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8歳の春
学園:婚約者の涙
「見たーい!!!」
Q.同室の色男が、婚約者からの手紙が届いてウキウキとした様子で見ていたと思ったら突如そう叫び出して項垂れた時はどうしたら良いですか。
A.どうしたらいいんでしょうねぇ。
俺は頭の中にそんなQ&Aを浮かべながら、膝をつき泣き出したセドリックをおろおろとしながら見つめた。
本当に、どうしたら良いんだろう。
「ど、どうしたんだ………?」
一応同室だし、このまま喚かれても近所迷惑だから恐る恐るそう聞いてみる。
まぁ、俺が聞いたところで何をどうも出来ないんだろうけれど。
でも少しは落ち着くかもしれないし………。
「お、俺の婚約者が………」
あまりに悲痛な言葉に、何か深刻なことがあったのではと思った。
他人事ながら、心配になってしまう。
尻尾も耳もへにゃっと垂れていて、本気で悲しんでいるのが分かったから。
でもセドリックの婚約者は番の筈だ。
そんなやわな関係ではない筈―――
「俺の見てない所で、可愛いことばっかりしてるんです!」
「お前、俺の心配返せ。」
心配して損した!!!!
別にさ、見返りが欲しい訳じゃないよ?
普通に心の底から心配だった訳だし?
でもさ!
結局惚気かよ!!!ってなるんだよ!普通に!!!
「大事なことですよ!俺以外の男に可愛いところを見せたってことでしょう!?」
「俺以外のって………その婚約者さんの家族とお前の家族くらいじゃないの?」
「他にも村人居ますから!」
いや、知らんよ。
しかもどうせコイツのことだから、村では見せつけるようにイチャイチャしてたんじゃねぇの?
そんな状態で誰が手を出すんだよ。
以前村の話を聞いたら皆仲が良く家族のように距離が近いらしいので、ならますます手を出すようなことにはならんだろ。
どれだけ可愛い子なのかは知らんけど。
「お前の婚約者にわざわざちょっかい掛ける奴なんて居ないだろ。」
特待生に選ばれているセドリックは、村人達にとって期待の星な筈だ。
どんなコネクションを獲得するかも分からないのに、婚約者………それも番に手を出すなんて自殺行為以外の何物でもないだろう。
「ちょっかい掛ける掛けないじゃないんですよ。視界に入れて欲しくないし、入って欲しくない。分かります?」
「えっ………こわぁ………分かりたくもないんだが???」
当たり前だと言わんばかりのセドリックの態度に、俺はぶんぶんと首を横に振った。
意味が分からない。
俺にも婚約者は居るし彼女を愛しているが、そこまではないぞ。
百歩譲って【視界に入れてほしくない】は分からないでもなかったが、【視界に入ってほしくない】はもう………ダメだろ。
「俺だけが独占したい………!」
「普通に生きてたら絶対に無理だから、それ。」
Q.同室の色男が、婚約者からの手紙が届いてウキウキとした様子で見ていたと思ったら突如そう叫び出して項垂れた時はどうしたら良いですか。
A.どうしたらいいんでしょうねぇ。
俺は頭の中にそんなQ&Aを浮かべながら、膝をつき泣き出したセドリックをおろおろとしながら見つめた。
本当に、どうしたら良いんだろう。
「ど、どうしたんだ………?」
一応同室だし、このまま喚かれても近所迷惑だから恐る恐るそう聞いてみる。
まぁ、俺が聞いたところで何をどうも出来ないんだろうけれど。
でも少しは落ち着くかもしれないし………。
「お、俺の婚約者が………」
あまりに悲痛な言葉に、何か深刻なことがあったのではと思った。
他人事ながら、心配になってしまう。
尻尾も耳もへにゃっと垂れていて、本気で悲しんでいるのが分かったから。
でもセドリックの婚約者は番の筈だ。
そんなやわな関係ではない筈―――
「俺の見てない所で、可愛いことばっかりしてるんです!」
「お前、俺の心配返せ。」
心配して損した!!!!
別にさ、見返りが欲しい訳じゃないよ?
普通に心の底から心配だった訳だし?
でもさ!
結局惚気かよ!!!ってなるんだよ!普通に!!!
「大事なことですよ!俺以外の男に可愛いところを見せたってことでしょう!?」
「俺以外のって………その婚約者さんの家族とお前の家族くらいじゃないの?」
「他にも村人居ますから!」
いや、知らんよ。
しかもどうせコイツのことだから、村では見せつけるようにイチャイチャしてたんじゃねぇの?
そんな状態で誰が手を出すんだよ。
以前村の話を聞いたら皆仲が良く家族のように距離が近いらしいので、ならますます手を出すようなことにはならんだろ。
どれだけ可愛い子なのかは知らんけど。
「お前の婚約者にわざわざちょっかい掛ける奴なんて居ないだろ。」
特待生に選ばれているセドリックは、村人達にとって期待の星な筈だ。
どんなコネクションを獲得するかも分からないのに、婚約者………それも番に手を出すなんて自殺行為以外の何物でもないだろう。
「ちょっかい掛ける掛けないじゃないんですよ。視界に入れて欲しくないし、入って欲しくない。分かります?」
「えっ………こわぁ………分かりたくもないんだが???」
当たり前だと言わんばかりのセドリックの態度に、俺はぶんぶんと首を横に振った。
意味が分からない。
俺にも婚約者は居るし彼女を愛しているが、そこまではないぞ。
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「俺だけが独占したい………!」
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