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始まり
無気力のハイエルフ
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人間、誰もが希望を失ったら無気力になる。何をしても喜びも感じないし、楽しくなんてない。もう、何もしたくなかった。
私はハイエルフのユナ。元人間のVRゲームプレイヤーでした。
【混沌の楽園】というソフトが当時、大流行しまして、私もソフトを買って楽しんでいました。
混沌の楽園は設定に上限はなく、あらゆるゲームの技や職業を極めることができる。物語も無限にあり、常に新しいクエストが更新され、プレイヤーを飽きさせない最高のゲームでした。レベルの上限も無限大。レベル1000超えのプレイヤーは【神プレイヤー】とも呼ばれ、私もその一員になった。
神プレイヤーの仲間とギルドを組み、数々の鬼畜クエストをクリアし、戦うことに飽きた私は課金をして国を建国した。
神樹や世界樹がある大陸に土地を買い、【アルテミア国】という国名で建国。私はハイエルフの女王となった。
大きな巨木の緑豊かな土地に建国はしたけれど、自然を破壊する気はなく、巨木を利用したツリーハウス風の建物を建て、吊り橋を木々に張り巡らしたり、木の幹に沿って階段をかけた。特に力を入れたのは私の城。世界樹の木を種から育て、その木に大理石で神殿風の城を建設した。
内装も凝っているの。聖石のステンドグラスで世界樹とハイエルフを画かせたのよ。光が差し込むと七色に光るの。絵画も飾ってる。特に有名なプレイヤー達の戦闘シーンだったり、一緒に戦った風景の物を飾ったり。後は片想いしている人の物も多く飾ってるの。
寝室は特大サイズのベッドを運び込んだわ。リネンの素材は最高級の物を取り寄せてる。家具類も落ち着いた雰囲気のシックな物を選んだ。
日本人と言えばお風呂よね。大理石で作った大浴場の他に檜の露天風呂も完備されている。
まだまだ語り尽くせないほど国作りに没頭して頑張っていたの。国民を入れる前に少しでも完璧にしたくてね。
そんな日々が終わったのが、ゲームを初めて2年がたった2019年、9月19日。
私だけが混沌の楽園に取り残された地獄の始まりでした。
私はハイエルフのユナ。元人間のVRゲームプレイヤーでした。
【混沌の楽園】というソフトが当時、大流行しまして、私もソフトを買って楽しんでいました。
混沌の楽園は設定に上限はなく、あらゆるゲームの技や職業を極めることができる。物語も無限にあり、常に新しいクエストが更新され、プレイヤーを飽きさせない最高のゲームでした。レベルの上限も無限大。レベル1000超えのプレイヤーは【神プレイヤー】とも呼ばれ、私もその一員になった。
神プレイヤーの仲間とギルドを組み、数々の鬼畜クエストをクリアし、戦うことに飽きた私は課金をして国を建国した。
神樹や世界樹がある大陸に土地を買い、【アルテミア国】という国名で建国。私はハイエルフの女王となった。
大きな巨木の緑豊かな土地に建国はしたけれど、自然を破壊する気はなく、巨木を利用したツリーハウス風の建物を建て、吊り橋を木々に張り巡らしたり、木の幹に沿って階段をかけた。特に力を入れたのは私の城。世界樹の木を種から育て、その木に大理石で神殿風の城を建設した。
内装も凝っているの。聖石のステンドグラスで世界樹とハイエルフを画かせたのよ。光が差し込むと七色に光るの。絵画も飾ってる。特に有名なプレイヤー達の戦闘シーンだったり、一緒に戦った風景の物を飾ったり。後は片想いしている人の物も多く飾ってるの。
寝室は特大サイズのベッドを運び込んだわ。リネンの素材は最高級の物を取り寄せてる。家具類も落ち着いた雰囲気のシックな物を選んだ。
日本人と言えばお風呂よね。大理石で作った大浴場の他に檜の露天風呂も完備されている。
まだまだ語り尽くせないほど国作りに没頭して頑張っていたの。国民を入れる前に少しでも完璧にしたくてね。
そんな日々が終わったのが、ゲームを初めて2年がたった2019年、9月19日。
私だけが混沌の楽園に取り残された地獄の始まりでした。
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