創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

文字の大きさ
98 / 137
第三章 地下迷宮挑戦編

第86話 副メイド長 アイナ3

しおりを挟む
 会議も終わったようです。私達は料理の支度をするようにカレン様に命じられました。

 あの方達に出せるような料理を作ることなんて私達には無理です。そう思っていると、カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様が食事の支度を始めました。

 そして驚いたことに、ユヅキ様、ステラ様、ルーシー様までいらっしゃいました。

 私達は手が震えていて、お皿さえまともに持つことができません。王女様がなぜここに………

 その時です。

「さあ、みんなー!美味しい料理作っちゃうよー♪ステラ手伝って!ルーシーもやる?カレン達も手伝って!メイドちゃん達も一緒にやるよー!あさひが今日はみんなで一緒に食べたいって♪」

 一緒に???奴隷の私達が???

 静寂に包まれました。

 皆意味がわからないのです。

 カレン様達の口も大きく開いて固まってました。

 声を出せたのは二人。

「くすくすくす。あさひ様らしいですね。はい。ユヅキ様。私も全力でお手伝いします」

 ステラ様がニッコリ微笑んでます。天使です。天使がここにいました。なんて美しい方なのでしょう。笑ったお顔に私は吸い込まれてしまいそうです。

「わ、わたしも!ユヅキ様、ステラ様!料理を教えてください!」

 ルーシー様が?一国の王女様が料理を………?

 カレン様達ですら固まっています。

 一緒に食べるというのは???ご主人様や王子様達と私達がでしょうか???

 ああ、これは何かの夢です。私はもしかしたら、もう死んでしまっているのかもしれない。あっ、今睡眠中なのですね。

 夢ですね。夢ならこんなこともあるかもしれません。はい。わかりました。夢なら私も喜んでお手伝いします。

「はい!ユヅキ様!ステラ様!私も教えてください!」

 ああ、気が楽になった。元気な声で私は返事しました。夢ですから。さっきからずーっと夢を見てました。ご主人様が来るのは目が覚めてからですね。

 ユヅキ様が私ににっこり微笑んでくれました。

「おっ!元気がいいね!あなたの名前は?」

「はい。アイナと申します。ユヅキ様、よろしくお願いします!」

 もう怖いものなんて無い。夢ですから。私は元気いっぱい返事しました。

「うふふ。アイナ。こっちきて手伝って!」

 ユヅキ様が私を見て微笑んでくれています。夢でも私はその笑顔に吸い込まれてしまいそうです。

「はい!ユヅキ様!」

 私はユヅキ様の隣にいきました。な、な、な、なんて良い匂いがするのでしょう。ユヅキ様の髪から体からとても良い匂いがただよっています。

 あれっ、私以外のメイド達も、カレン様達もまだ固まっています。

 夢なのに。

 ユヅキ様とステラ様の食事の準備が始まりました。

 な、な、な、な、な、な、なんですか。この手際の良さは………
 そ、それにこの料理はなんでしょう???

 見たこともありません。ユヅキ様とステラ様はどんどん料理を作っていきます。

 に、においがとても良いにおいが部屋中に充満しています。

「これはねえ。ハンバーグっていうんだよ。アイナもあとで食べたらびっくりするぐらい美味しいよ♪」

「はい。ユヅキ様、楽しみです。とても良い匂いがします。それとユヅキ様が美しすぎて私は溶けてしまいそうです」

 ああ、なんて楽しい夢でしょう。ずっと見ていたい夢です。

「うふふ。アイナありがとう。ポンポンっ」

 あ、ああ、なんということでしょう。女神様のようなユヅキ様に頭をポンポンして頂けました。夢なのに夢のようです。

 その後もユヅキ様、ステラ様の手の動きが、とても繊細で、それでいて物凄いスピードで料理を作っていきます。

 唐揚げ?天ぷら?そんな料理聞いた事もありません。
 夢ですから。あら、みんな私の顔を見て青い顔をしています。うふっ。ミケネ様の額に血管が浮かんでます。うふふっ。夢なのに。

 あっ、またユヅキ様が変な空間から食材を取り出しています。それを受け取ったステラ様がステーキ肉を目に見えない早さで切っています。
 夢ならではのお料理ですね。うふふっ。

 ステーキもスープもサラダもとても美味しそう。もう、この部屋の匂いは天国です。

 一通りの準備が終わりユヅキ様、ステラ様、ルーシー様はご主人様のところに行きました。

 素敵な夢。うふふっ。

 次の瞬間………

 後頭部に強い衝撃が………えっ、何?

