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スペンサー商会
14.デジャヴ
翌日、本店に出向いたリディア達を待っていたセオは、顔色も良く元気一杯だった。
「リディア様、おはようございます」
「おはよう。良かったわ、昨夜はよく眠れたみたいね」
「ご心配おかけしました」
頭を下げるセオを見ながら、
(やっぱり歯軋りだった? いびきとどっちが恥ずかしいのかしら)
未だに悩んでいるリディアだった。
「さて、今日はヴェンナに行きましょう。
細工師の予約がちゃんと取れてると良いんだけど」
「あまり時間の余裕がないので、必要なら細工師の所まで俺が馬を走らせます」
「そうね、その方が確実かも。
セオに行って貰うのが一番安心できそうだわ」
馬車でヴェンナの支店に着いたが、今日も支店は慌しい。
「もうロバート様はいないはずなんだけど、今度は何かしら」
不安になりながら支店に入って行くと、
「商会長!」
事務員達が真っ青な顔で集まってきた。
(デジャヴ? この間と同じ光景だわ)
「どうしたの?」
「イーサンと連絡が取れないんです。
グリューニーからヘイデンに向かうという連絡が来ていたのですが、ヘイデンに到着してないんです」
「人を増やして探しましょう。
イーサンの事だから心配はいらないと思うけど、ヘイデンからグリューニーに向けて探してくれるかしら。
見つかったら、一旦ここに戻ってきて貰ってね」
「マッケンジー公爵はどうしますか?」
「細工師の予約は取れてる?」
「はい、既に待機してもらってます」
「セオ、これを細工師の所へ持って行って、出来上がり次第公爵家に持ってきて。
私は一足先にマッケンジー公爵の所へ説明に伺うわ。
ルーカスには連絡ついたのかしら」
「はい、王都の事務所から伝書鳩が戻ってきました。
できるだけ早く戻って来ると」
「では、後のことはルーカスに任せましょう」
セオは直ぐ細工師の所に走り、リディアはエバンズで準備を済ませてマッケンジー公爵の元へ向かった。
馬車の中のリディアとマーサは、
「お嬢様は最近、移動続きですねぇ」
「そうね、こんなにトラブルだらけなのは初めてだわ」
リディアは、騾馬の交配をはじめてから今まで大きな問題が発生する事なく過ごしてきた。
それがここのところ災難続きで驚いている。
「お守りにキャストライトかモリオンでも持ってみようかしら。
精神安定の琥珀でも良いわね」
「不信心なお嬢様にキャストライトはどんなもんでしょうか。
お嬢様には黒水晶がお勧めかもしれないですね」
「教会に行く時間がないからって、献金だけじゃ効果薄いわよね。
取り敢えず、カーリムに貰ったブルーアンバーをネックレスにしてみようかしら」
「琥珀でこれ以上前向きになられても・・周りの迷惑になりそうです」
首を傾げるマーサに、
「私だって、ベッドから転がり落ちたセオを見た時は慌てたわよ」
「リディア様、おはようございます」
「おはよう。良かったわ、昨夜はよく眠れたみたいね」
「ご心配おかけしました」
頭を下げるセオを見ながら、
(やっぱり歯軋りだった? いびきとどっちが恥ずかしいのかしら)
未だに悩んでいるリディアだった。
「さて、今日はヴェンナに行きましょう。
細工師の予約がちゃんと取れてると良いんだけど」
「あまり時間の余裕がないので、必要なら細工師の所まで俺が馬を走らせます」
「そうね、その方が確実かも。
セオに行って貰うのが一番安心できそうだわ」
馬車でヴェンナの支店に着いたが、今日も支店は慌しい。
「もうロバート様はいないはずなんだけど、今度は何かしら」
不安になりながら支店に入って行くと、
「商会長!」
事務員達が真っ青な顔で集まってきた。
(デジャヴ? この間と同じ光景だわ)
「どうしたの?」
「イーサンと連絡が取れないんです。
グリューニーからヘイデンに向かうという連絡が来ていたのですが、ヘイデンに到着してないんです」
「人を増やして探しましょう。
イーサンの事だから心配はいらないと思うけど、ヘイデンからグリューニーに向けて探してくれるかしら。
見つかったら、一旦ここに戻ってきて貰ってね」
「マッケンジー公爵はどうしますか?」
「細工師の予約は取れてる?」
「はい、既に待機してもらってます」
「セオ、これを細工師の所へ持って行って、出来上がり次第公爵家に持ってきて。
私は一足先にマッケンジー公爵の所へ説明に伺うわ。
ルーカスには連絡ついたのかしら」
「はい、王都の事務所から伝書鳩が戻ってきました。
できるだけ早く戻って来ると」
「では、後のことはルーカスに任せましょう」
セオは直ぐ細工師の所に走り、リディアはエバンズで準備を済ませてマッケンジー公爵の元へ向かった。
馬車の中のリディアとマーサは、
「お嬢様は最近、移動続きですねぇ」
「そうね、こんなにトラブルだらけなのは初めてだわ」
リディアは、騾馬の交配をはじめてから今まで大きな問題が発生する事なく過ごしてきた。
それがここのところ災難続きで驚いている。
「お守りにキャストライトかモリオンでも持ってみようかしら。
精神安定の琥珀でも良いわね」
「不信心なお嬢様にキャストライトはどんなもんでしょうか。
お嬢様には黒水晶がお勧めかもしれないですね」
「教会に行く時間がないからって、献金だけじゃ効果薄いわよね。
取り敢えず、カーリムに貰ったブルーアンバーをネックレスにしてみようかしら」
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首を傾げるマーサに、
「私だって、ベッドから転がり落ちたセオを見た時は慌てたわよ」
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