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【後日譚2】異世界(日本)から聖女が来たらしいけど、オレ(元勇者で元日本人)には関係ないったらない!!!
第6話 白馬と王子様
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「え? なんでいんの」
慌てて立ち上がって近づく。
うん、間違いなくロニーとエステルだ。
「訊きたいのはこっちなんだけど。なんでベルンハルト様が二人いるわけ?」
エステル言い放った言葉に、眉根を寄せた。
――二人?
「はぁ? オレは一人ですけど……」
「いやだから、二人! いるんだってば!!」
「兄さん。ベルンハルト様。ややこしいので黙っててください。――順番に説明しますね」
ロニーは外に人の気配がないことを確認するようにじっと閉じたドアを見つめてから、オレ達に向き直る。
そうして、彼らがここにいる経緯と――エステルの不可解な言葉の意味を説明し始めた。
◆◆◆
まず、僕らがここに来たのは――“魔王“に言われたからです。
……冗談じゃないですよ。
本当に、魔王だったんです。本人も自分が魔王だって言ってましたし、間違いありません。僕がいくら調べても辿り着けなかった魔王の力の根源のことも知っていましたし。
ただ、伝承のような恐ろしい姿ではなく、神秘的な銀色の猫の姿でしたが……まあ言い伝えというのは歪んでいくものですからね。
とにかく、僕らはその魔王に、急いでここへ来るように指示されたんです。
加えて、ベルンハルト様――正確に言えば、貴方の眠っている身体もお連れするようにとも言われました。
◆◆◆
「魔王……」
オレがその呼び名を反芻するのをどう勘違いしたのか、ロニーは不愉快そうに声を尖らせる。
「嘘じゃありませんよ。僕はちゃんと――」
「ああ、大丈夫。オレ魔王と知り合いだから。信じてないわけじゃないよ……なんだったら今ここに呼ぼうか」
眷属になったわけだし、召喚ぐらいできるよね。
……できるよな? これでできなかったら恥ずいな。
「……スピカ~」
心持ち小さな声で彼女を呼ぶ。
「はーい」
いつも通りの軽い調子で、彼女は床から滲み出すように現れた。
「うわっ」
「召喚魔法……」
エステルとロニーが声を上げる。
やっぱこれ召喚魔法なんだ。なんか魔力消費した感じあるもんな……あれ??
「さっきぶり~」
「スピカ、早速なんだけどさ」
抱き上げた彼女はいつも通りもふもふだった。
数時間ぶりにその毛並みを堪能したいところだが、今はそれどころじゃない。
「なぁに?」
「なんで……オレの魔力、消費されてんの??」
そう――。
オレの魔力は、グレンが傍にいる限り、彼のスキル【防衛】で実質無限なはずで……なのに、スピカを召喚したときも、考えてみればさっき探査魔法を使ったときだって、消費された感覚があったのだ。
「ああ、それはグレンくんが聖女の力の干渉を受けてるせいで、能力も使えなくなってるせいだね」
「え、魔法だけじゃなくてスキルも……いや、まあそうか……」
グレンのスキルって言ってしまえば魔法の上位互換だし、使えるなら使ってるよな。
「……スピカ。逆になんで貴女はそんなに平気そうなんですか」
オレの腕の中からスピカを摘み上げて、グレンが恨めしそうに尋ねる。
「ん? ああ、さっきベルンハルトくんには説明したんだけどさぁ。私って彼の眷属なの。だから、彼の魔力を借りれば軽い魔法なら使えるってわけ」
オレの魔力……。
「え、つまりあのしょうもないテレパシーもオレの魔力使ってたの?」
「しょうもなくなかったでしょ! 大事だったよ! でもごめん、君の魔力をお借りしました。だってぇ~私とグレンくんの魔法もスキルも、聖女のせいで使えないんだもん」
仕方ないじゃんか、とぼやく彼女に嘆息していると、さっきまで呆然としていたエステルが騒ぎ始めた。
「はぁ??!! どういうことだよ! なんでそいつ……魔王が、ベルンハルト様とそんな友だちみたいに……!!」
