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次におかしいなって思ったのは教室に居た時。
その時は自習で、俺は尊の席に行って尊と一緒に俺のスマホで動画を見ていた。
とはいえ音を出したら怒られるから、去年尊がスリーコインズで買ったイヤホンを使ってだけど。
安いリール式のイヤホンはそんなに伸びる訳じゃないから、椅子に半分ずつ座って二人で分け合って聞くと丁度良い。
でも尊が椅子から落ちそうだったから、腰に手を回して俺の方へと寄せながら支えてやる。
「ねぇ和史!」
そんな感じでいつものように見ていたら、突然長谷川さんに肩を叩かれた。
ビックリしてイヤホンを外しながら振り返れば、何故か怒ったような顔の長谷川さんが。
なんでそんなに怒ってんの?
「なに?」
「なにじゃなくて、自習中動画見てるんなら私と見ようよ!」
………え?なんで?
別に自習中なにしようが良くない?
しかも前に分かったんだけど、長谷川さんが見たい動画と俺が見る動画のジャンル合わないし。
「そうだね、付き合ってるんだし。ごめんね長谷川さん、和史くんを宜しく。」
「え?」
「別に太田くんに言われる筋合いないんだけど!?いこ!和史!」
めっちゃ腕引っ張られて痛いんだけど、それよりも尊が長谷川さんの所に行けと言われたことの方が辛い。
なんで?
なんでそんなこと言うの?
「帰ったら家で続き見よう?付き合ってるなら、ちゃんと彼女を優先させてあげなきゃ。ね?」
「………うん」
「和史!」
ちょっと納得できないけど、宥めるようにそう言われては納得せざるを得ない。
仕方ないから俺は再生中だった動画を止めて、長谷川さんの席に向かった。
あーあ、いいとこだったのに。
「アレ?さっきのイヤホンは?」
丁度長谷川さんの隣の席の奴が別の所に移動していて椅子が空いていたから取り敢えずそこに座った瞬間、満足そうな長谷川さんがありがとうも無しにそう言った。
なに?
俺わざわざ尊の席から来てあげたんだけど。
「あのイヤホン尊のだから。」
「えー、可愛かったのに。太田くんが買ったの?」
「そうだけど、なに?」
察して欲しいみたいな態度にイライラする。
尊の使い方が良いから長持ちしそうだけど、スリーコインズにある安物なんだから勝手に買えば良い。
なんか、長谷川さんってもっと大人しい子かと思ってたのに結構図々しいよな。
「聞いただけじゃん!そんな言い方しなくても………」
「あー、ごめんね。で?何見るの?」
なんか、恋人関係ってすごいつまんない。
尊と一緒に居る方が、ずっとずっと楽しかった。
その時は自習で、俺は尊の席に行って尊と一緒に俺のスマホで動画を見ていた。
とはいえ音を出したら怒られるから、去年尊がスリーコインズで買ったイヤホンを使ってだけど。
安いリール式のイヤホンはそんなに伸びる訳じゃないから、椅子に半分ずつ座って二人で分け合って聞くと丁度良い。
でも尊が椅子から落ちそうだったから、腰に手を回して俺の方へと寄せながら支えてやる。
「ねぇ和史!」
そんな感じでいつものように見ていたら、突然長谷川さんに肩を叩かれた。
ビックリしてイヤホンを外しながら振り返れば、何故か怒ったような顔の長谷川さんが。
なんでそんなに怒ってんの?
「なに?」
「なにじゃなくて、自習中動画見てるんなら私と見ようよ!」
………え?なんで?
別に自習中なにしようが良くない?
しかも前に分かったんだけど、長谷川さんが見たい動画と俺が見る動画のジャンル合わないし。
「そうだね、付き合ってるんだし。ごめんね長谷川さん、和史くんを宜しく。」
「え?」
「別に太田くんに言われる筋合いないんだけど!?いこ!和史!」
めっちゃ腕引っ張られて痛いんだけど、それよりも尊が長谷川さんの所に行けと言われたことの方が辛い。
なんで?
なんでそんなこと言うの?
「帰ったら家で続き見よう?付き合ってるなら、ちゃんと彼女を優先させてあげなきゃ。ね?」
「………うん」
「和史!」
ちょっと納得できないけど、宥めるようにそう言われては納得せざるを得ない。
仕方ないから俺は再生中だった動画を止めて、長谷川さんの席に向かった。
あーあ、いいとこだったのに。
「アレ?さっきのイヤホンは?」
丁度長谷川さんの隣の席の奴が別の所に移動していて椅子が空いていたから取り敢えずそこに座った瞬間、満足そうな長谷川さんがありがとうも無しにそう言った。
なに?
俺わざわざ尊の席から来てあげたんだけど。
「あのイヤホン尊のだから。」
「えー、可愛かったのに。太田くんが買ったの?」
「そうだけど、なに?」
察して欲しいみたいな態度にイライラする。
尊の使い方が良いから長持ちしそうだけど、スリーコインズにある安物なんだから勝手に買えば良い。
なんか、長谷川さんってもっと大人しい子かと思ってたのに結構図々しいよな。
「聞いただけじゃん!そんな言い方しなくても………」
「あー、ごめんね。で?何見るの?」
なんか、恋人関係ってすごいつまんない。
尊と一緒に居る方が、ずっとずっと楽しかった。
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