神様自学

天ノ谷 霙

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先輩feelings 菜古

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※今回の話には同性愛的表現があります。苦手な方は無理をしないようにお願いします。

私には好きな先輩がいる。いや、好きというものではない。大大大好きだ。言葉では言い尽くせないくらい、大好きだ。
すらりと伸びた、美しい脚。
張りのあるもちもちの肌。
きゅっとしまった腰。
ほどよく膨らんだ形の良い胸。
笑った時のつやつやの唇。
きらきらした少女のような瞳。
ふわふわのショートカットの髪。
身体の特徴だけでも、この2、30倍は言える。そのくらいに先輩が好き。勿論性格も。優しくて、可愛くて、ちょっとドジで天然なところも。辛い時に人に当たらないよう努力するところも。
桐竜、亜美先輩。
私も先輩も女だから、本当は蔑む意味で使われる「レズ」と言われることもある。そのことを知っている子には「百合」とか「GL」と言われる。
けれど関係ない。私が先輩のことを大好きなのは事実だ。恋愛感情かはわからないが。
だから、だから私は先輩に変な虫がつくのが怖い。先輩をくだらない虫に取られるのが嫌。嫌い。男なんて大嫌い。先輩に近付く男なんて…尚更。
私がここまで先輩に依存し、男を嫌うのには理由がある。あまり話したくないけれど、理解して欲しい。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
私が小学生の頃。父親はとうの昔に他界して、母と兄と三人暮らしだった。母は生活費のため働きに出ていて、たくさんお金を稼いでくれたため生活には困らなかった。しかしまだ母親が恋しいお年頃。代わりに兄と遊んでいた。その時の兄は優しくて大好きだった。けれど、兄は彼女を作った途端、豹変してしまった。妹の世話を放って彼女とデート。デート。デート。たまに家に居た。私が遊びに行くから、と嘘をついて外に出たあとすぐに、変な声が聞こえた。気持ち悪くて、吐きそうだった。兄は、こんなにも気持ちが悪く酷い人なのか。その思いが徐々に肥大していって、遂には男全般が嫌いになった。
そんな生活から早6年。中三の時だった。
受験生だから、と高校見学に行くことにした。家にいるのが嫌だったのもあり、なるべく遠くに行った。通うのはさして苦痛ではない程度の距離の。
私は中学の制服に身を包み、校門をくぐった。説明会会場に着き、座る。その時ステージでは映像が流れていた。行事や教科、その他様々なことが。その中で気になったのは部活動だった。写真部の1人が、凄く気になった。説明会の日だけ、部活動見学もありということで私は写真部に行った。他の人たちは楽しそうに話しながら運動部や吹奏楽部など派手な部活に行った。
廊下の静けさが寂しさを表していた。私は意を決して写真部と書かれた教室をノックした。
「す、すいません…っ?」
「あれ?早かった…ね…?ん?今日…そっか、部活動見学か!」
なにやら1人で納得していたのは写真で見たあの人だった。確か一年生だったはずだが、上級生と言われても納得できるほど大人びていた。
「こんにちは。写真部に来てくれたのかな?私、桐竜  亜美!宜しくね」
深く頭を下げる桐竜さん。その仕草も、可愛らしかった。
「こ、こちらこそ宜しくお願い致しましゅ!」
緊張で、思いっきり噛んでしまった。恥ずかしくて下を向くと、桐竜さんは楽しそうに笑った。
「緊張しちゃったのかな?安心して、私は貴方とあまり歳は変わらないから!…多分」
最後の付け足しがおかしくて笑ってしまう。とても幸せな時間を感じた。
「ねぇ、あなたの名前は?」
「わ、私は…っ」
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