839 / 1,010
14
しおりを挟む
自分のせいでとんでもない事になったと祐羽は自分の下手くそさを呪った。
いくら中瀬がヤクザ組織の一員とはいえ、他の組員より細身な姿を見ると、無事で済むとは思えない。
おまけに多勢に無勢で、圧倒的不利だ。
これは止めなければ!と祐羽は立ち上がった。
「や、やめてください!」
「あ?!」
「バカ!お前は出てくんな!!」
祐羽は怖いのを我慢して目力全力で相手の前に立ち塞がる。
慌てて中瀬が祐羽を後ろに下げるが、今度は外崎が出てくる。
「外崎さん!?」と中瀬が慌てる。
「お怪我は無いですか?確かにボールを当ててしまったことは認めます。しかし、わざとじゃないんです。すみませんでした」
丁寧に謝罪した外崎は長い睫毛をパシパシさせて潤んだ瞳を向ける。
「まぁ、謝るなら許してやらなくもないけど…なぁ?」
「そうだな。謝れば」
「お姉さんも一緒にこっちに付き合ってくれるなら」
男達が満更でもない様子で笑いながら外崎を誘い「ダメダメ駄目に決まってんだろーっ!!」と再び中瀬が前に立つ。
「外崎さんと祐羽は本当にややこしくなるから下がってて!!」
「「え~」」
不満そうに声を漏らす二人に中瀬が眉を吊り上げる。
「え~、じゃない!!俺は二人の護衛も兼ねてんの!そこんとこ理解して!!」
「僕達は中瀬くんの護衛だよ」
外崎の言葉に祐羽がうんうんと頷いた。
僕のせいだし。それに、僕だって中瀬さんを守るんだ!
祐羽はむんっ!と気合いを入れた。
いくら中瀬がヤクザ組織の一員とはいえ、他の組員より細身な姿を見ると、無事で済むとは思えない。
おまけに多勢に無勢で、圧倒的不利だ。
これは止めなければ!と祐羽は立ち上がった。
「や、やめてください!」
「あ?!」
「バカ!お前は出てくんな!!」
祐羽は怖いのを我慢して目力全力で相手の前に立ち塞がる。
慌てて中瀬が祐羽を後ろに下げるが、今度は外崎が出てくる。
「外崎さん!?」と中瀬が慌てる。
「お怪我は無いですか?確かにボールを当ててしまったことは認めます。しかし、わざとじゃないんです。すみませんでした」
丁寧に謝罪した外崎は長い睫毛をパシパシさせて潤んだ瞳を向ける。
「まぁ、謝るなら許してやらなくもないけど…なぁ?」
「そうだな。謝れば」
「お姉さんも一緒にこっちに付き合ってくれるなら」
男達が満更でもない様子で笑いながら外崎を誘い「ダメダメ駄目に決まってんだろーっ!!」と再び中瀬が前に立つ。
「外崎さんと祐羽は本当にややこしくなるから下がってて!!」
「「え~」」
不満そうに声を漏らす二人に中瀬が眉を吊り上げる。
「え~、じゃない!!俺は二人の護衛も兼ねてんの!そこんとこ理解して!!」
「僕達は中瀬くんの護衛だよ」
外崎の言葉に祐羽がうんうんと頷いた。
僕のせいだし。それに、僕だって中瀬さんを守るんだ!
祐羽はむんっ!と気合いを入れた。
54
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる