独身女子の妄想日記

sara

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同い年の彼氏 Part2

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専門学校を卒業し私は地元に帰り
彼は東京に行き遠距離恋愛をすることとなった

彼とは連絡を取り合い
メールや電話などをしていたが
私は卒業後地元で仕事をし
彼は東京でバイトもせず親からの仕送りで好きなことをしていた
時間が合うわけもなく仕事終わりに電話をするなど
私が彼に合わしているという生活が続いた

「沙樹はいつこっち来るん?」

「東京やろ?今免許とるためにお金貯めやるからまだ無理やな」

「そんなん言うたらいつまでたっても会えんで?」

分かっているそんなことは分かりきっている
でも東京と私の地元普通に考え続かないし
なかなか会えないことは分かりきっていた
だからこそ卒業前に別れを切り出した

「私は地元に戻るしあなたは上京するし今後会いにくくなる」

「僕が会いに来たら良いんじゃん」

「仕送りになるんでしょ?」

「そう集中できるようにお母さんが全部出してくれる」

「だったらそれは駄目」

「じゃあどうするの?」

「向こうには私よりも痩せててかわいい人が一杯いるだから別れた方が良いと思う」

「沙樹はそれでいいの?」

「それでいいと言うか...その方が良いと思う」

はっきりとは言えないけど自分の気持ちは伝えた方がいい
そう思い遠回しだが別れたいと言うことを伝えた
.............つもりなのだが

「じゃあ別れんかったらいいやん」

「いやでもなかなか会えんしだったら向こうで良い子いっぱいおるから」

「だったら僕が会えるまで我慢したら良いんやん」

なにその僕が我慢してあげるかん.......
上からかよ......

そんなこともあり
以前にはっきりと言っている
貯めるまで会えないことを
でも仕事がここまでシンドイとはしらず
日々毎日って言って良いほど寝落ちするまで
電話やメールをしていた
次の日が7時出勤の早番であっても
その日が0時を回る残業をする遅番であっても
彼が電話やメールをしたいという日には付き合っていた

でもそろそろしんっどい

「あのさ....明日早番やから.....もう寝たい」

「んーーー...そうか....」

「そうかじゃなくて....もう切るで?」

「あー....沙樹?」

「.....なに?」

「今度さ会える日ある?」

「だから....休みは大体教習所に行くから会えんて」

「いやでもたまには.....」

仕事をしながら貯めたお金で免許を取るために休みの日は勉強を詰め込んでいる
そんなこともあり休みという休みはなくだんだんストレスが溜まっていた

「だから...地元はド田舎やから車がなかったら足がないねん」

「いや..それは分かってるけど」

「わかってるんやったら親や兄貴に送り迎えして貰いながら仕事してることも分かるやろ」

「...うん」

「一刻も早く免許取って車買わな迷惑しかかけてないねん」

「........」

「だからそっちに行くお金も時間もないの」

「......もういいよ.....寝る」

そう言って電話が一方的に切られた
私が早番だから電話切りたいと言ったときは渋るくせに
自分は切りたいときはすぐにきる
じょじょに好きという気持ちが冷め
今では....なぜ好きだったのか
なぜ今も付き合っているのか分からなくなった
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