黒侍~SAMURAI BLACK~(サムライ・ブラック) 魔王織田信長に仕えし黒き巨人──元黒人奴隷ヤスケ

枢木卿弼

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第一章 奴隷誕生

罪と罰

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「はい解ります。つまり“黒い肌”も神の意志という事ですよね」
「そうです、黒い肌にも神の意志──つまり意味があるのです」
「ど、どうゆう意味があるのですか?」そう尋ねるヤスケの手元は、緊張のせいかミサに使うカリス(聖杯)を両手でぎゅっと握りしめていた……
一方のヴァリニャーノは慈愛の表情で、残酷な運命を言う。
「体が黒いのは、他人と識別するため、しかも黒とは闇、黒とは悪です」
「そ、そんな意味があったのですか……」衝撃を受けるヤスケ──握った銀のカリスはもっと強く握りしめられ、もう潰れそうであった。

ヴァリニャーノは慈愛に満ち、そして優しい声で続けた──
「そう黒い肌というのは祖先が罪を犯し、又その償いを果たしていない事を表します。
何故なら、その者を改心して入信させ贖罪させる為に、我々パードレ(宣教師)に発見されやすいよう──
神が黒い肌にして識別し易くして下さっているからです」
「そうだったんですか祖先の罪を……だから僕の肌は黒かったんだ」
──素直なヤスケは納得してしまう。疑問の結論がでてホッとしたのか、カリスを握る手はさっきより力が抜けていた。

「そうですよヤスケ、そして罪には必ず──

《罰》があります」
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