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スペンサー商会
12.またまた部屋に2人きり
値段交渉を済ませて宿に帰る道すがら、
「全く肝が冷えました」
「人前で脱いだりなんてしないわ。
でも、危なかったわね。カーリムがあんなに強いなんてちょっと慌てちゃったわ」
「リディア様といると、あっという間に白髪だらけになりそうです」
「あら、銀髪のセオもカッコ良さそう」
リディアがくすくす笑うと、セオも渋々の様に笑い出した。
「カーリムが負けなくて良かったわ」
「?」
「だって、カンドゥーラを脱がれたらちょっと嫌かも」
下着一枚になったカーリムを想像して、2人で笑い転げた。
宿に着いて一番にリディアは湯浴みをしたが、セオは慣れたようにドアの外に立っている。
下働きの男達が桶と湯の片付けを済ませた頃には、リディアはうつらうつらと寝かけている。
「ヒューに明日の朝出発すると伝えて、食事を貰ってきます。
部屋から出ないでくださいね」
ベッドの上でこっくりと頷いたリディアを見ながら、セオは部屋の鍵を閉めて出て行った。
料理の盆を持ち部屋に入ると、案の定リディアはぐっすりと眠っている。リディアの肩を軽く揺すり、
「リディア様、起きて食事して下さい」
何度か声をかけたがリディアはピクリともしない。
「リディア様!」
びっくりして飛び起きたリディアを見てセオは真っ赤になった。
ベッドから飛び出したリディアは、大きめのシャツ一枚でズボンを履いていなかった。
慌ててベッドに潜り込むリディアと、背中を向けて硬直しているセオ。
「あーっと、食事。そう食事持ってきました。明日も早いのでさっさと食べて寝てしまいましょう」
「はい」
リディアは真っ赤な顔をしたまま、なかなかベッドから出られないでいた。
二人きりでの食事は何とも居心地の悪いものになった。
(見られちゃった)
リディアは恥ずかしくて顔を上げられず、セオもリディアの方を見れないでいる。
「あっあの、えーっと。そうだ、カーリムから貰った琥珀には虫が入っていたんですよね」
「ええ、虫入りのブルーアンバーだなんて、一体いくらするのか想像もできない。
あの綺麗な飴色が、お日様の下では青く光るなんて信じられる?
あんなに高価な物を頂いて良かったのかしら」
「カーリムはリディア様が大のお気に入りですからね。
営業担当が三ヶ月以上かけて手に入れた琥珀以上の品を、リディア様があっという間に手に入れたと知ったら彼が泣きそうです」
「彼もストリップ・ゲームするとか?」
リディアとセオは、真剣な顔でゲームをするカーリムと営業担当者を想像して爆笑した。
セオが食器を一階に運んで帰ってくると、リディアはベッドに入っていたが今日は起きているようだ。
蝋燭を消し部屋が暗くなる。暫くするとリディアが眠りについた気配がしてきた。
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
遠くで鳥が鳴きはじめ、空がうっすらと明るくなってきた。
目を真っ赤に充血させ口元に皺を寄せたセオがリディアを起こした。
「おはよう。セオ、どうしたの? 酷い顔してるわ」
リディアが慌てて飛び起きた。
「何でもありません、食事を済ませて出発しましょう」
「えっええ、そうね。大丈夫?」
「はい、元気一杯です。山賊が立ち直らないうちに山を越えましょう」
身支度を済ませて一階に降りると、ヒュー達が既に食事をしていた。
「セオ、その顔どうしたんだ!」
驚いたヒューが椅子を倒して立ち上がった。
「全く肝が冷えました」
「人前で脱いだりなんてしないわ。
でも、危なかったわね。カーリムがあんなに強いなんてちょっと慌てちゃったわ」
「リディア様といると、あっという間に白髪だらけになりそうです」
「あら、銀髪のセオもカッコ良さそう」
リディアがくすくす笑うと、セオも渋々の様に笑い出した。
「カーリムが負けなくて良かったわ」
「?」
「だって、カンドゥーラを脱がれたらちょっと嫌かも」
下着一枚になったカーリムを想像して、2人で笑い転げた。
宿に着いて一番にリディアは湯浴みをしたが、セオは慣れたようにドアの外に立っている。
下働きの男達が桶と湯の片付けを済ませた頃には、リディアはうつらうつらと寝かけている。
「ヒューに明日の朝出発すると伝えて、食事を貰ってきます。
部屋から出ないでくださいね」
ベッドの上でこっくりと頷いたリディアを見ながら、セオは部屋の鍵を閉めて出て行った。
料理の盆を持ち部屋に入ると、案の定リディアはぐっすりと眠っている。リディアの肩を軽く揺すり、
「リディア様、起きて食事して下さい」
何度か声をかけたがリディアはピクリともしない。
「リディア様!」
びっくりして飛び起きたリディアを見てセオは真っ赤になった。
ベッドから飛び出したリディアは、大きめのシャツ一枚でズボンを履いていなかった。
慌ててベッドに潜り込むリディアと、背中を向けて硬直しているセオ。
「あーっと、食事。そう食事持ってきました。明日も早いのでさっさと食べて寝てしまいましょう」
「はい」
リディアは真っ赤な顔をしたまま、なかなかベッドから出られないでいた。
二人きりでの食事は何とも居心地の悪いものになった。
(見られちゃった)
リディアは恥ずかしくて顔を上げられず、セオもリディアの方を見れないでいる。
「あっあの、えーっと。そうだ、カーリムから貰った琥珀には虫が入っていたんですよね」
「ええ、虫入りのブルーアンバーだなんて、一体いくらするのか想像もできない。
あの綺麗な飴色が、お日様の下では青く光るなんて信じられる?
あんなに高価な物を頂いて良かったのかしら」
「カーリムはリディア様が大のお気に入りですからね。
営業担当が三ヶ月以上かけて手に入れた琥珀以上の品を、リディア様があっという間に手に入れたと知ったら彼が泣きそうです」
「彼もストリップ・ゲームするとか?」
リディアとセオは、真剣な顔でゲームをするカーリムと営業担当者を想像して爆笑した。
セオが食器を一階に運んで帰ってくると、リディアはベッドに入っていたが今日は起きているようだ。
蝋燭を消し部屋が暗くなる。暫くするとリディアが眠りについた気配がしてきた。
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
(大丈夫だ、今日は眠れる)
(俺は何も見ていない)
遠くで鳥が鳴きはじめ、空がうっすらと明るくなってきた。
目を真っ赤に充血させ口元に皺を寄せたセオがリディアを起こした。
「おはよう。セオ、どうしたの? 酷い顔してるわ」
リディアが慌てて飛び起きた。
「何でもありません、食事を済ませて出発しましょう」
「えっええ、そうね。大丈夫?」
「はい、元気一杯です。山賊が立ち直らないうちに山を越えましょう」
身支度を済ませて一階に降りると、ヒュー達が既に食事をしていた。
「セオ、その顔どうしたんだ!」
驚いたヒューが椅子を倒して立ち上がった。
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