エステルの中にも友だちって概念あるんだ~意外~。
「お前に説明する必要がないからしない。……ロニー、それでオレの身体は?」
「はい。兄さん、連れてきて」
「あ~!! もうなんだよ、わけわかんねぇ!」
エステルが喚きながら指を鳴らす。
すると見覚えのある白馬と――その背に横たわるオレの肉体が現れた。
「これ!! 最初オレ、ベルンハルト様が死んだのかと思ったんだけど!」
「縁起でもないこと言うなよ。ちょっと幽体離脱してるだけです~」
「てか、触ったらめちゃくちゃ攻撃されるからわざわざスキル使って運ばないといけなかったし……っ! めちゃくちゃ大変だったんだからな!!」
触れないのは……あれか。グレンが張った(なんかもう日常的にいつの間にか張られてるから慣れてきた)バリアの影響ですね。白馬ならオッケー判定出るんだ。
そんなことを思いつつ、自分の肉体を白馬から下ろせるか考える。……うん。多分無理。
オレの身体だし重くないはずだけど、この人形の身で抱き抱えられるほど軽くもないだろう。
「失礼します」
グレンに頼もう、とするより前に、ロニーが眠るオレに律儀に声をかけ、恭しくその身体を横抱きにする。
ロニーは触れるんだ。魔力がほとんどないからかな?
「ベルンハルト様、貴方の本体をベッドに寝かせても構いませんか」
「うん、お願い」
……グレンの視線が怖い。
そんな顔するならお前があれすればよかったじゃん!! オレも見たかったよ!!
無言の抗議合戦を繰り広げるオレとグレンの間に座ったスピカが、笑う。
「今の妙な状態になってる私やグレンくんが魂のない肉体に触ったらどうなるかわかんないからね~」
「ああ、なるほど。それでエステル達に頼んだわけね。……グレンもごめんね」
「……はい」
一瞬の喧嘩とも言えない喧嘩が終わったところで、オレは早速元の身体に戻るとしますか。
元の……身体……に……。
……………………。
「あー……ちょ、ちょっと全員一回出てってくれない?」
自分で自分にキスするところとか誰にも見られたくないよ……。
慌てて立ち上がって近づく。
うん、間違いなくロニーとエステルだ。
「訊きたいのはこっちなんだけど。なんでベルンハルト様が二人いるわけ?」
エステル言い放った言葉に、眉根を寄せた。
――二人?
「はぁ? オレは一人ですけど……」
「いやだから、二人! いるんだってば!!」
「兄さん。ベルンハルト様。ややこしいので黙っててください。――順番に説明しますね」
ロニーは外に人の気配がないことを確認するようにじっと閉じたドアを見つめてから、オレ達に向き直る。
そうして、彼らがここにいる経緯と――エステルの不可解な言葉の意味を説明し始めた。
◆◆◆
まず、僕らがここに来たのは――“魔王“に言われたからです。
……冗談じゃないですよ。
本当に、魔王だったんです。本人も自分が魔王だって言ってましたし、間違いありません。僕がいくら調べても辿り着けなかった魔王の力の根源のことも知っていましたし。
ただ、伝承のような恐ろしい姿ではなく、神秘的な銀色の猫の姿でしたが……まあ言い伝えというのは歪んでいくものですからね。
とにかく、僕らはその魔王に、急いでここへ来るように指示されたんです。
加えて、ベルンハルト様――正確に言えば、貴方の眠っている身体もお連れするようにとも言われました。
◆◆◆
「魔王……」
オレがその呼び名を反芻するのをどう勘違いしたのか、ロニーは不愉快そうに声を尖らせる。
「嘘じゃありませんよ。僕はちゃんと――」
「ああ、大丈夫。オレ魔王と知り合いだから。信じてないわけじゃないよ……なんだったら今ここに呼ぼうか」
眷属になったわけだし、召喚ぐらいできるよね。
……できるよな? これでできなかったら恥ずいな。
「……スピカ~」
心持ち小さな声で彼女を呼ぶ。
「はーい」
いつも通りの軽い調子で、彼女は床から滲み出すように現れた。
「うわっ」
「召喚魔法……」
エステルとロニーが声を上げる。
やっぱこれ召喚魔法なんだ。なんか魔力消費した感じあるもんな……あれ??
