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23. ふたりだけの夜に、世界は閉ざされて
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エドワードの腕の中は彼の匂いに満ちていた。彼の指が俺の肌に触れるたび、身体の芯からぞわりと快楽がこみ上げる。
「っ……エドワード……様……」
彼の唇が首筋に触れるたび、そこから甘い感覚が広がっていく。それは次第に背骨を伝い、身体の奥にまで熱を持たせていく。
「……ああ」
耳元で彼の声が響くたびに、お腹の奥が疼くような感覚が走った。その疼きに誘われるように彼の指が俺の胸を愛撫する。
「んっ……はぁ……」
身体が溶けてしまいそうなほどに気持ちがいい。
俺のものは少し触れられただけですっかり勃ち上がり、先走りを垂らしていた。
「……いつも……こんな風にしているのか」
「ちがっ……っ……あぁ……」
エドワードの指先が俺のものに触れる。その瞬間、甘い刺激が全身を駆け巡り、身体がびくりと跳ねた。
「……違うのか?」
「違う……っ、こんな……こんなの知らない……っ」
身体が熱く、勝手に震えてしまう。
エドワードに触れられただけで、今まで感じたことのないほど快楽を拾ってしまう。
そんな俺を見て、エドワードは目を細めた。
エドワードは、まるで壊れものに触れるようにそっと俺を見つめていた。けれどその目の奥には、堪えきれない渇望と、どこまでも深い悔いが滲んでいる気がする。
けれど彼はゆっくりと俺のものに指を絡める。
「ああぁっ……っ……」
「知らないことないだろう……カズサを抱くのは……2度目だ……」
エドワードの指先が、俺のものを扱くたび、くちゅり、と淫靡な音が響く。
「やぁっ……あっ……んんっ……」
「カズサ……」
エドワードは俺の唇を塞いだ。舌を絡ませるたび、口内まで深く犯されているような感覚に陥り、身体の奥が更に熱を帯びる。
「……んぁっ……あっ……もうっ……」
俺は思わず腰を浮かせた。
「そうか……」
エドワードの低い声に、背筋がぞくぞくする。彼は俺のものを握り込んだまま、もう一方の手でその下にある奥の窄まりに触れた。
「あぁ……っ」
ゆっくりと指先を押し込まれる。内壁がきゅっと締まり、彼の指の輪郭を如実に感じる。エドワードはじっくりと俺の反応を見ながら、徐々に指を増やしていった。
「ぁっ……あっ……!」
中を解されるたびに腹の奥に熱が溜まっていく感覚がある。指を増やすほど、それが次第に大きくなっていった。やがて限界に達したとき――俺は身体を大きく震わせた。同時に、勢いよく白濁液が飛び散り、エドワードの手を汚す。もうソファが汚れるとか、そんな事を気にする余裕もなかった。
「あぁっ……はぁ……っ……」
エドワードは褒めるようにもう一度、唇を重ねた。
「んんっ……んっ……ふぁ……」
舌を絡ませるたび、唾液の混ざる音が耳に届く。頭がぼんやりとして何も考えられない。ただ、彼の熱だけがはっきりと感じられた。
長いキスの後、ようやく唇が離れる。俺は大きく息を吸い込んだ。
俺の息遣いを見つめるように、エドワードはそっと瞼を伏せる。
そして、次に目を開けたとき、その瞳には迷いがなかった。静かな罪悪感と、それでも俺を求めるという意志――背徳を背負う覚悟が、確かに宿っていた。
「……もう、戻れないな」
小さく呟いたその声は、苦く甘く、くらくらするほどの熱と背徳に満ちている。
「カズサ……いいか……」
エドワードが耳元で囁く。それだけで身体がどうにかなってしまいそうだった。
「は……い」
きっと俺は蕩け切って酷い顔をしている。それでももう早く欲しくて期待に満ちた顔でうっとりと彼を見上げてしまう。
ふっと表情を緩めて、エドワードは切なげに笑った。それは、ためらいと、それでも求めずにいられない感情の入り混じったものだった気がする。
エドワードは静かに濡れた秘部に自身の先端をあてがうと、そのままゆっくりと腰を押し進めた。
「……っ……あぁっ……!!」
熱いものが中に入る感覚と同時に痺れるような甘い快楽が襲い、頭の芯まで蕩けそうになる。それは、今まで感じたことがないほどの強い快楽だった。
「あぁっ……!っ……!!」
俺は挿れただけで、びくびくと身体を震わせてドライで達してしまっていた。
「達したのか……?」
エドワードが驚いたように目を見開く。
「わからなっ……ああっ……」
俺の中はきつく収縮し、彼のものを締め付けている。
「っ…………」
「あぁっ……!」
彼は眉を寄せて耐えていたが、やがてゆっくりと腰を動かし始めた。中をかき回されるたび、全身にびりびりと電気のような強い快楽が走る。俺はもうただ喘ぐことしかできなかった。
「……っ……あぁっ……あっ……!」
彼のものが俺の中の敏感な場所に触れるたび、身体が大きく跳ねる。それはあまりに強い刺激だった。けれど同時に、もっと欲しいと思ってしまう自分がいるのも確かだった。
「んっ……あぁっ……!エド……ワードっ……さま……っ」
俺は無意識のうちに彼の背に腕を回し、ぎゅっと抱きついていた。
「っ……カズサ……」
彼は一瞬息を詰まらせた後、深く突き上げ始めた。奥を何度も突かれるたび、意識が飛びそうになるほどの快楽に支配されていく。俺はずっとイきっぱなしだった。
「あぁっ……!あっ……あっ……!」
俺はエドワードの動きに合わせて腰を動かし始めていた。それはもはや理性では制御できないものだ。
「……っ」
エドワードは少しだけ驚いた顔をしたが、すぐに微笑んで俺の唇を塞いだ。そしてそのまま激しく突き上げる。
「んんっ……んっ……んぅ……」
口内を犯されながら奥を突かれるのはたまらなかった。頭が真っ白になって、意識が飛びそうになる。
「……っ、私も……いきそうだ」
唇を離すとエドワードが低く唸るようにそう言った。
「あぁっ……、きて……奥っ……」
俺は無意識のうちにそう口にしていた。その瞬間、彼の動きが一層激しくなる。
「カズサっ……!」
「あぁっ……!エドワードさまっ!」
俺はほとんど彼にしがみつくようにしながら、激しく揺さぶられる。
「…………っ!」
そして最奥を突き上げられ、エドワードが俺の中で精を放つ。
「あぁっ……!……んぁっ……!!」
熱いものが注がれた瞬間、脳が焼き切れてしまいそうなほどの快感が襲う。俺は彼の中出しでまたイってしまい、びくびくと身体を震わせた。
エドワードは荒い息を吐きながら、ゆっくりと顔を上げた。
「カズサ……」
俺の髪を優しく撫でながら、静かに額に唇を落とす。
「達しすぎて苦しかっただろう……頑張ったな」
浅く乱れた呼吸のまま、彼の腕の中でぐったりと身を預けていると、エドワードが俺の髪を撫でながら、低く囁いた。
彼の優しい声を聞くだけで胸の奥が切なく疼く。
俺の髪を優しく撫でる手が心地よい。けれどその刺激ですら感じてしまいそうになる。
本当に彼に挿れられてから、ずっとイキっぱなしだった気がする。神聖力譲渡には快感が伴うとはいえ、流石にこんな事は初めてだった。
(こんなの……頭、おかしくなる……)
身体の奥ではまだ快楽の余韻が残っている。俺はそれに溺れるように余韻に浸っていた。エドワードはそんな俺をもう一度撫でると、自身のものを引き抜こうとした。俺は名残惜しくて咄嗟に足を絡めてしまう。
「ぁっ……やぁっ……」
俺はまだ彼に中にいて欲しくていやいやと首を振る。
その姿にエドワードは少し困ったように笑った。
「ずっとソファにいるとカズサも身体を痛めるし、寝室に移動しようか。一度抜かせてくれ」
