走ってきた。今日も軽装のまま、足取りは軽い。
「少し前に戻ってきてたよ。リュウがいない間にね、いろいろあったの」
彼女は隣に立つと、胸を張って指を折りながら報告をはじめた。
「まずね、猫ちゃんたちが故郷に一度戻って、家畜を何匹か連れてきたの。牛とか、羊とか、あと変な顔の鳥とか」
「鳥?」
「にわとりみたいなやつ。鳴き声がヘン。あれは絶対朝に騒ぐよ」
リュウが思わず笑うと、ティアもにこにこしながら続けた。
「それと、畑! 堀の外に畑を作ったんだって。野菜の種も持ってきて、みんなで土耕して、柵も作って……。私は力仕事と、丸太の運搬とか。まあ、簡単だったけど?」
ふふん、と得意げに鼻を鳴らすティア。服には土の痕がちらほら残っていて、本当に手伝っていたのがよくわかる。
「ヴォルクは?」
「現実時間で三日はログインできないって言ってたから、まだしばらくお休みかな」
「なるほど……」
リュウは小さく頷いて、目の前の拠点を眺めた。留守のあいだにいろいろなことが進んでいて、それでもこうして平和が守られていたのが、少しだけ誇らしく思えた。
「よし、じゃあ俺もすぐ追いつかないとな。作業場、確認しに行くか」
再び日常が動き出す気配のなか、リュウはティアと肩を並べて歩き始めた。
しろたんの「みゃっ」という可愛らしい鳴き声が、拠点の一角から響いていた。リュウが振り返ると、ふわふわの白猫は、猫獣人の子供たちに囲まれながら追いかけっこをしている。小さな手でそっと撫でられたり、抱っこされたり、転がされたり――されるがままに遊ばれていて、なんとも幸せそうだった。
「うわ、人気者だな……」
リュウが笑いながら見守っていると、ティアが横から声をかけた。
「しろたんはここじゃアイドルだからね。そろそろ行こっか、畑と牧場、見せたいもの」
誘われるまま堀の外へ出ると、整地された広いスペースが広がっていた。畑にはすでに芽を出した作物が並び、小さな囲いのなかには、もふもふの毛並みをした羊や、奇妙な声で鳴く鳥たちがのんびりと草をついばんでいる。
「……ほんとに、進んでるな」
リュウは思わず呟いた。猫獣人たちが器用に手をかけて世話をしているのが見え、土のにおいや生き物の息遣いが、どこか現実にも似たあたたかさを感じさせた。
「拠点、いい場所になってきたな」
「うん。だからこそ、守るのも、ちゃんとしなきゃ」
そう返したティアの言葉に頷き、二人は再び拠点へと戻る。
リュウは自作の作業台に腰を下ろし、インベントリを確認した。洞窟を広げたときに掘り出された鉱石は、鉄や銅、加工しやすい合金鉱まで豊富に揃っていた。
「よし、まずは農具からだな」
小さな鍬に、スコップ、種まきに使う道具。慣れた手つきで金属を加熱し、叩いて、形を整えていく。ティアはその横で、完成した道具を受け取っては次々と収納してくれた。
「柵は木材と組み合わせて…」
鉱石を支柱に加工し、組み上げて強度を持たせた柵を作る。拠点の周りに暮らす小さな命を守るための、確かな壁になるように。
カン、カン、カン――
クラフトの音が、今日も静かに響いていた。
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