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15.ステラと執事が激おこ
「風邪をひいてる事は誰にも言わないで」
エリンはステラに厳しく言い渡し、この2日ベッドに潜り込んでいた。
ローダナムと生薬草を煎じたものを飲んでいるがなかなか回復しない。
「お作りになった回復薬を、全部ジェイク様にお渡しするからですよ。
ご自身も咳をしておいでだったのに」
「帰ってから作れば・・ゴホッ・・いいと思ったの。こんなに酷く・・ゴホッ・・なると思わな「喋らなくて良いですからお休みなさいませ」」
エリンはローダナムのお陰で眠りにつき、その近くではステラが慣れない手つきで薬草をすり潰していた。
ドアが小さくノックされた。ステラが覗くと身だしなみを整えたジェイクが立っていて、
「エリンにお礼が言いたいんだが、今いいか聞いてくれないか?」
「お嬢様はお休みになっておられます。ジェイク様がいらした事はお伝えしておきますので」
ステラは冷たくドアを閉めようとしたが、
「エリンはまた徹夜したのか? あまり無茶をし過ぎないよう伝えてくれ」
「さようでございますね。そうでなくては必要な時にお嬢様のお薬を手に入れられなくなりますもの。
失礼いたします」
ステラは強引にドアを閉め、態と大きな音を立てて鍵を閉めた。
ジェイクはドアの前で呆然と鍵の掛かる音を聞いていた。
試験休み明けなんとか起き上がれるようになったエリンは、自作の回復薬を飲んで学園に登校した。
(回復薬がもう少し日持ちするように出来たら良いんだけどな)
結婚して初めての試験だったので、今回は本気で試験に臨んだ。その結果成績は学年のトップだった。
試験最終日前に態と水をかけて来た女子生徒の顔を思い浮かべて、『勝った』と思ったエリンだった。
「タイラー、エリンはどうしてる?」
「はい、お風邪も治られたようで元気に登校しておられます」
「エリンは風邪を引いていたのか?」
「はい、アリス様がお風邪を召された少し後でしょうか。学園から酷く濡れた制服でお帰りになられました。
翌日学園に行かれた後から長く臥せっておいでのようでした」
「ようだったって」
「知られたくないご様子でしたので」
「そうか、エリンはローダナムも回復薬もあるからそんなに酷くはなってないだろうしな」
ジェイクを見つめる執事の目が、どんどん冷たくなっていく。
「なんだ、言いたいことがあるならはっきり言ったらどうだ?」
「色々言いたい事はございますが、ひとつだけ言わせていただきます。
旦那様の奥様のお名前はエリン様です。エラ様ではございません」
執事は慇懃無礼な態度で部屋を出て行った。
(タイラーは何が言いたいんだ?)
暫くの間悩んでいたジェイクはガバッと立ち上がった。
『エラがいてくれて助かったよ』
エリンはステラに厳しく言い渡し、この2日ベッドに潜り込んでいた。
ローダナムと生薬草を煎じたものを飲んでいるがなかなか回復しない。
「お作りになった回復薬を、全部ジェイク様にお渡しするからですよ。
ご自身も咳をしておいでだったのに」
「帰ってから作れば・・ゴホッ・・いいと思ったの。こんなに酷く・・ゴホッ・・なると思わな「喋らなくて良いですからお休みなさいませ」」
エリンはローダナムのお陰で眠りにつき、その近くではステラが慣れない手つきで薬草をすり潰していた。
ドアが小さくノックされた。ステラが覗くと身だしなみを整えたジェイクが立っていて、
「エリンにお礼が言いたいんだが、今いいか聞いてくれないか?」
「お嬢様はお休みになっておられます。ジェイク様がいらした事はお伝えしておきますので」
ステラは冷たくドアを閉めようとしたが、
「エリンはまた徹夜したのか? あまり無茶をし過ぎないよう伝えてくれ」
「さようでございますね。そうでなくては必要な時にお嬢様のお薬を手に入れられなくなりますもの。
失礼いたします」
ステラは強引にドアを閉め、態と大きな音を立てて鍵を閉めた。
ジェイクはドアの前で呆然と鍵の掛かる音を聞いていた。
試験休み明けなんとか起き上がれるようになったエリンは、自作の回復薬を飲んで学園に登校した。
(回復薬がもう少し日持ちするように出来たら良いんだけどな)
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「エリンは風邪を引いていたのか?」
「はい、アリス様がお風邪を召された少し後でしょうか。学園から酷く濡れた制服でお帰りになられました。
翌日学園に行かれた後から長く臥せっておいでのようでした」
「ようだったって」
「知られたくないご様子でしたので」
「そうか、エリンはローダナムも回復薬もあるからそんなに酷くはなってないだろうしな」
ジェイクを見つめる執事の目が、どんどん冷たくなっていく。
「なんだ、言いたいことがあるならはっきり言ったらどうだ?」
「色々言いたい事はございますが、ひとつだけ言わせていただきます。
旦那様の奥様のお名前はエリン様です。エラ様ではございません」
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暫くの間悩んでいたジェイクはガバッと立ち上がった。
『エラがいてくれて助かったよ』
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