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第三章 地下迷宮挑戦編
第86話 副メイド長 アイナ3
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会議も終わったようです。私達は料理の支度をするようにカレン様に命じられました。
あの方達に出せるような料理を作ることなんて私達には無理です。そう思っていると、カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様が食事の支度を始めました。
そして驚いたことに、ユヅキ様、ステラ様、ルーシー様までいらっしゃいました。
私達は手が震えていて、お皿さえまともに持つことができません。王女様がなぜここに………
その時です。
「さあ、みんなー!美味しい料理作っちゃうよー♪ステラ手伝って!ルーシーもやる?カレン達も手伝って!メイドちゃん達も一緒にやるよー!あさひが今日はみんなで一緒に食べたいって♪」
一緒に???奴隷の私達が???
静寂に包まれました。
皆意味がわからないのです。
カレン様達の口も大きく開いて固まってました。
声を出せたのは二人。
「くすくすくす。あさひ様らしいですね。はい。ユヅキ様。私も全力でお手伝いします」
ステラ様がニッコリ微笑んでます。天使です。天使がここにいました。なんて美しい方なのでしょう。笑ったお顔に私は吸い込まれてしまいそうです。
「わ、わたしも!ユヅキ様、ステラ様!料理を教えてください!」
ルーシー様が?一国の王女様が料理を………?
カレン様達ですら固まっています。
一緒に食べるというのは???ご主人様や王子様達と私達がでしょうか???
ああ、これは何かの夢です。私はもしかしたら、もう死んでしまっているのかもしれない。あっ、今睡眠中なのですね。
夢ですね。夢ならこんなこともあるかもしれません。はい。わかりました。夢なら私も喜んでお手伝いします。
「はい!ユヅキ様!ステラ様!私も教えてください!」
ああ、気が楽になった。元気な声で私は返事しました。夢ですから。さっきからずーっと夢を見てました。ご主人様が来るのは目が覚めてからですね。
ユヅキ様が私ににっこり微笑んでくれました。
「おっ!元気がいいね!あなたの名前は?」
「はい。アイナと申します。ユヅキ様、よろしくお願いします!」
もう怖いものなんて無い。夢ですから。私は元気いっぱい返事しました。
「うふふ。アイナ。こっちきて手伝って!」
ユヅキ様が私を見て微笑んでくれています。夢でも私はその笑顔に吸い込まれてしまいそうです。
「はい!ユヅキ様!」
私はユヅキ様の隣にいきました。な、な、な、なんて良い匂いがするのでしょう。ユヅキ様の髪から体からとても良い匂いがただよっています。
あれっ、私以外のメイド達も、カレン様達もまだ固まっています。
夢なのに。
ユヅキ様とステラ様の食事の準備が始まりました。
な、な、な、な、な、な、なんですか。この手際の良さは………
そ、それにこの料理はなんでしょう???
見たこともありません。ユヅキ様とステラ様はどんどん料理を作っていきます。
に、においがとても良いにおいが部屋中に充満しています。
「これはねえ。ハンバーグっていうんだよ。アイナもあとで食べたらびっくりするぐらい美味しいよ♪」
「はい。ユヅキ様、楽しみです。とても良い匂いがします。それとユヅキ様が美しすぎて私は溶けてしまいそうです」
ああ、なんて楽しい夢でしょう。ずっと見ていたい夢です。
「うふふ。アイナありがとう。ポンポンっ」
あ、ああ、なんということでしょう。女神様のようなユヅキ様に頭をポンポンして頂けました。夢なのに夢のようです。
その後もユヅキ様、ステラ様の手の動きが、とても繊細で、それでいて物凄いスピードで料理を作っていきます。
唐揚げ?天ぷら?そんな料理聞いた事もありません。
夢ですから。あら、みんな私の顔を見て青い顔をしています。うふっ。ミケネ様の額に血管が浮かんでます。うふふっ。夢なのに。
あっ、またユヅキ様が変な空間から食材を取り出しています。それを受け取ったステラ様がステーキ肉を目に見えない早さで切っています。
夢ならではのお料理ですね。うふふっ。
ステーキもスープもサラダもとても美味しそう。もう、この部屋の匂いは天国です。
一通りの準備が終わりユヅキ様、ステラ様、ルーシー様はご主人様のところに行きました。
素敵な夢。うふふっ。
次の瞬間………
後頭部に強い衝撃が………えっ、何?
