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第九章〜世界大戦〜
第109話 大戦への備え
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世界共栄連盟が、アーガス大陸奪還を名目に、大帝国に宣戦布告した次の日、1週間後の開戦に備え、全国家が動き出していた。
セレーネ連邦国は第一主力艦隊と第一機動艦隊を中央東洋へ、第二主力艦隊を大東洋南部に出撃、そしてアーガス大陸への航空機配備を開始した。
シュヴァルツは、歩兵師団10個、機甲師団5個をアーガス大陸の最前線へ配備、それと同時に強襲揚陸用師団の編成も始めていた。
アーガス共和国は、セレーネ連邦国とシュヴァルツ共和国からのレンドリースを受け、歩兵装備と戦車の配備を進めている。
そして日丸国は、再編成した桜花艦隊を中央東洋に、夜桜艦隊を中央西洋へ派遣させることを決め、陸軍は強襲揚陸の準備を進めることにした。
○
中央東洋への派遣が決まった桜花艦隊は、派遣が決まって既に出撃していた。
編成は、第1戦隊旗艦大和、紀伊。第1航空戦隊信濃、大鷹。第3戦隊こんごう、ひえい、ながと。第一水雷戦隊むつ。第1駆逐隊晴天、晴星、天晴。第2駆逐隊晴風、浜風、磯風、雪風。第3駆逐隊大海、雲海、荒海、海原。第1補給隊間宮、飛鳥、若草となっている。
流石に開戦してすぐに攻撃を仕掛けるのはまずいので、一度シュヴァルツの軍港に停泊する予定である。
「…大鷹の運航に支障はないか?」
「はっ、順調とのことです!」
大和第一艦橋にて、光太郎は今回初出撃の大鷹の様子を聞き、聞かれた部下は問題ないと答える。
今回、大帝国との航空機決戦の可能性が十分にあると判断した光成の指示の元、セレーネ連邦国のシーリオンを購入し、大鷹に搭載させ出撃させることになったのだ。
「そうか、それなら良いのだが…航空隊は、シュヴァルツに到着したら、しっかりと演習を行わなければならないな…」
「はい…!」
大鷹が順調に航海出来ていると聞いた光太郎は、満足そうな笑みを浮かべたが、それと同時に航空隊の練度不足を心配する。
大鷹に乗船している航空隊は、大和と武蔵の艦載機である程度の航空機の操作に慣れてはいるが、それでも練度不足は否めない。
「となると、後は魔導防壁だな」
両腕を組み、海を見つめている光太郎は、大和に試験的に搭載された魔導防壁のことを呟く。
今回、大和に搭載されている魔導防壁は、セレーネ連邦国とシュヴァルツの共同で開発した物ではなく、大和自身の魔力を使用した特殊な魔導防壁だ。
少し前、バッフルから帰還中に、魔力が少し回復していたアーミヤが、迎えに来た紀伊から魔力を感じ取り、帰還後詳しく調べてみると、転移してきた全ての艦艇から、膨大なまでの魔力が蓄えられていることが分かったのだ。そして、転移による燃料の無限化は、その膨大なエネルギーが、大和と武蔵にはボイラー、信濃には原子炉、紀伊は核融合炉、その他艦艇には主機に宿っていることが判明した。
更に大和型戦艦には、アーミヤ曰く、『このエネルギー量は、稀に居る私のような魔力量が多い者を、何十億人も集め、ようやく発動できる世界を終焉へと誘う魔法を、大和だけで何発も撃つことができる』とのこと。そのため、大和を数千年フル活動しても、エネルギーは2%満たすか満たさないかぐらいかと、ユキは予想した。
それほど膨大なエネルギーを活用するために、試験的に大和のボイラーに強力な防御魔法を刻印したのだ。発動させるには、魔術師が少し魔力を注ぐ必要があるが、強力な防壁を長時間貼り続けられると予想されているが、その耐久テストなどはまだなのだ。
「到着次第、魔導防壁の耐久テストも行うとするか」
どのような耐久テストを行うか、光太郎が考える間も、桜花艦隊はシュヴァルツに向かって進む。
〇
桜花艦隊がシュヴァルツへと移動している中、夜桜艦隊もまた中央西洋に向けて、移動していた。
「ふむ、これの活躍ももうすぐか」
水中を航行中の津軽の艦載機格納庫にて、剛士はそこには新型のジェット機、FH-1S嵐龍が格納されていた。
FH-1S嵐龍。現在、日丸国が少しずつ生産している日丸国産のジェット艦載機FH-1機龍を元に、夜桜艦隊の艦載機として改良を施した機体である。
なお、その前に搭載されていた特殊攻撃機桜嵐は、降ろされて、現在は練習機として使用されている。
