うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし

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8歳の夏

幸せな朝

将来のことというにはちょっと現実的な話をして、ニールとセドリックは同じベッドで抱き合って眠った。
大好きな熱と匂いに包まれながら眠るというのは、とても幸せな気持ちだ。
いつもと全然違う起き抜けの視界にちょっぴり混乱したけど、でもセドリックの顔を見た瞬間に心がふわふわーとした気持ちになった。
朝日の光が、カーテンの隙間からちょっぴり漏れている。
恐らくだが、ハームンドの朝ご飯は既に過ぎている時間だろう。
いつもならば朝食を準備してくれている大人達の手伝いをしている時間。

「(にどね、しよっかな………)」

セドリックはニールを抱き締めたまま、まだ眠っているし起きそうにない。
それならばニールももうちょっと寝ても良いんじゃないだろうか。
ヘルギだって、いつもぐっすり寝ているし。
ふわっと一つ欠伸をして、ニールはゆっくり目を閉じた。
起きた時も、セドリックが目の前に居てくれれば良いなと思いつつ。

そしてニールが二度寝に勤しんで少し経った時、セドリックがゆっくりと目を開けた。
久しぶりにゆっくり眠った気がする………。
寝起きでぼんやりとした頭でそんなことを思いながら欠伸をしようと、深く息を吸い込む。
その瞬間、香った甘く愛しい匂いにカッと目を見開いた。

―――そういえば、昨日はニールが泊まったのか。

どうりで良い匂いで温かくて、寝心地が良い筈だ。
ちらりと窓を見れば、カーテンの隙間から明々とした朝日が漏れている。
もうそろそろ起きないと、マチルダがいい加減にしろと突撃しに来るかもしれない。
それに今日はホワイトスライムとブルースライムが契約し、名前を貰う日だ。
そんなめでたい日に寝過ごす訳にはいかない。
少しだけ伸びをしてから、ニールの額にキスをする。

「ニール。ニール、起きて。寝過ごしちゃうよ。」
「………んぅ………せでぃ、おにいちゃ………」

申し訳ないなと思いながらも、セドリックはニールを優しく揺り起こしてやる。
とろんとした眼差しのニールが少しだけ不満そうにセドリックを見るものだから、思わず苦笑してしまう。
セドリックとしても、ニールと一緒にたくさん寝たい。
けれどもそうするのは、今じゃないのだ。

「ホワイトスライムとブルースライムの契約、見るんでしょ?」
「みる!」

セドリックの言葉に、ニールはがばりと起き上がった。
そして暫くじっとセドリックの顔を見つめたかと思えば、へにゃりと笑ってセドリックの頬にキスをした。

「おはよう!セディお兄ちゃん!」
「うん、おはよう。ニール。」
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