妹です。妹のカリサが私の後頭部を叩きました。
物凄い形相をしています。
「お姉ちゃん、何やってるのよ!申し訳ありません。カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様。申し訳ありません。姉は混乱してて、頭がおかしくなっているのです。申し訳ありません。この屋敷を追い出さないでください。申し訳ありません。どうかお許しください。申し訳ありません」
カリサが土下座をしてカレン様達に謝っている。
えっ………ゆ、夢じゃない………う、嘘。だって。ご主人様の眼が光ったり、王様や王妃様がいたり、英雄ですよ。ここにいるわけありません。王子様や王女様がいるわけありません。ユヅキ様やステラ様。あんな綺麗な人がこの世にいるのですか?この料理見たこともありません。あんな料理の仕方………変な空間から食材が出てましたよ?
「これって夢ですよね?全部私の夢ですよね?」
私が皆を見渡すと、メイド達が青い顔をして引きつりながら首を横に振る。
「ほらっ、これで目を覚ましなさい!」
立ち上がった妹が私の頬を強くつねる。痛い。
「い、痛い。カリサ、やめて、痛い」
「カリサ、もういいですわ」
「は、はい。カレン様」
「皆、聞いてちょうだい。アイナが混乱する気持ちはわかりますわ。でもこれは夢じゃないのです。陛下や殿下は特別な方です。ですが、あさひ様ユヅキ様ステラ様は同じぐらい、いえ、更に特別なお方なのです。何度も言ってますが、本当に本当に特別なお方なのです。一国の王とかそういう次元ではない方々です。この世界で最も特別な方々なのです。皆もわかったと思うけど、今日のような事はこれから多々起きますわ。慣れてください。いえ、慣れろというのは難しいですわね。ワタクシ達ですら慣れていないのに。受け入れてください。それは全て真実です。何度も言います。あの方達はこの世界で最も特別な方々なのです。この後食事があります。ワタクシ達はルイス王子、ルーシー王女、あさひ様、ユヅキ様、ステラ様達と同じ席に着くことになります。ありえません。本来こんな事はありえません。ですが、あさひ様がそれを望まれたのです。つまり、そうなるのです。受け入れてください」
誰も返事ができない………
ミケネ様が補足する。
「まあ、カレンが言ってる事は全て本当だ。そして、この屋敷で見た事、聞いた事、感じた事。全て他では話してはいけない。すでに皆には【念話】というあさひ様の特別な力が身に付いている。試してみろ。今から私がここにいる皆に念話を送る。頭の中で考えて伝えてみろ」
(聞こえるか)
ミケネ様が私達の頭の中に声をかける。
(は、はい!聞こえます)
ミアが返事をする。
(き、聞こえます。ミケネ様の声もミアの声も)
私が返事をする。皆顔を見合わせている。
(これがあさひ様のお力だ。まあ、これはあさひ様のお力のほんの一部だ。わかってくれたか?これからは自分達の常識で物事を考えるな。私達の知っていた常識などもう全て無いと思え。あの方達は特別なのだ。そしてあの方達と一緒にいることができる我々はこの世の誰よりも幸運なのだ。お前達はすでにあさひ様のご加護を授かっている。戦闘訓練をすればわかる。お前達は昨日までのお前達とは別人だ)
(そう………あの方達は別次元を生きている………考えるな。感じろ。。。)
(そうですよ~。お夕食楽しみですね♪)
(はぁ、まああれですわ。フーカ良い事いいますわね。少しずつでいいから。考えるな!感じろですわ!そういうことですわ。皆良いかしら?)
