女魔帝、魔族に飽きたから人間界に降り立つ

キャルキャル

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人間は優しいのではないのか?

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 人間の町に降り立った私だが、汚い雰囲気の町である。


 魔大臣、改め新魔王がこの国を攻めるまでに少し時間が空くだろうから、その間私は観察させてもらい、その後人間側の立場から、魔王軍との戦いを観測させてもらおう……


 これにより、新たな刺激が得られるに違いない……



 魔大臣……いや新魔王と呼ぶべき彼は、用心深い男なので、きっと確実に滅ぼせる戦力を準備するに違いないから、その時の人間の抵抗は見ものであるぞ……


 それでこそ、私の腐った淀みの解放のきっかけになるはずである!




 そんな事を考えながら歩いていたら、柄の悪そうな男にぶつかってしまった!



「……すみません!」



 私が怯えた顔をして謝ると、ガラの悪い男は激怒して来るでは無いか!




「おいおいごめんですんだら法律はいらねぇんだよ!」



「何か妙ないい服着てるじゃねぇか、身ぐるみおいていきな!」



 ……どういうことかしら?人間というのは文献によると、幼く可愛いものに弱いと書いてあったが?


 私はだから幼い女の子に化けているのに、全く通じないでは無いか!


 さらに私が無礼をしたというのならまだしも、大人しく弱弱しい振りをして謝罪までしたのに、どうして通じないのか!



 ……おそらくこの男が異常であって、人間というのは弱いものを助ける文化と聞いたから、助けを求めれば何とかなるはずである!



「だ……誰か助けて~」



 私が渾身に叫んだら、他にもガラの悪い男達に囲まれて……



「おい身ぐるみ剥いだ上に奴隷として売り飛ばしてやろうぜ!」



 などと言い合っているではないか……



 ……私はこいつらを皆殺しにすることはできる……



 がそれをすると人間界に派手な痕跡を残すわけで、観測に不便である。


 ということで、魔法で高速移動で姿を消して逃れたのだが……


 どうなっているのかしら?


 あいつらは消えた私に困惑して右往左往しているが、私は文献との違いに困惑をした……



 人間って優しいのじゃないのかしら?


 特に弱き者に……
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