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修学旅行3 首里城
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年月を感じる門を抜け、長い石造の階段を上る。大きさはまちまちで、しっかり足を上げないと転んでしまいそうだ。
「…ひゃっ!?」
他の班から悲鳴が聞こえて振り向く。そこには慌てている亜美と、片手を取って支える潮賀くんがいた。亜美は顔を真っ赤にしているが、潮賀くんは「大丈夫ですか?」と心配そうな表情を浮かべている。見ているこっちが微笑ましいやりとりだった。
先に階段を駆け上がった霙が、無表情でどこかを見つめているのが目に入った。先に小野くんが駆け寄ると、霙はふっと大人びた笑みを見せた。本当に、竜夜くんとさえいなければ年相応、いやそれ以上なのに。でも、もしかしたら、小さい頃から一緒にいたからこそ安心して素の自分を曝け出しているのかもな、なんて思った。
「うわぁ…っす…っげぇ…」
小野くんの感嘆の声が聞こえて、私も視線を追う。するとそこには沖縄の街並みが一望出来た。奥の方では、空と海が溶けるように混ざり合っている。
「綺麗だね」
「…うん」
私の言葉に、霙が小さく頷く。静かなひと時。それをぶち壊すような大声が聞こえた。そんな人物は1人しか心当たりがない。
「こっちも凄いぞ!早く行こうぜー!」
手をぶんぶんと振って、私達を呼ぶのは竜夜くん。他の修学旅行生らしき人達が、竜夜くんを見て笑っているのが見えた。
「あ、ちょっ、待てって竜夜ぁ!」
小野くんが慌てて竜夜くんのもとに駆け寄るのを見て、私と霙は顔を見合わせる。どちらからともなく笑い出して、私達も走った。
「…おぉぉおおお!」
小野くんが大きな声で感嘆を示す。竜夜くんも目を輝かせて、わくわくしている様子だ。目の前にあるのは、写真やテレビでよく見る首里城。だが本物はとても大きく、細部までよく作り込まれている。赤と白の壁、光を反射してキラキラと輝く金や色とりどりの装飾、晴天の空に映える赤瓦。そのどれもが想像以上で、声すらも出なかった。
「あっちから、中に入れるみたい」
由芽が指さす方向には、ちらほらと人が入る様子が見えた。興奮している竜夜くんや由芽に続き、私達は中に入った。歴史を訴えるように、昔の人々のことを教えてくれるようにそこに存在する色々なものに、私は時の流れを感じた。
ずっと、残っていてくれるといいな。
2年生も残り4ヶ月を切った。来年もその先も、友人の関係が切れないと良い。あわよくば、羅樹との関係も進展すると良い。そんなことを考えてしまうのは、しばらく羅樹に会ってない気がするからだろうか。私は霙に手を引かれて、首里城の中を巡った。
「…ひゃっ!?」
他の班から悲鳴が聞こえて振り向く。そこには慌てている亜美と、片手を取って支える潮賀くんがいた。亜美は顔を真っ赤にしているが、潮賀くんは「大丈夫ですか?」と心配そうな表情を浮かべている。見ているこっちが微笑ましいやりとりだった。
先に階段を駆け上がった霙が、無表情でどこかを見つめているのが目に入った。先に小野くんが駆け寄ると、霙はふっと大人びた笑みを見せた。本当に、竜夜くんとさえいなければ年相応、いやそれ以上なのに。でも、もしかしたら、小さい頃から一緒にいたからこそ安心して素の自分を曝け出しているのかもな、なんて思った。
「うわぁ…っす…っげぇ…」
小野くんの感嘆の声が聞こえて、私も視線を追う。するとそこには沖縄の街並みが一望出来た。奥の方では、空と海が溶けるように混ざり合っている。
「綺麗だね」
「…うん」
私の言葉に、霙が小さく頷く。静かなひと時。それをぶち壊すような大声が聞こえた。そんな人物は1人しか心当たりがない。
「こっちも凄いぞ!早く行こうぜー!」
手をぶんぶんと振って、私達を呼ぶのは竜夜くん。他の修学旅行生らしき人達が、竜夜くんを見て笑っているのが見えた。
「あ、ちょっ、待てって竜夜ぁ!」
小野くんが慌てて竜夜くんのもとに駆け寄るのを見て、私と霙は顔を見合わせる。どちらからともなく笑い出して、私達も走った。
「…おぉぉおおお!」
小野くんが大きな声で感嘆を示す。竜夜くんも目を輝かせて、わくわくしている様子だ。目の前にあるのは、写真やテレビでよく見る首里城。だが本物はとても大きく、細部までよく作り込まれている。赤と白の壁、光を反射してキラキラと輝く金や色とりどりの装飾、晴天の空に映える赤瓦。そのどれもが想像以上で、声すらも出なかった。
「あっちから、中に入れるみたい」
由芽が指さす方向には、ちらほらと人が入る様子が見えた。興奮している竜夜くんや由芽に続き、私達は中に入った。歴史を訴えるように、昔の人々のことを教えてくれるようにそこに存在する色々なものに、私は時の流れを感じた。
ずっと、残っていてくれるといいな。
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