(((はいっ!)))
これが私のこのお屋敷での始まりでした。
あの方達に出せるような料理を作ることなんて私達には無理です。そう思っていると、カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様が食事の支度を始めました。
そして驚いたことに、ユヅキ様、ステラ様、ルーシー様までいらっしゃいました。
私達は手が震えていて、お皿さえまともに持つことができません。王女様がなぜここに………
その時です。
「さあ、みんなー!美味しい料理作っちゃうよー♪ステラ手伝って!ルーシーもやる?カレン達も手伝って!メイドちゃん達も一緒にやるよー!あさひが今日はみんなで一緒に食べたいって♪」
一緒に???奴隷の私達が???
静寂に包まれました。
皆意味がわからないのです。
カレン様達の口も大きく開いて固まってました。
声を出せたのは二人。
「くすくすくす。あさひ様らしいですね。はい。ユヅキ様。私も全力でお手伝いします」
ステラ様がニッコリ微笑んでます。天使です。天使がここにいました。なんて美しい方なのでしょう。笑ったお顔に私は吸い込まれてしまいそうです。
「わ、わたしも!ユヅキ様、ステラ様!料理を教えてください!」
ルーシー様が?一国の王女様が料理を………?
カレン様達ですら固まっています。
一緒に食べるというのは???ご主人様や王子様達と私達がでしょうか???
ああ、これは何かの夢です。私はもしかしたら、もう死んでしまっているのかもしれない。あっ、今睡眠中なのですね。
夢ですね。夢ならこんなこともあるかもしれません。はい。わかりました。夢なら私も喜んでお手伝いします。
「はい!ユヅキ様!ステラ様!私も教えてください!」
ああ、気が楽になった。元気な声で私は返事しました。夢ですから。さっきからずーっと夢を見てました。ご主人様が来るのは目が覚めてからですね。
ユヅキ様が私ににっこり微笑んでくれました。
「おっ!元気がいいね!あなたの名前は?」
「はい。アイナと申します。ユヅキ様、よろしくお願いします!」
もう怖いものなんて無い。夢ですから。私は元気いっぱい返事しました。
「うふふ。アイナ。こっちきて手伝って!」
ユヅキ様が私を見て微笑んでくれています。夢でも私はその笑顔に吸い込まれてしまいそうです。
「はい!ユヅキ様!」
私はユヅキ様の隣にいきました。な、な、な、なんて良い匂いがするのでしょう。ユヅキ様の髪から体からとても良い匂いがただよっています。
あれっ、私以外のメイド達も、カレン様達もまだ固まっています。
夢なのに。
ユヅキ様とステラ様の食事の準備が始まりました。
な、な、な、な、な、な、なんですか。この手際の良さは………
そ、それにこの料理はなんでしょう???
見たこともありません。ユヅキ様とステラ様はどんどん料理を作っていきます。
に、においがとても良いにおいが部屋中に充満しています。
「これはねえ。ハンバーグっていうんだよ。アイナもあとで食べたらびっくりするぐらい美味しいよ♪」
「はい。ユヅキ様、楽しみです。とても良い匂いがします。それとユヅキ様が美しすぎて私は溶けてしまいそうです」
ああ、なんて楽しい夢でしょう。ずっと見ていたい夢です。
「うふふ。アイナありがとう。ポンポンっ」
あ、ああ、なんということでしょう。女神様のようなユヅキ様に頭をポンポンして頂けました。夢なのに夢のようです。
その後もユヅキ様、ステラ様の手の動きが、とても繊細で、それでいて物凄いスピードで料理を作っていきます。
唐揚げ?天ぷら?そんな料理聞いた事もありません。
夢ですから。あら、みんな私の顔を見て青い顔をしています。うふっ。ミケネ様の額に血管が浮かんでます。うふふっ。夢なのに。
あっ、またユヅキ様が変な空間から食材を取り出しています。それを受け取ったステラ様がステーキ肉を目に見えない早さで切っています。
夢ならではのお料理ですね。うふふっ。
ステーキもスープもサラダもとても美味しそう。もう、この部屋の匂いは天国です。
一通りの準備が終わりユヅキ様、ステラ様、ルーシー様はご主人様のところに行きました。
素敵な夢。うふふっ。
次の瞬間………
後頭部に強い衝撃が………えっ、何?
