創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第二章 旅立ち編

第52話 ユヅキとステラ

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 ルーシー達が乙女会議をしてる頃


 俺とステラさんは1ヶ月振りに【テレポート】で拠点に帰ってきた。

 ルーシーが
「たまにはお風呂にでも入ってきなよ。なんなら一晩ゆっくり休んで来て」

 突然言い出した。なんか変な感じはしたけど、俺とステラさんはお言葉に甘えた。
 今俺は風呂に入っている。ああ、気持ちいいなー。普段クリーンは使ってるけど、やっぱ風呂はいい。

 そして久しぶりにステラさんと二人きり!
『やったわね!ステラさんと二人きりよ。ダーリン嬉しそうね♪』

 ユヅキ、そ、そりゃ嬉しいけど……俺はステラさんには誠実でいなくてはいけないんだ。

『そうね!よく我慢してるわっ』

 た、確かに。1ヶ月ずっと美女達と旅をしている。こ、こんな贅沢な事あるか?ルーシー、ミケネ、カレン、フーカ、サーシャにもすっかり慣れた。みんなとも仲良くなっている。あの5人みんなかわいいんだよな。


『ルーシーとキスしたじゃない。ルーシーっていい子よね』

 ルーシーの唇は柔らかかった。ルーシー初めてって言ってたな。確かにルーシーは良い子だと思う。かわいいし。王女様なのに全然偉そうじゃないし、護衛のみんなにも慕われてるし。ステラさんがいなかったら絶対好きになってた自信がある。

『いや、ダーリン、ルーシーのことけっこう好きよ!?』

 うっ、バレてる。ユヅキには隠せない。

『誰にするの?ルーシー?サーシャ?カレンさんも凄く色っぽいよね!ミケネさんとフーカは完全にあさひ信者よ♡』

 誰にと言われても、みんな魅力的ではある。
 まあ、今決めることじゃないな。まずは王都に行かなくては。

『それもそうね。それよりもあさひ、今後はあまり無詠唱魔法を色んな人に教えない方がいいかも』

 えっ?なんで?

『だって、この世界は魔法を使える人は限られてるのよ。それが全員使えるようになって、しかも無詠唱。世界のバランスが崩れる恐れがあるわ。それを確立した、あさひも目立ち過ぎる。【創造眼】は狙われるってステラさん言ってたじゃない』

 そうだった。多少は戦えるようになったがまだガイア様のような化物には全然勝てない。気をつけなきゃいけないな。

『みんなにはこの方法は内緒にするよう言っておいた方がいいね。あなた達は特別だから教えたって言うのよ。それと…………あさひも考えてたようだけど、ルーシー達をパーティに誘うのは私も賛成よ』

 了解!ユヅキがいつもアドバイスくれるから助かるよ!ありがとな!
 そうなんだ。俺は考えていた。ルーシー達は一緒に旅をしている。彼女達の安全を考えると【創造眼】のスキルである【パーティ化】に入ってもらえれば、経験値も共有できるし、念話もできるようになる。安全性が増すだろう。
 でもルーシーは王女様。ミケネさん達は王国の騎士達。俺がパーティに誘うのも問題があるのではないかと思ってた。
 それにパーティになる条件は、
 お互いに心から信頼できる関係同士のみパーティを組むことができる。
 この条件をクリアできているかどうかの問題もある。
 ステラさんにも相談してみようかな!

 よし、そろそろ風呂上がろう。


 俺はステラさんが風呂から出てくるのを待った。ルーシー達をパーティに誘うかどうかを相談する為だ。

「ステラさん、ルーシー達をパーティに誘うかどうか迷っているのですが、どう思いますか?」

「私はあさひ様の判断に従います。ただ、護衛隊の方々は王国の騎士。まずはルーシー様にご相談されるのが良いかと思います。あさひ様が以前話されていた、パーティになる為の条件は、私は既にクリアされてるかと思います。経験値共有化、念話共に非常に優れたスキルです。もし、心から信頼し合える仲間が増えるというのであれば、それはあさひ様にとって何者にも変え難いお力となることでしょう」

「そうですよね。ステラさん、ありがとうございます!まずはルーシーに相談してみます」

 やっぱりステラさんに相談してよかった。
 ユヅキもありがとう!
『うふふ。上手くいくといいね!パーティに入るという事はあさひの【創造眼】の事も話すということだからね』

「そうだよな。心から信頼できる関係というのはそういう事だよな」

「そうですね。【創造眼】のことも含めてあさひ様が結論を出すべきだと思います。どんな事があっても私はあさひ様の味方です」
 ステラさんは俺に優しく微笑む。

「わかりました。ステラさんがいてくれて心強いです」


 この話は明日ルーシーにしよう。
 それよりも、ステラさんとこうして二人でいる機会も少なくなった。俺は勇気を出して聞いてみる。

「話は違うのですが、ス、ステラさん。あ、あのもしよかったら、き、今日もテントの時のように隣で手を繋いで、一緒にね、ね、寝ても良いですか?も、も、も、もちろんそれ以上の事は誓って何もしません!」

 ステラさんが驚いた顔をしている。一瞬の間が。

「ダメですよね。はい、分かってます。で、では俺は寝ま…………」

「いいですよ……私もあさひ様の隣で寝たいと思ってました」
 ステラさんは俺に優しく微笑みかけてくれる。

「本当ですか!」

「で、でも…………それ以上のことは…………」
 ステラさんは俺の目を逸らして言う。

「もちろんです!俺はステラさんの隣で寝れるだけで幸せです」

「私もです。では明日も早いので寝ましょう」


 こうして俺はステラさんの部屋、ステラさんのベッドで一緒に寝ることになった。

 俺は今ステラさんの隣で寝ている。

 や、やばい。ドキドキが止まらない。
 俺はステラさんの手を握っている。その手がステラさんの腰のところに触れている。ステラさんの感触が。。。そして風呂上がりのいい匂い。布団もステラさんのいい匂いが。やばい。テントとは全然違う。

「ス、ステラさんの布団、いい匂いがしますね」
 な、何言ってんだー!俺は!変態みたいじゃないか!

『ダ、ダーリン緊張しすぎよっ。落ち着いて』
 わ、分かった。落ち着く。深呼吸深呼吸。

「に、匂いですか…………恥ずかしいのであまり嗅がないでください」

 ステラさんは恥ずかしそうにしている。

 な、なんて可愛い声だ。はぁ、はぁ。もういい。もう俺は我慢できない。
 もうどうにでもなれ。
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