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第三章
応援合戦開始
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グラウンドの真ん中に移動して、学ランを来て大きめの旗を持った男子たちが仁王立ちして構える。
私たち女子は距離を取って、男子たちを囲むようにして座った。
白組は2列に並んで、向こう側で紅組の応援を見る感じだった。
そして始まりの合図とともに、太鼓が鳴り響く。
ドン!ドドン!ドドンッ!!
太鼓の音を聞き、リズムに合わせて赤い旗が大きく振られる。
悠理も瑠夏も他の男子たちと一緒に、見事なアクロバット気味の舞を披露していた。
汗をかきながらも、彼からの真剣なのに楽しそうな表情を見るとこっちまで楽しくなってくる。
こういう時にカッコよくキメてくるの凄いなぁ。
私は2人の踊りに魅入ってしまっていた。
そして気づいたら次は女子のダンスの番。
男子が休んでいる間、女子が周りでダンスを披露するというものだった。
しまった!
私は急いで立ち上がり、曲が流れるのに合わせて練習した通り思って行く。
少し踊っただけで暑くて汗が出てくる…。
瑠夏の上着は出陣する前に、テントに置いてきた。
1人着て踊るのは変だもんね。
それに…汗で汚れなくて済むから良かった。
何とかダンスも無事終わりそうと安心して、最後のターンを決めた時…。
右足に体重をかけて回った際、鈍い痛みが走った。
え…もしかして足挫いた?
ほんの少し痛みで顔を歪ませるものの、みんなに気づかれないように我慢して最後まで踊り切った。
一瞬静かな間が流れ…一斉に周りから盛大な拍手をもらい、紅組の応援は終了となる。
私たちは白組と入れ違うように、退場して行った。
次は天音と蛍の番…。
少し足が痛むけど、2人の応援見たい!
痛む足を悟られない様に、白組が元いた場所に紅組全員が向かって、座って白組の応援が始まるのを待つ。
白組は優雅にピシッと背筋をまっすぐ伸ばして後ろで手を組んで立っていた。
そして笛の澄んだ高い音が聞こえてくる。
笛の音と共に、白組の男子が動き出した。
手には扇を持っていて、無駄なく鮮やかに広げ舞っていく。
優雅で丁寧な動きが、紅組とはまた違う魅了を放っていた。
天音や他の子達がまるで舞台役者みたいだった。
白が似合う、静かで美しい応援。
紅組の"炎の様な力強さ"とは真逆の、吸い込まれるような“水滴の様な清涼感”があった。
笛の音色も、舞いも凄く綺麗…。
これはこれでしっかり魅入ってしまう。
ひなたは自然と口元を緩ませていた。
そして男子の舞いが終わって、紅組の時と同じ様に、白組の女子達がダンスを踊る。
蛍の可愛くて元気な雰囲気が、しっかりダンスに出てて、見てて凄く楽しかった。
そうしてみんなで拍手を送り、応援合戦は無事に終わった。
白組もテントに戻って来る。
「蛍、天音、お疲れ様。
凄く綺麗で良かった!」
私が少し興奮気味に感想を伝えると、2人とも照れながら「ありがとう」っと言った。
「ひなた達の紅組も凄く良かったよ」
「うんうん!
ひなたはめっちゃ可愛かったし、瑠夏も悠理も旗振り回してカッコ良かった!」
天音と蛍も、しっかり私たちの応援合戦を見てくれてたんだ。
「へへ、ありがとう」
嬉しい気持ちでいっぱいになり、笑顔で答える。
「まぁ、あんなの余裕だな」
「はっ、嘘つけ。
ちょっと落としそうになって焦ってた癖に」
「おい瑠夏、それは言わない約束だろ!?」
イタズラ気に鼻で笑う瑠夏に、悠理が少し困りながらも苦笑いして肘で瑠夏の腕を続いていた。
何だか微笑ましい…。
そう思っていると
「そうだ、今からお昼でしょ?
せっかくだしみんなで一緒に食べようよ!」
パンッと手を鳴らして、思いついた様に蛍が言う。
「いいね!