妹です。妹のカリサが私の後頭部を叩きました。
物凄い形相をしています。
「お姉ちゃん、何やってるのよ!申し訳ありません。カレン様、ミケネ様、フーカ様、サーシャ様。申し訳ありません。姉は混乱してて、頭がおかしくなっているのです。申し訳ありません。この屋敷を追い出さないでください。申し訳ありません。どうかお許しください。申し訳ありません」
カリサが土下座をしてカレン様達に謝っている。
えっ………ゆ、夢じゃない………う、嘘。だって。ご主人様の眼が光ったり、王様や王妃様がいたり、英雄ですよ。ここにいるわけありません。王子様や王女様がいるわけありません。ユヅキ様やステラ様。あんな綺麗な人がこの世にいるのですか?この料理見たこともありません。あんな料理の仕方………変な空間から食材が出てましたよ?
「これって夢ですよね?全部私の夢ですよね?」
私が皆を見渡すと、メイド達が青い顔をして引きつりながら首を横に振る。
「ほらっ、これで目を覚ましなさい!」
立ち上がった妹が私の頬を強くつねる。痛い。
「い、痛い。カリサ、やめて、痛い」
「カリサ、もういいですわ」
「は、はい。カレン様」
「皆、聞いてちょうだい。アイナが混乱する気持ちはわかりますわ。でもこれは夢じゃないのです。陛下や殿下は特別な方です。ですが、あさひ様ユヅキ様ステラ様は同じぐらい、いえ、更に特別なお方なのです。何度も言ってますが、本当に本当に特別なお方なのです。一国の王とかそういう次元ではない方々です。この世界で最も特別な方々なのです。皆もわかったと思うけど、今日のような事はこれから多々起きますわ。慣れてください。いえ、慣れろというのは難しいですわね。ワタクシ達ですら慣れていないのに。受け入れてください。それは全て真実です。何度も言います。あの方達はこの世界で最も特別な方々なのです。この後食事があります。ワタクシ達はルイス王子、ルーシー王女、あさひ様、ユヅキ様、ステラ様達と同じ席に着くことになります。ありえません。本来こんな事はありえません。ですが、あさひ様がそれを望まれたのです。つまり、そうなるのです。受け入れてください」
誰も返事ができない………
ミケネ様が補足する。
「まあ、カレンが言ってる事は全て本当だ。そして、この屋敷で見た事、聞いた事、感じた事。全て他では話してはいけない。すでに皆には【念話】というあさひ様の特別な力が身に付いている。試してみろ。今から私がここにいる皆に念話を送る。頭の中で考えて伝えてみろ」
(聞こえるか)
ミケネ様が私達の頭の中に声をかける。
(は、はい!聞こえます)
ミアが返事をする。
(き、聞こえます。ミケネ様の声もミアの声も)
私が返事をする。皆顔を見合わせている。
(これがあさひ様のお力だ。まあ、これはあさひ様のお力のほんの一部だ。わかってくれたか?これからは自分達の常識で物事を考えるな。私達の知っていた常識などもう全て無いと思え。あの方達は特別なのだ。そしてあの方達と一緒にいることができる我々はこの世の誰よりも幸運なのだ。お前達はすでにあさひ様のご加護を授かっている。戦闘訓練をすればわかる。お前達は昨日までのお前達とは別人だ)
(そう………あの方達は別次元を生きている………考えるな。感じろ。。。)
(そうですよ~。お夕食楽しみですね♪)
(はぁ、まああれですわ。フーカ良い事いいますわね。少しずつでいいから。考えるな!感じろですわ!そういうことですわ。皆良いかしら?)
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