「さっきぶり~」
「スピカ、早速なんだけどさ」
抱き上げた彼女はいつも通りもふもふだった。
数時間ぶりにその毛並みを堪能したいところだが、今はそれどころじゃない。
「なぁに?」
「なんで……オレの魔力、消費されてんの??」
そう――。
オレの魔力は、グレンが傍にいる限り、彼のスキル【防衛】で実質無限なはずで……なのに、スピカを召喚したときも、考えてみればさっき探査魔法を使ったときだって、消費された感覚があったのだ。
「ああ、それはグレンくんが聖女の力の干渉を受けてるせいで、能力も使えなくなってるせいだね」
「え、魔法だけじゃなくてスキルも……いや、まあそうか……」
グレンのスキルって言ってしまえば魔法の上位互換だし、使えるなら使ってるよな。
「……スピカ。逆になんで貴女はそんなに平気そうなんですか」
オレの腕の中からスピカを摘み上げて、グレンが恨めしそうに尋ねる。
「ん? ああ、さっきベルンハルトくんには説明したんだけどさぁ。私って彼の眷属なの。だから、彼の魔力を借りれば軽い魔法なら使えるってわけ」
オレの魔力……。
「え、つまりあのしょうもないテレパシーもオレの魔力使ってたの?」
「しょうもなくなかったでしょ! 大事だったよ! でもごめん、君の魔力をお借りしました。だってぇ~私とグレンくんの魔法もスキルも、聖女のせいで使えないんだもん」
仕方ないじゃんか、とぼやく彼女に嘆息していると、さっきまで呆然としていたエステルが騒ぎ始めた。
「はぁ??!! どういうことだよ! なんでそいつ……魔王が、ベルンハルト様とそんな友だちみたいに……!!」
エステルの中にも友だちって概念あるんだ~意外~。
「お前に説明する必要がないからしない。……ロニー、それでオレの身体は?」
「はい。兄さん、連れてきて」
「あ~!! もうなんだよ、わけわかんねぇ!」
エステルが喚きながら指を鳴らす。
すると見覚えのある白馬と――その背に横たわるオレの肉体が現れた。
「これ!! 最初オレ、ベルンハルト様が死んだのかと思ったんだけど!」
「縁起でもないこと言うなよ。ちょっと幽体離脱してるだけです~」
「てか、触ったらめちゃくちゃ攻撃されるからわざわざスキル使って運ばないといけなかったし……っ! めちゃくちゃ大変だったんだからな!!」
触れないのは……あれか。グレンが張った(なんかもう日常的にいつの間にか張られてるから慣れてきた)バリアの影響ですね。白馬ならオッケー判定出るんだ。
そんなことを思いつつ、自分の肉体を白馬から下ろせるか考える。……うん。多分無理。
オレの身体だし重くないはずだけど、この人形の身で抱き抱えられるほど軽くもないだろう。
「失礼します」
グレンに頼もう、とするより前に、ロニーが眠るオレに律儀に声をかけ、恭しくその身体を横抱きにする。
ロニーは触れるんだ。魔力がほとんどないからかな?
「ベルンハルト様、貴方の本体をベッドに寝かせても構いませんか」
「うん、お願い」
……グレンの視線が怖い。
そんな顔するならお前があれすればよかったじゃん!! オレも見たかったよ!!
無言の抗議合戦を繰り広げるオレとグレンの間に座ったスピカが、笑う。
「今の妙な状態になってる私やグレンくんが魂のない肉体に触ったらどうなるかわかんないからね~」
「ああ、なるほど。それでエステル達に頼んだわけね。……グレンもごめんね」
「……はい」
一瞬の喧嘩とも言えない喧嘩が終わったところで、オレは早速元の身体に戻るとしますか。
元の……身体……に……。
……………………。
「あー……ちょ、ちょっと全員一回出てってくれない?」
自分で自分にキスするところとか誰にも見られたくないよ……。
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