「現在、我々夜桜艦隊が保有している嵐龍は6機のみ…これをどう使うか…」
嵐龍を見ながら、剛士は顎に両手を当て考える。
空母とはいえ、潜水艦故に搭載できる航空機が少ないため、剛士は虎の子とも言える嵐龍の使い方に迷っているのだ。
「敵の撹乱が1番か…開戦後は、敵の軍港都市の把握と、通商破壊が主目的になるな…」
航空機が少ないこともあり、剛士は夜桜艦隊の任務は敵艦隊の撹乱ではなく、通商破壊と定めた。
「こちらはもう待機するだけだが…向こうはどうだろうな…?」
夜桜艦隊の主目的を決めた剛士は、本土の方で準備している日丸国陸軍のことを気にした。
〇
日丸国陸軍参謀本部。
そこでは今、大帝国本土への強襲揚陸作戦が練られていた。
「2人とも、八咫烏作戦の内容は確認してきたな?」
勇夫は作戦司令室に集まっている、虎哲とルビットに大帝国への強襲上陸作戦、八咫烏作戦の内容を確認したかどうか聞いていた。
八咫烏作戦。桜花艦隊と連邦海軍で、中央東洋の制海制空権獲得後、日丸国陸軍と連邦海軍の陸戦隊が連携し、大帝国のルマンドという場所に、強襲上陸を仕掛けるという物だった。
「把握はできたのですが…いくら我々の技術が優位しているとはいえ、敵の本土ですよ?そう簡単に落とせますか…?」
「それに、向こうは魔導超爆裂砲という兵器があります。最悪の場合全滅する可能性も」
作戦内容を見た2人は、それぞれの見解を話す。
「では、1つづつ答えよう。まず、いくら、異世界の技術を持っている我々とはいえ、敵の本土だ。押し切られる可能性は十分にある…そこで、我々は前線の維持を後から来るセレーネ連邦国とシュヴァルツに任せ、ここから北東の方にあるソラリス大帝国の帝都へ進む。そして帝国宮殿に居るとされるウィズダム皇帝を拘束、人質にして停戦命令を行うということ作戦になっている。そして、肝心の敵の兵器についてだが…いくら大帝国とはいえ、直ぐに本土で使用することは無いはずだ…だからこそ、彼らが使用もやむなしとなる前に、ウィズダム皇帝を拘束する必要があるのだ」
2人の意見を聞いた勇夫は、更に詳細なことを話す。
「了解しました。日丸国陸軍の誇りにかけて、必ず作戦を成功させます!」
詳細を聞いた2人は、納得したようで、任務を成功させると誓った。
「では、八咫烏作戦の準備を進めてくれ」
「「はっ!」」
勇夫に命じられ、日丸国陸軍は八咫烏作戦に向けて準備を開始した。
セレーネ連邦国は第一主力艦隊と第一機動艦隊を中央東洋へ、第二主力艦隊を大東洋南部に出撃、そしてアーガス大陸への航空機配備を開始した。
シュヴァルツは、歩兵師団10個、機甲師団5個をアーガス大陸の最前線へ配備、それと同時に強襲揚陸用師団の編成も始めていた。
アーガス共和国は、セレーネ連邦国とシュヴァルツ共和国からのレンドリースを受け、歩兵装備と戦車の配備を進めている。
そして日丸国は、再編成した桜花艦隊を中央東洋に、夜桜艦隊を中央西洋へ派遣させることを決め、陸軍は強襲揚陸の準備を進めることにした。
○
中央東洋への派遣が決まった桜花艦隊は、派遣が決まって既に出撃していた。
編成は、第1戦隊旗艦大和、紀伊。第1航空戦隊信濃、大鷹。第3戦隊こんごう、ひえい、ながと。第一水雷戦隊むつ。第1駆逐隊晴天、晴星、天晴。第2駆逐隊晴風、浜風、磯風、雪風。第3駆逐隊大海、雲海、荒海、海原。第1補給隊間宮、飛鳥、若草となっている。
流石に開戦してすぐに攻撃を仕掛けるのはまずいので、一度シュヴァルツの軍港に停泊する予定である。
「…大鷹の運航に支障はないか?」
「はっ、順調とのことです!」
大和第一艦橋にて、光太郎は今回初出撃の大鷹の様子を聞き、聞かれた部下は問題ないと答える。
今回、大帝国との航空機決戦の可能性が十分にあると判断した光成の指示の元、セレーネ連邦国のシーリオンを購入し、大鷹に搭載させ出撃させることになったのだ。
「そうか、それなら良いのだが…航空隊は、シュヴァルツに到着したら、しっかりと演習を行わなければならないな…」
「はい…!」
大鷹が順調に航海出来ていると聞いた光太郎は、満足そうな笑みを浮かべたが、それと同時に航空隊の練度不足を心配する。
大鷹に乗船している航空隊は、大和と武蔵の艦載機である程度の航空機の操作に慣れてはいるが、それでも練度不足は否めない。
「となると、後は魔導防壁だな」
両腕を組み、海を見つめている光太郎は、大和に試験的に搭載された魔導防壁のことを呟く。
