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第89話 救出
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私は話せる範囲内のことを全てイーリスたちに説明した。
「ある程度のことは理解できました。ロベリアさん、ご協力誠に感謝申し上げます」
「いえ、こちらも助けて頂いたので当然のことです」
私の説明でイーリスたちは納得してくれた。
「イーリスさん、2人の安否が心配なので急いで救出に向かいましょう」
「はい」
私たちは掲示板の指示に従って、プッペンシュピール礼拝堂の地下1階まで辿り着いた。
「こっちへ向かいましょう」
プッペンシュピール礼拝堂の地下の掲示板はヘスリッヒが道に迷わないように部下に命じて作らせたものだ。メテオール副団長とドナーを監禁したのはヘスリッヒでなくプリュトンなので、監禁場所へ導く掲示板は存在しない。しかし、私には2人が監禁されている場所は目星がついていた。
「なんてひどい有様なの……」
プッペンシュピール礼拝堂の地下1階に処刑部屋が存在する。ゲームではシュバインの出生の秘密を暴いたドナーは、ヘスリッヒに捕まって地下1階の処刑部屋で殺される。私が聖剣スーパーノヴァを見つけるために、プッペンシュピール礼拝堂の地下に潜入して、最初に見た掲示板には【まぬけなドナーを殺した部屋はこちら】と書かれていた。この胸糞悪い演出には腹立たしい気持ちになったので、忘れることはないだろう。
私の予想通り処刑部屋には、手枷足枷を付けられて芋虫のような姿で寝転んでいる2人の姿があった。監禁部屋からは鼻がもげるほどの悪臭が漂い、入ることを躊躇ってしまう。
「私がすぐに綺麗にしてあげます」
私たちが監禁部屋に入るのを一瞬ためらっていた間に、イーリスはためらうことなく一直線で監禁部屋に入り洗浄魔法を唱えた。監禁部屋には、錆びた器にヘドロのようなスープが置いてあり、生きるのに最低限の食事を与えていたと思われる。2人の顔は青白く、体は骸骨のように細くなり、トイレにも行かせてもらえないので、床には糞尿が散乱していた。しかし、イーリスの洗浄魔法により、監禁部屋に漂っていた悪臭は消え去り、糞尿に支配された床も綺麗になる。
「次は治癒魔法をかけます」
栄養失調で骸骨のような体になった2人を、治癒魔法で元の姿に戻すのは不可能だ。
「た……たすけ……きてくれた……」
「安心してください。私たちがここから連れ出してあげますので、ゆっくりとお休みください」
微かに意識を取り戻したメテオール副団長だが、イーリスの言葉を聞いて安心して再び眠りに着いた。一方ドナーはピクリとも動かない。
「ドナーさんの顔色も良くはなってきています。このまま回復することを願いましょう」
私たちの不安な気持ちを察知したイーリスは、みんなを安心させるために言葉をかける。
「俺がドナーさんを担ぐから、メテオール副団長を頼むわ」
「了解よ」
魔法が使えない私と非力なイーリスよりも、身体強化魔法を得意とするシェーンとメーヴェが2人を背負うのが適材適所だ。そう判断したシェーンがメーヴェに声をかけて2人を運ぶことにした。
「リーリエ、次はどこへ向かえば良いのかしら」
2人を救出することに成功した。後はロベリアと一緒にプリュトンを倒せばこのイベントは完了だ。
「ストロフィナッチョ兄妹が到着したと同時に私たちも戦闘に参加するのが良いと思うの。だから、今はプッペンシュピール礼拝堂の1階で待機するわ」
今、ロベリアを連れてプリュトンの近くへ行けば、傀儡兵は案山子となり、ロベリアが救出されたことに気づいたプリュトンは逃げ出すだろう。プリュトンを逃がさない為には、ストロフィナッチョ兄妹が到着するまで待つのが正解だ。
私たちは掲示板に従って、プッペンシュピール礼拝堂の1階に辿り着いた。
「お2人を椅子で休ませてあげましょう」
「わかったわ」
シェーンとメーヴェは担いでいた二人を椅子にそっと降ろしてあげる。
「ありがとう」
メテオール副団長は、運んでいる途中に意識を取り戻して、体力もかなり回復しているようだ。一方、ドナーは一向に目を覚ます気配はない。
「ドナーさん……」
私はドナーの側に立ち回復を祈る。
「リーリエさん、外が騒がしくなってきましたので、ストロフィナッチョ兄妹が到着したと思われます」
「わかったわ。ロベリアさん、私と一緒に来てもらってよろしいでしょうか」
「もちろんです。そのために私はここに居るのです」
「リーリエさん、私はここに残ってお2人を見ておきましょう」
「俺も残るわ」
「わかったわ。2人のことは任せるわね」
