34 / 35
35
しおりを挟む
百由から連絡きた事で、愛花と葉風と真昼は工房科校舎の35番房。つまり真島百由を訪ねに行っていた。
ドアを叩くとはいはーい、という声と共に開かれる。そこには真昼にとって見知った顔がいた。
金髪にぴょこっと顔を出すアホ毛。天音天葉だ。
「あれ? 天葉ちゃん? どうしてここに?」
「真昼こそ。私は、なんていうか気分転換かな」
「ふぅん」
天葉の後ろに上条依奈を見つけて真昼は察する。衣奈はスランプに陥ってるといっていた。その脱却の方法として幾つかのデータを渡したがうまく機能しなくて、戦術機をカスタマイズする事でスランプからの脱却を目指す事にしたのだろう。
「こっちは愛花ちゃんと葉風ちゃん」
真昼は自分の後ろにいる二人を天葉に紹介する。
「間宮愛花と申します。よろしくお願いします、天葉様」
「滝川葉風です」
「二代目アールヴヘイムの天音天葉だよ。よろしくね二人とも。依奈も挨拶しないと」
「私はいいわよ」
「もー」
「取り敢えず中入って良いかな?」
「あ、ごめんこめん」
真昼達は工房の中に入る。
衣奈は腕を組んで、ジロリと真昼を見る。依奈はアールヴヘイム解散前後に傷を受けて歯車が狂った真昼のことを仲間だと思っていた。スランプとは違うが、やはり初代アールヴヘイムでなければ駄目なんだと思う同士だと。
しかし最近の真昼の活躍はめざましい。ギガント級二体の討伐にネストの占領では最前線にいたという。
衣奈はスランプで落ち込んでいる自分と真昼を比べて惨めな気持ちになる。
「あたし、何やってるんだろ、こんなところで」
「依奈……」
「今頃、みんなは横須賀で戦ってる。なのにどうして私はここにいるの?」
自嘲気味に笑う依奈。
彼女の言葉通り、二代目アールヴヘイムのメンバーの殆どは今任務で横須賀で戦っていた。だが話し合いの結果、依奈は今回の任務から外される事になったのだ。
そんな衣奈を見て梨璃は切り出した。
「天葉ちゃんは渡したデータのシュミレーターはやった?」
「うん、迎撃戦だけ。耐久防衛戦は時間がなくてできなかったけど」
「じゃあアドバイスは?」
「伝えたよ」
それに反応したのは依奈だった。
「あのアドバイスとシュミレーター。貴方が言ったことなの。真昼。天葉らしくないとは思ったけど」
「そうだよ。天葉ちゃんから相談を受けてね。役に立たなかったみたいだけど」
「うーん、役に立つ役に立たない以前の問題だったかなぁ」
真昼は問い返す。
「どういうこと?」
「まず二代目アールヴヘイムの特性に合わせた指示をするんだけど、独断専行や命令無視が多くて、指揮系統が成り立たなかったんだよね。お台場迎撃戦となると自分の力を試したくなる子が多くて」
「それは……依奈ちゃんのスランプというよりチームの問題では? やっぱり今必要なのは一体感だよ。防衛戦やった方が良い。確実に」
「待って、防衛戦ってあの一週間拠点防衛戦のこと?」
「うん、初代アールヴヘイムでもたまにやってたでしょ」
「嘘でしょ。あの時でさえぎりぎりだったのに今の状態でクリアは不可能よ」
「だからだよ。この不可能を可能にするには依奈ちゃんの指示が必要だって後輩達に教えるの。防衛戦なら依奈ちゃんもどんな指示なら有効なのか試せるでしょ?」
「そうね、時間を見つけてやりましょう」
少し自信をつけたように燃える依奈に、天葉は嬉しく思う。目配せで真昼に感謝を伝える。真昼はそれを受けて笑った。
そして愛花が手をあげて言った。
「すみません。皆さま。今日は百由様にわたくしの友人、葉風さんからお願いがあって参りました」
「え? お願い? なになに? っても私が力になれるのは戦術機絡みなんだろうけどさ」
「では本人からお話しします」
葉風は萎縮していた。二代目アールヴヘイムといえば有名どころのレギオンだ。横浜衛士訓練校でもトップクラス……いやトップのレギオンだ。そんな人達の前でカスタム戦術機が欲しいなんて烏滸がましいと思われると思ってしまっていた。
「あの、私、長距離射撃が得意で。他の優秀な皆様には敵わないですが、だから、その、百由様に戦術機を作って頂けないかと」
「戦術機を? それって一点物のユニーク戦術機って事?」
「は、はい。あの。そういうのが欲しいな、と」
百由からのシンプルな確認に、天葉達の視線を気にして言葉を濁してしまう葉風。
「葉風さん、遠慮することありませんわ。その為に伺ったのですから」