そんなの全然構わないから、まだ中にいて欲しかった。けれど宥めすかされて、結局彼はゆっくりと俺の中からそれを引き抜いた。
彼が俺の中からいなくなったのが寂しくて俺は彼を見上げる。
「エドワード様……キスしたい……です……」
俺は寂しくて彼にキスを強請る。
彼は再び困ったように微笑むと俺にキスを落とした。
彼の唇がゆっくりと離れると、俺はもう一度強請るように自ら唇を重ねる。彼はそれに応えてくれるように俺たちは何度もキスをした。
「……寝室へ行こうか」
その声はもうすっかり落ち着いていたのに、俺の身体はまだ微かに震えていた。余韻が内側に残っていて、彼の指先が触れるたび、甘い痺れが背中を伝う。
「……名残惜しい、ですけど」
俺がぼそりと呟くと、彼はまた静かに微笑む。そして清浄魔法をかけてくれた。ほとんど引っ掛けるだけになっていた衣服を整えると、エドワードが俺を抱き上げた。
身体がふわりと宙に浮いて、そのまま彼はゆっくりと歩き始める。
大きな腕に支えられ、胸元に顔を寄せると、彼の体温と匂いに包まれて、思わず目を閉じた。
……気持ちいい。
密着しているだけで、身体の奥に残っていた熱がくすぐられて、また彼に甘えてしまいたくなる。そう思って、首元に頬をすり寄せると、彼の喉がかすかに震えた。
エドワードは誰にも聞かれないように、ほんの少しだけ声を落として囁いた。
「……神聖力の相性がいいと、感度も高まるんだな……挿れてすぐに、気をやりそうになってしまった」
俺はぱちりと目を開けて、思わず彼を見上げた。
「……そんなに、すぐ……?」
「気づいていなかったのか?」
「……はい、俺、もう……挿れられた瞬間から、余裕なさすぎて……エドワード様の顔とか、全然見れなかったです」
惜しいことをした。
でも、聞きたかったことを、そっと尋ねてみた。
「……エドワード様も……ちゃんと、気持ちよかった……ですか?」
彼は目を細め、ゆっくりと頷いた。
「ああ……とても、気持ちよかったよ」
その言葉に胸がじんわりと満たされていく。けれど、またひとつ、確かめたいことが喉に引っかかって離れなかった。
「……苦しくなかった、ですか?……リオールを、抱いて……」
彼はそう言われると、困ったように視線を落としてゆっくりと口を開く。
「……それは……答えが難しいな」
彼はそう言いながらも、どこかで言葉を選んでいるようだった。視線が落ち、ほんの少しの沈黙が落ちる。
俺は胸の奥がきゅっと痛んだ。――分かってる。エドワードにとって、リオールはかけがえのない存在で、その肉体を持つ俺を抱くことが、苦しくないはずがない。
それでも、彼の温もりが欲しかった。求めてしまった。
そんな自分に、うっすらと罪悪感が滲む。
「……ごめんなさい」
自然とこぼれたその言葉に、彼は少し驚いたように目を細め、すぐに静かに微笑んだ。
その笑みはあまりにも優しくて、どこか――自分を責めさせまいとするような、痛みを隠した穏やかさだった。
そっと目を合わせると、彼はまた、静かに言葉を紡いだ。
「君の姿はリオールだから……どうしても、胸が痛む時はある……それは、避けようがない」
それは……そうだろう。
俺が彼の立場でも、きっと同じことを感じてしまう。
「……すみません……俺が、望んだせいで……」
自然と、そう言葉がこぼれていた。けれどすぐに、彼の腕がきゅっと俺を抱き直す。
「謝るな、これは……俺が望んだことでもある」
その声には、意外にも迷いがなかった。まるで、そう自分自身にも言い聞かせているようだった。
「それに……俺はカズサを想って、抱いたつもりだった……君は、リオールを抱いているように感じたか?」
不意に問われて、俺は小さく首を横に振った。
「ううん……ちゃんと……俺を、見てくれてました」
それを聞いた彼は、ふっと微笑んで、そっと額に唇を落とした。
