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ファンアート付属小説 寝恋しらす様

ファンアート付属小説 寝恋しらす様①

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ファンアート付属小説 寝恋しらす様
「しらす物語①~出会い~」
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※これはフィクションです。この物語は私の中で生み出された勝手な妄想、想像、理想であり、配信活動者である寝恋しらす様の今後の未来、予言などではございません。
その辺をご理解していただける方のみ、この先にお進み下さい。
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私は、とある大切な人から貰ったマフラーをみにつけ、出たくもないはずの外に出る。
周りを見渡しても、あの人はもう居ない。
ただあるのは…あの人が残したこのマフラーだけだった。

「………わかった。私、これからも頑張るよ。」

大嫌いだったはずのこの寒さが
何故か今だけ、尊く感じた。

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とある冬の出来事
僕は不思議な出会いをした。

「……………え?」

「…(じっー)」

いつも通っている平凡な帰り道
そんな道の横隅に、みかんの入っていたはずのダンボールが置いてあった。
案の定、定番のように動物が入っているわけなのだが…………

「…何…してらっしゃるんですか??」

「…お家を探してます!!」

そのダンボールに入っていたのは
体育座りでこちらを見つめる
猫耳女子だった。

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「いやーほんと助かったよー!この時期にあの格好で外はきつくてさー笑」

平然と我が家のコタツに入り
ニコニコとしながら暖を取る1人の女性
…いや、猫…??
いつもの部屋なのに、何故か分からないが自分の部屋じゃないように感じてしまうほどの異質感が部屋を埋めつくし始める。
…まぁ、連れてきたのは自分なのだが…
さすがにあのまま見殺しにはできない。
この時期にあのまま外にいてはいくつ命があっても足りないだろう。

そんなこともあり、僕は一旦彼女を家に入れてあげることにしたのである。

…にしても…
うん…
本当に美人さんやなぁ……この子…

あまりジロジロ見るのは良くないのは分かっている。
しかし、その理性すら忘れさせてしまうほどの美しさが彼女にはあった。

琥珀色の綺麗で透き通った瞳に、丁寧に手入れされているであろう髪
ぴょこぴょこ動く耳もとても可愛らしい。
…しかし、それ以上に目の引く部分がひとつ…

……………で、デカい。

何がとは言わないけども…デカい。

自然と視線はひとつの方向に向かってしまっており、彼女の存在に目が離せなくなってしまった。

「…んにゃ?どうかしました??」

すると、見ていたのがバレたのだろうか
彼女は不思議そうに首を傾げる。
その声にハッとした僕は、そのまま首を横に振り、意識を元に戻した。

「……いやいやいや!なんでもない!なんでもないから!うん!」

「ほんとにー?聞きたいことがあったらなんでも聞いてよ!せっかく出会ったんだし!答えられる範囲ならなんでと答えるよー!」

焦りを感じていた私の様子には一切気づかない彼女。
ドキドキと心臓がなっていたなか、彼女のその言葉を聞いたこともあり、聞かなければならない事が頭にしっかりと降りてきてくれた。

「あっ…そうじゃん…聞きたいことが結構あるんだ。えっと、それじゃあまずは…」

なんであんなところで座ってたの??それと…あなたは一体誰なんですかね…?  

私は純粋な疑問と好奇心をそのまま彼女にぶつけることにした。

すると彼女も僕の質問にはっとしたのか、耳をピンとさせながら私の質問に答え始める。

「あっそういえばまだ自己紹介すら済んでなかった…。えっと…こほん。私の名前は寝恋ねこしらすと申します!お恥ずかしながらVTuberとして活動させてもらっているものなのですが…その…」

実は家を追い出されたので、お家に戻れるまで住ませてくれる優しい人を探してました!

「…はい???」

「お兄さん優しそうなのでここに暫くいさせてください!よろしくお願いしますー!」

彼女の発言に一瞬私の脳内CPUが火花を散らす。
……な、なんて??
どういうこと??

「…えっ、それって…どういう」

「家に帰れるまで居候させてください!」

………
元気のいい言葉
そして気持ちいほどの清々しさを感じる自白
耳に入りやすいその可愛らしい声が僕の部屋に大きく響き渡っていた。

「…あの…えっと」

「はいっ!」

嫌です。



……

………

さっきまで響いていた彼女の可愛らしい声は完璧に消え、部屋に残るのは時計のカチカチという針の音のみ
彼女も私の言葉を理解するのに時間がかかっているのか、しばらく固まっていた。

数十秒後…

「え、ええええええええええええ!!!!」

彼女はまん丸と大きな瞳を開き
さっきまでとは比べ物にならない声を部屋にひびき渡らせる。

当たり前である。

なんせ…不思議な出会いをしたひと時の日常に対し私は、平穏な生活を求め彼女の期待している言葉の反対を投げかけたのだから。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

続く…




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