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ティルスへ
1.父の計画
「セオ達? 勿論大好きですわ。
信頼してますし頼りにもしてますの」
「3人の中で一番信頼してるのは誰だい?」
「お父様、順番なんてあるわけないじゃないですか。
みんな大切な仲間ですもの」
「そうだな、確かに大切な仲間だね。
リディアは都市貴族の誰かと2人で会ったりした事はないのかい?」
「仕事以外でですか? そういうのは一回もありませんわ」
「・・リディア、これからは我が家でも客人や吟遊詩人を呼んでパーティーを開こう。
娘が4人もいたのに今まで何もしてこなかったツケが回ってきたようだ」
「スペンサーが見つかった途端、急いで結婚させようとなさるなんて。
何だかとても納得がいきませんわ」
リディアは腕を組んで父親を睨みつけた。
「別にそういう訳では。
今回の事で自分が果たすべき役割を思い出しただけなんだ。
リディアには放っておいても山の様に釣書が届いていたからね、それでいいかと呑気に構えてた」
「お嫁になんて行ったら、お兄様が帰ってこられてもなかなかお会いできないじゃありませんか」
ライリーは苦笑いしながら、
「リディアが屋敷に大人しくしてるのはあり得ないと思うが」
リディアは腹を立てて横を向いた。
「ルーカスと一緒にお兄様の所に行く時、お父様にはお留守番して頂きますわ」
「そんな! それは酷すぎるだろう?」
「お兄様がお会いになりたいのはルーカスですもの。お父様は用無しです!」
臍を曲げたリディアの逆襲に、ライリーはガックリと肩を落とした。
ルーカスは眼鏡をクイっとしながら、
「それでリディア様と私の二人で、スペンサー様の元へ伺う事になったのですか?」
「そうよ、お父様には絶対にお留守番して頂くわ。
ついこの間“嫁に出すのは困る” って仰ったのにお兄様が見つかった途端、好きな人はいないのか? なんて酷すぎるわ」
「「・・」」
ルーカスとセオは絶句した。
リディアが目を見開き、
「そうだわ、お父様は困るって仰ったのよ。嫌だじゃなくて困るって」
言いながら段々落ち込んでいくリディア。
「リディア様、また何かおかしな事を考えておられるのではありませんか?」
「別に。何でもないの」
「心に押し込めたままだと良くありません。私達で良ければお聞きいたしますが?」
「・・本当に何でもないの、ありがとう。
ルーカスは私と二人でも構わないでしょう?
今回はちゃんと別々の部屋にするつもりだから、夜ぐっすりと眠れるはずよ」
「今回は?」
訝しげな顔のルーカスの横で、セオが硬直した。
「恥ずかしい話なんだけど、私いびきをかくか歯軋りするらしいの。
だからセオは全然眠れなくて、申し訳ない事をしたの」
「・・セオ、後でじっくりと話を聞かせていただきましょう。
多分イーサンも聞きたがると思います」
セオにピンチ到来の予感。
信頼してますし頼りにもしてますの」
「3人の中で一番信頼してるのは誰だい?」
「お父様、順番なんてあるわけないじゃないですか。
みんな大切な仲間ですもの」
「そうだな、確かに大切な仲間だね。
リディアは都市貴族の誰かと2人で会ったりした事はないのかい?」
「仕事以外でですか? そういうのは一回もありませんわ」
「・・リディア、これからは我が家でも客人や吟遊詩人を呼んでパーティーを開こう。
娘が4人もいたのに今まで何もしてこなかったツケが回ってきたようだ」
「スペンサーが見つかった途端、急いで結婚させようとなさるなんて。
何だかとても納得がいきませんわ」
リディアは腕を組んで父親を睨みつけた。
「別にそういう訳では。
今回の事で自分が果たすべき役割を思い出しただけなんだ。
リディアには放っておいても山の様に釣書が届いていたからね、それでいいかと呑気に構えてた」
「お嫁になんて行ったら、お兄様が帰ってこられてもなかなかお会いできないじゃありませんか」
ライリーは苦笑いしながら、
「リディアが屋敷に大人しくしてるのはあり得ないと思うが」
リディアは腹を立てて横を向いた。
「ルーカスと一緒にお兄様の所に行く時、お父様にはお留守番して頂きますわ」
「そんな! それは酷すぎるだろう?」
「お兄様がお会いになりたいのはルーカスですもの。お父様は用無しです!」
臍を曲げたリディアの逆襲に、ライリーはガックリと肩を落とした。
ルーカスは眼鏡をクイっとしながら、
「それでリディア様と私の二人で、スペンサー様の元へ伺う事になったのですか?」
「そうよ、お父様には絶対にお留守番して頂くわ。
ついこの間“嫁に出すのは困る” って仰ったのにお兄様が見つかった途端、好きな人はいないのか? なんて酷すぎるわ」
「「・・」」
ルーカスとセオは絶句した。
リディアが目を見開き、
「そうだわ、お父様は困るって仰ったのよ。嫌だじゃなくて困るって」
言いながら段々落ち込んでいくリディア。
「リディア様、また何かおかしな事を考えておられるのではありませんか?」
「別に。何でもないの」
「心に押し込めたままだと良くありません。私達で良ければお聞きいたしますが?」
「・・本当に何でもないの、ありがとう。
ルーカスは私と二人でも構わないでしょう?
今回はちゃんと別々の部屋にするつもりだから、夜ぐっすりと眠れるはずよ」
「今回は?」
訝しげな顔のルーカスの横で、セオが硬直した。
「恥ずかしい話なんだけど、私いびきをかくか歯軋りするらしいの。
だからセオは全然眠れなくて、申し訳ない事をしたの」
「・・セオ、後でじっくりと話を聞かせていただきましょう。
多分イーサンも聞きたがると思います」
セオにピンチ到来の予感。
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