「……それが、分かっていればいい」
その口づけは、罪と優しさを孕んでいた。
それでも、このひとときだけは、全てを忘れさせるような甘い優しさに――俺は、ただ静かにその中に溶けていった。
「っ……エドワード……様……」
彼の唇が首筋に触れるたび、そこから甘い感覚が広がっていく。それは次第に背骨を伝い、身体の奥にまで熱を持たせていく。
「……ああ」
耳元で彼の声が響くたびに、お腹の奥が疼くような感覚が走った。その疼きに誘われるように彼の指が俺の胸を愛撫する。
「んっ……はぁ……」
身体が溶けてしまいそうなほどに気持ちがいい。
俺のものは少し触れられただけですっかり勃ち上がり、先走りを垂らしていた。
「……いつも……こんな風にしているのか」
「ちがっ……っ……あぁ……」
エドワードの指先が俺のものに触れる。その瞬間、甘い刺激が全身を駆け巡り、身体がびくりと跳ねた。
「……違うのか?」
「違う……っ、こんな……こんなの知らない……っ」
身体が熱く、勝手に震えてしまう。
エドワードに触れられただけで、今まで感じたことのないほど快楽を拾ってしまう。
そんな俺を見て、エドワードは目を細めた。
エドワードは、まるで壊れものに触れるようにそっと俺を見つめていた。けれどその目の奥には、堪えきれない渇望と、どこまでも深い悔いが滲んでいる気がする。
けれど彼はゆっくりと俺のものに指を絡める。
「ああぁっ……っ……」
「知らないことないだろう……カズサを抱くのは……2度目だ……」
エドワードの指先が、俺のものを扱くたび、くちゅり、と淫靡な音が響く。
「やぁっ……あっ……んんっ……」
「カズサ……」
エドワードは俺の唇を塞いだ。舌を絡ませるたび、口内まで深く犯されているような感覚に陥り、身体の奥が更に熱を帯びる。
「……んぁっ……あっ……もうっ……」
俺は思わず腰を浮かせた。
「そうか……」
エドワードの低い声に、背筋がぞくぞくする。彼は俺のものを握り込んだまま、もう一方の手でその下にある奥の窄まりに触れた。
「あぁ……っ」
ゆっくりと指先を押し込まれる。内壁がきゅっと締まり、彼の指の輪郭を如実に感じる。エドワードはじっくりと俺の反応を見ながら、徐々に指を増やしていった。
「ぁっ……あっ……!」
中を解されるたびに腹の奥に熱が溜まっていく感覚がある。指を増やすほど、それが次第に大きくなっていった。やがて限界に達したとき――俺は身体を大きく震わせた。同時に、勢いよく白濁液が飛び散り、エドワードの手を汚す。もうソファが汚れるとか、そんな事を気にする余裕もなかった。
「あぁっ……はぁ……っ……」
エドワードは褒めるようにもう一度、唇を重ねた。
「んんっ……んっ……ふぁ……」
舌を絡ませるたび、唾液の混ざる音が耳に届く。頭がぼんやりとして何も考えられない。ただ、彼の熱だけがはっきりと感じられた。
長いキスの後、ようやく唇が離れる。俺は大きく息を吸い込んだ。
俺の息遣いを見つめるように、エドワードはそっと瞼を伏せる。
そして、次に目を開けたとき、その瞳には迷いがなかった。静かな罪悪感と、それでも俺を求めるという意志――背徳を背負う覚悟が、確かに宿っていた。
「……もう、戻れないな」
小さく呟いたその声は、苦く甘く、くらくらするほどの熱と背徳に満ちている。
「カズサ……いいか……」
エドワードが耳元で囁く。それだけで身体がどうにかなってしまいそうだった。
「は……い」
きっと俺は蕩け切って酷い顔をしている。それでももう早く欲しくて期待に満ちた顔でうっとりと彼を見上げてしまう。
ふっと表情を緩めて、エドワードは切なげに笑った。それは、ためらいと、それでも求めずにいられない感情の入り混じったものだった気がする。
エドワードは静かに濡れた秘部に自身の先端をあてがうと、そのままゆっくりと腰を押し進めた。