 妹です。妹のカリサが私の後頭部を叩きました。
 物凄い形相をしています。

「お姉ちゃん、何やってるのよ!申し訳ありません。カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様。申し訳ありません。姉は混乱してて、頭がおかしくなっているのです。申し訳ありません。この屋敷を追い出さないでください。申し訳ありません。どうかお許しください。申し訳ありません」

 カリサが土下座をしてカレン様達に謝っている。


 えっ………ゆ、夢じゃない………う、嘘。だって。ご主人様の眼が光ったり、王様や王妃様がいたり、英雄ですよ。ここにいるわけありません。王子様や王女様がいるわけありません。ユヅキ様やステラ様。あんな綺麗な人がこの世にいるのですか?この料理見たこともありません。あんな料理の仕方………変な空間から食材が出てましたよ?

「これって夢ですよね?全部私の夢ですよね?」

 私が皆を見渡すと、メイド達が青い顔をして引きつりながら首を横に振る。

「ほらっ、これで目を覚ましなさい!」

 立ち上がった妹が私の頬を強くつねる。痛い。

「い、痛い。カリサ、やめて、痛い」

「カリサ、もういいですわ」

「は、はい。カレン様」

「皆、聞いてちょうだい。アイナが混乱する気持ちはわかりますわ。でもこれは夢じゃないのです。陛下や殿下は特別な方です。ですが、あさひ様ユヅキ様ステラ様は同じぐらい、いえ、更に特別なお方なのです。何度も言ってますが、本当に本当に特別なお方なのです。一国の王とかそういう次元ではない方々です。この世界で最も特別な方々なのです。皆もわかったと思うけど、今日のような事はこれから多々起きますわ。慣れてください。いえ、慣れろというのは難しいですわね。ワタクシ達ですら慣れていないのに。受け入れてください。それは全て真実です。何度も言います。あの方達はこの世界で最も特別な方々なのです。この後食事があります。ワタクシ達はルイス王子、ルーシー王女、あさひ様、ユヅキ様、ステラ様達と同じ席に着くことになります。ありえません。本来こんな事はありえません。ですが、あさひ様がそれを望まれたのです。つまり、そうなるのです。受け入れてください」

 誰も返事ができない………

 ミケネ様が補足する。

「まあ、カレンが言ってる事は全て本当だ。そして、この屋敷で見た事、聞いた事、感じた事。全て他では話してはいけない。すでに皆には【念話】というあさひ様の特別な力が身に付いている。試してみろ。今から私がここにいる皆に念話を送る。頭の中で考えて伝えてみろ」

(聞こえるか)

 ミケネ様が私達の頭の中に声をかける。

(は、はい!聞こえます)
 ミアが返事をする。
(き、聞こえます。ミケネ様の声もミアの声も)
 私が返事をする。皆顔を見合わせている。

(これがあさひ様のお力だ。まあ、これはあさひ様のお力のほんの一部だ。わかってくれたか?これからは自分達の常識で物事を考えるな。私達の知っていた常識などもう全て無いと思え。あの方達は特別なのだ。そしてあの方達と一緒にいることができる我々はこの世の誰よりも幸運なのだ。お前達はすでにあさひ様のご加護を授かっている。戦闘訓練をすればわかる。お前達は昨日までのお前達とは別人だ)

(そう………あの方達は別次元を生きている………考えるな。感じろ。。。)

(そうですよ~。お夕食楽しみですね♪)

(はぁ、まああれですわ。フーカ良い事いいますわね。少しずつでいいから。考えるな!感じろですわ!そういうことですわ。皆良いかしら?)

(((はいっ!)))


 これが私のこのお屋敷での始まりでした。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

処理中です...