愛花の援護射撃でますます視線を気にしてしまう。しかし、当の本人達はあっさりとしたものだった。
「専用戦術機か。いやぁ、やっぱリリィとなったからには欲しいよね。格好良いよね専用戦術機。うん。うん」
「だったら遠慮しないでハキハキ話した方が良いわよ。でないと百由もどんな物を作れば良いか分からないでしょ」
「え、あ、はい」
両者の顔からは葉風が生意気だなどと思いる様子はない。出てきたのはむしろ応援するコメントだった。
「百由ちゃん、これ葉風ちゃんのデータ。私のレギオンに入る時の自分から言い出した試験なんだけど、これ凄いよ」
「へぇー、なら見させてもらおうかな」
真昼がデータを送り、百由が再生する。
それはレギオン試験の葉風と愛花が映る。そして悪天候、長距離、動く小さな攻撃目標を狙い撃つ葉風の姿が写っている。
「うへぇ、五キロ先の目標をこの条件で全部当てるの? 凄いじゃない!」
「確かに。しかも自分からこの条件を言い出すなんて相当自信がないとできる事じゃないよ。葉風さんって結構自信家?」
「いえ、違うんです! どうしても一ノ瀬隊に入りたくて!」
その反対に近距離での目標命中率は低いデータがある。
「なるほどね。じゃあ葉風さんはこの長距離狙撃を強化する戦術機と近距離に対応できる戦術機どっちが良いの?」
「長距離の方がみんなの役に立てるかな、と」
「オーケーオーケー、連射より一撃の火力か。んー、すぐには作れないから、何度か試し撃ちに付き合ってもらうかもしれないけど、最後まで手伝ってね」
「はい! わかりました!」
ユニーク戦術機開発計画がスタートして楽しそうにしているのを見て、天野は言う。
「うーん、青春って感じだね」
「そうね。楽しそうだわ」
「新しい戦術機を作る時って、なんかドキドキするもんね」
「ま、そうかもね」
出来るだけ明るく話題を振る天葉だが、依奈の反応には体温がない。
(まいったね、これは)
依奈がスランプに陥ってるのは事実である。それは本人のみならず天葉を始めとしたレギオンメンバー全員がわかっている。加えて依奈は新参の隊員だ。衛士としてのキャリアは天葉と変わらないが、依奈はアールヴヘイム解散のショックで活動していない時期があった。
その態度は学園からも問題視され、退学になりそうなところを天葉が自分のレギオンに引き込んだのだ。
元アールヴヘイムの司令塔だけあって、仲間達もすんなり依奈の加入を受け入れてくれた。しかしその動きは精彩に欠けるものであった。
今のところは依奈は二代目アールヴヘイムでも司令塔の役目を与えられているが、それは初代での功績に期待しての事だ。
一部の隊員はそのポジションに疑問を持ち始めている。
依奈の登場によって司令塔の座から下ろされた者などは依奈を公に批判して憚らない。
(なんとか、調子を取り戻さないと)
そうしなければ全体の士気に関わる。
このままではいづれ依奈は二代目アールヴヘイムのスターティングメンバーから外され、プライドの高い依奈は自暴自棄になり、更に調子を崩す事になるだろう。
そんな時だった。
愛花が向かって、単刀直入に言った。
「依奈様、何か悩みを抱えていませんか? お話だけでも聞かせてくださいませ」
「……アンタなら、私の悩みを解決できるって? それはお偉い事で」
「こ、こら! 依奈! ごめんね愛花ちゃん」
天葉は強引に穴の頭を下げさせる。
「私がお力になれるかわかりません。でも誰かに助けを求めない限り解決さないこともあります」
「どうして初対面の貴方に話す必要があるの?」
「悩み、苦しんでいる方が目の前にいらっしゃるのに何もしないでいることは後悔する学びましたので」
「なにそれ、貴方の気持ちだけの問題じゃない」
「確かにそうです。二代目アールヴヘイムの話を先程真昼様のお話から少し耳にしました。隊がご不調なんですね、依奈様自身も」
事実を端的に突かれて衣奈は頭に血が昇る。
「ええ! 不調よ! 私が司令塔になってからというものね! だからなに!? 初対面のアンタまで私のことを非難しようっていうの!? 人の心に土足で踏み込んでくるような真似をして!」
善意で言ってくれているのはわかる。
だが、そういう簡単な問題ではないのだ。
「大きなお世話だって言っているのよ!!」
それに天葉は頭を抱える。
(これは重症だなぁ)
それに真昼は天葉に近寄って笑う。
「愛花ちゃんの強いところがでるよ」
「え?」
衣奈の言葉に神琳は目を伏せる。
「大きなお世話ですか」
