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第三章 地下迷宮挑戦編
第100-2話 世界最強と呼ばれた竜騎士オスカー2
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◆◇◆
「オスカー、バン火山にいくわ」
「バ、バン火山って伝説の火竜がいるっていう……本気か?」
「オスカー、あなたは竜騎士に、あなたなら世界最強の竜騎士になれる。私とあなたで火竜を倒すわ。これが最短よ!」
ああそうか。これが最短か。アメリアには見えているんだな。
ソフィアを取り戻す為の道筋が。さすが俺様が惚れた女だ。
「ああ、任せろ」
◆◇◆
俺とアメリアはバン火山で火竜と戦った。
火竜の強さは人外だった。俺達は甘かった。俺の槍もアメリアの魔法も通用しなかった。当時の俺とアメリアでは敵わなかった。
しかし、火竜は俺達にとどめを刺さなかった。
「人族の子よ。なぜ我に戦いを挑む」
竜が喋った。ボロボロになった俺とアメリアは驚いた。
「俺は………竜騎士になる。世界最強の竜騎士になる為にお前を倒す!そして俺様はお前の背中に乗る!それだけだ!」
一瞬の沈黙…………
火竜は見定めるように俺を見ていた。
「わははははははっ、面白い。我に対して殺意が無かったのはその為か。面白い小僧だ!良い眼だ。気に入ったぞ!我は竜王様が配下、火竜バハナーガ。人族の短い人生か。面白い。貴様に付き合ってやろう」
「ほ、本当か!俺の名はオスカーだ!世界最強の竜騎士になる男だ!」
奇跡だった。死を覚悟していた。あの時、火竜バハナーガの気まぐれだったのかもしれない。数万年以上生きる竜族にとって人族の百年なんて一瞬みたいなものだ。
「オスカーか。我は貴様を気に入った。だが、我にとって竜王様の命令は全てを優先する。竜王様が貴様を殺せと言えば迷わず貴様を殺すことになる。それを忘れるな」
「ああ、わかった。大丈夫だ!それでいい。それにあと数年もすれば、俺様はバハナーガよりも強くなる。心配無用だ!」
「わははははははっ、よかろう。楽しみにしているぞ。して、隣の娘、貴様の名は」
「わ、私はアメリアです」
「アメリアか。貴様だな。この馬鹿を我にけしかけたのは。人族にしては頭の良さそう娘だ。なかなかの魔法であった。ふふふ、では貴様も一緒に乗せてやろう」
「あ、ありがとうございます!」
流石のアメリアもビビっていたようだった。
後から聞いた話だが、あそこまで完敗するとは思っていなかったらしい。
アメリアでも計算間違えることあるんだと、逆に俺は少し安心した。
「では【魂の絆】を結ぶぞ」
俺は火竜バハナーガと【魂の絆】を結んだ。【魂の絆】を結ぶとバハナーガは俺に呼ばれていること、俺のいる位置等がわかるようになるらしい。さらにバハナーガは人型にも姿を変えられる竜人族だった。【魂の絆】は竜人族特有のスキルとバハナーガに教えてもらった。
今思えば、あさひの【パーティ化】もこの類いのものなのではないかと思う。まあ、俺様に難しい事はわからない。
俺とアメリアは火竜に乗った。
最高の気分だった。とんでもない速度で飛んでいた。
俺が今まで見ていた世界はちっぽけだった。
俺とアメリアに新たな世界が開かれた。
ここから俺とアメリアのさらなる快進撃が始まった………
________________
◆ 読んでいただき、ありがとうございます。
気がけば、ついに100話まで来ました!
お気に入り、感想いただけると嬉しいです。
(お手柔らかにお願い致します笑)
これからも【創造眼】をよろしくお願い致します。
「オスカー、バン火山にいくわ」
「バ、バン火山って伝説の火竜がいるっていう……本気か?」
「オスカー、あなたは竜騎士に、あなたなら世界最強の竜騎士になれる。私とあなたで火竜を倒すわ。これが最短よ!」
ああそうか。これが最短か。アメリアには見えているんだな。
ソフィアを取り戻す為の道筋が。さすが俺様が惚れた女だ。
「ああ、任せろ」
◆◇◆
俺とアメリアはバン火山で火竜と戦った。
火竜の強さは人外だった。俺達は甘かった。俺の槍もアメリアの魔法も通用しなかった。当時の俺とアメリアでは敵わなかった。
しかし、火竜は俺達にとどめを刺さなかった。
「人族の子よ。なぜ我に戦いを挑む」
竜が喋った。ボロボロになった俺とアメリアは驚いた。
「俺は………竜騎士になる。世界最強の竜騎士になる為にお前を倒す!そして俺様はお前の背中に乗る!それだけだ!」
一瞬の沈黙…………
火竜は見定めるように俺を見ていた。
「わははははははっ、面白い。我に対して殺意が無かったのはその為か。面白い小僧だ!良い眼だ。気に入ったぞ!我は竜王様が配下、火竜バハナーガ。人族の短い人生か。面白い。貴様に付き合ってやろう」
「ほ、本当か!俺の名はオスカーだ!世界最強の竜騎士になる男だ!」
奇跡だった。死を覚悟していた。あの時、火竜バハナーガの気まぐれだったのかもしれない。数万年以上生きる竜族にとって人族の百年なんて一瞬みたいなものだ。
「オスカーか。我は貴様を気に入った。だが、我にとって竜王様の命令は全てを優先する。竜王様が貴様を殺せと言えば迷わず貴様を殺すことになる。それを忘れるな」
「ああ、わかった。大丈夫だ!それでいい。それにあと数年もすれば、俺様はバハナーガよりも強くなる。心配無用だ!」
「わははははははっ、よかろう。楽しみにしているぞ。して、隣の娘、貴様の名は」
「わ、私はアメリアです」
「アメリアか。貴様だな。この馬鹿を我にけしかけたのは。人族にしては頭の良さそう娘だ。なかなかの魔法であった。ふふふ、では貴様も一緒に乗せてやろう」
「あ、ありがとうございます!」
流石のアメリアもビビっていたようだった。
後から聞いた話だが、あそこまで完敗するとは思っていなかったらしい。
アメリアでも計算間違えることあるんだと、逆に俺は少し安心した。
「では【魂の絆】を結ぶぞ」
俺は火竜バハナーガと【魂の絆】を結んだ。【魂の絆】を結ぶとバハナーガは俺に呼ばれていること、俺のいる位置等がわかるようになるらしい。さらにバハナーガは人型にも姿を変えられる竜人族だった。【魂の絆】は竜人族特有のスキルとバハナーガに教えてもらった。
今思えば、あさひの【パーティ化】もこの類いのものなのではないかと思う。まあ、俺様に難しい事はわからない。
俺とアメリアは火竜に乗った。
最高の気分だった。とんでもない速度で飛んでいた。
俺が今まで見ていた世界はちっぽけだった。
俺とアメリアに新たな世界が開かれた。
ここから俺とアメリアのさらなる快進撃が始まった………
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◆ 読んでいただき、ありがとうございます。
気がけば、ついに100話まで来ました!
お気に入り、感想いただけると嬉しいです。
(お手柔らかにお願い致します笑)
これからも【創造眼】をよろしくお願い致します。
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