今回、大和に搭載されている魔導防壁は、セレーネ連邦国とシュヴァルツの共同で開発した物ではなく、大和自身の魔力を使用した特殊な魔導防壁だ。
少し前、バッフルから帰還中に、魔力が少し回復していたアーミヤが、迎えに来た紀伊から魔力を感じ取り、帰還後詳しく調べてみると、転移してきた全ての艦艇から、膨大なまでの魔力が蓄えられていることが分かったのだ。そして、転移による燃料の無限化は、その膨大なエネルギーが、大和と武蔵にはボイラー、信濃には原子炉、紀伊は核融合炉、その他艦艇には主機に宿っていることが判明した。
更に大和型戦艦には、アーミヤ曰く、『このエネルギー量は、稀に居る私のような魔力量が多い者を、何十億人も集め、ようやく発動できる世界を終焉へと誘う魔法を、大和だけで何発も撃つことができる』とのこと。そのため、大和を数千年フル活動しても、エネルギーは2%満たすか満たさないかぐらいかと、ユキは予想した。
それほど膨大なエネルギーを活用するために、試験的に大和のボイラーに強力な防御魔法を刻印したのだ。発動させるには、魔術師が少し魔力を注ぐ必要があるが、強力な防壁を長時間貼り続けられると予想されているが、その耐久テストなどはまだなのだ。
「到着次第、魔導防壁の耐久テストも行うとするか」
どのような耐久テストを行うか、光太郎が考える間も、桜花艦隊はシュヴァルツに向かって進む。
〇
桜花艦隊がシュヴァルツへと移動している中、夜桜艦隊もまた中央西洋に向けて、移動していた。
「ふむ、これの活躍ももうすぐか」
水中を航行中の津軽の艦載機格納庫にて、剛士はそこには新型のジェット機、FH-1S嵐龍が格納されていた。
FH-1S嵐龍。現在、日丸国が少しずつ生産している日丸国産のジェット艦載機FH-1機龍を元に、夜桜艦隊の艦載機として改良を施した機体である。
なお、その前に搭載されていた特殊攻撃機桜嵐は、降ろされて、現在は練習機として使用されている。
「現在、我々夜桜艦隊が保有している嵐龍は6機のみ…これをどう使うか…」
嵐龍を見ながら、剛士は顎に両手を当て考える。
空母とはいえ、潜水艦故に搭載できる航空機が少ないため、剛士は虎の子とも言える嵐龍の使い方に迷っているのだ。
「敵の撹乱が1番か…開戦後は、敵の軍港都市の把握と、通商破壊が主目的になるな…」
航空機が少ないこともあり、剛士は夜桜艦隊の任務は敵艦隊の撹乱ではなく、通商破壊と定めた。
「こちらはもう待機するだけだが…向こうはどうだろうな…?」
夜桜艦隊の主目的を決めた剛士は、本土の方で準備している日丸国陸軍のことを気にした。
〇
日丸国陸軍参謀本部。
そこでは今、大帝国本土への強襲揚陸作戦が練られていた。
「2人とも、八咫烏作戦の内容は確認してきたな?」
勇夫は作戦司令室に集まっている、虎哲とルビットに大帝国への強襲上陸作戦、八咫烏作戦の内容を確認したかどうか聞いていた。
八咫烏作戦。桜花艦隊と連邦海軍で、中央東洋の制海制空権獲得後、日丸国陸軍と連邦海軍の陸戦隊が連携し、大帝国のルマンドという場所に、強襲上陸を仕掛けるという物だった。
「把握はできたのですが…いくら我々の技術が優位しているとはいえ、敵の本土ですよ?そう簡単に落とせますか…?」
「それに、向こうは魔導超爆裂砲という兵器があります。最悪の場合全滅する可能性も」
作戦内容を見た2人は、それぞれの見解を話す。
「では、1つづつ答えよう。まず、いくら、異世界の技術を持っている我々とはいえ、敵の本土だ。押し切られる可能性は十分にある…そこで、我々は前線の維持を後から来るセレーネ連邦国とシュヴァルツに任せ、ここから北東の方にあるソラリス大帝国の帝都へ進む。そして帝国宮殿に居るとされるウィズダム皇帝を拘束、人質にして停戦命令を行うということ作戦になっている。そして、肝心の敵の兵器についてだが…いくら大帝国とはいえ、直ぐに本土で使用することは無いはずだ…だからこそ、彼らが使用もやむなしとなる前に、ウィズダム皇帝を拘束する必要があるのだ」
2人の意見を聞いた勇夫は、更に詳細なことを話す。
「了解しました。日丸国陸軍の誇りにかけて、必ず作戦を成功させます!」
詳細を聞いた2人は、納得したようで、任務を成功させると誓った。
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