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第十一章『the Rising "salu"』(ザ・ライジング・猿)~秀吉、その6本指で天下を掴む!~
ザ・ライジング・猿11『面白い話』
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テンションが上昇している信長は、バーンと秀吉の両肩を両手で叩いて掴むと――
秀吉の体を前後に揺らしながら……
「――だから負けるな、くじけるな!
今“負けて”指を一本捨てたところで――
“元六本指の化け物秀吉”と……言われるだけだ。
成功して成功して――
皆もお主の様に――
《六本指に生まれたかった!》
と言わしてみろ!!」
それから信長の表情はうって変わったように――
少年の輝きになって――
「余はな、その光景を想像すると面白くて面白くて――
……はっははは」大声で笑い出す信長。
「ろ……六本指が羨ましい……
皆がそう言う……。
……ぷっ、ふぅっ、はは、わっはは」秀吉も笑っていた。
そして頬を伝う涙……。
そう秀吉の嬉し涙を流すその瞳には――
さっきまでの絶望の色はもう全く無く、
ただただ輝く太陽――
――いや《未来》だけを見つめていた――
秀吉の体を前後に揺らしながら……
「――だから負けるな、くじけるな!
今“負けて”指を一本捨てたところで――
“元六本指の化け物秀吉”と……言われるだけだ。
成功して成功して――
皆もお主の様に――
《六本指に生まれたかった!》
と言わしてみろ!!」
それから信長の表情はうって変わったように――
少年の輝きになって――
「余はな、その光景を想像すると面白くて面白くて――
……はっははは」大声で笑い出す信長。
「ろ……六本指が羨ましい……
皆がそう言う……。
……ぷっ、ふぅっ、はは、わっはは」秀吉も笑っていた。
そして頬を伝う涙……。
そう秀吉の嬉し涙を流すその瞳には――
さっきまでの絶望の色はもう全く無く、
ただただ輝く太陽――
――いや《未来》だけを見つめていた――
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