「そうよ、悪いけどこれ以上口出ししないでよ。気持ちだけもらっておくわ、ありがとう」
「かつて、とある事情で悩みを抱えていた方がいました。わたくしは彼女の力になりたかったのですが、ご本人に拒否されたので手を引いてしまいました。その結果、柊シノアさんとの出会いを待たなければならなかった」
「それで? なに? 何の話?」
「だから私は決めたのです。たとえご本人から拒否されようともわたくしは依奈様の問題解決に尽力させていただく所存です!!」
「はぁあ!?!?」
愛花の親切の押し売りに依奈が悲鳴をあげる。
みんなが驚く中、真昼は笑った愛花ちゃんならこうするよね、と思うんのだった。
ドアを叩くとはいはーい、という声と共に開かれる。そこには真昼にとって見知った顔がいた。
金髪にぴょこっと顔を出すアホ毛。天音天葉だ。
「あれ? 天葉ちゃん? どうしてここに?」
「真昼こそ。私は、なんていうか気分転換かな」
「ふぅん」
天葉の後ろに上条依奈を見つけて真昼は察する。衣奈はスランプに陥ってるといっていた。その脱却の方法として幾つかのデータを渡したがうまく機能しなくて、戦術機をカスタマイズする事でスランプからの脱却を目指す事にしたのだろう。
「こっちは愛花ちゃんと葉風ちゃん」
真昼は自分の後ろにいる二人を天葉に紹介する。
「間宮愛花と申します。よろしくお願いします、天葉様」
「滝川葉風です」
「二代目アールヴヘイムの天音天葉だよ。よろしくね二人とも。依奈も挨拶しないと」
「私はいいわよ」
「もー」
「取り敢えず中入って良いかな?」
「あ、ごめんこめん」
真昼達は工房の中に入る。
衣奈は腕を組んで、ジロリと真昼を見る。依奈はアールヴヘイム解散前後に傷を受けて歯車が狂った真昼のことを仲間だと思っていた。スランプとは違うが、やはり初代アールヴヘイムでなければ駄目なんだと思う同士だと。
しかし最近の真昼の活躍はめざましい。ギガント級二体の討伐にネストの占領では最前線にいたという。
衣奈はスランプで落ち込んでいる自分と真昼を比べて惨めな気持ちになる。
「あたし、何やってるんだろ、こんなところで」
「依奈……」
「今頃、みんなは横須賀で戦ってる。なのにどうして私はここにいるの?」
自嘲気味に笑う依奈。
彼女の言葉通り、二代目アールヴヘイムのメンバーの殆どは今任務で横須賀で戦っていた。だが話し合いの結果、依奈は今回の任務から外される事になったのだ。
そんな衣奈を見て梨璃は切り出した。
「天葉ちゃんは渡したデータのシュミレーターはやった?」
「うん、迎撃戦だけ。耐久防衛戦は時間がなくてできなかったけど」
「じゃあアドバイスは?」
「伝えたよ」
それに反応したのは依奈だった。
「あのアドバイスとシュミレーター。貴方が言ったことなの。真昼。天葉らしくないとは思ったけど」
「そうだよ。天葉ちゃんから相談を受けてね。役に立たなかったみたいだけど」
「うーん、役に立つ役に立たない以前の問題だったかなぁ」
真昼は問い返す。
「どういうこと?」
「まず二代目アールヴヘイムの特性に合わせた指示をするんだけど、独断専行や命令無視が多くて、指揮系統が成り立たなかったんだよね。お台場迎撃戦となると自分の力を試したくなる子が多くて」
「それは……依奈ちゃんのスランプというよりチームの問題では? やっぱり今必要なのは一体感だよ。防衛戦やった方が良い。確実に」
「待って、防衛戦ってあの一週間拠点防衛戦のこと?」
「うん、初代アールヴヘイムでもたまにやってたでしょ」
「嘘でしょ。あの時でさえぎりぎりだったのに今の状態でクリアは不可能よ」
「だからだよ。この不可能を可能にするには依奈ちゃんの指示が必要だって後輩達に教えるの。防衛戦なら依奈ちゃんもどんな指示なら有効なのか試せるでしょ?」
「そうね、時間を見つけてやりましょう」
少し自信をつけたように燃える依奈に、天葉は嬉しく思う。目配せで真昼に感謝を伝える。真昼はそれを受けて笑った。
そして愛花が手をあげて言った。
「すみません。皆さま。今日は百由様にわたくしの友人、葉風さんからお願いがあって参りました」
「え? お願い? なになに? っても私が力になれるのは戦術機絡みなんだろうけどさ」
「では本人からお話しします」
葉風は萎縮していた。二代目アールヴヘイムといえば有名どころのレギオンだ。横浜衛士訓練校でもトップクラス……いやトップのレギオンだ。そんな人達の前でカスタム戦術機が欲しいなんて烏滸がましいと思われると思ってしまっていた。