「……っ……あぁっ……!!」
熱いものが中に入る感覚と同時に痺れるような甘い快楽が襲い、頭の芯まで蕩けそうになる。それは、今まで感じたことがないほどの強い快楽だった。
「あぁっ……!っ……!!」
俺は挿れただけで、びくびくと身体を震わせてドライで達してしまっていた。
「達したのか……?」
エドワードが驚いたように目を見開く。
「わからなっ……ああっ……」
俺の中はきつく収縮し、彼のものを締め付けている。
「っ…………」
「あぁっ……!」
彼は眉を寄せて耐えていたが、やがてゆっくりと腰を動かし始めた。中をかき回されるたび、全身にびりびりと電気のような強い快楽が走る。俺はもうただ喘ぐことしかできなかった。
「……っ……あぁっ……あっ……!」
彼のものが俺の中の敏感な場所に触れるたび、身体が大きく跳ねる。それはあまりに強い刺激だった。けれど同時に、もっと欲しいと思ってしまう自分がいるのも確かだった。
「んっ……あぁっ……!エド……ワードっ……さま……っ」
俺は無意識のうちに彼の背に腕を回し、ぎゅっと抱きついていた。
「っ……カズサ……」
彼は一瞬息を詰まらせた後、深く突き上げ始めた。奥を何度も突かれるたび、意識が飛びそうになるほどの快楽に支配されていく。俺はずっとイきっぱなしだった。
「あぁっ……!あっ……あっ……!」
俺はエドワードの動きに合わせて腰を動かし始めていた。それはもはや理性では制御できないものだ。
「……っ」
エドワードは少しだけ驚いた顔をしたが、すぐに微笑んで俺の唇を塞いだ。そしてそのまま激しく突き上げる。
「んんっ……んっ……んぅ……」
口内を犯されながら奥を突かれるのはたまらなかった。頭が真っ白になって、意識が飛びそうになる。
「……っ、私も……いきそうだ」
唇を離すとエドワードが低く唸るようにそう言った。
「あぁっ……、きて……奥っ……」
俺は無意識のうちにそう口にしていた。その瞬間、彼の動きが一層激しくなる。
「カズサっ……!」
「あぁっ……!エドワードさまっ!」
俺はほとんど彼にしがみつくようにしながら、激しく揺さぶられる。
「…………っ!」
そして最奥を突き上げられ、エドワードが俺の中で精を放つ。
「あぁっ……!……んぁっ……!!」
熱いものが注がれた瞬間、脳が焼き切れてしまいそうなほどの快感が襲う。俺は彼の中出しでまたイってしまい、びくびくと身体を震わせた。
エドワードは荒い息を吐きながら、ゆっくりと顔を上げた。
「カズサ……」
俺の髪を優しく撫でながら、静かに額に唇を落とす。
「達しすぎて苦しかっただろう……頑張ったな」
浅く乱れた呼吸のまま、彼の腕の中でぐったりと身を預けていると、エドワードが俺の髪を撫でながら、低く囁いた。
彼の優しい声を聞くだけで胸の奥が切なく疼く。
俺の髪を優しく撫でる手が心地よい。けれどその刺激ですら感じてしまいそうになる。
本当に彼に挿れられてから、ずっとイキっぱなしだった気がする。神聖力譲渡には快感が伴うとはいえ、流石にこんな事は初めてだった。
(こんなの……頭、おかしくなる……)
身体の奥ではまだ快楽の余韻が残っている。俺はそれに溺れるように余韻に浸っていた。エドワードはそんな俺をもう一度撫でると、自身のものを引き抜こうとした。俺は名残惜しくて咄嗟に足を絡めてしまう。
「ぁっ……やぁっ……」
俺はまだ彼に中にいて欲しくていやいやと首を振る。
その姿にエドワードは少し困ったように笑った。
「ずっとソファにいるとカズサも身体を痛めるし、寝室に移動しようか。一度抜かせてくれ」
そんなの全然構わないから、まだ中にいて欲しかった。けれど宥めすかされて、結局彼はゆっくりと俺の中からそれを引き抜いた。
彼が俺の中からいなくなったのが寂しくて俺は彼を見上げる。
「エドワード様……キスしたい……です……」
