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第一章 はじまり
9.打ち合わせ
ルーカスが眼鏡をクイっとしながら、
「川下の港については私がやります。7艘分となると、港の拡張工事が必要かもしれません。市参事会との折衝が必要だと思います」
イーサンは、
「中継地点の港の確認は、商人ギルドと併せて俺が。運搬人と護衛は商人ギルドである程度見つけられるかな。
拡張工事が必要な箇所は纏めてルーカスに連絡する」
「2人とも仕事が多過ぎないかしら? 必要なら人を増やしてね」
「はい、徹夜の予定はないから」
イーサンが、マーサを見ながらニヤリと笑った。
「業務開始予定はいつ頃を考えていますか?」
セオが聞いてきた。
「船と人の集まり具合によるかしら。
出来れば、護衛船と輸送船が3台出来た辺りで始めたいわね。
その前に何度も試運転して、川の状況を確かめたいし」
「では、早くて10ヶ月後ですか?」
ルーカスが、頭の中で資金繰りの計算を始めた。
「船頭と水夫以外に船曳人夫がいるし、曳船道の整備が必要になるはず。地図で見ただけだけど、少なくとも4箇所は船を引き上げて、螺馬に引かせる必要があるわ」
「そんなに早く人が集められるか?」
「水夫は移民が多いので、報酬次第では何とかなるのではないかと思います。
時期が来たらあちこちで募集をかけましょう」
「船頭が難しそうですね。船団を組むとなると上下関係が出てきますから」
「その他にも、急流や水底の詳しい調査がまだ不足気味か」
「そこは人集めと一緒にやろうと思うの。
現地で渡し守や漁師をしている人が、一番詳しいでしょう?」
「漁師ギルドですね」
「ええ。大きな船が行き交う事で、定置網や刺し網に不具合が出ないかも検証しなくちゃ」
「段々面白くなってきた」
「試運転が楽しみですね」
「もし積荷が集まらなかったら採算が取れなくなりますが、その時はどうしますか?」
「勿論、別の川でやるわ」
リディアはにっこり笑って、余裕綽々の様子。
「可能性はいっぱい広がってるもの」
イーサンとルーカスが店舗二階の事務所に上がって行った。リディアとセオは2人で打ち合わせを続けた。
「まず、どこから手を付けますか?」
「これがイーサンからの報告書なの。
で、まずは起点になる上流からはじめて、少しずつ下がりながら情報を集めるわ」
「領主ですね。漁師は領主に雇われてる所もありますし」
「引き抜きしちゃ不味いわよね」
セオが苦笑いしている。
「揉め事にならない様に気を付けないと。
商会に付け入る隙を狙ってる輩は結構いますから」
「そうなのよね、気をつけるわ」
「新しい事業をはじめるなら、結婚は当分先送りですか?」
「勿論よ。だってみんな商会か、伯爵家の財産狙いだもの」
「リディア様に惹かれてる方もいらっしゃると思いますが」
「ないない。だってどの方も一度もお会いした事ない方だもの。
条件的に美味しそうって思っただけだわ」
「それはリディア様が貴族の集まりに参加されないからでは?」
「着飾って、ニコニコお喋り? 無理! 顔が引き攣っちゃう。
とんでもないヘマをやらかして、笑われるだけだわ」
「川下の港については私がやります。7艘分となると、港の拡張工事が必要かもしれません。市参事会との折衝が必要だと思います」
イーサンは、
「中継地点の港の確認は、商人ギルドと併せて俺が。運搬人と護衛は商人ギルドである程度見つけられるかな。
拡張工事が必要な箇所は纏めてルーカスに連絡する」
「2人とも仕事が多過ぎないかしら? 必要なら人を増やしてね」
「はい、徹夜の予定はないから」
イーサンが、マーサを見ながらニヤリと笑った。
「業務開始予定はいつ頃を考えていますか?」
セオが聞いてきた。
「船と人の集まり具合によるかしら。
出来れば、護衛船と輸送船が3台出来た辺りで始めたいわね。
その前に何度も試運転して、川の状況を確かめたいし」
「では、早くて10ヶ月後ですか?」
ルーカスが、頭の中で資金繰りの計算を始めた。
「船頭と水夫以外に船曳人夫がいるし、曳船道の整備が必要になるはず。地図で見ただけだけど、少なくとも4箇所は船を引き上げて、螺馬に引かせる必要があるわ」
「そんなに早く人が集められるか?」
「水夫は移民が多いので、報酬次第では何とかなるのではないかと思います。
時期が来たらあちこちで募集をかけましょう」
「船頭が難しそうですね。船団を組むとなると上下関係が出てきますから」
「その他にも、急流や水底の詳しい調査がまだ不足気味か」
「そこは人集めと一緒にやろうと思うの。
現地で渡し守や漁師をしている人が、一番詳しいでしょう?」
「漁師ギルドですね」
「ええ。大きな船が行き交う事で、定置網や刺し網に不具合が出ないかも検証しなくちゃ」
「段々面白くなってきた」
「試運転が楽しみですね」
「もし積荷が集まらなかったら採算が取れなくなりますが、その時はどうしますか?」
「勿論、別の川でやるわ」
リディアはにっこり笑って、余裕綽々の様子。
「可能性はいっぱい広がってるもの」
イーサンとルーカスが店舗二階の事務所に上がって行った。リディアとセオは2人で打ち合わせを続けた。
「まず、どこから手を付けますか?」
「これがイーサンからの報告書なの。
で、まずは起点になる上流からはじめて、少しずつ下がりながら情報を集めるわ」
「領主ですね。漁師は領主に雇われてる所もありますし」
「引き抜きしちゃ不味いわよね」
セオが苦笑いしている。
「揉め事にならない様に気を付けないと。
商会に付け入る隙を狙ってる輩は結構いますから」
「そうなのよね、気をつけるわ」
「新しい事業をはじめるなら、結婚は当分先送りですか?」
「勿論よ。だってみんな商会か、伯爵家の財産狙いだもの」
「リディア様に惹かれてる方もいらっしゃると思いますが」
「ないない。だってどの方も一度もお会いした事ない方だもの。
条件的に美味しそうって思っただけだわ」
「それはリディア様が貴族の集まりに参加されないからでは?」
「着飾って、ニコニコお喋り? 無理! 顔が引き攣っちゃう。
とんでもないヘマをやらかして、笑われるだけだわ」
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