「あの、私、長距離射撃が得意で。他の優秀な皆様には敵わないですが、だから、その、百由様に戦術機を作って頂けないかと」
「戦術機を? それって一点物のユニーク戦術機って事?」
「は、はい。あの。そういうのが欲しいな、と」
百由からのシンプルな確認に、天葉達の視線を気にして言葉を濁してしまう葉風。
「葉風さん、遠慮することありませんわ。その為に伺ったのですから」
愛花の援護射撃でますます視線を気にしてしまう。しかし、当の本人達はあっさりとしたものだった。
「専用戦術機か。いやぁ、やっぱリリィとなったからには欲しいよね。格好良いよね専用戦術機。うん。うん」
「だったら遠慮しないでハキハキ話した方が良いわよ。でないと百由もどんな物を作れば良いか分からないでしょ」
「え、あ、はい」
両者の顔からは葉風が生意気だなどと思いる様子はない。出てきたのはむしろ応援するコメントだった。
「百由ちゃん、これ葉風ちゃんのデータ。私のレギオンに入る時の自分から言い出した試験なんだけど、これ凄いよ」
「へぇー、なら見させてもらおうかな」
真昼がデータを送り、百由が再生する。
それはレギオン試験の葉風と愛花が映る。そして悪天候、長距離、動く小さな攻撃目標を狙い撃つ葉風の姿が写っている。
「うへぇ、五キロ先の目標をこの条件で全部当てるの? 凄いじゃない!」
「確かに。しかも自分からこの条件を言い出すなんて相当自信がないとできる事じゃないよ。葉風さんって結構自信家?」
「いえ、違うんです! どうしても一ノ瀬隊に入りたくて!」
その反対に近距離での目標命中率は低いデータがある。
「なるほどね。じゃあ葉風さんはこの長距離狙撃を強化する戦術機と近距離に対応できる戦術機どっちが良いの?」
「長距離の方がみんなの役に立てるかな、と」
「オーケーオーケー、連射より一撃の火力か。んー、すぐには作れないから、何度か試し撃ちに付き合ってもらうかもしれないけど、最後まで手伝ってね」
「はい! わかりました!」
ユニーク戦術機開発計画がスタートして楽しそうにしているのを見て、天野は言う。
「うーん、青春って感じだね」
「そうね。楽しそうだわ」
「新しい戦術機を作る時って、なんかドキドキするもんね」
「ま、そうかもね」
出来るだけ明るく話題を振る天葉だが、依奈の反応には体温がない。
(まいったね、これは)
依奈がスランプに陥ってるのは事実である。それは本人のみならず天葉を始めとしたレギオンメンバー全員がわかっている。加えて依奈は新参の隊員だ。衛士としてのキャリアは天葉と変わらないが、依奈はアールヴヘイム解散のショックで活動していない時期があった。
その態度は学園からも問題視され、退学になりそうなところを天葉が自分のレギオンに引き込んだのだ。
元アールヴヘイムの司令塔だけあって、仲間達もすんなり依奈の加入を受け入れてくれた。しかしその動きは精彩に欠けるものであった。
今のところは依奈は二代目アールヴヘイムでも司令塔の役目を与えられているが、それは初代での功績に期待しての事だ。
一部の隊員はそのポジションに疑問を持ち始めている。
依奈の登場によって司令塔の座から下ろされた者などは依奈を公に批判して憚らない。
(なんとか、調子を取り戻さないと)
そうしなければ全体の士気に関わる。
このままではいづれ依奈は二代目アールヴヘイムのスターティングメンバーから外され、プライドの高い依奈は自暴自棄になり、更に調子を崩す事になるだろう。
そんな時だった。
愛花が向かって、単刀直入に言った。
「依奈様、何か悩みを抱えていませんか? お話だけでも聞かせてくださいませ」
「……アンタなら、私の悩みを解決できるって? それはお偉い事で」
「こ、こら! 依奈! ごめんね愛花ちゃん」
天葉は強引に穴の頭を下げさせる。
「私がお力になれるかわかりません。でも誰かに助けを求めない限り解決さないこともあります」
「どうして初対面の貴方に話す必要があるの?」
「悩み、苦しんでいる方が目の前にいらっしゃるのに何もしないでいることは後悔する学びましたので」
「なにそれ、貴方の気持ちだけの問題じゃない」
「確かにそうです。二代目アールヴヘイムの話を先程真昼様のお話から少し耳にしました。隊がご不調なんですね、依奈様自身も」
事実を端的に突かれて衣奈は頭に血が昇る。