じゃあお弁当準備して来るね」
私はすぐに返事を返す。
蛍の一言で、みんなでお昼を一緒に食べることに。
楽しみだなぁ。
私たち女子は距離を取って、男子たちを囲むようにして座った。
白組は2列に並んで、向こう側で紅組の応援を見る感じだった。
そして始まりの合図とともに、太鼓が鳴り響く。
ドン!ドドン!ドドンッ!!
太鼓の音を聞き、リズムに合わせて赤い旗が大きく振られる。
悠理も瑠夏も他の男子たちと一緒に、見事なアクロバット気味の舞を披露していた。
汗をかきながらも、彼からの真剣なのに楽しそうな表情を見るとこっちまで楽しくなってくる。
こういう時にカッコよくキメてくるの凄いなぁ。
私は2人の踊りに魅入ってしまっていた。
そして気づいたら次は女子のダンスの番。
男子が休んでいる間、女子が周りでダンスを披露するというものだった。
しまった!
私は急いで立ち上がり、曲が流れるのに合わせて練習した通り思って行く。
少し踊っただけで暑くて汗が出てくる…。
瑠夏の上着は出陣する前に、テントに置いてきた。
1人着て踊るのは変だもんね。
それに…汗で汚れなくて済むから良かった。
何とかダンスも無事終わりそうと安心して、最後のターンを決めた時…。
右足に体重をかけて回った際、鈍い痛みが走った。
え…もしかして足挫いた?
ほんの少し痛みで顔を歪ませるものの、みんなに気づかれないように我慢して最後まで踊り切った。
一瞬静かな間が流れ…一斉に周りから盛大な拍手をもらい、紅組の応援は終了となる。
私たちは白組と入れ違うように、退場して行った。
次は天音と蛍の番…。
少し足が痛むけど、2人の応援見たい!
痛む足を悟られない様に、白組が元いた場所に紅組全員が向かって、座って白組の応援が始まるのを待つ。
白組は優雅にピシッと背筋をまっすぐ伸ばして後ろで手を組んで立っていた。
そして笛の澄んだ高い音が聞こえてくる。
笛の音と共に、白組の男子が動き出した。
手には扇を持っていて、無駄なく鮮やかに広げ舞っていく。
優雅で丁寧な動きが、紅組とはまた違う魅了を放っていた。
天音や他の子達がまるで舞台役者みたいだった。
白が似合う、静かで美しい応援。
紅組の"炎の様な力強さ"とは真逆の、吸い込まれるような“水滴の様な清涼感”があった。
笛の音色も、舞いも凄く綺麗…。
これはこれでしっかり魅入ってしまう。
ひなたは自然と口元を緩ませていた。
そして男子の舞いが終わって、紅組の時と同じ様に、白組の女子達がダンスを踊る。
蛍の可愛くて元気な雰囲気が、しっかりダンスに出てて、見てて凄く楽しかった。
そうしてみんなで拍手を送り、応援合戦は無事に終わった。
白組もテントに戻って来る。
「蛍、天音、お疲れ様。
凄く綺麗で良かった!」
私が少し興奮気味に感想を伝えると、2人とも照れながら「ありがとう」っと言った。
「ひなた達の紅組も凄く良かったよ」
「うんうん!
ひなたはめっちゃ可愛かったし、瑠夏も悠理も旗振り回してカッコ良かった!」
天音と蛍も、しっかり私たちの応援合戦を見てくれてたんだ。
「へへ、ありがとう」
嬉しい気持ちでいっぱいになり、笑顔で答える。
「まぁ、あんなの余裕だな」
「はっ、嘘つけ。
ちょっと落としそうになって焦ってた癖に」
「おい瑠夏、それは言わない約束だろ!?」
イタズラ気に鼻で笑う瑠夏に、悠理が少し困りながらも苦笑いして肘で瑠夏の腕を続いていた。
何だか微笑ましい…。
そう思っていると
「そうだ、今からお昼でしょ?
せっかくだしみんなで一緒に食べようよ!」
パンッと手を鳴らして、思いついた様に蛍が言う。
「いいね!
じゃあお弁当準備して来るね」
私はすぐに返事を返す。
蛍の一言で、みんなでお昼を一緒に食べることに。
楽しみだなぁ。
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