私はイーリスとシェーンにメテオール副団長とドナーのことを任せて、メーヴェとロベリアを連れて、プッペンシュピール礼拝堂を出たのであった。
「ある程度のことは理解できました。ロベリアさん、ご協力誠に感謝申し上げます」
「いえ、こちらも助けて頂いたので当然のことです」
私の説明でイーリスたちは納得してくれた。
「イーリスさん、2人の安否が心配なので急いで救出に向かいましょう」
「はい」
私たちは掲示板の指示に従って、プッペンシュピール礼拝堂の地下1階まで辿り着いた。
「こっちへ向かいましょう」
プッペンシュピール礼拝堂の地下の掲示板はヘスリッヒが道に迷わないように部下に命じて作らせたものだ。メテオール副団長とドナーを監禁したのはヘスリッヒでなくプリュトンなので、監禁場所へ導く掲示板は存在しない。しかし、私には2人が監禁されている場所は目星がついていた。
「なんてひどい有様なの……」
プッペンシュピール礼拝堂の地下1階に処刑部屋が存在する。ゲームではシュバインの出生の秘密を暴いたドナーは、ヘスリッヒに捕まって地下1階の処刑部屋で殺される。私が聖剣スーパーノヴァを見つけるために、プッペンシュピール礼拝堂の地下に潜入して、最初に見た掲示板には【まぬけなドナーを殺した部屋はこちら】と書かれていた。この胸糞悪い演出には腹立たしい気持ちになったので、忘れることはないだろう。
私の予想通り処刑部屋には、手枷足枷を付けられて芋虫のような姿で寝転んでいる2人の姿があった。監禁部屋からは鼻がもげるほどの悪臭が漂い、入ることを躊躇ってしまう。
「私がすぐに綺麗にしてあげます」
私たちが監禁部屋に入るのを一瞬ためらっていた間に、イーリスはためらうことなく一直線で監禁部屋に入り洗浄魔法を唱えた。監禁部屋には、錆びた器にヘドロのようなスープが置いてあり、生きるのに最低限の食事を与えていたと思われる。2人の顔は青白く、体は骸骨のように細くなり、トイレにも行かせてもらえないので、床には糞尿が散乱していた。しかし、イーリスの洗浄魔法により、監禁部屋に漂っていた悪臭は消え去り、糞尿に支配された床も綺麗になる。
「次は治癒魔法をかけます」
栄養失調で骸骨のような体になった2人を、治癒魔法で元の姿に戻すのは不可能だ。
「た……たすけ……きてくれた……」
「安心してください。私たちがここから連れ出してあげますので、ゆっくりとお休みください」
微かに意識を取り戻したメテオール副団長だが、イーリスの言葉を聞いて安心して再び眠りに着いた。一方ドナーはピクリとも動かない。
「ドナーさんの顔色も良くはなってきています。このまま回復することを願いましょう」
私たちの不安な気持ちを察知したイーリスは、みんなを安心させるために言葉をかける。
「俺がドナーさんを担ぐから、メテオール副団長を頼むわ」
「了解よ」
魔法が使えない私と非力なイーリスよりも、身体強化魔法を得意とするシェーンとメーヴェが2人を背負うのが適材適所だ。そう判断したシェーンがメーヴェに声をかけて2人を運ぶことにした。
「リーリエ、次はどこへ向かえば良いのかしら」
2人を救出することに成功した。後はロベリアと一緒にプリュトンを倒せばこのイベントは完了だ。
「ストロフィナッチョ兄妹が到着したと同時に私たちも戦闘に参加するのが良いと思うの。だから、今はプッペンシュピール礼拝堂の1階で待機するわ」
今、ロベリアを連れてプリュトンの近くへ行けば、傀儡兵は案山子となり、ロベリアが救出されたことに気づいたプリュトンは逃げ出すだろう。プリュトンを逃がさない為には、ストロフィナッチョ兄妹が到着するまで待つのが正解だ。
私たちは掲示板に従って、プッペンシュピール礼拝堂の1階に辿り着いた。
「お2人を椅子で休ませてあげましょう」
「わかったわ」
シェーンとメーヴェは担いでいた二人を椅子にそっと降ろしてあげる。
「ありがとう」
メテオール副団長は、運んでいる途中に意識を取り戻して、体力もかなり回復しているようだ。一方、ドナーは一向に目を覚ます気配はない。
「ドナーさん……」
私はドナーの側に立ち回復を祈る。
「リーリエさん、外が騒がしくなってきましたので、ストロフィナッチョ兄妹が到着したと思われます」
「わかったわ。ロベリアさん、私と一緒に来てもらってよろしいでしょうか」
「もちろんです。そのために私はここに居るのです」
「リーリエさん、私はここに残ってお2人を見ておきましょう」
「俺も残るわ」
「わかったわ。2人のことは任せるわね」
私はイーリスとシェーンにメテオール副団長とドナーのことを任せて、メーヴェとロベリアを連れて、プッペンシュピール礼拝堂を出たのであった。
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