幼女無双~魔王の子供に転生した少女は人間界で無双する~

ninjin

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キャベッジ反撃編

第71話 1号の決断

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 「ルシスお姉様、ご報告なのです」


 天空神軍の監視をしていた1号が戻って来た。


 「アパパパパ」
 「1号ちゃん、ルシスお姉様は何があったのかお聞きしています」

 「天空神軍はぐっすりと寝ているのです。見張りの兵士は日の出とともに出発すると言ってたのです」


 天空神軍の兵士はパースリへ出発すると言っていたが、1号は肝心な部分を伝えていなかった。


 「アパパアパパアパパパ」
 「わかりました。私がルシスお姉様のお作戦お実行するのです」


 私は2号に先手必勝の指示を出す。ロキとトールは修業を経て明らかに強くなったのは理解した。しかし、相手が万全の体制を整えるのを待つことは愚かな行為である。戦いに正々堂々という妄言に囚われてはいけない。戦いと修業は違う。戦いは勝つことが最低条件である。負けて命を落とせば何も残らないからだ。動けない私の代わりに戦闘能力が優れている2号へ指揮権を渡して万全の体制で天空神軍を叩き潰す。


 「良し、行くか」
 「そうね」


 ロキとトールは気合を入れる。


 「アパアアアパパパパ」
 「ルシスお姉様はお頑張ってお下さいとお言っているのです」


 私は動くことができない体になってしまったので激励の言葉をかけることしかできない。


 「ロキさん、大食いさん、お行くのです」
 「わかったわ」
 「へい、へい」


 2号が指パッチンをすると3人の姿が消えた。その後を追うように1号も指パッチンをした。


 「お宿屋にお戻ったのです」
 「ホンマに1日しか経過してへんのか」

 「トール、天空神軍が襲撃に来たのが証拠でしょ」
 「そやな。たしかに納得や」

 「2号ちゃん、天空神軍のもとへ案内してくれるかしら」
 「2号、ちょっと待つのです」


 1号は思いつめた表情で2号を止める。


 「おどうしたのですか1号ちゃん?」
 「ここからは私が指揮をとるのです」

 「私がルシスお姉様からお作戦をお賜りました」
 「私もルシスお姉様のお言葉を理解できたのです。この作戦は先輩である私が実行するのです」


 1号は私の言葉を理解した2号に対して嫉妬をしていた。そして、私の言葉を理解できないうえに私の立てた作戦の指揮も2号に任されたことが悔しくて我慢できないのである。だがこれは1号のわがままではなく、私のために役に立ちたいという気持ちが強すぎるのである。1号の気持ちを理解できなかった私にも落ち度があった。


 「わかりました。お指揮権は1号ちゃんにお譲りするのです」


 1号の気持ちは2号には痛いほど理解できるのである。私の命令は絶対だと感じている2号だが1号の気持ちを優先させることにした。


 「ありがとうなのです。私はこの作戦を絶対に成功させるのです」


 1号は瞳に涙を浮かべながら感謝を述べる。そして、満面の笑みを浮かべて作戦を全力で成功させる意思を見せた。


 「ロキさん、大食い糞野郎さん、私に付いてくるのです」
 「わかったわ」
 「へい、へい」


 トールは大事な作戦だと理解しているので1号の言い放つ蔑称を無視した。2号は今回の作戦は全て1号に託して自分は裏方に回ってサポートすることにした。
 
 私の作戦は先手必勝だった。天空神軍が戦闘態勢を整える前に、先に攻撃を仕掛けて敵の数を減らす。そして、戦力をそいでから天空神12使徒と対決する算段であった。そのように2号には説明をしたはずだった。しかし、作戦の指揮権が2号から1号へ変わったことにより作戦は変更されてしまった。だがそれは1号の独断で変更されたのではなく、1号なりに私ならそう考えるであろうと予測した行動であった。
 1号が私ならこうするだろう作戦はこうだ。天空神軍に万全の体制を整えさせて、全力の天空神軍と修業で進化したロキとトールの正々堂々の真剣勝負デスマッチだ。


 「ロキさん、大食い糞野郎さん。ルシスお姉様はお2人なら絶対に勝てると判断したからこそ、この戦地へお2人をご招待したのです。ルシスお姉様の顔に泥を塗るような結果は絶対に許さないのです」
 「もちろんよ。修業の成果はしっかりと出すわ」
 「当たりまえだのクラッカーや」


 2人ともやる気満々である。


 次回こそロキとトールの実力が明らかになるのです。
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