「ええ! 不調よ! 私が司令塔になってからというものね! だからなに!? 初対面のアンタまで私のことを非難しようっていうの!? 人の心に土足で踏み込んでくるような真似をして!」
善意で言ってくれているのはわかる。
だが、そういう簡単な問題ではないのだ。
「大きなお世話だって言っているのよ!!」
それに天葉は頭を抱える。
(これは重症だなぁ)
それに真昼は天葉に近寄って笑う。
「愛花ちゃんの強いところがでるよ」
「え?」
衣奈の言葉に神琳は目を伏せる。
「大きなお世話ですか」
「そうよ、悪いけどこれ以上口出ししないでよ。気持ちだけもらっておくわ、ありがとう」
「かつて、とある事情で悩みを抱えていた方がいました。わたくしは彼女の力になりたかったのですが、ご本人に拒否されたので手を引いてしまいました。その結果、柊シノアさんとの出会いを待たなければならなかった」
「それで? なに? 何の話?」
「だから私は決めたのです。たとえご本人から拒否されようともわたくしは依奈様の問題解決に尽力させていただく所存です!!」
「はぁあ!?!?」
愛花の親切の押し売りに依奈が悲鳴をあげる。
みんなが驚く中、真昼は笑った愛花ちゃんならこうするよね、と思うんのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最弱スキル《リサイクル》で世界を覆す ~クラス追放された俺は仲間と共に成り上がる~
KABU.
ファンタジー
平凡な高校生・篠原蓮は、クラスメイトと共に突如異世界へ召喚される。
女神から与えられた使命は「魔王討伐」。
しかし、蓮に与えられたスキルは――《リサイクル》。
戦闘にも回復にも使えない「ゴミスキル」と嘲笑され、勇者候補であるクラスメイトから追放されてしまう。
だが《リサイクル》には、誰も知らない世界の理を覆す秘密が隠されていた……。
獣人、エルフ、精霊など異種族の仲間を集め、蓮は虐げられた者たちと共に逆襲を開始する。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件
fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。
実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。
追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。
そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。
これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。
『【朗報】ボッチの僕、実は世界一の財閥の御曹司だった。〜18年の庶民修行を終えた瞬間、美少女11人が「専属秘書」として溺愛してくる件〜』
まさき
青春
「あんたみたいなボッチ、一生底辺のまま卒業ね」
学園の女王、高飛車な生徒会長、そして冷徹な美少女たち……。
天涯孤独でボッチな僕、佐藤(※苗字のみ使用)は、彼女たちからゴミを見るような目で見られ、虐げられる日々を送っていた。
だが、彼らには決して言えない秘密があった。
それは、僕が世界一の資産を誇る**『世界最強財閥』の唯一の跡継ぎであること。
そして、18歳になるまで一切の援助を受けずに生き抜く【庶民修行】**の最中であること。
そして運命の誕生日、午前0時。
修行終了を告げる通知がスマホに届いた瞬間、僕の世界は一変する。
「おめでとうございます、お坊ちゃま。これより『11人の専属秘書候補』による、真の主従関係を開始いたします」
昨日まで僕を蔑んでいた学園の美少女たちが、手のひらを返して膝をつく。
彼女たちの正体は、財閥が僕のために選りすぐった、愛が重すぎるエリート秘書たちだった――。
「ずっとおそばでお仕えしたかったんです……」
「昨日までの暴言は、修行を完遂させるための演技。今日からは全身全霊で甘やかさせていただきますね?」
24時間体制の過保護な奉仕、競い合うような求愛、そして財力による圧倒的なざまぁ。
ボッチだった僕の日常は、11人の美女たちに全肯定され、溺愛し尽くされる甘すぎる生活へと塗り替えられていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる