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7.初めてのおつかい
朝食と夕食は食堂に準備されるようになったが、着いた時にはすでに並べられており冷め切っているのは今まで通り。違いがあるとしたら益々使用人を見かけることが減ってしまったことくらい。
「お部屋のお掃除に入らせていただきます」
「じゃあいつも通り図書室にいるのでアマンダに用があると伝えてくれるかしら? 時間のある時で構わないの」
先日ジェロームから定額の小遣いがあると聞いてから、使用人を見かけるたびに頼んでいるがまだアマンダに一度も会えていない。
(今日こそ連絡が届くと良いんだけど⋯⋯今日で5回、6回目ね。これでダメなら別の方法を取るしかないわね)
結局シャーロットの予想通りアマンダはお昼を過ぎても声をかけてこなかった。それならばと、玄関に向かって歩くシャーロットを離れたところから観察しているメイドや侍従の気配がする。
「失礼ですが、どちらへ行かれるのでしょうか?」
走ってやって来たのは食堂で一度だけ見かけたジョージ。かなり慌てて来たらしく息を切らしている。
「街へお買い物に行きますの」
「旦那様から外出は禁止だとお聞きになっておられたはずですが?」
いい加減にしろと言いたそうな不機嫌な顔でジョージがシャーロットを睨みつけた。
「確かにそう仰ってたわ。でも、それと同時に必要な物があれば商人を呼ぶか使用人に買い物を頼むかするようにとも仰ってたの。
一つが守られないなら別のものも守られない。そうは思わないかしら? 挨拶もしたことのない誰かさんにはその理屈はわかっていただけたかしら」
気まずげな顔のジョージが渋々小さく頭を下げた。
「当屋敷の執事をしておりますジョージと申します。ご用件をお伺いしても宜しいでしょうか?」
「では、7回目のお願いをさせて頂きますわ。頼みたいことがあるのでアマンダに声をかけてもらえるよう伝えてくださいな。時間のある時で構いませんから」
「⋯⋯7回目でございますか?」
「ええ、女子収容所帰りでもちゃんと数は数えられますのよ。指を使わなくても二桁の計算もできますわ」
「大変申し訳ございません。アマンダには直ぐに申し伝えますのでお部屋でお待ちいただけますでしょうか?」
ムッとした顔で形ばかりの謝罪をしたジョージを疑わしげな顔で見上げたシャーロットだが取り敢えず信じてみることにした。
「ラストチャンスですわ。これが伝わらなければどんな方法を使ってでも買い物に出かけますから」
くるりと向きを変えて玄関を入って行くシャーロットの後ろ姿を見ながらジョージが大きな溜息をついた。
部屋で待っていると程なくしてアマンダがやってきた。
「お呼びだと伺いました」
度重なる無視を謝らないのは知らないからなのか謝る気がないからなのか区別がつかない。
「ええ、買って来ていただきたいものがあるの。リストを準備しておいたので手の空いてる人にでも頼んでもらえるかしら?」
「見せていただいて宜しいでしょうか?」
シャーロットのメモを見たアマンダが訝しげな顔をした。
「針と糸。刺繍糸やレース編みの⋯⋯ずいぶん本格的な種類のようですが?」
「ええ、もし分からないものがあってもお店の方に商品名を言えばわかるはずなの」
「⋯⋯畏まりました」
リストを手にアマンダが出て行った。
(第一関門突破かしら)
他にできることもなくバルコニーでいつものようにぼーっとしていると、夕食の時間に近くなった頃メイドが大きな袋を抱えてやって来た。
「ご依頼のあったお品をここに置いておきます」
「ありがとう。助かったわ」
シャーロットの嬉しそうな声とお礼にギョッとした顔のメイドがそそくさと部屋を出て行った。
袋を開けて早速刺繍に取り掛かろうと張り切ってみたものの、大きな溜息が出た。
(何これ、頼んだものと全然違うんだけど。さて、どうしようかしら)
部屋を出てシャーロットが一番に行ったのは厨房。夕食前の忙しい時間帯にやってきたシャーロットに料理長らしき男が舌打ちした。
「ここは遊ぶとこじゃないんですよ。男探しなら他所でやってくれませんかね」
くすくすと笑う感じの悪い料理人やメイド達。
「忙しいところごめんなさいね、メイド長のアマンダを探しているの」
「アマンダ様? ここにはいませんねえ。なあ、さっさと出てってくれませんかねえ、何でも今日はメイドに用事を言いつけてたんでしょう? その分人が足りなくってねえ」
嫌味ばかり言う料理長らしき男が態とらしく溜息をついて肩を回した。
「そう⋯⋯このお鍋は使ってないようだからお借りするわね」
「はあ? な、何を」
シャーロットは鉄の鍋をお玉でガンガン叩きながら屋敷の玄関に向けて歩きはじめた。広い玄関ホールに耳障りな音が響きあちこちから使用人が顔を覗かせたが、シャーロットの姿を見つけるとそそくさといなくなった。
「し、シャーロット様! 一体何をされているのですか!?」
ジョージが気でも狂ったのかと言わんばかりにシャーロットから鍋を取り上げた。
「アマンダを探していますのよ」
「またですか? メイド長の彼女には大切な仕事があるんです!」
「知っておりますわ。その仕事についてお聞きしたくて探しておりますの」
騒ぎを聞きつけたのか屋敷の裏手からバタバタとアマンダが小走りでやってきた。
「はぁ、今度は⋯⋯何のご用でしょうか?」
「優秀なメイド長がお忙しいのは存じておりますの。とーっても申し訳なく思っておりますが、このまま部屋に来てくださるかしら?」
「⋯⋯畏まりました」
シャーロットの嫌味にアマンダが不安そうな顔でジョージを見た後返事をした。
アマンダに続いて眉間に皺を寄せたジョージもついて来た。テーブルの上に置かれた袋は口を開いたままでシャーロットが出た時と同じ状態に見えた。
「今日頼んだものをメイドの誰が持って来てくれたのだけど、中身を確認してくれるかしら?」
シャーロットはテーブルの上に袋の中身をぶちまけた。
「これは⋯⋯」
「私がお願いしたのはメイド長のアマンダだから、あなたに確認してもらうのが正しいと思ったの。頼んだものと合ってるかしら?」
封が切られた使いかけの糸や古着屋で売られている端切れ、ほとんど中身のない針や錆びた裁ち鋏⋯⋯。
「刺繍に使う枠だけど錆びてペンキがついてるの。頼んだレースは古着屋の端切れよね。これは予算の関係かしら」
「エリー、ちょっとこっちにいらっしゃい。私が渡したメモはどうしましたか?」
「な、無くしてしまいました。でも頼まれたものを買ってきました! こんな物に変えて文句を言うなんて⋯⋯虐めです! 私ちゃんと買って来ましたから!」
「そう。だったら領収書を見せて」
シャーロットは右手をスッと前に出した。
「雇先で頼まれた買い物をしたのだから領収書を貰ってないはずはないわよね。それとここにある品を比べればわかるわ。
領収書とこの商品の違いを確認し終えたら家探ししてくださるかしら? 外出していないわたくしがどこかに隠しているらしいから」
「お部屋のお掃除に入らせていただきます」
「じゃあいつも通り図書室にいるのでアマンダに用があると伝えてくれるかしら? 時間のある時で構わないの」
先日ジェロームから定額の小遣いがあると聞いてから、使用人を見かけるたびに頼んでいるがまだアマンダに一度も会えていない。
(今日こそ連絡が届くと良いんだけど⋯⋯今日で5回、6回目ね。これでダメなら別の方法を取るしかないわね)
結局シャーロットの予想通りアマンダはお昼を過ぎても声をかけてこなかった。それならばと、玄関に向かって歩くシャーロットを離れたところから観察しているメイドや侍従の気配がする。
「失礼ですが、どちらへ行かれるのでしょうか?」
走ってやって来たのは食堂で一度だけ見かけたジョージ。かなり慌てて来たらしく息を切らしている。
「街へお買い物に行きますの」
「旦那様から外出は禁止だとお聞きになっておられたはずですが?」
いい加減にしろと言いたそうな不機嫌な顔でジョージがシャーロットを睨みつけた。
「確かにそう仰ってたわ。でも、それと同時に必要な物があれば商人を呼ぶか使用人に買い物を頼むかするようにとも仰ってたの。
一つが守られないなら別のものも守られない。そうは思わないかしら? 挨拶もしたことのない誰かさんにはその理屈はわかっていただけたかしら」
気まずげな顔のジョージが渋々小さく頭を下げた。
「当屋敷の執事をしておりますジョージと申します。ご用件をお伺いしても宜しいでしょうか?」
「では、7回目のお願いをさせて頂きますわ。頼みたいことがあるのでアマンダに声をかけてもらえるよう伝えてくださいな。時間のある時で構いませんから」
「⋯⋯7回目でございますか?」
「ええ、女子収容所帰りでもちゃんと数は数えられますのよ。指を使わなくても二桁の計算もできますわ」
「大変申し訳ございません。アマンダには直ぐに申し伝えますのでお部屋でお待ちいただけますでしょうか?」
ムッとした顔で形ばかりの謝罪をしたジョージを疑わしげな顔で見上げたシャーロットだが取り敢えず信じてみることにした。
「ラストチャンスですわ。これが伝わらなければどんな方法を使ってでも買い物に出かけますから」
くるりと向きを変えて玄関を入って行くシャーロットの後ろ姿を見ながらジョージが大きな溜息をついた。
部屋で待っていると程なくしてアマンダがやってきた。
「お呼びだと伺いました」
度重なる無視を謝らないのは知らないからなのか謝る気がないからなのか区別がつかない。
「ええ、買って来ていただきたいものがあるの。リストを準備しておいたので手の空いてる人にでも頼んでもらえるかしら?」
「見せていただいて宜しいでしょうか?」
シャーロットのメモを見たアマンダが訝しげな顔をした。
「針と糸。刺繍糸やレース編みの⋯⋯ずいぶん本格的な種類のようですが?」
「ええ、もし分からないものがあってもお店の方に商品名を言えばわかるはずなの」
「⋯⋯畏まりました」
リストを手にアマンダが出て行った。
(第一関門突破かしら)
他にできることもなくバルコニーでいつものようにぼーっとしていると、夕食の時間に近くなった頃メイドが大きな袋を抱えてやって来た。
「ご依頼のあったお品をここに置いておきます」
「ありがとう。助かったわ」
シャーロットの嬉しそうな声とお礼にギョッとした顔のメイドがそそくさと部屋を出て行った。
袋を開けて早速刺繍に取り掛かろうと張り切ってみたものの、大きな溜息が出た。
(何これ、頼んだものと全然違うんだけど。さて、どうしようかしら)
部屋を出てシャーロットが一番に行ったのは厨房。夕食前の忙しい時間帯にやってきたシャーロットに料理長らしき男が舌打ちした。
「ここは遊ぶとこじゃないんですよ。男探しなら他所でやってくれませんかね」
くすくすと笑う感じの悪い料理人やメイド達。
「忙しいところごめんなさいね、メイド長のアマンダを探しているの」
「アマンダ様? ここにはいませんねえ。なあ、さっさと出てってくれませんかねえ、何でも今日はメイドに用事を言いつけてたんでしょう? その分人が足りなくってねえ」
嫌味ばかり言う料理長らしき男が態とらしく溜息をついて肩を回した。
「そう⋯⋯このお鍋は使ってないようだからお借りするわね」
「はあ? な、何を」
シャーロットは鉄の鍋をお玉でガンガン叩きながら屋敷の玄関に向けて歩きはじめた。広い玄関ホールに耳障りな音が響きあちこちから使用人が顔を覗かせたが、シャーロットの姿を見つけるとそそくさといなくなった。
「し、シャーロット様! 一体何をされているのですか!?」
ジョージが気でも狂ったのかと言わんばかりにシャーロットから鍋を取り上げた。
「アマンダを探していますのよ」
「またですか? メイド長の彼女には大切な仕事があるんです!」
「知っておりますわ。その仕事についてお聞きしたくて探しておりますの」
騒ぎを聞きつけたのか屋敷の裏手からバタバタとアマンダが小走りでやってきた。
「はぁ、今度は⋯⋯何のご用でしょうか?」
「優秀なメイド長がお忙しいのは存じておりますの。とーっても申し訳なく思っておりますが、このまま部屋に来てくださるかしら?」
「⋯⋯畏まりました」
シャーロットの嫌味にアマンダが不安そうな顔でジョージを見た後返事をした。
アマンダに続いて眉間に皺を寄せたジョージもついて来た。テーブルの上に置かれた袋は口を開いたままでシャーロットが出た時と同じ状態に見えた。
「今日頼んだものをメイドの誰が持って来てくれたのだけど、中身を確認してくれるかしら?」
シャーロットはテーブルの上に袋の中身をぶちまけた。
「これは⋯⋯」
「私がお願いしたのはメイド長のアマンダだから、あなたに確認してもらうのが正しいと思ったの。頼んだものと合ってるかしら?」
封が切られた使いかけの糸や古着屋で売られている端切れ、ほとんど中身のない針や錆びた裁ち鋏⋯⋯。
「刺繍に使う枠だけど錆びてペンキがついてるの。頼んだレースは古着屋の端切れよね。これは予算の関係かしら」
「エリー、ちょっとこっちにいらっしゃい。私が渡したメモはどうしましたか?」
「な、無くしてしまいました。でも頼まれたものを買ってきました! こんな物に変えて文句を言うなんて⋯⋯虐めです! 私ちゃんと買って来ましたから!」
「そう。だったら領収書を見せて」
シャーロットは右手をスッと前に出した。
「雇先で頼まれた買い物をしたのだから領収書を貰ってないはずはないわよね。それとここにある品を比べればわかるわ。
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