俺は寂しくて彼にキスを強請る。
彼は再び困ったように微笑むと俺にキスを落とした。
彼の唇がゆっくりと離れると、俺はもう一度強請るように自ら唇を重ねる。彼はそれに応えてくれるように俺たちは何度もキスをした。
「……寝室へ行こうか」
その声はもうすっかり落ち着いていたのに、俺の身体はまだ微かに震えていた。余韻が内側に残っていて、彼の指先が触れるたび、甘い痺れが背中を伝う。
「……名残惜しい、ですけど」
俺がぼそりと呟くと、彼はまた静かに微笑む。そして清浄魔法をかけてくれた。ほとんど引っ掛けるだけになっていた衣服を整えると、エドワードが俺を抱き上げた。
身体がふわりと宙に浮いて、そのまま彼はゆっくりと歩き始める。
大きな腕に支えられ、胸元に顔を寄せると、彼の体温と匂いに包まれて、思わず目を閉じた。
……気持ちいい。
密着しているだけで、身体の奥に残っていた熱がくすぐられて、また彼に甘えてしまいたくなる。そう思って、首元に頬をすり寄せると、彼の喉がかすかに震えた。
エドワードは誰にも聞かれないように、ほんの少しだけ声を落として囁いた。
「……神聖力の相性がいいと、感度も高まるんだな……挿れてすぐに、気をやりそうになってしまった」
俺はぱちりと目を開けて、思わず彼を見上げた。
「……そんなに、すぐ……?」
「気づいていなかったのか?」
「……はい、俺、もう……挿れられた瞬間から、余裕なさすぎて……エドワード様の顔とか、全然見れなかったです」
惜しいことをした。
でも、聞きたかったことを、そっと尋ねてみた。
「……エドワード様も……ちゃんと、気持ちよかった……ですか?」
彼は目を細め、ゆっくりと頷いた。
「ああ……とても、気持ちよかったよ」
その言葉に胸がじんわりと満たされていく。けれど、またひとつ、確かめたいことが喉に引っかかって離れなかった。
「……苦しくなかった、ですか?……リオールを、抱いて……」
彼はそう言われると、困ったように視線を落としてゆっくりと口を開く。
「……それは……答えが難しいな」
彼はそう言いながらも、どこかで言葉を選んでいるようだった。視線が落ち、ほんの少しの沈黙が落ちる。
俺は胸の奥がきゅっと痛んだ。――分かってる。エドワードにとって、リオールはかけがえのない存在で、その肉体を持つ俺を抱くことが、苦しくないはずがない。
それでも、彼の温もりが欲しかった。求めてしまった。
そんな自分に、うっすらと罪悪感が滲む。
「……ごめんなさい」
自然とこぼれたその言葉に、彼は少し驚いたように目を細め、すぐに静かに微笑んだ。
その笑みはあまりにも優しくて、どこか――自分を責めさせまいとするような、痛みを隠した穏やかさだった。
そっと目を合わせると、彼はまた、静かに言葉を紡いだ。
「君の姿はリオールだから……どうしても、胸が痛む時はある……それは、避けようがない」
それは……そうだろう。
俺が彼の立場でも、きっと同じことを感じてしまう。
「……すみません……俺が、望んだせいで……」
自然と、そう言葉がこぼれていた。けれどすぐに、彼の腕がきゅっと俺を抱き直す。
「謝るな、これは……俺が望んだことでもある」
その声には、意外にも迷いがなかった。まるで、そう自分自身にも言い聞かせているようだった。
「それに……俺はカズサを想って、抱いたつもりだった……君は、リオールを抱いているように感じたか?」
不意に問われて、俺は小さく首を横に振った。
「ううん……ちゃんと……俺を、見てくれてました」
それを聞いた彼は、ふっと微笑んで、そっと額に唇を落とした。
「……それが、分かっていればいい」
その口づけは、罪と優しさを孕んでいた。
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