うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし

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8歳の夏

モリス市長再び

翌朝。
朝食も終わりのんびりとしていた時間帯に、モリス市長達はやって来た。
赤ちゃん2匹も、ジェームズに抱えられて上機嫌なようだ。

「おはよう。急に大人数で押し掛けることになって、すまないね。」
「おはようございます。構いませんよ。子供達もお子さんに会いたがっていたので。」

人間の子供だったらあぶあぶと喃語を喋っていそうな上機嫌さで、スライム種の赤ちゃん達はうごうごと動いている。
ジェームズだけで抱っこしていると落としそうな程の上機嫌さだったので、ジェームズが馬車から降りると同時にモリス市長が1匹を受け取った。
すっかり父親仕草だ。

「………おはよう。悪いな、急に。」
「おはよう、ジェームズ。良いよ。あれからどうだ?」
「無事に飲むようになった。」

ジェームズはそう言うと、腕の中に居るクリアスライムを見せてくれた。
モリス市長パパジェームズママと一緒におでかけなので上機嫌ではあるのだが、やっぱり知らない人は怖い。
人見知りにとって、1回しか会ったことない人は知らない人である。
すっぽりと、布の中に隠れてしまった。

「ありゃりゃ。」
「どうにも人見知りが激しいみたいで、マイケルに漸く懐いたところだ。」
「おはようございます。毎日挨拶して毎日遊んだ甲斐がありましたよ。………ミルクのお手伝いは、まださせてもらえませんが。」

従者という立ち位置なので、基本的にマイケルも毎日モリス市長の家に通ってはいる。
通ってはいるのだが、今は基本的にママとパパが世界の中心な上に早朝と夕方にしか会わないのでちょっと知ってる人扱いだ。
ミルクをやるには、まだほど遠い。

「取り敢えず立ち話もなんですし、中にどうぞ。俺の家じゃないですが。」
「我が物顔だな。」

リースに案内されるまま家の中へと入り、洗面所で手を洗う。
今日はちゃんとタオル持参しているので、しっかりと洗ってやって風邪を引かないようにしっかりと拭いてやる。
外出から戻ったら手洗いうがいはモリス家でも取り入れた習慣なので、クリアスライムもグリーンスライムもされるがまま当たり前に受け入れている。

「良い子だ。上手。」

ジェームズはそう言いながらしっかり拭き上げ、最後にボディにキスをしてやる。
きゃっきゃと嬉しそうにする2匹に、種族は違えど母性が芽生えてしまう。
産んでないけど。

「すっかりママだな。」
「ママじゃない。産んでないし。」

ジェームズにギロっと睨まれて、リースは首を竦める。
やってることも表情も母親のそれなんだよなぁとは、その場に居た全員が思っていたけど口には出さない。
へそを曲げられると、面倒なので。
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