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お花畑Part 2
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( )内、妹の心の声です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「確かにお姉様のおっしゃる通り、成績優秀で人格もとても良いと評判の方ですわ」
「でしょう?」
良かったです。妹が高評価を付けるのはとっても珍しいのです。もしかして初めてかも。
(あくまでも表向きはね。外面がいいだけのような気がしますの)
「お父様を数年前に亡くされて、お母様と二人暮らし。お母様は花屋で働いて居られるのだったと記憶しています」
「女の方がお仕事をされて、一人で一家を支えて居られるのは、とても立派な事ですね。ご苦労も多いことでしょうに」
「だからなのですね。リオンは家で食事の支度とか、お手伝いもされていると仰っておられましたわ」
それにしても妹の情報収集力、かなり怖いです。家族構成等々まで、どうやって調べているのでしょう。
「〝女手ひとつ″ ならですけど」
妹が横目で見つめてきます。ジト目です。多分ですけど私、顔引き攣ってますよね。
「ん? どうやらリディは、他にも何か知っているようだね」
お父様が前のめりになっています。妹の情報収集力は侮れないとご存じですから。
「お姉様、学園の入学金や授業料はかなり高額だと言うのは、ご存知ですか?」
「いいえ? でも、ちゃんと払えているのだと思いますわ。だってリオンも私と一緒に卒業しますもの」
突然の質問にびっくりしてしまいました。
「ウォルター家はあまり資産のあるお家ではございません。どちらかと言えば、金銭的にはかなり困窮されているようです」
そっそこで話を切らないで。一気にスパッと教えてくれないと、心臓のドキドキが酷くなる一方ですわ。
「確かリオン・ウォルターは、サーベント子爵令嬢のエレオノーラ様と御婚約されていた筈です。卒業後は、子爵の元でお仕事をされるお約束をされています。成人したら直ぐ結婚となっていたのではないかと。子爵家に入婿になるお約束で、入学金などは全額支援して頂いていると聞いております」
「嘘でしょう。そんな、ありえませんわ」
「お姉様の交友関係は、全て押さえてありますから。多分間違い無いかと」
やっぱり、妹の情報収集力・・怖すぎです。でも、何故そこまで調べているのでしょうか。
「リディアの話によると、ウォルター君は子爵家から、学費の全額援助を受けている。そして、卒業後は結婚予定の婚約者がいる。それを秘密にしたまま、ミリアムに結婚を申し込んだと言うことかい?」
「そう言うことだと思います。恐らく間違いはないと思いますが、お父様の方でも確認して頂いた方が宜しいかと」
「そうだね。もしこれが事実だとしたら、厄介な問題になるかもしれない。サーベント子爵は、中々の曲者だからね」
「はい、サーベント子爵はベリアス侯爵の子飼い。これをネタにお父様を次の国王になどと言いかねません」
「どっ、どう言うこと? なんでここに王位継承問題が関係してくるの?」
「ベリアス侯爵は、国王対立派の第一人者です。今までにもかなり強引に、お父様を国王にしようと、画策して来られましたの。サーベント子爵はその手先として、頻繁に我が家に探りを入れてきています。お姉様の有責で婚約破棄になったと言い、その責任を取らせる為と称して、お父様に貸しを作るおつもりかもしれません。勿論可能性の一つですが」
(それともう一つ、可能性が無いわけではないわね。それについては少し様子をみましょう)
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「確かにお姉様のおっしゃる通り、成績優秀で人格もとても良いと評判の方ですわ」
「でしょう?」
良かったです。妹が高評価を付けるのはとっても珍しいのです。もしかして初めてかも。
(あくまでも表向きはね。外面がいいだけのような気がしますの)
「お父様を数年前に亡くされて、お母様と二人暮らし。お母様は花屋で働いて居られるのだったと記憶しています」
「女の方がお仕事をされて、一人で一家を支えて居られるのは、とても立派な事ですね。ご苦労も多いことでしょうに」
「だからなのですね。リオンは家で食事の支度とか、お手伝いもされていると仰っておられましたわ」
それにしても妹の情報収集力、かなり怖いです。家族構成等々まで、どうやって調べているのでしょう。
「〝女手ひとつ″ ならですけど」
妹が横目で見つめてきます。ジト目です。多分ですけど私、顔引き攣ってますよね。
「ん? どうやらリディは、他にも何か知っているようだね」
お父様が前のめりになっています。妹の情報収集力は侮れないとご存じですから。
「お姉様、学園の入学金や授業料はかなり高額だと言うのは、ご存知ですか?」
「いいえ? でも、ちゃんと払えているのだと思いますわ。だってリオンも私と一緒に卒業しますもの」
突然の質問にびっくりしてしまいました。
「ウォルター家はあまり資産のあるお家ではございません。どちらかと言えば、金銭的にはかなり困窮されているようです」
そっそこで話を切らないで。一気にスパッと教えてくれないと、心臓のドキドキが酷くなる一方ですわ。
「確かリオン・ウォルターは、サーベント子爵令嬢のエレオノーラ様と御婚約されていた筈です。卒業後は、子爵の元でお仕事をされるお約束をされています。成人したら直ぐ結婚となっていたのではないかと。子爵家に入婿になるお約束で、入学金などは全額支援して頂いていると聞いております」
「嘘でしょう。そんな、ありえませんわ」
「お姉様の交友関係は、全て押さえてありますから。多分間違い無いかと」
やっぱり、妹の情報収集力・・怖すぎです。でも、何故そこまで調べているのでしょうか。
「リディアの話によると、ウォルター君は子爵家から、学費の全額援助を受けている。そして、卒業後は結婚予定の婚約者がいる。それを秘密にしたまま、ミリアムに結婚を申し込んだと言うことかい?」
「そう言うことだと思います。恐らく間違いはないと思いますが、お父様の方でも確認して頂いた方が宜しいかと」
「そうだね。もしこれが事実だとしたら、厄介な問題になるかもしれない。サーベント子爵は、中々の曲者だからね」
「はい、サーベント子爵はベリアス侯爵の子飼い。これをネタにお父様を次の国王になどと言いかねません」
「どっ、どう言うこと? なんでここに王位継承問題が関係してくるの?」
「ベリアス侯爵は、国王対立派の第一人者です。今までにもかなり強引に、お父様を国王にしようと、画策して来られましたの。サーベント子爵はその手先として、頻繁に我が家に探りを入れてきています。お姉様の有責で婚約破棄になったと言い、その責任を取らせる為と称して、お父様に貸しを作るおつもりかもしれません。勿論可能性の一つですが」
(それともう一つ、可能性が無いわけではないわね。それについては少し様子をみましょう)
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